米原の水



7月2日 米原フォトライドのつづき。


「伊吹せんろみち」 を走ったあと,つぎは田園地帯へとつながる細い道を走りました。

道はグラベル (砂利道) になりましたが,ふだんグラベルバイクを駆る二人は,ごくふつうの道であるように進んでいきます。


着いたのは,ふしぎな施設。

「五川分水」 です。


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これは 「分水工」 とよばれるもので,川の水を下流の各地区へ公平に分配するためのものだそうです。

この分水工の場合は,ひとつの川を5つに分けていて,それぞれの川幅がちがいます。


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この近くの山々は石灰岩質で,きれいな水をたくさん供給してくれるはずです。

その証拠に,近くにはたくさんの湧水があります。

つまり,水は豊かな土地柄のはずだから,こんな施設は必要ないのではと思いました。

でも水が豊かなゆえに,もともと田んぽは多かったはず。

戦国から江戸時代にかけてぐんぐん人口が増えましたから,新田開発が必要になるたびに水の確保は重要な課題になっていったのかもしれません。



ここからもグラベルは続きますが,この二人と走ると,もうグラベルを走ることは特別なことではないと勘違いしそうです。


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つぎは,小田分水。

こちらは,円周部分からあふれる水を円周の幅で振り分けています。


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いろんな分水方法があるんですね。

理にかなった方法は美しいです。



山の方へ向かいます。

正面に見えるのは伊吹山。


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山にぶつかるところから木多へ折れて,姉川沿いに進みます。

緑あふれるいい道です。


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途中で,小さな橋に出会いました。

といっても,人が渡る橋ではなくて,水道橋で,幅はたぶん50~60cmぐらいではないかと思います。


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奥の森に通じる部分がトラス橋になっています。

トモちゃん曰く

「トーマスみたいな可愛い列車が出てきそう」。

たしかにそんな感じ。

でも,どこへ水を運ぶのかは不明です。



そして,この先,何もないようなところでみっちゃんが止まります。

左手に川の方へ下りていく道というか,斜面がありました。

みっちゃんが

「ここが今日一番の見所だよ」

と言います。

滑り落ちそうになりながら,自転車とともに下りていきます。

そして,マリンシューズの出番だそうです。


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ここで,ピンときました。

ひょっとしてここは!

あの,ずっと行きたかったけれどなかなか縁がなかった,あの場所なのでは!


雨上がりでまあまあの水量。

といっても,すねのまんなかあたりまでの深さですから,たいしたことはなさそう…

ところが!


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いざ,自分たちが入ってみると,足を踏み出すごとに足がスッと川の流れに持って行かれるんです。

よって,おそるおそるのすり足で進みます。

何とか流れの速いところをクリアすると,ともちゃんがさっそく撮影。


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おやおや,こんなところでと言う自分も撮影。

その間に,アイツが忍び寄ってきていることに,まだ気づかないのでありました。



── つづく




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Comments 2

サイカズ  

こんにちは。
米原フォトライド、楽しんでいますね。
今回の記事では、分水の写真が興味深かったです。
稲作には水が命ですものね。

2023/07/16 (Sun) 16:18 | EDIT | REPLY |   

リキ  

サイカズ様

サイカズさん,こんにちは。

分水は全国にいろんな形があって,これを見て回るのを趣味にしている人もいるようです。
調べると,いろんな人がいて楽しいです。

2023/07/17 (Mon) 16:35 | EDIT | REPLY |   

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