信長の原理上・下 垣根涼介
- 2021/09/06
- 21:05
幼少時にした蟻の観察で、信長は働き蟻が3種に分類できることに気づきます。率先してよく働く勤勉な蟻。何となく勤勉蟻に釣られて何となく働く蟻。仕事をするふりをして働かない蟻。これが常に2対6対2になっているのです。この法則は人にも当てはまり、戦のときには必死で戦う兵が2割、その2割の兵に釣られて戦う冴えない兵が6割、戦うふりをしている兵が2割となり、このことが信長を悩ませます。いくら2割の必死で戦う兵を集...
光秀の定理 垣根涼介
- 2017/04/18
- 15:13
永禄三(1560)年、関東からとある若者が京へたどり着きました。名は玉縄新九郎時実。めっぽう腕はたつが、ちょっとぬけているのか懐はもうすっからかん。どうしようかと思っていますと、なんと道端で坊主が賭け事をしているではありませんか!この坊主の名は愚息。新九郎とはこれから長い付き合いとなります。その愚息がやっている賭けとは、親が4つの椀の1つに石を入れそれを子が当てるという至極単純なもの。ところが回数が増す...