なぜ消費増税で一部の駄菓子が税率10%に? メーカー憤り プロ野球チップスも
毎日新聞
2019/7/9 15:43(最終更新 7/11 19:54)
有料記事
2773文字
今も昔も手ごろな値段で子どもたちを楽しませている駄菓子。しかし、10月に迫った消費税増税と軽減税率の導入で、思わぬ逆風が吹いているという。食品は軽減税率が適用されて税率8%のままのはずだが、一部の駄菓子は10%になるからだ。線引きは難しく、店頭での混乱を避けるために10%の菓子の撤去を検討する小売店も出始めたといい、「税率を一本化してほしい」と憤るメーカーも。なぜ、このようなことが起こっているのか。【大村健一/統合デジタル取材センター】
「『なぜこれが8%なのに、これは10%なのか』と客に聞かれても、店員は複雑すぎて答えられない。10月以降のそうしたトラブルを見越して『10%のお菓子はもう置かない』と話す小売店も出てきた」。大阪府内で約90年の歴史を持つ老舗駄菓子メーカーの男性取締役はため息をついた。
この記事は有料記事です。
残り2417文字(全文2773文字)