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 任天堂様とのご円に頼る部分は大きそうですが。

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[コーエーテクモHD: 令和5年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) / 決算説明会資料](pdf)

 売上高は前年同期比6.6%減の347.62億円、営業利益は11.6%増の183.21億円、経常利益は29.5%減の176.67億円、純利益は24.8%減の136.48億円とやや減収するも営業利益は増、経常利益が営業利益より大幅に大きくなっていたことが多いコエテクとしては珍しく、経常利益が営業利益よりも目減りしています。
 これは有価証券の評価と売却、また金融派生商品の取引において大きな損失を出しているためで、昨今の混乱した市況ではなかなか難しいのかもしれません。

 経営成績に関しては主力のゲーム…エンタテインメント事業が減収増益の主たる要因となっており、

エンタテインメント事業  売上高 327億83百万円  セグメント利益 179億94百万円

 「シブサワ・コウ」ブランドでは、7月に『信長の野望・新生』(PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を国内及びアジアで発売し、20万本の販売となりました。スマートフォンゲーム『三國志 覇道』が9月に国内でサービス開始2周年を迎え、これを記念したキャンペーンを実施しました。
 「ω-Force」ブランドでは、6月に発売した『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』(※)が累計販売本数100万本を突破しました。
 「Team NINJA」ブランドでは、2023年3月に発売予定の『Wo Long: Fallen Dynasty』の体験版を9月に全世界で配信しました。
 「ガスト」ブランドでは、「ライザのアトリエ」シリーズのリピート販売が好調です。
 「ルビーパーティー」ブランドでは、国内で配信中の『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において新シリーズを開始しました。イベント事業では『遙かなる時空の中で7 ~出陣!~』などを開催しました。
 「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力しております。
 IP事業においては、国内及びアジア各地域で配信中の『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)が、引き続き収益に貢献しました。国内及び台湾・香港・マカオ地域で配信中の『新信長の野望』も堅調です。LINE Gamesが運営を行う『大航海時代 Origin』(iOS、Android 用)が8月に韓国で配信開始されました。オフィシャルショップ「KOEI TECMO SPOT」では、7月にオンライン販売を追加しました。
 (※) 『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』の海外における発売元は任天堂株式会社です。

 と発表されています。

 発売されました、の「信長の野望・新生」が日亜地域で20万本というのは思ったより売れたと言えるのかどうか微妙なラインですね。
 任ッチ対応という時点でゲーム性という面ではPC-9801向けに出していた時代から大して進化できそうにもないのが行き詰まった感じを出しているようです。

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 FE無双風花雪月は8月に100万本突破と発表してからの数字は動かず。
 ウイポ9は国内10万本、太閤立志伝Vの何となく移植した版が18万本とSLGが弱いですね…
 スマ國志はヒットしているようなんですけど。

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 AM(機器はパチ)、不動産事業はゲームに比べ大した規模ではありませんが増収増益と。
 横浜の新本社に開設したホールもちゃんと稼働しているそうです。

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 地域別売上高と販売本数、国内に大きく偏っているのは海外でのソフト販売価格が安いからという訳ではなく、スマの分も多少はあるでしょうけど受託開発したタイトル…今期の場合はFE無双風花雪月辺りの売上高計上が恐らく国内になっているからだと思います。
 アジアで比率が多いのはIP許諾やスマに関しては各地域で計上となっているっぽいからですね。

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 実際、内訳を見るとパッケージ(ゲーム機向け)よりもスマの方が売上高が多くなっていますし。
 地味にコエテクもゲーム本体の販売においてフィジカルよりデジタルの売上高が大きくなっていますね。
 デジタル比率が今日の現役ゲーム機としては極度に低い任ッチ独占となる、というか注釈にある通り任天堂様からの円は全部“パッケージ等”に分類されているFE無双が売上高で大きな割合を占めているだろう事を考えると、PSプラットフォームにおけるフィジカル:デジタル売上高比率は相当デジタル側に傾いている可能性が高そうです。

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 通期業績予想は変更無し、で地域別の売上高と販売本数比率の計画を見ると前半期より更に国内の差が大きくなっていますが、これは臥竜はともかくとして EA Originalsブランドから発売予定となっている「WILD HEARTS」の売上高が国内分として計上される可能性が高い為と思われます。
 販売本数に関しては後半期に全部ひっくるめて500万本程度の計画と控えめですが、初日ゲーパス堕ちという時点で臥竜はあまり期待されていないのかもしれませんね。

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 という事で、2024年までの中期経営目標で掲げられている“500万本級の新規IP”というのは恐らく「Rise of the Ronin」で決まりかと思われます。
 こう書くと“PS5で500万本も売れるわけがないんだガー”という具合にニシくんがSwitch入るかなと思ってますけど、計画通りに行けば2024年度中にはPS5は1億台近い所まで伸びる可能性がありますし、仮にPS4と同等の8000万台程度に止まる台数だったとしても十分達成可能な環境になっているんですよね。
 それで実際に売れるかどうかはゲームの出来次第、という面もありますけど。

 そういえばファイアーエムゲージの開発からは外されているみたいですねω。
 もうノウハウを吸収したのでコエテクは用済みと言った所でしょうか。
 任天堂様らしい話もあったものです。

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