オニイグチ






 昨日松茸の話を書いた。
 そんな強烈ににおうもんをよう食べられましたなあということだが、実は今年キノコを採ってきてはけっこう食べている。


 というのは、アカヤマドリとかけっこう有名で美味とされるキノコがありはするものの、じゃあそれをアカヤマドリだったとほぼ断定できたとして、じゃあ最終的に食べられるか?という問題があるわけである。キノコのほぼ99.999%は毒キノコであって、毒がなく生でも食べられるのはマッシュルームくらい。あとトリュフか。
 後は全部大なり小なり毒がある。
 シイタケやマツタケも一応毒があり、中毒を起こす。さらには例えばエノキ。エノキなんて「白いキノコは気をつけろ」といわれるものの(まあ原種は少し色が違うのだが)、まさにそれというくらいの強烈な毒を持っている。



 まあ普通徹底的に火を通すから別にこれは!と思うことすらないのだが、一応強烈な毒を持っていると。他にもドクツルタケなんて猛毒のキノコがあり、白いキノコには基本近づくなってのは本当に正しいと思う。

 そういうわけで話を戻すと、白いキノコは基本近づかないようにはしているが、これもしかしてと思うキノコは基本的に食べるようにしている。ましてこれはマツタケやアカヤマドリなんじゃないか?というキノコは食って死んでも良しと思ってかかれと思うことにしている。食って間違ったら死ぬかもしれないけど、でも食わずに知らぬまま余生を生きていくのよりは余程マシだろうと。知的好奇心と行動力の合一を心掛けた結果としてこういう結論が導き出されるのだ。あるいは単純な知識偏重に対する反発でもある。
 シロマツタケモドキもあれも白いキノコではあるものの、松茸を食ってから死ねという覚悟に従って食べてみたわけである。幸い死ななくて済んでいるが、マツタケでもなかった。しかし今やマツタケとシロマツタケモドキの区別はしっかりとつくようになった。
 あるいはダイダイイグチ。これもアカヤマドリを食ってから死ねというものに従っている。まあ残念ながら常にアカヤマドリではなくダイダイイグチなのだが、食べているおかげでこのダイダイイグチのうまさはよく知っている。これトロっとしてて焼き鳥みたいなうまさである。写真ないけど今度アップしようかな。


 ・で、そういう基準でいくとオニイグチも一応食べられるキノコらしい。

 とはいえ見た目はなんだかいかついし、しかも別に美味でもないらしい。しかもよく似た超有名なうまいキノコもあるわけでもない。こうなるとわざわざリスクをおかしてまで食べるか?ということでこういう場合は基本食べない。リスクを冒してまで食べる理由もなければ、万が一別のキノコである可能性も考えると食べるまでもない。まあ余程飢饉で食うものに困ってれば食べるかもしれないけど(笑)、まあ今別にそういう時代でもない。可食のキノコをオレが生きている間に網羅してやろうというような殊勝な心掛けもない。


 よくそんなくさいキノコ食えましたなあということの裏側の話です。






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