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 営業利益率は一割を割り込んでおり、そろそろ危険な領域に入りそうです。

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[日本一ソフトウェア: 令和6年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)](pdf)

 日本一ソフトウェアの通期決算は、売上高が前期比10.5%増の53.39億円、営業利益が46.2%減の4.01億円、経常利益が10.5%減の8.42億円、純利益が11.8%減の5.93億円と、やや増収するも営業利益が大幅減となっています。
 経常利益ではそこまで経ていないのは、為替差益を2.9億円計上できたことが大きいですね。
 ついでに受取利息も1.54億円程となっています。

 今期の業績予想は非開示。

 ゲーム事業に関しては

(エンターテインメント事業)
 パッケージタイトルとしましては、国内では『シカトリス』、『流行り神1・2・3パック』、『英雄伝説 零の軌跡:改』、『英雄伝説 碧の軌跡:改』、『役づくりパズル ゆめいろユラム』、『BAR ステラアビス』の合計6タイトルを発売いたしました。
 その他につきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。
 その結果、当事業全体におきましては、売上高5,254,645千円(同10.3%増)、営業利益930,780千円(同23.3%減)となりました。

 と説明されており…ほぼ全てがこの事業から出てるのに営業利益が全体の営業利益を大幅に上回ってるのおかしくない?と思いますけど何だろうこれ。
 “報告セグメントに所属しない一般管理費”というのが5億円ぐらい計上されているのですが、何に使われているのやら。

 ちなみに“主要な顧客(売上高構成比率一割超)”、

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 前期は任天堂が6.5億円ぐらいあったのですが、

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 今決算においては6億円弱まで減少しています。

 米コエテクとの取引は増えているみたいですけど。

 地域別に見ても日米における売上高は前期比より増えるも、欧州やアジアその他での売上高は減少している辺り、自社コンテンツ(ローカライズパブリッシング含む)が以前より売れなくなっていそうですね。
 実際、前記事でも取り上げた通りファルコムのライセンス部門(欧米向けのローカライズと販売をNISAが担当)が減収していますし。

 ここから立て直せる物ですかね、他人事として見守っていきたいところです。

メタファー:リファンタジオ
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