炎となったガンバスターは…無敵だ!
今回の玩具レビューはCCSTOYS 鉄魄(MORTAL MIND)シリーズより「ガンバスター」です。発売日は2024年3月。
「ガンバスター」は1988年にガイナックスが制作・発売を行ったOVA作品、『トップをねらえ!』に登場する巨大ロボットです。
「ガンバスター」の設定に関しては過去のレビュー記事にも掲載していますが、前回登場したノリコ同様、大分古い記事なので今回改めてご紹介したいと思います。
『トップをねらえ!』の作品概要に関しては、前回公開した「ねんどろいど タカヤノリコ」の記事を参考にして頂けると嬉しく思います。
「七夕企画 玩具レビュー ねんどろいど タカヤノリコ」の記事はこちら。
「ガンバスター」は「バスターマシン1号」「バスターマシン2号」が変形合体する事で完成する超光速万能大型変形合体マシン兵器です。メインパイロットはタカヤノリコ。サブパイロットは主にアマノカズミが担当します。OVA第3話にて建造中の姿で初登場。初出撃は第4話となっています。
第4話では壊滅寸前のトップ部隊、戦艦エクセリヲンを助けるために未完成の状態で出撃。中破するも混合型宇宙怪獣を撃退しています。続く第5話では完成状態で太陽系絶対防衛戦に参加。ブラックホール爆弾に改装されたエクセリヲンを目的地まで護衛し、地球防衛に成功しています。第6話(最終話)ではカルネアデス計画、神壱号作戦に参加。1/30000に圧縮された木星を核として建造されたブラックホール爆弾「バスターマシン3号」を宇宙怪獣の猛攻から守り切るも、3号の炉心縮退が98%にて停止。作戦失敗に思われましたが、ノリコの提案によりガンバスターの縮退炉を使用して3号起爆。いて座A銀河系中心核ごと消滅させ宇宙怪獣を殲滅するもガンバスターは消息不明となりました。その後、一般相対性理論の作用により地球時間では12000年ほど経過してしまいましたが、地球圏までガンバスターは流れ着きノリコ、カズミ両名は無事に地球へと帰還。ガンバスターは最後の任務を全うしました。
100m級の宇宙戦艦2隻が合体して完成するガンバスターの全長は200m。長らくアニメ主役機最高身長記録を誇っていたロボットです。その巨体を生かした肉弾戦はもちろん、バスターミサイル、バスタービーム、ホーミングレーザー、バスターコレダー等内蔵火器も充実。装備兵装としてバスタートマホーク、バスターホームラン等を備え、イナーシャルキャンセラーと呼ばれるバリアまで装備。単機で億単位の宇宙怪獣と渡り合うことが出来る規格外の戦闘力を持ちます。
操縦はダイレクトモーション式で、ノリコが「沖縄女子宇宙高等学校」在学中に取得したイナズマキックを使用する事も可能。2号操縦者は動力制御、火器管制を担当します。
パッケージ
パッケージはダンボールに直接デザインが印刷された鉄魄シリーズお馴染みの仕様。トップをねらえ!35周年ロゴも印刷されており、記念アイテムとしての側面もありますね。
内側には名セリフも。自暴自棄になったカズミを励ます際のセリフですね。
このセリフの後、バスターマシンが合体しガンバスター無双が始まるのでひたすらにテンションが上がります!
内側にはスリーブも有り。両面印刷され第5話、第6話のイメージです。
全身図
アニメーションのガンバスターを踏襲しつつ、ボディラインは大幅にアレンジされています。特に四肢のマッシブさが印象的ですね。カラーリングは全体的に暗めで重厚感があります。
付属品
付属品は専用台座一式、交換用手首パーツ各種、履帯、交換用縮退炉パーツ、交換用肋骨パーツ、バスタートマホーク一式、バスターホームラン、腕部用バスターコレダーパーツ×4、脚部用バスターコレダーパーツ×4、バスターシールド(背面用)、バスターシールド(右手用)、バスターホームランエフェクト、スーパーイナズマキックエフェクト、バスターコレダーエフェクトパーツA×16、バスターコレダーエフェクトパーツB×16となっています。
バストアップ
独特なデザインの頭部。頭部はアレンジ少な目でアニメのイメージそのままといった感じです。小サイズですがカメラ等も細かく再現されています。角飾りはメタリック塗装。
各部アップ
各部をアップで見てみると、非常に細かくモールドが彫り込まれているのが分かるかと思います。多過ぎず少な過ぎずの良い塩梅で情報量がアップされています。装甲部分はほぼプラパーツですが、内部フレームは合金製で非常に重く堅牢です。
LEDギミック
首の後ろ部分がスイッチになっており、頭部と胸部のLEDが発光します。
頭部はカメラ中央部が点灯。
胸部装甲内の縮退炉は2色発光。スイッチを押すごとに連続点灯→点滅→消灯が切り替わります。
また、左右の肩部にもLEDギミックが仕込まれており、シャッターを開くと努力と根性の文字がそれぞれ点灯します。
2号機縮退炉
股間部のハッチをスライドさせると2号機の縮退炉を見ることが出来ます。こちらは発光ギミックはありません。
肩部レーザー砲
肩部ブースターを下にスライドさせる事で肩部レーザー砲のハッチを展開できます。
両腕、両足のハッチを展開し、バスターコレダー用のパーツを取り付ける事でバスターコレダーを再現できます。バスターコレダー用のパーツはマグネット接続です。
さらに、電撃エフェクトを取り付けることも出来ます。こちらもマグネット接続です。
スーパーイナズマキック
足裏には履帯パーツを取り付けることが出来、スーパーイナズマキックを再現できます。
履帯パーツにはエフェクトパーツを取り付けることも可能。足裏への取り付けは同じです。
縮退炉の取り外し、最終回再現
胸部装甲を外し、肋骨パーツを交換。ケーブルの付いた縮退炉パーツに交換する事で最終回を再現できます。通常の縮退炉はマグネットで接続されています。
ケーブル付き縮退炉は通常版と同じくLEDが仕込まれており、通電させる事で発光します。
バスタートマホーク、バスターホームラン
バスタートマホークはアダプターで2個接続して使用します。
どちらも専用手首で持たせることが可能です。
さらに、バスターホームランには発光ギミックあり。エフェクトを取り付けると自動でランプが発光します。エフェクトの取り付けはマグネット式です。
バスターシールド
バスターシールドの取り付ける場合は、背面ブースターを一度取り外し、背面用シールドを取り付けた後、再度ブースターを取り付けます。
バスターシールドは右手首と一体になったものも用意されており、シールドを纏う姿も再現できます。
ディスプレイスタンドとの接続
ディスプレイスタンドを使用する場合は、股間下装甲を取り外し、股間後ろパーツを一度外してアダプターをスライド接続。アダプターパーツは規定位置に来るとロックされる仕様です。股間後ろパーツを戻して接続準備完了です。
アダプターパーツは角度が異なるものが3種類用意されています。
取り付けたアダプターに金属支柱を差し込みます。支柱は2種類。台座基部も2種類が用意されているのでポージングに合わせて変更していきます。
大きさ比較
いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。全高は約35㎝となっており、非常に大型の玩具となります。
可動
非常に大型の玩具ですが、可動範囲はなかなか優秀。大きく張り出した肩部は合金製の多重フレームで接続されており、ポージングに合わせて動かす事が出来ます。肩関節自体も大きく前方にスイングしダイナミックなポージングが可能。脚周りも一通り動かせますが、玩具本体の重量もかなりの物なので重心バランスを考えて動かす必要があります。唯一頭部だけは干渉部分が多い且、繊細な造形の為動かすのには不自由な印象でした。
以下、写真を何枚か。
ガンバスター!!
お姉さま、あれを使うわ。
ええ。良くってよ。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
スーパー!イナズマ!キック!!
みんなの未来、私達の未来、ガンバスターで作って見せる!
その通りよ!だから邪魔しないで!バスターミサイル!
来るわ!集中砲火、約2万!
バスター…シールド!
バスター…ホームラン!
いっけぇぇぇぇっ!
ダブルバスターコレダー!うわぁぁぁぁっ!
ごめん…ごめんね。ガンバスター。
電源オフ。1号炉全力運転。縮退開始。…臨界点突破。ノリコ!
うおぉぉぉぉぉぉっ!
脱出!
≪その夜、バスターマシン1号2号 及び その搭乗者が帰還した≫
オカエリナサイ
以上、CCSTOYS 鉄魄(MORTAL MIND)シリーズより「ガンバスター」のレビューでした。
変形合体ギミックはオミットされていますが、その分プロポーションは良好。アレンジされたマッシブなボディラインは非常に好みでとても気に入っています。バスターシールドのマント風の装着もケレン味があって良かったですね。LEDギミックも効果的に配置されており、縮退炉の発光が特に良かったです。両肩の努力と根性ライトは賛否ありましたが、個人的に『トップをねらえ!』はこんな感じのギミックも許される度量がある作品なので十分アリなのではと思っています。何せ第1話で鉄下駄でお姉さまが走っている作品ですからね。フレームの大半は合金が使用されており堅牢さは抜群。合金トイ特有の重量感もしっかり味わうことが出来ます。しかしその重さ故に取り回しは非常に大変。間違っても落としたりは出来ません。また、バスターコレダーも見栄えはするものの外付けパーツの取り付け工程が多く、気楽に遊ぶには不向きな印象でした。とはいえ、標準以上の可動性能は備えており、印象的なあらゆるシーンを再現可能。ガンバスターの決定版玩具としても十分通用するのではと思います。
そんな訳で、2024年の七夕企画は『トップをねらえ!』特集でした。
過去にも何度かお話ししていますが、トップは私の中で特別な作品の1つ。思い入れも人一倍です。そのままフラットに楽しんでも面白いですが、色々と知識を得てオマージュネタを拾うことが出来るようになるとさらに楽しめる作品になります。ガンバスターも所謂ヒロイックマシンのデザインではないのですが、劇中を見ればそのカッコ良さに惚れこむこと間違いなし!素晴らしい名作です。
皆様も七夕のこの日に素敵な出会いがありますように。
それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します( ̄^ ̄)ゞ
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント
コメントがありません。