ある日、ふと聞いていたPodcastに、トラウマの専門家医のBessel van der Kolk(ベッセル・ヴァン・デア・コーク)さんが登場していました。 現在のところ(2024年10月14日時点)、「How To Academy」のポッドキャストから無料で聞くことができます。 ベッセルさんは、オラン
イギリスを中心としたヨーロッパでの22年以上の生活を軸に、気候問題・哲学・働くこと・教育・AI・美術等について、ガーディアン紙、イギリス国営放送、Carbon Brief(再生エネルギー専門誌)等を元に、日本では出会わない視点を紹介。
資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。 現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下
べラルースや香港、他にも多くの国々(イラン、ロシア、スーダン、ミャンマー等)では、ひとびとは、死を伴うことが分かっていたとしても民主主義を求めて立ち上がりました。その理由のいくつかは、言論の自由もありますが、「法律の下に誰もが平等に裁かれること」、「権力者の責任を問うこと/
最近、イギリスでは、耳の聞こえないイラク難民の少年Lawand(ローワンド)のドキュメンタリー「Name Me Lawand」が公開されました。 ローワンドが、 ことばを表現する手段(British Sign Language/イギリス式手話)を習うことを通じて、自分の世界を発見し、正確に表現できるよう
まず最初に、 「NO」と言うほうも受け取るほうも、「No」は誰かを拒絶しているのではなく、特定の要求を断っているだけであることを理解しておく のが前提です。 また、 どんな状況や関係性にあろうと、誰にでも「No」という権利はあり、それは尊重されなければなりません 。 特に、日本で女性として育っていると、「No」
日本では、「まず義務を果たしてから権利を主張」ということを多く耳にした気がしますが、 基本的人権(誰もが平等・対等に扱われること等)は、生まれながらに誰もがもっていて、かつ誰にも奪うことのできない権利であり、義務は関係ありません 。 さまざまな理由や事情で働けなかったりしても、そのひとのひととしての価値に
日本で使われているAssertion(アサーション/自己表現を論理的に易しく行うこと)という言葉は、他の英語でのことばの概念(Freedome, Equality, Equity)と同様に、日本語に置き換えられると、全く違うものになってしまいます。 ただ、 Assertionは、ヨーロッパで生きていく上
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ある日、ふと聞いていたPodcastに、トラウマの専門家医のBessel van der Kolk(ベッセル・ヴァン・デア・コーク)さんが登場していました。 現在のところ(2024年10月14日時点)、「How To Academy」のポッドキャストから無料で聞くことができます。 ベッセルさんは、オラン
ある日、毎日読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、アメリカの若い男性(18歳~25歳)に特に焦点をあてたチャリティー団体、「 Men4Choice 」の 記事 がありました。 この団体は、まだ学生だったOren Jacobson(オレン・ジェイコブソン)さんが2015年に設立したそうです。 アメリカで
ラジオというと、なんだかアンティークなものに感じられるかもしれませんが、料理をしながら、朝食をとりながら、といったときに、いつもイギリスの国営放送BBC Radio4をかけっぱなしにしています。 ポッドキャストだと選ばないような話題もあって、このランダムさが面白いと感じます。 ある日、聞いていると、「 I
ネオリベラリズムは、日本語では「新自由主義」と呼ばれているようですが、日本では文化や社会の土台がヨーロッパとは大きく違うために、「自由」ということば一つをとっても、日本語と英語の間で大きなねじれが生まれてしまうので、ここでは、英語のまま、「ネオリ
Owen Jones(オーウェン・ジョーンズ)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリスト、アクティヴィストでもあります。 このオーウェンさんの ポッドキャスト に、パレスチナ出身・育ちで、イギリスに拠点をおいているアカデミック・作家の Ahmed Masoud (アフメッド・マスゥド)さんが登場していました。 パレ
Devi Khadka(デヴィ・カトゥカ)さんは、ネパールの女性政治家で、Nepal Communist Party(ネパール・コミュニスト・パーティー/ネパール共産党)のメンバーです。 ネパールの内戦は1996年から2006年まで続き、その間に1万7千人が殺され、多くの人々が失踪しました。 デヴィさん
報道の自由という点では、意外に思うかもしれませんが、日本は、民主主義かつ経済的に発展している国としては低いほうです。 どう報道の自由を測定するのか、という基準にもよるものの、よく使われている「 Reporters without borders 」からは、2024年は日本は70位です。 主要メディアがRup
前回のBlog では、チャリティー団体、Beyond Equalityの設立者でもあるDaniel Guiness(ダニエル・ギネス)さんの、女子・女性への暴力(VAWG)をなくすためのイギリスのチャレンジの一部として、ダニエルさんの見解を紹介しました。 今回は、なぜダニエルさんがこの活動を行っているの
The UK(イギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合4か国)では、つい最近、 Violence Against Women and Girls(略称でVAWGとよばれる/女性と女子に対する暴力)が、国家への脅威として、テロリズムと同じレベルで扱う こととなりました。 この暴力には、スト
Fascism(ファシズム)という言葉も、どう定義するかは、専門家の間でも意見は分かれます。 さまざまな見方があるのがごく普通 のことで、それらの人々がどういう角度や視点から見ているのか、といったことを考えながら、書いてあることの意味をよく理解し、自分の意見をつくっていくことが大切です。 ファシズムと聞く
Al Jazeera(アル・ジャジーラ)は、カタール政府からの出資でできたメディアですが、日本や韓国を含むアジアについての報道も、他のヨーロッパ・アメリカの主要メディアだと西側諸国はCivlized(文明的)でほかの国々は文明化されていない、といったバイアスがありがちなのと違って、もっとその国の文化
ヨーロッパでもアメリカでも、ファシズムの台頭が起きていますが、ファシズムはausterity(オゥステリティー/緊縮財政)と深く関係があるとされています。 ファシズムは、歴史的にも過去200年の間に揺り返しのように強くなったり弱くなったりはしていますが、何らかの危機があったときに強く現れる傾向にありま
資本主義のはじまりは、 ② で書きましたが、現時点で、経済的に強い国(西ヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリアや日本)で育つと、資本主義と民主主義が必ずセットであるような感覚をもつかもしれません。 実際は、 資本主義は経済の領域 にあり、 民主主義は政治の領域 にあるもので、北欧の国々やヨーロッパの多くの国
コメディアンでアクター、作家でもあるウェールズ出身のKaty Wix(ケィティー・ウィックス)さんは、14歳のときに親友だと思っていた人から、ひどいいじめを受けたそうです。 ちなみに、ウェールズ国は、The United Kingdom(イギリス、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの連合4か国
Capitalistm(キャピタリズム/資本主義)は、とても少数の搾取を行う人々(=資本・富をもつ階級に生まれ落ちた人々)と、大多数の搾取される人々(=実際に労働を行い、社会に貢献するサービスや製品といった、価値のあるものを作り出している労働者たち)で成り立っています。 資本主義を正当化するためによく
イギリス人ジャーナリストで環境活動家でもあるGeorge Monbiot(ジョージ・モンビオット)さんは、最新の著作「 The Invisible Doctrine 」で、資本主義と、植民地主義・産業革命・帝国主義・奴隷貿易が切っても切り離せないことを分かりやすく解説しています。 ちなみに、資本主義は、定
最近、ギリシャ人経済学者でアクティヴィストであるYanis Varoufakis(ヤニス・ヴァルファキス)さんのドキュメンタリー映画、「 In The Eye Of The Storm 」が公開されました。日本語訳は現在のところないようですが、ヤニスさんも英語が流暢ではありますが、母国語でないので、逆に
日本とヨーロッパでは、キャリアのありかた・考え方は、大きく違います。 ヨーロッパの中でもイギリスは少し外れていて、アメリカ社会・経済に近い状態で、賃金の低い仕事も多く、契約期間が短く、生活の安定をはかることが難しい状況となりつつあります。 ただ、賃金が低いといっても、現在(2024年度)の最低賃金は、時
ある日、いつも読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙で、南アフリカ共和国でナラティヴ・セラピーを行っているジンバブエ出身の女性心理学者Ncazelo Ncube-Mlilo (カゼロ・ヌカンベミロ)さんの 記事 に偶然あいました。 「変わる勇気(Courageという英語から、Rをひとつ増やしてCOU
チェコ共和国の最初の大統領となったVaclav Havel(ヴァーツラフ・ハヴェル)さんは、「 教育は、さまざまな現象の間にある隠されたコネクションを見つけることのできる能力だ 」といった内容のことばを言っています。 ハヴェルさんは、もともと劇作家であり、芸術を通した反体制運動も行い、劇が体制によって中止
Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)さんは、日本でも展示会があったようなので、作品を目にしたことがある人もいるかもしれません。 モナさんは、レバノンの首都ベイルートで、パレスチナ出身の両親の元に1952年に生まれ、ベイルートで育ちます。両親は、現在はイスラエルの一部となったHaifa(ハイファ)に
2023年10月から、ロンドンのTate Modern Gallery(テート現代美術館)にて、 Philip Guston(フィリップ・ガストン)の展覧会 が始まりました。 テート現代美術館を含めてロンドンの美術館の多くは、こういった特別展を除けば無料です。 ただ、特別展は年々高く
ロンドンは、芸術という観点からいうと、とても民主的です。 クラシックの音楽祭である、毎年夏に一か月以上にわたって行われる Proms/ (プロムス)は、当日の立見席が早く並んだ順で買えるようになっていて、8ポンド(約1500円)です。オーケストラにも近くて、周りのひととおしゃべりし
表題にあるように、ネット・ゼロ経済政策から逸れることについての正当性を主張するシンクタンクのレポートが発表されましたが、小学生レベルの間違いであふれているにも関わらず、イギリス主要新聞で、あたかも真実かのような扱いを受け、多くの新聞でヘッドラインをかざりました。 環境・エネルギー問題に関しての専門家で
最近、イギリス政府(正式には、The United Kingdomで、イギリス・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4か国の連合国)は、新たにスコットランド沖のRosebank oil field(ローズバンク油田)の開発を承認しました。イギリス政府のネット・ゼロ経済計画に反しており、かつ地
日本では、「従順」であることが美徳であるように語られるかもしれませんが、ヨーロッパでは、ネガティヴな意味合いです。 これは、日本で生きていくにも理解しておいたほうがいいことだとは思いますが、ヨーロッパで生きていくのならば、しっかりと理解しておく必要性があります。 「従順な」に近いことばとしては、英語では
ある日、 トルコ出身でイギリスで活躍している小説家・女性人権活動家の Elif Shafak (エリフ・シャファック)さんの著作の一つ「The Bastard of Istanbul」が、国営放送BBC Radio4で、短くした ドラマバージョン で放送されていました。と
日本では、あまり知られていないかもしれませんが、イギリスの元スタンダップ・コメディアンで、国営放送BBCも含む多くのメディアに出演していた時代もあるRussell Brand(ラッセル・ブランド)が、複数の女性に対しての性的暴行・レイプを行っていたことがイギリスの新聞、 The Sunda
最近、国営放送BBCで90年代に放映された、「 Our Friends in the North 」が再放送されました。 James Bondを演じたこともあるDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)さんも出演しています。1960年代から90年半ばにかけてのイギリス北部のNe
先日、イギリス国営放送、BBC Radio4を聞いていると、モロッコ出身・育ちで、フランス語で小説を書いている、フェミニスト活動でも知られているLeila Slimani(レイラ・スリマニ)さんを交えたインタビューに偶然出会いました。 BBC soundsの ここ からきけます。 同
イギリスの独立系新聞ガーディアンのポッドキャストで、このAIを使った詐欺について、どのように見分けるのか、どのような防御策が考えられるかが、セキュリティー専門家から語られていました。(2023年9月) 最近、イギリスで人気の Money saving expert (節約の達人)、
イギリスでは、政府が認定している団体、 ACAS(エイカス)/ が、イギリスでの仕事に関する問題を無料で相談できる場所となっています。企業からの要望(トレーニング等)にも対応しています。 ACASには、法律に関する資料や、Resignation(レジグネーション/退職)等のよく使わ
資本主義や民主主義を知ることが大切なのは、特に貧困に追いやられた人々、マイノリティー(女性、子供・移民等)、富を子供に移転することができる親や親族をもっていない人々です。 現時点で、全世界の50パーセントの冨は、全世界の1パーセントの人々によって所有されていると考えられ、この富の蓄積は、パンデミック下
べラルースや香港、他にも多くの国々(イラン、ロシア、スーダン、ミャンマー等)では、ひとびとは、死を伴うことが分かっていたとしても民主主義を求めて立ち上がりました。その理由のいくつかは、言論の自由もありますが、「法律の下に誰もが平等に裁かれること」、「権力者の責任を問うこと/
最近、イギリスでは、耳の聞こえないイラク難民の少年Lawand(ローワンド)のドキュメンタリー「Name Me Lawand」が公開されました。 ローワンドが、 ことばを表現する手段(British Sign Language/イギリス式手話)を習うことを通じて、自分の世界を発見し、正確に表現できるよう
まず最初に、 「NO」と言うほうも受け取るほうも、「No」は誰かを拒絶しているのではなく、特定の要求を断っているだけであることを理解しておく のが前提です。 また、 どんな状況や関係性にあろうと、誰にでも「No」という権利はあり、それは尊重されなければなりません 。 特に、日本で女性として育っていると、「No」
日本では、「まず義務を果たしてから権利を主張」ということを多く耳にした気がしますが、 基本的人権(誰もが平等・対等に扱われること等)は、生まれながらに誰もがもっていて、かつ誰にも奪うことのできない権利であり、義務は関係ありません 。 さまざまな理由や事情で働けなかったりしても、そのひとのひととしての価値に
日本で使われているAssertion(アサーション/自己表現を論理的に易しく行うこと)という言葉は、他の英語でのことばの概念(Freedome, Equality, Equity)と同様に、日本語に置き換えられると、全く違うものになってしまいます。 ただ、 Assertionは、ヨーロッパで生きていく上
先週(2023年6月13日)、悲しいことに、イギリスの北部Nottingham(ノッティンガム)で、大学生2人とCare takerだった65歳の男性の計3人がナイフで刺殺されました。犯人は逮捕されましたが、現在のところは、以前から精神的な病気を持っていることで知られていたようで、テロ事件ではなく、
イギリスの数少ない独立系新聞、ガーディアン紙には、読者が悩みを相談し、それに対して、コラムニストのAnnalisa Barbieri(アンナリザ・バルビエリ)さんが、複数の心理療法セラピストと話して答えるコラムがあります。 相談してくる人たちも、イギリス在住とは限らないし、イギリスには地球上のさまざま