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本・我が産声を聞きに

2023年09月08日
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立て続けに発生した台風の影響で局所的な大雨被害が続いているようですが、太平洋側と同時に日本海側でも発生している事にちょっと驚きです。

一昨日の6日も短時間大雨で関東地方が荒れていた中、日本海側の新潟でも局所的に車が動けなくなるほど降った様子。

当地では思いかけず雨の通過後に薄っすら虹が出た事にもビックリ。
虹が出るような晴れ間でもなかったので、すぐに天気が崩れてその後は静かな雨となり、昨日は雨上がりのカラっとした青空に。

それでも気温がぐっと下がり、長袖ポロシャツで過せましたし、今日は長袖、長ズボンにソックスを履くほどヒンヤリした空気で、秋到来と思いたいのですが、予報では台風13号が通過後また暑くなるとの事。

体が寒暖差について行けるか危惧するほど、極端な変化に振り回されコマメな着替えで対処するしかないようですね。

昨日は本の紹介で老後暮らしへの思いを書き連ねましたが、続けて読んでいた本の複合的な感想でもありました。

白石一文 著「我が産声を聞きに」


白石さんの本は運命論的な要素が強く、私自身が決めかねる出来事は流れに任せてきたり、何かのきっかけを運命的にとらえて行動してきた事もあり、自分自身が感じている運命論との差異も含めて興味深く選択してきた本でもあります。

この話はコロナ禍真っただ中が舞台で、人々の迷いや暮らしが描かれていて、コロナが感染症5類に分類され、急展開してからまださほど時が立っていないにも限らず、遠い昔の出来事のように感じてしまうのが不思議です。

先の見えない感染症対策に、家への閉じ籠りが日常化し、病院では面会謝絶が当たり前になったあの時ですが、それも解除された現在(義父が入院していた病院も基幹病院は面会が再開しましたが、市民病院は感染症がはやっていた事から面会謝絶が続いていました)

働くことが当たりまえで仕事中心だった暮らしが、在宅勤務や自宅待機で世界観が一変し、自分の生きて来た価値観を見直すきっかけともなった時代。

まだコロナ感染が終わった訳ではなくとも、解除と共に過去の病のように払拭したものの、立ち止まった事で変化した価値観に生活を大きく転換した方も多かったはず。

この主人公もコロナ禍の中で肺がんを発見し、残りの人生をやり直したいと家を出ていくと決めたことから始まります。

一人娘も大学生で、離婚をためらう訳ではないものの、突然の別居に戸惑う妻が経済的には困らない環境の中で迷いつつ将来を見つめ直す物語・・・

最近読んできた本が、コロナ禍から以後の話しが多くなってきた事にも興味が湧くのですが、やはり話でしか聞いた事のなかったパンデミックの襲来に誰もが先行きを見失った中での試行錯誤であり未知の世界。

体験した後の暮らしでは価値観に大きな影響を残しましたが、人生の平均年齢が伸びていく時代でもあり、人生そのものを見つめ直す機会にもなった様子。

近年では地球規模の巨大災害が頻発する時代でもあり、自分自身の老後暮らしも予想がつかないばかりか、明日をも知れない命であると再認識するきっかけにもなった気がします。

特に主人公たちは平均以上の仕事を持ち、満足した暮らしの中で立ち止まる切っ掛けに出合い、試行錯誤を始めていくのですが、あえてそこそこ恵まれた人たちに焦点を当てたことに意味があるのかな?とも思えたのですが・・・




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yumi3
この記事を書いた人: yumi3
65歳で自営業をリタイア。パート就活を始める予定がコロナ禍で中止。
田舎暮らしで専業主婦として過ごしながら、今出来る事に挑戦中です。

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