- 2024⁄09⁄13(Fri)
- 20:02
ねがいあい ~ハジメテ同士のはじらい遊戯~ 【著者:クロセイム】
クロセイムさんの作品『ねがいあい ~ハジメテ同士のはじらい遊戯~』(集英社)
祖母が大家をしている築50年のボロアパート。
今までは母親が祖母を手伝ったりしていたのですが、
母親が骨折してしまい、孫の井口りこが手伝うことに・・・
祖母のお願いで新しく入った小説家の三木に
お弁当を届け、家賃を貰ってくるように頼まれるんです。
三木にお弁当を渡すと、
すぐに食べるから部屋で待っててほしいと言われ、
部屋にある小説を読んで待っていることに・・・
りこが選んだ小説は三木が書いた官能小説で
その世界観に惹かれ読み耽ってしまうんです。
自分の作品をよんで興奮してくれたりこの手をとり
感謝の気持ちを伝える三木に対し、
今まで男性に触れられたことのないりこは
慌てて逃げようとすると本につまづき
三木に覆いかぶさるように倒れてしまったのです。
その時に下着を見られてしまうのですが、
この下着がかなりエロい下着だったのです。
そう、りこは見かけは地味なんですけど、
勇気をもらえるとエロい下着を普段からつけていて、
変態趣味と知られないために人から遠ざかるようにしていたのですが、
この下着を見た三木に「似合っている」と褒められたのです。
今までエロ下着趣味にコンプレックスを持っていたりこなのですが、
三木の言葉に救われたように思っていたのですが、
さらに「小説に助言して欲しい」と頼まれるんです。
実は三木は女性経験がないまま官能小説を書いており、
ちょっとマニアックな作風で女性の気持ちが入ってないと言われており、
エロ下着を着けていたりこにお願いしたのですけど、
りこも男性経験がまったくなかったのです。
りこのエロ下着を見て小説のインスピレーションが湧きまくった三木は
すぐに執筆にとりかかり、できた部分をりこに読んでもらうと、
先程読んだ小説よりもさらにパワーアップしているのがわかり、
三木に協力することにしたのです。
・・・といった感じでお互いに異性との経験がない者同士が、
官能小説の追求するために協力し合う物語になっています。
お互い、エロ目的ではなく、
三木は良い官能小説を書くため・・・
りこはエロ下着に共感をもってくれたため・・・
協力しあうピュアな2人が描かれており、
今までになかったような作風になっていますので
興味ある方はチェックしてみてください。
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BL・TLコミック「GiGicomi」
- 2024⁄09⁄13(Fri)
- 07:03
ぼくと姪っこのてづくり時間 【著者:イトウハジメ】
イトウハジメさんの作品『ぼくと姪っこのてづくり時間』(中央公論新社)
美術の教師をしながら
学校の授業や生徒たちの話や妹の娘(姪)のことを描いた
コミックエッセイを出している作者のイトウハジメさん。
この作品なのですが、
『ぼくとフキゲンな怪獣と』に登場する
妹の娘(姪)との遊び時間を描いたコミックエッセイになっています。
妹さん夫婦は実家で両親と暮らしており、
イトウさん実家に帰った時に
姪のふーちゃんとみよちゃんと遊ぶようになり、
(子育て?を手伝うようなかたちで・・・)
そういった様子が描かれております。
実際にあるおもちゃを買い与える・・・というのではなく、
実家にあるものや帰る時に安い材料を買っていき、
ちょっとした遊ぶ道具を作ったり・・・
(時々、一緒におやつなんかも作ったりしています)
ほのぼのとしたコミックエッセイです。
この作品・・・イトウさんの柔らかいタッチが
すごくマッチしており、
癒される・・・そんな作品になっています。
特におもちゃを買い与えるのではなく、
手作りというのがまたいいんですよね。
美術の教師(この話は大学院に通っていた頃のようです)を
目指していただけあって、
絵も上手いし、手先も器用だから、なんでも作ってくれるから
イトウさんは魔法使いに見えたんじゃないかなぁ?
おもちゃを買い与えるのは誰でもできますが、
イトウさんのように一緒に何かを作る・・・
そういった子育てというのに憧れを持つ人は
(イトウさんの場合は姪なんですけどね^^;)
読んでみてはどうでしょうか。
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