2024 CROSS BIKE LAB. » LOUIS GARNEAU JEDI » 🔥 BD-1 ルイガノ JEDI ハンドルポスト ハンドルステム クラック 割れ 予防 対策 溶接 カット 🔥

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リコールになるほど割れたBD-1のステムとシートクランプ。 アジャスタブルステムも割れますが、クランプ方式の変更で寿命を延ばせるので、溶接ビードをカットしてクラックを予防



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割れる アジャスタブルステム

BD-1 溶接 割れる クラック
BD-1C(コンパクト)やルイガノ JEDIなど、初期モデルの一部の年式にのみ採用されているクランプが直接溶接されているタイプのアジャスタブルステム(アジャスタブルポスト)。 数が少ないため初期型BD-1のシートクランプ溶接部分が割れる事例ほど多くありませんが、クラックもしくは完全に割れたアジャスタブルステムが出品されているのを時々見かけるので、遅かれ早かれクラックが発生して寿命となるのは時間の問題

BD-1 溶接 割れる クラック
クラックの発生を遅らせ、寿命を延ばす簡単な方法としては、ハンドルを切った時にギリギリハンドルが回らない程度の必要最低限のトルクでアジャスタブルステムのクランプを締めておき、走行しない時は極力クランプを開放して金属疲労を減らす事。 ですが、先日走り出そうとした直後にクランプの締め付けトルク不足でハンドルポストがクルっと回転して人生初コケを体験。 幸い超低速だったので体は地面に背中から落ちて転がったものの、背中のリュックがクッションになりほぼ無傷。 ルイガノ JEDIも不思議と無傷で、なぜか貴重なcapreoのブレーキレバー(BL-F700)に少し傷が付いただけで済みました

BD-1 溶接 割れる クラック
(´・ω・)_/ アジャスタブルステムには他にも問題があり、最も下げた状態でも画像の通りハンドル位置がクロスバイクより約80mmも高いため、サドルとハンドルを近い高さにしてルイガノ JEDIに乗るには最低でも180㎝程度の身長が必要な事と、この年式のアジャスタブルステムは剛性が低く、前後のたわみ量も長さがある分余計にしなるので、クラック対策でクランプ方式を溶接タイプから変更しつつ内側の上下させるパイプを短く切断し、ハンドル位置を下げて剛性感を高めます


アジャスタブルステム クラック予防 溶接カット

BD-1 溶接 割れる クラック
まずはクランプの溶接部分のカットとパイプの切断を行うために、ルイガノ JEDIからアジャスタブルハンドルポストを取り外します

BD-1 溶接 割れる クラック
(´・ω・)_/ 差し込まれていた内側のパイプ(上)と外側のパイプ(下)の長さの関係。 上下させてハンドル高さ調節をする内側のパイプが外側よりも長いために内部で底打ちしてしまい、求めているサドルに近い高さまでハンドルが下がらないのがデフォルトの状態

BD-1 溶接 割れる クラック
アジャスタブルステムの内側と外側のパイプの肉厚の違い。 どちらも肉厚薄めですが、特に内側のパイプ(左)は厚さ1.3mmと曲がったり割れたりしてリコールにならないのが不思議なほどの超極薄かつ必要以上に長い事が剛性が低い原因

BD-1 溶接 割れる クラック
アジャスタブルステムのクランプ溶接部分のカットとパイプカット作業をするために、金ノコと各種ヤスリを準備

BD-1 溶接 割れる クラック
アジャスタブルステムのクランプレバーを取り外したら、金ノコで溶接部分を切り落とし、残った溶接痕を慎重にヤスリがけして溶接前のパイプ形状に戻します

BD-1 溶接 割れる クラック
BD-1、ルイガノ JEDIのアジャスタブルステムの寿命を延ばすクラック予防対策はこれで終了

BD-1 溶接 割れる クラック
アジャスタブルステムの外径は34.9mm。 クラック予防のために切断したアジャスタブルステムのクランプ固定部分の代替品として、余っていた34.9mm規格のシートクランプを取り付ければクランプ機能が復活し、必要最低限のトルクで締める必要と、割れる心配が無さそうな精神的にも良いアジャスタブルステムへの仕様変更が完了。 たまたまとも思えませんが、アジャスタブルステムの外径がなぜかシートクランプと同じ34.9mmなのは非常に不思議(´・ω・`)

BD-1 溶接 割れる クラック
続いてたわみ量を減らして剛性感を高めるハンドル高さを下げるためのアジャスタブルステム内側のパイプのカット

BD-1 溶接 割れる クラック
計算上は約80mm内側のパイプをカットすればサドルに近い高さになりますが、カットし過ぎて後悔しないように念のためアジャスタブルステム(アジャスタブルポスト)に角度変更可能なアジャスタブルステムを取り付けてハンドル位置を少し下げた場合のポジション感覚を事前に確認してから作業に入ります

BD-1 溶接 割れる クラック
内側のパイプを底側から80mmほど短く切断して差し込んだ普通のステムを取り外した状態のアジャスタブルステム上部

BD-1 溶接 割れる クラック
計算上は80mmカットするだけの簡単な作業と思われましたが、取り付けてみるとステム取り付け部分とパイプ差し込み部分の外径の違いによるRが淵の内部に僅かに到達しているため、パイプどうしの接触面積がシートクランプの取り付け位置で100%にならず、80mmカットしてしまったのは失敗

BD-1 溶接 割れる クラック
内側のパイプを5mmほど上げて固定すれば解決する問題ですが、内側のパイプをデフォルトと同じく底打ちさせたい心理が働くのと、BD-1、ルイガノ JEDIのアジャスタブルステム外側のスリットはかなり長いため、5mmほど外側のパイプをカットして問題を解決

BD-1 溶接 割れる クラック
旧型のBD-1C、ルイガノ JEDIを購入してアジャスタブルステム内側のパイプをギリギリまでカットしてハンドルを下げる方は、失敗しないようにカットする長さを5mmほど短く計算しましょう(´・ω・`)



ルイガノ JEDI インプレ

BD-1 溶接 割れる クラック
余っていたシートクランプは肉抜きされて軽量なボルト1本タイプ。 万が一破断すると低速であれば再びハンドルが回ってコケるか、下り坂でスピードが出ていれば事故死する可能性があるため、34.9mm規格のダブルボルトのシートクランプが売っていないか探してみると安心な中華ではない34.9mmのダブルボルトのシートクランプがあったので購入して取り付け、アジャスタブルステムを短くカットしたルイガノ JEDIをインプレ

BD-1 溶接 割れる クラック
BD-1 溶接 割れる クラック

取り付け縦幅の広いダブルボルトのシートクランプに変更した事でアジャスタブルステムがクランプの溶接部分から割れる心配は消え、クラックの原因である金属疲労をほとんど気にせずしっかり締め付けられるようになり、ハンドルが回転する心配が消えて精神的にも安心な仕様のアジャスタブルステム

BD-1 溶接 割れる クラック
基本剛性が上がった訳ではありませんが、アジャスタブルステムが薄く長すぎたために前後にかなりのたわみ量を感じていた問題は短くカットした事で引き手を意識して使う場面以外では気にならないレベルにまで剛性感がアップ。 ノーマル状態ではサドルよりもあまりにハンドルが高すぎたルイガノ JEDIはようやくまともな見た目に変わり、ポジション出しが可能に

BD-1 溶接 割れる クラック
BD-1 溶接 割れる クラック

ルイガノ JEDI R純正のステム長は80mm。 クロスバイクと同じ楽なポジションで走るには計算上55mmのステムへ交換が必要

BD-1 溶接 割れる クラック
長過ぎるアジャスタブルステムと同じで、ステムも長い分だけたわみ量が増えて剛性感が落ちるため、60mm~100mmまで短い側から10mm刻みで揃えてある軽量ステムと普通の35mm。 今回は55mmに最も近い60mmのKalloy UNO ASA-105へとルイガノ JEDIの純正ステムを交換してインプレ

BD-1 溶接 割れる クラック
ステム交換でハンドルクランプ径が25.4mm → 31.8mmに変わるため、ついでに以前使用していたカットして幅を狭めた31.8mmの軽量フラットバーハンドルとERGON GS1にグリップを交換

BD-1 溶接 割れる クラック
低速~高速までフラフラして直進安定性の悪いBD-1とは違い、ルイガノ JEDIの挙動はド安定。 短い60mmの軽量ステムへ交換した事により、少し遠く感じていたハンドルまでの距離は近くなり、上半身は快適に。 短いステム+ハンドル幅も狭めた事でハンドリングのクイック感が増して走りがより楽しくなったものの、スピードを出しても怖くない直進安定性高めなルイガノ JEDIの基本的な性格までは変わらず

BD-1 溶接 割れる クラック
初期型BD-1は軽量で細いタイヤに交換すると終始フラフラして危険なだけですが、ミニベロらしい不安定さが少しだけ出てくれるとより楽しく走れるはずなので、ポジション的に問題のないもう10mm短い別の軽量ステムへの交換は必須。 今回取り付けた軽量ステム Kalloy UNO ASA-105の最短は60mmで、50mmの軽量ステムとなるとTNI ヘリウムが該当。 存在を知ってはいたものの、レビューを読む限り評判が悪いためこれまでずっと敬遠し続けてきましたが、他に選択肢は無さそうです(´・ω・`)

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コメント

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No title

こんにちは!今回もなかなか大胆な「大手術」になりましたね。(笑)

ハンドルポストくるり!は怖い(^^; よくまあ大事故にならずに幸いでした。

我がやのルノーPLATINUMLIGHTも、シートやハンドルの締め付けトルクには、とても気を使いますが、急いでいるときは、結構アバウトでスタートしてしまいますので気を付けないといけないですね。

自分に合ったサイズ調節は、結構大変ですが、細かい所はからだの方で合わしたり(笑) こういう「手術」も楽しそうで良いですね(*^^*)

Re: No title

毎回乗る度に割れないよう気を使うため、精神衛生上非常によろしくありませんでしたが、ステムのクランプは問題解決です。 サスペンションフォークも割れやすいですが、クラック対策不可なので希少車を廃車にしないようダンシングを封印しています ^^;

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