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2019-09-15 (22)


東京ゲームショウで露呈したeスポーツの矛盾

東洋経済オンラインに、「東京ゲームショウ2019」以降大きな反響を呼んでいるプロライセンスとeスポーツの賞金問題についての記事が掲載されています。


記事ではJeSUの岡村秀樹会長のコメントなど、以下のようなことが掲載されています。
※赤字はJeSU会長のコメントです。

・労働基準法では、条件を満たせば中学生でもeスポーツの賞金を仕事の報酬として得ることが出来る。(消費者庁確認済み)
・ジュニアライセンスに「賞金の放棄」とあるが、不当な契約は無効にできる。契約見直しをしてしかるべき。
・プロライセンスにこだわるカプコンの姿勢はいかがなものか?
・東京ゲームショウでのJeSU岡村会長への囲み取材で「JeSUはメーカーに対して強制する立場でもなければ権限もない」という回答を得ている。
・今回の賞金問題も、大会を運営するメーカーが最終的な判断をする権利を有しており、JeSUは介入することはできない。
・JeSU岡村会長「プロライセンスは形骸化してしまうものだが、ある種のステータスであると考えている
・プロライセンスは調理師免許に近い感覚。
・大会前にプロライセンスが賞金問題に何の効力もないことが発表されたにもかかわらず、メーカーが以前の規定に準拠し続けるのはナンセンス。
・メーカーがJeSUに国との折衝など面倒なことを押し付け、気に入らない改変を無視し続けるならJeSUの存在意義を疑う。
・プロライセンスに納得いかないなら、賞金を貰ってから返上すればいい。ももち選手が訴えたい事は十分伝わった。もはやプロライセンスにそこまでこだわる価値があるのか疑問。



この問題については色々な意見が飛び交っており、収拾がつかない事態になっています。
ももち選手は先日の配信で話し合いの場を設けて貰えることになったと報告しており、その結果を踏まえて問題解決に向けた何らかのアナウンスなり報告がされることを期待したいものです。


【追記】
東洋経済オンラインの記事を書いているフリーライターの岡安学氏が、今回の件について解説した記事がねとらぼに掲載されています。
岡安氏は、『最大の問題は、法律うんぬんよりも、観客やファンにどう思われるか』だと解説しています。

eスポーツ大会、優勝賞金500万円が10万円に JeSUに批判が集中した「賞金490万円減額問題」の争点を解説