眞弓康次(まゆみ・やすじ)は昭和39年6月生まれ、大分県出身の陸上自衛官。
防衛大学校第31期(理工学研究科)の卒業で幹候68期、出身職種は武器科だ。
平成29年8月(2017年8月) 陸上自衛隊武器学校長兼土浦駐屯地司令・陸将補
前職は監察本部監察官であった。
なお第3師団副師団長当時、広報誌に「千葉県出身」とあり防衛年鑑の記述と異なるが、おそらく大分で正しいと思われるので、上記のように表記している。
(画像提供:陸上自衛隊第3師団公式Webサイト 師団だより第84号 ※PDF注意)
(画像提供:陸上自衛隊第3師団公式Webサイト 師団だより第78号 ※PDF注意)
2019年5月現在、陸上自衛隊武器学校長兼土浦駐屯地司令を務める眞弓だ。
将官クラスでは余り見ることがない武器科の出身であり、職種ポストの最高位の一つと言っても良い、職種学校長として指揮を執る。
私たち一般人との接点では、主に不発弾処理の実行部隊として接することもある職種だが、主な任務は方面隊の後方部隊にあって、武器や火器、車両などの修理及びメンテナンスを主任務としている。
有事にあって、車両や武器が期待通りの性能を発揮するよう細心の注意を払い、また被弾や破壊活動などでダメージを受けたこれら装備品の修復も大事な任務だ。
その武器科の頂点の一つと言って良い武器学校長のポストなので、この後職としてさらに重職を担っていくとなれば、各地の補給処での処長ポストということになるだろう。
そしてこの職種、後方支援系の最高位とも言えるのは、陸将ポストである補給統制本部長だ。
補給統制本部長は、指定職で言えば師団長(1~2号)以上のポストにあたる3号職であり、陸上幕僚副長と同格となる。
そして眞弓は、陸将補に昇って最初のポストで、その補給統制本部の副本部長職を、平成27年2月から務めた。
全軍を俯瞰し、兵站や補給と言った自衛隊の生命線を担う組織で副本部長を任されたことからも、眞弓に対する陸自内外の期待の大きさが窺えると言ってよいだろう。
2018年3月に実施された陸自大改革の影響もあり、後方支援系の重要性がますます高まってきている昨今だが、その後方支援系で、眞弓ほどの重責と幅広い任務を担ってきた最高幹部は非常に数が少ない。
そう言った意味でも、決して目立つことはない存在だが、注目をして欲しい自衛官の一人である。
では、そんな眞弓とはこれまでどんなキャリアを歩んできた幹部なのだろうか。
少し詳細に、その経歴を見ていきたい。
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