ふるさと納税「トップランナー」異変 都市部の寄付額増、構図も変化

都城市役所に掲示されている「日本一の肉と焼酎」をPRするポスター=宮崎県都城市で2024年8月27日午後4時48分、下薗和仁撮影
都城市役所に掲示されている「日本一の肉と焼酎」をPRするポスター=宮崎県都城市で2024年8月27日午後4時48分、下薗和仁撮影

 2023年度に寄付額が全国で1兆円を超えたふるさと納税で、寄付額が2年連続5度目の日本一となった宮崎県都城市が曲がり角を迎えている。返礼品を肉と焼酎に特化する戦略で右肩上がりを続けてきた寄付額が、本格参入後初めて減少に転じた。制度で税の流出が続く都市部の巻き返しなどが背景にあり、人気自治体に寄付が集中する構図も変化しつつある。

 「これまではトップグループに(寄付が)集まっていたが、今はこちらが伸び悩んでいる」。23年度のふるさと納税額が公表された数日後にあった8月の定例記者会見で、都城市の池田宜永(たかひさ)市長は寄付額が頭打ちになりつつあるとの認識を示した。

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