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マタギ銀座、もとい鷹巣銀座を抜けて歩を進めると、そこは飲み屋の多い繁華街となる(※今後、鷹巣に統一する)。もう僕は慣れた。こういう繁華街があることも知っているし、それを数知れぬほど見てきた。六本木とか渋谷とは全く異なる場所に見えるかも知れないが、実のところ本質的な要素は変わらない。大きな括りでいえば質は同じであり、量が違うのである。その量の差が圧倒的なだけだ。・・・。六本木は言い過ぎだな。むしろここは歌舞伎町だな。マタギの歌舞伎町。戦前くらいまでは山で暮らすマタギも多かったはずだ。真っ暗な山から見れば、ここは現代の歌舞伎町のネオンよりも眩しく見えたことだろう。実のところ、大都会の大繁華街というのは数えるほどしかない。一方で、鷹巣と同じような繁華街は全国に星の数ほどある。一つ一つの繁華街の規模は小さくても、...鷹ノ巣モノクローム(終)〜マタギの歌舞伎町
冬が終わる前に青森(五所川原)に行きたい。そう思っているけど、毎週のように「最強寒波」が何たらというニュースが流れる。だから今回も断念した。丁度、猫の日だから猫と仲良く遊ぼうと思った。でも気象庁のやり方と、その指示に従った報道には疑問を持っている。北東北では色々と自粛しまくりで、全くお金を使っていない人も多いだろう。まあラッキーとも言えるが、積もれば地方経済には大きな影響がある。今回の大雪は(も)、青森県(及び秋田県北部)、そして新潟以南の北陸地方、そして福島県の一部であり、東北地方の他地域は決して大雪ではない。土曜日朝のNHKニュースを見たところ、まず大雪のニュース、その次は「大雪の影響は交通事故にも及んでいます」と言い、長野県での交通事故のドラレコ映像が流された。そして「事故当時、道路には積雪はありま...天気について毒を吐く
黒塀通りという名の小路である。丁度クランクになってた通りであり、角に建つ古い民家が抜群の存在感を示している。村上には数多くの見どころがある。マイナーな意見なのは承知の上でいえば、この黒塀通りが村上の私的ベストスポットである。対抗馬は「千年鮭きっかわの暖簾」だ。今回は暖簾は撮らない(掲載しない)という縛りを入れたので、ここが日帰り旅のハイライトでもある。ここを歩く為に片道3時間も掛けてやってきた。GRⅢ(ハイコントラスト白黒)私的な村上ハイライト〜黒塀通り
猫町珈琲店は、新潟県村上市のカフェのことである。2022年の2月22日にオープンしたそうだ。村上の街中で、かつ僕が多く散策する界隈にある店だ。建物は猫町珈琲店が開業する以前から、何度も撮影させてもらっている。看板には当時のまま「村上印刷所」の名が残っている。昨年、大人の遠足で村上に来た際に行きそびれてしまい、今回やっと入店することが出来た。事前の情報でJBLの巨大スピーカー「パラゴン」があることは知っていた。でも本当に鳴っているのだろうか。もしかしたら壊れたパラゴンを入手してオブジェとして置いているだけではないか。そんな疑問が頭の中で渦巻いていた。入店した分かったことを以下に記す。1)猫町珈琲店は、本と音楽が楽しめるブックカフェである。2)猫に関連する本、レコード、グッズが置かれ、自由に手に取ることができ...猫町珈琲店とパラゴン
新潟県の村上市に日帰りで行ってきた。少し前に「大人の遠足」と称して、鉄道で日帰り往復した。望外に楽しかったので、もう一度村上への遠足に行きたいと思っていた。ある。「日本海きらきらパス」というJRの周遊切符を利用することで成り立った遠足だった。だが残念なことに、日本海きらきらパスは昨年末に廃止になってしまった。仕方がないので今回の遠足は車利用となり、長距離ドライブながら日帰り往復してきた。遠足には幾つかのテーマががあった。まずは村上牛からいこう。以前から気になっていた「江戸圧」さんにて、村上牛のうす切り丼(上)を頂く。ステーキ丼にするか最後まで悩んだ。店員の勧めもあり一番人気のこれを頼んだ。うす切りの村上牛は半生(レア)状態であり、炙りを入れているので香ばしい。絶妙のタレがご飯に絡む。口に入れた瞬間に肉は溶...そうか村上牛は液体だったのか
年末に風邪をこじらせた(コロナ、インフルエンザ陰性)。養生が効き、大晦日にはほぼ熱が引いた。例年は浴びるように酒を飲む年越しでも、殆ど酒を飲まなかった(飲めなかった)。熱が引いても咳が残り、まともに喋ることが出来なかった。不本意ながら正月の夜も早々に寝たところ、体調はかなり改善した。さあ初年度一発目のブログ更新をしようと思ったら、サイバー攻撃によりGooBlogがダウンしていた。身体だけでなくブログですら脆弱だった。それでも1月2日は初詣の日である。少々遠いが、山形県鶴岡市の善寳寺に初詣に行った。商売繁盛を願い、毎年行っている。ついでにモノクロで写真も撮るの恒例だが、病み上がりにつき、今年はGRⅢを片手に持って歩くことにした。今後はこれで良いのではないか。GRⅢの存在感が日に日に増している。元旦らしい画像...GooBlogが止まった日に初詣に行った
昨日と今日の違いは僅かだけど、その僅かの違いをどこまでも積み上げて我々の人生は成り立っている。新年あけましておめでとうございます。今年が良き年となることを心から願っております。ちなみに本当のところ、この日の出は新年のものではなく、12月30日のものだ。丁度、大掃除で窓ガラスを拭いた後であり、取り切れていない汚れが見つかった。照らされて初めて分かることもある。ちなみに猫は今回の写真と同じタイミングで撮ったもので、同じ陽に照らせれている。人間にとっても、猫にとっても、健やかな一年でありたい。GRⅢ陽はまた登る、陽はまた照らす
仙台市の朝市通り。もう既に「朝市」とは呼べない時刻(正午過ぎ)に行った。通りはまだまだ混み合い、活気に溢れていた。正月準備には早いけれど、人々は市場をせわしなく行き交っていた。秋田県に住んでいると、こういう場所は中々ない。戸惑ってしまい、人の流れに乗ることは出来なかった。写真の写実性を求める場面ではないので、臨場感優先モードで撮影した。まあGRⅢを持つことはイコール、そのモードでの撮影を意味しているのだが・・・。GRⅢ朝市の刻とその臨場感
仙台まで行って、シーラカンスモナカを買ってきた。シーラカンスモナカとは、メゾンシーラカンスという仙台のパティシエショップが作るモナカであり、カルト的な人気を博している。十勝産の小豆に、フランス産のバター(イズニーバター)と塩(ゲランド塩)を組み合わせた大人のお菓子である。あんことバターが絡んだ濃厚な味わいに、癖になる塩気がアクセントを添え、インパクト抜群の美味さだった。和茶にも珈琲にも、更にはワインやスコッチなんかにも合うと思う。パティシエの「カズノリイケダ」さんが考案で、モナカの皮は実家である宮城県丸森町の「榮泉堂」が作っているそうだ。元々、この「榮泉堂」で作られていたモナカをオマージュしたものがシーラカンスモナカであるらしく(今も販売されているそうだ)、シーラカンスとは秀逸なネーミングだと思う。自虐と...シーラカンスモナカを食べた、衝撃的な味だった
クルマで移動しながら、NHKラジオから流れる石破首相の国会答弁を聞いた。そこから思い出したことがあるので、書きたい。イデオロギーとは関係ない話である。石破首相は質問に対し、「それは~」と強めのアクセントで答えるのが口癖である。インタビューやTVでの討論会などでも、相手の発言に対し被せるように「それは~」と強めのアクセントで反論する。その「それは」と発言する場合、大抵は否定、拒絶、自己弁護に直結している。そしてこの「それは~」という口癖は、以前の僕の口癖でもあった、20代後半のときに、当時の会社の上司から厳しく指導を受けた。「お前の口癖は、(それは)と(いや)だ。その喋り方をしている限り、例え内容が正しくても、人の共感は得られない」と。それに対し言い分のあった僕は、「いや、だってそれは~」と思わず言い返して...石破首相の国会答弁を聞いて思い出した
RICOH GR III と GR IIIx シリーズの販売状況について
毎回期間を限った抽選販売ではありますが、全てのモデルが受注再開となった GR III と GR IIIx シリーズの販売状況についてのまとめです。
秘湯という秘湯は開発し尽くされ、もう本当の秘湯は殆ど残っていない。大抵の人はそう思っているだろう。例えば、つげ義春が紀行文を書いたような温泉。河童がいる温泉だとか。一杯飲んで夜中に温泉にまた浸かりに行く私。ふふ河童か、そんなものいるわけがない。誰もいない筈の湯船にドボンと飛び込む。すると湯煙の向こうに人の影が・・・。あ、こりゃ失礼。ん?もしかして女性?。もじもじする私。ぽちゃんと音がして思わず見ると、え?、か、か、河童!?。ヒ―と声を出すと、妖艶な美女河童は湯船から出て逃げ出した。その顔は、宿の若女将にそっくりで~、なんてそんな温泉。実はまだあるのですよ。信じるも信じないも貴方次第。*日帰り入浴ですGRⅢつげ義春的な温泉旅館
ビールは専らサッポロ派である。キリンは得意ではない。でもキリンシティで飲む場合は例外である。初めてキリンシティに行ったのは学生のときで、新宿の店舗だったと思う。真夏の昼間であり、茹だるように暑い日だった。キンキンに冷えたビールで喉を潤そうと目の前にあった店に入った。それが初めてのキリンシティ体験だった。実はキリンシティのビールは、あまり冷たくない。銘柄は覚えていないが、ほぼ常温の生温いビールが出てきた。なんだこれは?。さっさと飲んで次の店に行こうと思った。ところが何故かこれが旨い。冷たさで胡麻化さず、ビール本来の味と香りが拡がる。マシュマロのように弾力のある泡にも魅了された。気づけば腰が立たなくなるほど飲んでしまった。その後、社会人になってからは銀座の店にもよく行った。当時はトーマス・マンの「魔の山」にハ...盛岡編(終)~キリンシティでビールを飲む
盛岡の夜が明けた。翌朝、僕はホテルをチェックアウトし、荷物を駅のコインロッカーに預けると、小さなカメラだけを持って街に出た。コンデジ一つだけを持って旅に出れば、どれだけ身軽だろう。そう思いつつも、なかなかその勇気は出ない。帰宅までの限られた時間、こうやって身軽なまま町を歩くと、とても気持ち良い。スポーツカーに例えるようだけど、「軽さは正義」。そう実感した。軽快かつ航続距離が飛躍的に向上する。そして狭い路地裏に侵入していく。さあ、最後にあそこに行ってから、新幹線に乗ろう。あそことはどこか。それは次回、盛岡編最終回にて。GRⅢ盛岡町歩き~軽さは正義
特にエピソードがあるわけでもなく、そこに至る何らかのストーリーもない。ただ単に町中のラーメン屋さんに、無駄にドラマチックな光が差していた。それだけです。GRⅢ街のラーメン屋にドラマチックな光差す
今回の青森行きは、三沢市に犬を探しに行くことがメイン目的である。本当は鉄道で行きたかったけど、実用上の問題でクルマでの移動となった。最初に結論を書くと、本物の野犬なんて見つからないことは分かっていた。心の内なる犬、象徴としての犬を探しに行くのである。それがどんな犬なのかは分からない。さて、三沢に着いて最初に行ったのは「寺山修司記念館」である。これが二回目の訪問となる。前回は2016年8月に来ている。そのときは森山大道のトークショーが開催された。もう8年も前のことになるのか。森山大道は寺山修司と一緒に幾つかの仕事をし、両者は強烈な引力同士が引き合うように強いシンパシーで結ばれていた。森山大道を寺山修司に紹介したのは、あの中平卓馬である。三沢市は寺山修司の出身地であり、その三沢市で森山大道が撮ったのが、あの「...三沢に犬を探しに行こう①〜寺山修司記念館に行った
衆議院選挙のことで毒でも吐いて、毒林檎というオチにしようと一度は文章を書いた。でも政治と宗教については扱わない。それが当ブログの基本スタンスだから掲載は思いとどまった。すると林檎の写真が宙に浮いてしまった。少し前に弘前に行ったときの写真である。モノクロで撮っても、質感や色合いが種類によって異なることが分かる。そんなわけで今日から11月がスタートした。一年は本当に早いと思う。3連休は再び青森(某市)に遠足に行こうと思う。GRⅢモノクロ林檎
先般の伊豆道中の帰り道、東京に立ち寄った。そして原宿にある「GRSPACETOKYO」に行った。僕も愛用しているリコーのコンパクトカメラ「GR」についての情報発信をするギャラリーである。目的は同時開催されている「森山大道写真展」だ。僕が原宿を歩く姿など想像できないかもしれないが、実は学生時代を含めて10年近く東京で生活したことがある。最初に住んだのは代々木上原だった。駅前の粗末なアパートから原宿までは、代々木公園を突っ切る形で徒歩25~30分くらいだったと思う。お金もなかったので、よく散歩代わりに歩いたことを思い出す。まあでも、もう原宿は歩きたくないな。田舎暮らしに慣れると、こんなゴチャゴチャしたところは落ち着かない。歩きながら、早くここを脱出したいとばかり考えていた。そんな思いまでして行った「GRSPA...GRSPACETOKYOに行った
熱海に来た。熱海という街を語ることは難しい。首都圏に住む人の大半は、一度や二度は熱海に行ったことがあるだろう。当然それぞれの胸に、それぞれの熱海がある。その分、最大公約数を算出し難い街なのである。僕は伊豆で育ったので、当然ながら熱海には何度も行ったことがある。伊豆を離れてからも訪れている。僕にとって熱海は、地元圏内の町であると同時に、観光地でもある。そして東北に移住した現在では、遠く離れた地にもなった。これから書く熱海は、あくまで僕にとっての熱海である。それが貴方にとっての熱海と少しでも共通点があれば嬉しいし、異質であったとしても何らかの示唆が含まれていればと思う。さて、今回いつもと違う点は鉄道で熱海入りしたことだ。まず驚いたのは、熱海駅の改札付近の混雑状況だ。これはもう都会並みではないか。調べたところ、...それぞれの熱海①~栄枯衰退の果てに
心の中で必要以上に肥大化した町、下田。前日の午後には、その肥大化した町の一端を見て、日が暮れてからはシャボン玉が弾けるように幻想から解き放たれた。翌朝の別れの刻、町はどんな顔を見せたのだろうか。多分、知ってはいけない秘密を見たことで、親密さは消え失せ、ギスギスした朝を迎えることになると思っていた。ところが実際には、下田は普通の魅力的な町となっていた。このご時世に表現することが憚られるが、初めて一夜を共にした女性と共に迎える朝みたいなものだ。がっかりすする(される)こともあれば、望外の親密さを感じることもある。それは相性としか言いようがなく、そうなってみないと分からないものだ。下田で迎えた朝。生活感のある町並みも、観光的な外面も、ペリーが来航した歴史的な地形も、すべてが普通にそこにあった。何の衒いもなく、気...下田幻影(終)〜和解の朝
やっと梅雨明けした秋田県。同時に本格的な暑さがやってきた。猫もエアコンの風が当たるテーブルに陣取ることが多くなった。そこで十分涼むと、今度は明かり取りの窓から陽射しが差し込む場所に移動し、わざわざ強い陽射しを浴びる。茹で上がると再びエアコンの風が当たる場所に戻る。これを延々と繰り返す。おっさんがサウナで過ごす休日みたいである。このムーブが好きなようで、辞めさせようにも言うことを聞かない。GRⅢ謎のムーブを繰り返す猫
風力発電のある高原から空を見上げる。田舎だからか、あるいは雨上がりで空が綺麗だからか、言いようのない透明感を持つ蒼さだった。ギラっとした夏空の青さとは明らかに異なっている。8月になり、お盆が近づくと、何故か空を見上げることが多くなる。GRⅢ見上げた空は蒼かった
秋田県由利本荘市を走るローカル線「由利高原鉄道」。ホームに入る車輌を迎える駅員。凛とした姿勢が美しい。大抵の日常行為がダラダラしている自分を恥じた。姿勢を正すことを意識しようと思った。GRⅢ入線
我が家の猫、銀次郎さんは水を蛇口から直接飲むことが好きだ。家の中には他にも何箇所か常に水を入れた容器を用意している。この蛇口のすぐ近くにも水入れはある。どういう基準で使い分けるのかは分からないけど、蛇口の水でなければ駄目なときがある。蛇口の前に座り込んで、水が出るのをじっと待つ。この悪癖に伴い、以前に気管支に水が入ってしまい、咳が止まらなくなったことがある。それ以来、動物病院の先生から蛇口から水を飲むことは禁止された。無論そのつもりではあるが、意地でも譲らない猫の姿勢に根負けし、ついつい蛇口から水を出してしまう。途中何度かの中断を挟み、銀次郎さんはゆっくりと水を飲む。いちいち止めずに出し放しにしておけ、そう思っているようだ。猫よ、そうにもいかないのだよ。それより気管支に水が入らないようにな。GRⅢやめられない悪癖
さて、二日目の朝を迎えた。初日は想定以上に酒を飲み過ぎた。身体が重い。幸い、二日酔いといえる程の状態ではない。でも過去に体調を崩したのは、こういう場面で無理をした時だった。昨日の段階では、二日目は上田市近辺の宿場町を歩き、その後に群馬県の下仁田に行きたいと思っていた。しかし外は生憎の雨。それも結構降っている。午前中は降り続けるようだ。先を急ぐばかりが旅ではあるまい。冷たい珈琲を飲みながら思案する(本を30分も読んでしまったが)。そうだ、別所温泉に行こう。僕は思った。別所温泉は上田電鉄別所線で30分ほどの位置にある。行きたい場所ではあったが、他との絡みで断念していた。身体が重く、雨が降る日。電車で別所温泉までの旅を楽しみ、温泉でリラックスする。うってつけとはこのことだ。この別所温泉も、ZUYAさんのブログで...大人の休日倶楽部(Day2)①~別所温泉での一刻
(そして・・・)上田に行くべき理由は他にも幾つかあった。ジャズ喫茶「A列車」に入るというのも一つの理由である。これまた絶妙なタイミングでブロ友(いえ先輩師匠です)のazuminoさんが「A列車」の記事を掲載していた。良さそうな店だし、アルコールも楽しめるという。ジャズ喫茶では薄暗い穴倉のような店内で、濃い珈琲を飲みながら大音量でジャズを聴く。それが醍醐味ではある。でも折角の泊まりの機会だから、アルコールと一緒に楽しめた方が良い。旅の行き先には迷いがあったが、最後には上田に行く理由が積み上がった。さて、「A列車」は22時(夜の10時)まで営業していると記載されていた。夕食で酒を飲んだ帰りに締めで寄ろう、当初はそう考えた。だがそこで不安になる。過去そのパターンでどれだけの店に入りそびれたことか。まず想定以上に...大人の休日倶楽部④~A列車で行こう
少し前(前回)にビールの写真を掲載した。その何時間か後に撮ったのが、今回の写真である。所用の会食(平たくいえば飲み会)があり、それは午後4時過ぎにスタートし、午後7時前には終了した。この日は公共交通機関で来ていた。帰りの時間調整に少しだけJR秋田駅前を歩いた。まあ写真は大体いつも通りなので、別の話題に触れたい。それは荷物のことだ。最近、カメラが重く感じて仕方ない。正確にいえば重いというより、肩に食い込んで辛いのである。若い頃はカメラを重いなんて思ったことはなかった。単3電池が8本も入った大型バッテリーグリップ付のフィルム一眼レフカメラ、それに大きなズームレンズを付けて一日中歩き廻った。カメラバックにはこれまた大きな交換レンズが2~3本は入っていた。全く平気だった。いまはAPSのミラーレス一眼に小型単焦点レ...荷物を減らした先の光景
この週末は暑かった。秋田市中心部に「秋田あくらビール」というクラフトビールの醸造所がある。夏季は昼間でもテイクアウトが出来るそうだ(知らなかった)。滅多に昼ビールを頂く機会はないけど、暑さも相まって異常なくらいに美味かった。これを一杯に留めたのは大いなる進歩だと思う。いやでも、もう一杯くらいは飲めばよかった。ちなみに「秋田美人のビール」を選びました。GRⅢ昼ビールを飲もう〜秋田あくらビール
隠れ里の集落で写真を撮り、ついでに近くにある阿仁合の町に来た。周辺(マタギが徒歩で移動可能範囲)では最大の町だと思う。ここは慣れ親しんだ町でもあり、大体いつも通りの写真を撮った。駅前にある内陸線資料館には、クマの毛皮と剥製が展示されている。写真2枚目のクマは絨毯になっていて、自由に座ることができる。僕はこれを見ると機械人間に剥製にされた哲郎のお母さんを連想する(※銀河鉄道999)。哲郎が機械伯爵に復讐することを誓ったように、クマが人間に復讐に来ないか不安になる。万が一、僕がこれに乗ってニヤニヤしていることをクマの子供が窓からそっと見ていたら・・・。だから僕は少し触るだけにしている。大通りには人の気配はなかった。それでも大きな町である。隠れ里のマタギも熊の胆を売りに来て、そのお金で刃物を買ったり、銃弾を買っ...マタギの町ふたたび、妄想がとまらない
後編です。大洋酒造の蔵を出た僕は、中心部(大町)に足を伸ばす。いつも行く「お約束の場所」である。他にも肴町とか鍛冶町とか、いかにも城下町らしい町並みもあるけど、どうしてもここに来てしまう。もはやクルマで来たときと同じ状況になった。ただ一点、大きな違いがある。今日は鉄路で来たので、アルコールを嗜むことが出来るのだ。というわけで念願のランチである。狙っていた店は貸し切りで入れなかったが、他の店でビールと日本酒付きで食事をした。これで旅の目的の7割方は達成されたといえよう。公共交通機関で遊びに出かけ、お昼(夜でも良い)にビールなんかを頂いて、そして帰宅する。大都市圏では当たり前の行為かもしれないが、東北の田舎町では中々困難な作業なのである。どこかで「クルマ」が介在しないと実現しない。そもそも家から鉄道の駅までク...大人の遠足(後)〜戻る勇気、留まる勇気
「きらきら日本海パス」というJR東日本の周遊チケットを使い、新潟県の村上市まで遠足に行ってきた。秋田県の羽後本荘駅から新潟県の越後下関までの区間(一部私鉄やバス路線含む)が、2日間2610円で乗り放題となるお得なチケットだ。細かいことをいえばチケットが使える前後の区間とか、そして特急券は別途費用が掛かるなど、これで完結はしない。そこには目を瞑ろう。諸事情から宿泊を伴う外出が難しいなか、このチケットを使えば、僕の住む秋田県から新潟県村上市まで日帰りで往復することが可能になる。重要なのはその点だ。新潟県村上市は僕の住む秋田県からの日帰り遠足を楽しみには、ほぼ限界点だと思う。もちろんコストと時間を度外視し、新幹線を利用すればもっと遠くへ行くことも可能だ。だがそれは遠足とは趣を異にする。鉄道で村上市に行けば、昼食...大人の遠足(前)〜鉄路日帰りの限界点
「オタクの裏庭ではモノクロの花が咲くんですか」と聞かないで下さい。いくら我が家の裏庭でも、花はカラーで咲く。それを僕はモノクロで見たいということだ。問題は「撮る」ことではなく、その前段階の「見る」ことにある。まだまだ修行が足りない。それでも最近、花に限らず写真をモノクロで撮影するこ機会が増えてきた。写真を撮りたいという想いが戻りつつある。それだけに出来栄えが・・・。『8のつく日はwebにお花を』GRⅢ裏庭のモノクロ花
一時期、僕の撮る写真の3〜4割は昼間の繁華街(飲食店街、歓楽街)だったと思う。一つにはそういう場所が好きだ。それは町の縮図みたいな場所で、隠そうにも隠しようのないその土地の本当の姿が映る場所だからだ。夜に行けばもっと楽しいだろう。でも地理的な問題とか、時間的な問題で、なかなかそれは叶わない。だから僕は夜の町の姿を想像したり、そこで飲み歩く自分を思い描いたりしながら歩いて写真を撮ることに没頭した。いつしかそれ自体がエンターテイメントとなった。そのエンターテイメントにも、ここ暫くは諸事情から遠のいてういた。飲みに行きたいけど何らかの理由で飲みに行けない。その場所を昼間に歩く。これは楽しいことである。一方で体調や何らかの事情で飲みに行く状態にないとき。そんなときは昼間に歩こうとは思わない。これは不思議なものであ...昼下りの繁華街の光と影
宮城コンプリートのプロセスでは、幾つものジャズ喫茶にも立ち寄った。仙台市では、カウント、カーボ。栗原市では、コロポックル。登米市のエルヴィン、等々。何をもってジャズ喫茶と呼ぶという定義は難しい。そういう意味では未踏の店舗は多いかもしれない。それでも宮城県の主だったジャズ喫茶は殆ど網羅したのではないか。石巻市からの帰路、Googleマップで、「ABBEYROAD」なるジャズ喫茶を見つけた。折角の機会なので、旅の最後に立ち寄ることにした。ABBEYROADは、東松島市(旧・矢本町)の住宅街にあった。予備知識なしに訪問したところ、現地は本当に普通の住宅街だった。というよりお店自体も一般住宅の隣に建った車庫の二階にあった。クルマはその民家(大きくて立派な民家ですが)の門扉の中に停めることになった。少し困惑した。入...深いジャズ喫茶の話〜東松島ABBEYROAD
石巻シリーズ掲載中だが、間に一回、猫の写真を挟む。特に意味はない。家の猫、銀次郎は無数の昼寝スポットを自在に使い分けている。最近のお気に入りは、僕の屋根裏部屋の本棚の前だ。飼い主が本好きだと、猫も本好きになるのかもしれない。ちなみにレコード棚の前では、しきりにスリスリして自分の匂いをつけようとする。あと僕が密かに恐れているのは、スピーカー周りでの猫の行動である。以前使っていたJBLではサランネットの感触が大好きで、爪でボロボロにしてしまったことがある。以降、ガードを付けたり猫との攻防が続いた。現在はスピーカーは小型化し、サランネットは付いていない。もしウーハー自体に爪をたてられたらアウトとなる。ウーハーには興味を示さないが、バックロードホーンの開口部(スピーカー下部の穴)に手を突っ込むようになり、心配して...家の猫は本の匂いが好きだ
十和田バラ焼きを食べて、お腹は一杯になった。腹ごなしを兼ねて、もう少し歩こう。カメラのバッテリーはビンビンだぜ!。閑散とした昼間の繁華街を眺めて廻る。先日行った福島県の白河市と比べてみる。どちらも人口は約6万人。町の規模は大きくは変わらない。繁華街は十和田市の方が少し大きいだろうか。いずれにせよ、スナックを中心とした展開で、よそ者には敷居が高そうだ。居酒屋あたりでお腹一杯になってしまえば、他に入る店はないような気がする。締めのラーメンは白河でも無理だった。十和田ではスナックが良心的なセットを出しているが、まさか単身で乗り込んで、地元客の前でカラオケを歌うなんて考えられない。そもそも僕はカラオケが嫌いだ。もし他の客から歌えと言われたら、どんな態度で断ろうか。そんなことを妄想しながら歩く。実際に泊まるわけでは...どうしても十和田に行きたかった(終)~夜を妄想する
どうしても十和田に行きたかった(前編)~カメラを持ち忘れた日
宮城コンプリートの件で、一応最後の訪問時の写真がある。それは一旦棚に置いて、刻はGW後半まで戻る。GW前半は福島(白河)への短い旅に出た。諸事情から旅に出る機会が減っていたので、久々の遠出に刺激を受けてしまったようだ。そして日帰りで青森県の十和田市まで出かけることになった。、それが今回の話の趣旨である。前篇後編の2回で掲載する。さて・・・。GWの短い旅の候補地でもあった青森県十和田市。当初は十和田に、ほぼ決定するつもりで計画(妄想)を練っていた。北回りから東北町とか上北町を経由して十和田市に入ろう、とか。となると六戸にも寄りたい、とか。折角だから久々に三沢にも足を伸ばしたい、とか。更には~、とか。迷ったけど、結局は福島県に出かけた。福島は楽しかったけど、青森に未練も残っていた。幸いGW後半には、特段の用事...どうしても十和田に行きたかった(前編)~カメラを持ち忘れた日
[特別モデル] リコー GR III HDF & GR IIIx HDF
リコー GR III シリーズでND フィルターの代わりにハイライト部周辺がにじむ HDF フィルターを搭載した特別モデル、GR III HDF & GR IIIx HDFが発売されました。