９連戦に先発８人投入へ　首位攻防でも…最終盤を見据えた夏バテ防止の“ゆとりローテ”

９連戦は１ゲーム差の２位・巨人、１・５差の阪神との直接対決となるが、充実投手陣をぜいたくに使って最終盤の優勝争いに備える。

週末の阪神３連戦（京セラＤ）の初戦は、今季１軍登板なしの３年目左腕・森を送り込む。７月以降はウエスタン４先発で２勝１敗、防御率０・９０という抜群の安定感を誇っていた。

３カード目のＤｅＮＡ３連戦（マツダ）は、左手中指マメで抹消されていた玉村に“投げ抹消”となっていた野村が続く予定。９連戦で２試合に登板するのは、床田だけ。それも中６日と、従来通りの間隔となる。

新井監督は、今季初の６連勝となった４日の中日戦（マツダ）の試合後、首位を争う巨人、阪神との６連戦を含めた９連戦に向けて「残り試合あるので、特に高ぶるというのはないです。ドシッと。ただ、楽しみではあります」と語った。

１２球団トップのチーム防御率２・１８を誇る投手陣の状態維持を徹底して、リーグ優勝に向けた歩みを進めていく。

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Ｖ争いのカギ握る「第２先発」発掘　ハッチ、野村、アドゥワ…有力候補５人

残り52試合となった中、いよいよ一戦一戦が「落とせない試合」となるのは言うまでもない。シーズン佳境を前に手堅く難所を乗り切るべく、新井監督ら首脳陣は現時点でリーグナンバーワンの防御率2・18を誇る強力投手陣にも〝備え〟を施そうとしている。

目を向けているのが、先発投手の配置転換。長いイニングを投げることが可能な利点を生かし「第2先発」のような人材を〝発掘〟し、ブルペン陣に加えられるか否か――。首脳陣は見極めを図りながら今も思案中だ。

この新たな役割を任される可能性があるのが、これまで先発マウンドに立っている面々。助っ人のハッチや、この日の中日戦で初登板した野村、さらに前半戦で5勝を飾ったアドゥワに加え、現在は二軍調整中も2022年には先発で4勝を挙げた遠藤、育成から30日に支配下選手として登録された17年12勝の右腕・岡田らが〝ノミネート〟されている模様だ。

こうした右の先発組を後々のV争いで有効活用すれば、大きなメリットにもつながる。

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【広島】野村祐輔、３５７日ぶり今季初先発で５回無失点の好投も…０―０降板で白星ならず

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　広島―中日（２日・マツダスタジアム）

　広島の野村祐輔投手が５回無失点と好投も、０―０の同点でマウンドを降りた。５回１死二塁の打席で代打を送られた。

　チーム投手最年長３５歳の右腕は、昨年８月１１日の中日戦（バンテリンＤ）以来、３５７日ぶりの今季初登板。同７月６日の阪神戦（マツダ）以来、３９３日ぶりの白星ならず、今季初勝利はお預けとなった。

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■今日の見どころ

広島の先発は今季初登板となる野村。二軍では7月の3登板で計10イニングを投げ、1失点とアピールを続けていた。一軍のマウンドでもしっかりと試合をつくり、チームに勝利を呼び込みたい。

対する中日は、先発・小笠原が2023年7月7日以来の広島戦に臨む。その試合では9回3安打無失点の快投を見せ、自身5年ぶりとなる完封勝利を記録した。この一戦でもスコアボードにゼロを並べ、今季5勝目をつかめるか。

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床田寛樹ら４本柱を３連戦の２戦目以降に「ちょっと空けた方が」永川投手コーチ

30日のDeNA3連戦初戦は今季1勝の玉村が先発。リーグ最多タイ9勝の床田、防御率同トップの大瀬良は2戦目以降に並ぶ。永川投手コーチは両投手の球宴出場を考慮した上で

「（相手も3連戦の）頭にすごくいい投手がくると、森下や（大瀬良）大地の勝ち星が伸びない。先発の一番の栄養剤は勝ち星。その辺を含めて、ちょっと空けた方がいいかもと」

と説明。週末の中日3連戦も4本柱の森下、九里が2戦目以降に回り、初戦は今季1軍初登板の野村が有力視される。

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