そんなわけで、川崎戦では、札幌戦で大量失点した西部に代わって、新加入の大久保択生がゴールマウスを守った。
そもそも、札幌戦での8失点のうち、西部の責任は、どのくらいあっただろうか? 確かに、先制点の持つ意味が大きかったことを考えれば、1失点目のチャナティップに食らったやつが痛かった。相手のクロスボールに対し、パンチングで逃れたものの、悪いことにそれがチャナへのパスになってしまい、切り返しで翻弄された末に、ゴールマウスに蹴り込まれたものだった。
ちなみに、あの場面、札幌側は、ゴールを認めるのは当然のこととして、立田のハンドを主張していた。しかし、主審はそのアピールを却下。確かに、ボールは最後尾で守っていた立田の腕に当たった上で、マウスに吸い込まれている。細かいルールは良く分からないが、ボールがゴールインした以上は、「手を使って決定機を阻止した」ことにはならないのだろう。もしもあれを立田が実際に手で止めていたら、あの試合はどうなっただろうか? 当然、立田は退場、PKでたぶん先制を食らい、残りの70分くらいを数的不利で過ごすことになった。しかし、かえって守備意識が高まり、大量失点はなかったかもしれないな、なんてことも思う。
話を戻すと、その後の大量失点は、西部の責任が大きかったというわけではないだろう。もちろん、8点の中には、止めてほしいものもあったが、守備全体が崩壊したとしか、評価しようがない。
いずれにしても、大量失点後の試合というタイミングで、GKを代えたということは、理解できる。そしえ迎えた大久保の清水でのデビュー戦、全体としては、まあまあ普通の出来だったのではないか。川崎に喫した2失点は、ガンバの東口、柏の中村クラスなら止められたのではないかという気もしたが、GKの責任で失点したというわけではあるまい。大久保は190cmと、清水の現所属GKの中では最も大柄なので、ハイボールでの安定感はあるように感じた。
大久保起用は、川崎戦限定の気分転換だったのか、それとも鹿島戦以降も起用を続けるのか?
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