神戸ユニバーでの神戸戦(天皇杯 R16)に負けて中9日。
J1リーグで神戸と今度は等々力で再戦する。
9月も最後の週末となり、17時のキックオフ。
先発は、天皇杯神戸戦から6人を変更。
GKに新井、左SBに登里、ボランチに田中碧、前線に中村、家長、小林が入る。
右SBに守田、左CBに車屋と配置転換する。
先発から外れたソンリョン、馬渡、山村、長谷川、脇坂、ダミアンがベンチスタート。
大きく布陣を変えたが、18人のメンバーは同じだった。
神戸はJ1リーグで9位。
川崎とは今シーズン2試合を戦っていて1勝1敗。
190428神戸1-2川崎(J1 #9)
190918神戸3-2川崎(天皇杯 R16)
■1st half
神戸は3バックを大きく開いて、ピッチを広く使う。
イエニスタ(8)やサンペール(6)を中心にボールを保持する。
川崎の守備でパスコースを消されたため、バックパスが多い。
GK飯倉大樹(18)が思い切って上がってパスを受けていた。
神戸のプレスも強かったが、10分あたりから川崎が前に進む。
右サイドでは、家長と守田が細かいパス交換とランを組み合わせて崩していく。
田中碧も中央から縦にドリブルでスペースに進んでいった。
44分、田中碧の縦突破を奪われて神戸がカウンター。
古橋亨梧(16)が谷口を引き寄せて、中央にラストパス。
ビジャ(7)が左足でニアサイドを抜き、ゴールを決めた。
■2nd half
川崎は神戸のプレスをうまく交わしてバイタルを使っていく。
54分、脇坂が投入されると前への推進力を発揮。
ただ、PA内まで崩すことはできなかった。
70分、イエニスタの柔らかい左クロスをフェルマーレン(4)が折り返す。
中央に詰めていた大﨑玲央(25)がヘッドを決めて2点目。
2点差となって、神戸はゆっくりとボールを回していく。
川崎は74分にダミアンを入れるが、プレスは不発。
逆に前後の距離が開き、ロングボールを入れられた。
90+1分、中村の無理矢理なパントキック。
ダミアンが競って、長谷川が抜け出してゴールを決めた。
■summary
神戸は豪華な選手たちを上手く活かして快勝。
イエニスタが存在感あるプレーを見せ、周囲を活性化する。
攻めるべきところ、守るべきところで緩急を付けていた。
パスコースを作り続け、川崎よりも長くボールを持った。
守備では積極的なプレスバックで川崎の攻撃を封じる。
高さのある3バックも良さを発揮していた。
川崎は観るべきところが少なかった。
長谷川のゴールも、つながる可能性の低いロングボールから。
パスで崩していく攻撃もあったが、最後まで貫けなかった。
ラッキーなゴールも嬉しいが、もっと攻撃を突き詰めてほしい。
守備では個人の技術が高い神戸からボールを奪えない。
大きく広がる3バックを、プレスで囲みきれなかった。
頑張って追い込んでも、正確なロングボールで打開された。
良い内容ではなく、天皇杯に続く敗戦は妥当な結果。
次は中7日で湘南戦(J1 #28)。
厳しい状況だが、楽しいサッカーを取り戻してほしい。
■goal
90+1長谷川竜也(16)
44ビジャ(7) 70大﨑玲央(25)
■judge
新井章太(21) 5.0 ビジャの先制点はニアを抜かれてしまう。全体的には無難に守っていた。
守田英正(6) 5.0 右SBで家長に預けてスペースに走り込む。酒井高徳(24)をきっちり防いだ。
谷口彰悟(5) 5.0 右CBに入る。10分、小林へロングボール。良く守っていたものの、2失点。
車屋紳太郎(7) 4.5 左CBで出場。1点目はビジャをカバーできず失点。パススピードが遅い。
登里享平(2) 5.5 西大伍(22)と睨み合う。後半は、鋭いドリブルで何度も縦に仕掛けた。
下田北斗(22) 4.5 9分、横パスを相手に渡す。プレスを受けて苦しみ、ミスが目立った。
田中碧(25) 5.5 イエニスタをマーク。前にスペースがあれば果敢にドリブルで突いた。
家長昭博(41) 5.5 右サイドでキープ力を生かす。15分にミドル、90分に頭でシュート。
中村憲剛(14) 5.0 ボランチ横に下がって試合を作る。39分のFKはわずかにゴール右に。
阿部浩之(8) 5.5 10分、36分、57分、61分と多くのミドルを放つ。プレスも正確だった。
小林悠(11) 5.0 58分、車屋のロングボールをヘッド。奮闘したが、流れは変えられず。
■sub
54(22)脇坂泰斗(28) 5.0 投入直後は流動的に前に向かう。2点差になると埋没した。
68(8)長谷川竜也(16) 5.5 内側に入ってクロスを上げる。GK飯倉との1対1を制した。
75(25)ダミアン(9) 5.0 プレスは単発で空回り。90+1分、競り合ってゴールを生む。
■bench
ソンリョン(1) 馬渡和彰(17) 山村和也(34) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 5.0 攻守ともに良さを出せなかった。選手交代は悪くはないが、良くもなかった。
■referee
佐藤隆治 6.5 相変わらずの素晴らしいジャッジ。最適な判断を続け、ブレがなかった。
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