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月夜の猫-BL小説です 春の夢66 BL小説 アレクセイが車を停めたのはサウスブロンクスにある『ヘルストリート』が入っているビルの前だ。 以前、ロジァを探してこの辺りに停めたカウンタックをブラックの連中に滅茶滅茶に壊された経験があるが、先日、仲良くロジァやヒューを助けたからもうそんなことはないだろう、なんて思っ
月夜の猫-BL小説です 春の夢64 BL小説 傷は完治してはいないが、ロジァは数日後、ボックスに出てきた。 「ボスの味気ない命令がようやく聞けますか」 アレクセイは、開口一番、揶揄した。 ロジァはアレクセイをチラッと見ただけで、何も答えずに自分のデスクについた。 本当は、いつものごとく無表情を作ってボックスに足
月夜の猫-BL小説です 春の夢61 BL小説 「誘導システムのプログラミングをやったのが、八才だか九才だかのガキだったってことは、あっという間に俺達の耳にも入ったよ。アメリカは慌ててそのガキを隠そうとしたみたいだけどな。まあ、そのガキの心中を思ってあまりあるよな? 下手すればよってたかって大人の、いや、愛国者
月夜の猫-BL小説です 春の夢57 BL小説 ビルから飛び出してきた三人目の影を狙おうとした時、彼でない何者かの銃が、その影を倒した。 はっとしてアレクセイが顔を上げると、間もなく、幾人もの軍人が走り寄る足音が聞こえた。 彼らは残りの影を取り囲んだ。 「包囲しました。出て来て下さい」 アレクセイにも聞き覚えのある冷や
月夜の猫-BL小説です 春の夢32 BL小説 アレクセイはケンの説明に眉を動かしたが、口は開かなかった。 「英才教育のプロジェクトは今ないわよね?」 ミレイユが聞いた。 「今はない。前の局長がそういうことやってたんだが、局内で爆破事件が何件かあったらしいし、子供を危険にさらすわけにいかないってことで、スターリングは廃