スーパーマン、バットマン、スパイダーマンなど、
数多くの名作で知られるアメリカン・コミックス。
長らく世界的な人気を誇っていましたが、
近年では業界全体として苦境に立たされています。
その一方で日本の漫画が大人気となっており、
ランキングの上位を日本漫画が占めるほどに。
その状況下で、大手エンタメサイト「CBR」は、
漫画がアメコミの救世主になる可能性を指摘しています。
記事では、近年アメコミの出版社が、
漫画を翻訳して販売するケースが増えている点を指摘。
エイリアン・ブックスは今年だけでも、
「エンドロールバック」や「フェイク・リベリオン」など、
5作の日本の漫画の翻訳版を新たに出版しており、
これらが売上面で貢献するだろうとしています。
また既に売上の66%が日本の漫画の翻訳本となっている、
本来はアメコミ出版社のダークホース・コミックスも、
同様の経営方法を取っている点を紹介しています。
さらにバッドマンやスーパーマンを世に送り出した、
アメコミ大手のDCコミックスにも、
記事曰く「漫画の成功に倣った」動きがあり、
日本の漫画の巻数とほぼ同じサイズと価格の、
「コンパクトコミック」の出版がすでに決定。
また、エイリアン・ブックスなどと同様に、
DCコミックスに加えてアメコミ最大手のマーベルも、
日本の漫画の翻訳に進出する可能性を指摘しています。
世界的に黄金期を迎えつつある日本の漫画と、
苦境に立たされているアメコミを象徴する現実に、
現地から様々な反応が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「日本に負けたのも当然だ」 女性も大活躍する日本の漫画界の特殊性が話題に
翻訳元
■■■■(シェアーページからも)
■ アメコミ産業が繁栄していると思わせるために、
日本のマンガの売上も一括りにしてるんだよね。
+3 ■ マンガの作画がウケてるとかそういう事じゃなくて、
シンプルに作者の技量の差だろう。
+43 ■ 自分は日本アニメの美学が大好きだ。
もっとシンプルでいいんだよ。
カッコ良いヒーローがヒロインを救って、
ハッピーエンドになる、みたいなさ。
+8■ アメコミの出版社は、
もっと日本人の作家にスピンオフを任せるべき。
マンガやマンファはちゃんと完結して、
スタートとゴールがはっきりしてる。
だからこそ楽しめるんだ。
+9■ 正直なところ、マンガが成功してる本当の理由は、
表面的な美学なんかじゃなくて、
若者の両親世代が読んでいなかったような、
新しいコンセプトの新鮮なストーリーだよ。
それだけだと思う。
+2■ アメコミは過去に人気を博したキャラクターを、
延々と再利用する事をいまだに続けてる。
一方で日本のマンガは新たなシリーズや、
象徴的なキャラクターたちを、
常に生み出し続けてきたんだ。
+22■ 正直……マンガも最近は微妙だけどね。
続きが気になるって作品がないもん。
マンガの質が上がる事を願ってる。
あくまでも個人的な意見ね。
+8■ コミックは大人な内容。
逆にアニメはティーンや子ども向け。
だから自分はマンガやアニメが好きじゃないし、
アメコミは寄せないで欲しいね。
+1「日本の作品は別格だよ」 英紙『日本のアニメを真剣に観るべき理由』が話題に■ 「ランナウェイズ」(マーベル・コミック)が、
アメコミファン以外の間でも人気が出たのは、
「タンコウボン(単行本)」という、
日本で一般的なフォーマットを取ったから。
1巻から読み始める事ができる、
自己完結型のストーリーだったんだ。
+8■ マンガに頼る必要はない。
それより日本人の作家を雇えば良い。
+3■ Yes 日本に任せよう!
結局はマンガが最強なんだ!!
■ 欧米のクリエイターたちが、
日本のアニメやマンガにアイデアを求めて、
それらを自身の作品で応用するけど、
それは老朽化した家の外壁を塗り替えて、
再利用するようなものなんだよ。
+6 ■ パワーレンジャー*がまさにそれ。
+1 (*日本のスーパー戦隊シリーズがベース)
■ 地元のウォルマートのキッズコーナーでも、
日本のマンガが売られてるくらいだから。
+30■ アメコミ業界はまずはマンガを知る事から始めよう。
彼らの利点を研究するんだ。
結局欧米のエンターテインメントは、
自ら制約を課してきたんだよ。
+49「日本の成功を研究しよう」イタリアの人気漫画家が日本漫画の世界的独占状態に言及■ 作者が自由に描けるからマンガは強い。
+2■ アメコミ出版社がマンガの真似をしても、
中身が面白くなければ現状は変わらないと思う。
とは言えマンガスタイルのマーベルとDC作品は、
正直読んでみたいけども……。
+10■ マンガにアメコミを救う義務はないはずだが。
+14■ マンガの成功は日本人の創造性にあるのだよ。
+6■ 我が家にある「コミック」は、
すべて日本作家による日本製だけ。
特にアメコミ業界が迷走を始めた後は。
ドイツ■ ほとんどのコミックショップは、
マンガ、トレーディングカード、
卓上ゲームの販売に軸足を移してる。
そりゃあこうなるよね。
+2「マンガは若者の価値観を変えた」 日本の漫画がフランスの書店の救世主となった実態を仏公共放送が特集■ アメコミはシリーズものを描く時、
プロットラインと世界観を統一するべき。
まずはそこから始めよう!!!!😂
+9■ マンガを自分たち、つまりアメコミと、
同化させようとしてるんじゃないの?
+5■ まぁ、マンガだって玉石混淆なんだけどね。
+2■ 売上の面でアメコミとマンガは、
ここ数年で大きな開きが出来てしまった。
本当に悲しいよ。
+19■ マンガに西洋的なスタイルを持ち込むのは、
個人的にはやめて欲しいなぁ。
+5■ まぁ読者からすれば選択肢が多いのは良い事だよね。
アメコミの「スーパーヒーロー系」は、
素晴らしいジャンルだと信じてきたけど、
そのジャンルに縛られるべきではない。
+2■ 成功の鍵はクリエイターの自由度。
編集の影響はコンテンツ等に影響を与えかねない。
現在のシステムには自由がないんだ。
+8 「日本のように自由であるべきだ」 外国人歌手が日本より欧米の方が同調圧力が強いと指摘し話題に■ すべては、魅力的なストーリーを提供し、
読者が望む商品を提供することに集約される。
大手を含むアメコミ出版社は、
この点でマンガに大差をつけられてる。
+5■ マンガに寄せていかなくていい。
ただ良いストーリーを紡いで欲しい。
+2■ ロックダウンの最中に状況が一変したね。
アメコミの売り上げが落ち込んでいく中で、
日本のマンガが売上上位を独占したんだ。
おそらくこれは日本のポップカルチャーと、
そして日本の文化・外交にとって、
非常に大きな勝利なんだろう……。
+21 ■ 今のように日本のマンガ家たちが、
自由に描ける環境が続く限り、
日本の優位も揺るがないだろうね。
アメコミの場合、作品やキャラの著作権は、
慣例として出版社に帰属しており、
特定のキャラクターのストーリーを、
複数の作家が描き継げる事が強みでしたが、
今では逆にその独自のシステムが、
読者獲得の面で不利になっている印象です。
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