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「リーマン危機15年、脆さ残る金融システム 
 企業債務9割増 影の銀行 資産2.4倍」
 1面トップ記事はリーマン金融危機を振り返っています。
 「世界的な金融危機を招いた2008年9月15日の米金融大手リーマン・ブラザーズ破綻から15年になる。その教訓から強固になった金融システムにも綻びの火種が垣間見え始めた。危機後に膨らんだ緩和マネーの奔流は再び危機をもたらすのだろうか」

 良い機会です。じっくりと読みましょう。
 「米国ではリーマン・ショック後に大手銀行の自己資本や流動性を大幅に引き上げる規制強化を実施した。金融システムは20年春からの新型コロナウイルス危機や今春の米地銀破綻を乗り切るなど、15年前に比べて頑強になったようにみえる。米経済も堅調だ。米アトランタ連銀によると、23年7~9月期の実質成長率(前期比年率、季節調整値)は4.9%と見込む。特に個人消費が底堅いことが米国景気の楽観論を支える」
 リーマンショックの経験は生きている、と信じたいですね。

 「それでも当局が金融システムに対する警戒を解かないのはなぜか」

 「理由の一つは膨大な債務と金利上昇にある。国際金融協会によると、世界の債務残高は23年1~3月期におよそ305兆ドル(4.5京円)とリーマン危機前から7割増えている。中でも企業債務は9割増に膨らんだ。低金利の環境が長く続いた結果、収益力が著しく低い ゾンビ企業 を大量に生み出し、オフィスビルなど商業用不動産市場にも多額の資金が流入した。それが利上げで金利負担が重くなり、デフォルト(債務不履行)が相次いでいる」
 企業債務の膨張ねぇ。
 
 「もう一つの理由は銀行に比べて規制・監督体制が緩い シャドーバンク(影の銀行) の急拡大だ。金融安定理事会(FSB)によると、世界のファンドや年金基金、保険会社などノンバンクの金融資産は21年に239兆ドルと07年比で2.4倍に増え、銀行を大きく上回る。かつては銀行の資産規模と同程度だった」
 シャドーバンク、とは良く知りません。

 「リーマン危機時、各国政府は思い切った財政出動に乗り出した。民間に代わって政府がリスクを取り、その代償として政府債務が膨らんだ。コロナ危機時にも一段の積極財政に動き、政府債務は拡大を続けている。米国ではバイデン政権が半導体支援など財政拡大を伴う産業政策を展開しているほか、国債の格下げもあって財政を一段とはふかしにくい」
 国がリスクを取ることを批判する経済学者もいます。

 「当時は救世主だった中国頼みは厳しい状況だ。米欧が需要蒸発に苦しむ中、中国は4兆元(当時の為替レートで57兆円)もの巨額の財政出動で世界経済を救った。だが、その中国も財政を拡張する余力は乏しい」
 リーマン金融危機を救ったのは中国、とも言われていました。今はもう、それほどの力は無いでしょう。

 「日経平均株価は15日、再び33年ぶり高値更新を視野に入れた。金融システムの一部や世界経済の成長をけん引してきた中国に もろさ を抱えながらもマネーは貪欲に収益を追い続けている」  
 もろさをはらんでも、お金は余っているよう。 
 私が生きている間は、リーマンショック級の経済混乱が起きないことを切に願います。                                                      
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