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credit:HBO

世界的に有名な幻獣といえばドラゴンですが、世界の神話や民間伝承にはまだまだ数多くの幻獣が存在しています。
海外のサイトでドラゴンと同じようなスターになるにふさわしい世界各国の幻獣を紹介していました。
日本の幻獣も紹介されています。

引用元:io9.gizmodo.com

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紹介している幻獣は以下の通り
1)バジリスク
バジリスクはハリー・ポッターで一気に人気が出たが、もし我々がドラゴンから卒業してみようと思うなら視線で人々を凍らせる巨大な蛇は良いとっかかりになるかもしれない。
大蛇の王だ!
蛇はトカゲのような物だし冷血的なものは一般的にみんなが嵌まるから。

2)つちのこ
毒があり、胴体が太くなっている2フィート(約60cm)の蛇位最悪なものはあるだろうか?
その蛇は自分の尾を飲み込む、車輪の様に転がりながら追いかけてくる事もできるのだ。
しかも3フィート(約90cm)もジャンプする事が出来るし有毒で恐ろしい。
新たな恐怖を提供してくれてありがとう、日本。

3)ステュムパーリデスの鳥(wikipedia
このクリーチャーはヘラクレスがどれ程素晴らしかったかという記憶とともに存在している。
この鳥は剃刀のように鋭い金属の羽根を持ち、人々に向かって射出するのだ。
しかも糞は毒を持っている。
来る時も去る時も悪夢という訳だ。

4)セルキー(wikipedia
人魚はいつだって人気があるが、海の生物/人間のハイブリッドにはもっと面白いものが存在する。
セルキーは自分のアザラシの皮を脱いで人間のような姿になり、陸を歩く事が出来る。
人間の悪党がその皮を盗み、女性のセルキーに結婚を強要するのが通常だ。
ディズニーの『リトルマーメイド』が選んだ話とは正反対で、もっと面白い展開になっている。
それに海中でも陸上でも移動できる能力はより色んな話に展開できる可能性を持っている。

5)スフィンクス
万人が恐れる巨大な獣が必要ならスフィンクスはどうだろう?
人間の頭、獅子の体、翼を持ったスフィンクスは戦闘能力はさほど有名ではなく問いかけに正しく答えられない人々を食べるという事の方が有名だ。
戦闘がそんなに必要ないという事はそれだけCGに予算をかけなくても良いという事になる。
しかしそれはより知恵の戦いになる事を意味し、新たなストーリーにせざるを得ないという難しさでもあるだろう。

6)キシ
2つの頭を持ったアンゴラの悪魔だ。
片方が人間で、もう片方がハイエナの頭になっている。
人間の顔を使って獲物を誘惑し、ハイエナの頭でその人間を食べてしまう。
ハイエナの顎はとても強靭で、一度閉じてしまうと開く事ができない。
更なる恐怖とあまり知られていないという二面性を持った狼男だ。

7)コカトリス
これも空飛ぶ巨大なトカゲ(ドラゴン)の事が頭からなかなか離れられない人にぴったりなクリーチャーだ。
ドラゴンに凄く良く似た獣だがこちらは鶏の頭を持っている。
伝承ではコカトリスが人々を殺すのには数通り方法がある。
自分が好きなのは死の吐息。
(バジリスクと同じように死の視線である事も多い)
それから、コカトリスを倒すための様々な方法はストーリーを生み出す可能性に満ちている。
コメディバージョンだったら雄鶏を使って追いかけるという物、寓話上での唯一の天敵がイタチであるという事、あるいは鏡を使って倒す事だろう。


●comment
グリフィンは好きじゃないのか?
陸の王+空の王だぞ!
このかっこよさを見よ。
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credit:io9.gizmodo.com

も1つ
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credit:io9.gizmodo.com

あるいは羊を追いかけたり。
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credit:io9.gizmodo.com

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可愛そうな羊…
巨大クリーチャーの能力を示すのに使われる事が多すぎる。
残念ながら自分が知っている限り幻獣としての羊はタタールの伝承に出てくるベジタブル・ラム(バロメッツ:wikipedia)位で、これは普通の羊よりも可哀想かもしれない。
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credit:io9.gizmodo.com

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>しかも3フィート(約90cm)もジャンプする事が出来る
それができる種は幾つかあるしそんなに印象的でもないな。

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セルキーは既にいくつか映画になってるよ。
(すぐ頭に思い浮かんだのは)『フィオナの海』、それから美しいアニメ映画の『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』。
同じアニメーションスタジオの『ブレンダンとケルズの秘密』が好きなら是非チェックしてみて欲しい。

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credit:Song of the Sea

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↑『レッドタートル ある島の物語』はアザラシじゃなくて亀だけどセルキーを思い起こさせる。

●comment
『ソング・オブ・ザ・シー』は今まで見た中で1番心に触れた映画の1つだ。

●comment
コカトリスの出る話で最高の物はWalter Wangerin Jr.の『The Book of the Dun Cow』だな。
全てのキャラが動物という設定で、驚くほど力強いストーリーだ。
映画監督のドン・ブルースが90年代初頭に『子猫になった少年』というタイトルで酷い映画化をした。
何らかの理由で主人公がエルビス・プレスリーの偽物になってる。

●comment


(美しい映画だよ。音楽も素晴らしいしお勧めだ)

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問題はどうやって動かすかだな。
ほとんどがただの迷宮のモンスターでセンターに来るようなタイプじゃない。
バジリスクはただの獣で、人間と同じレベルの頭脳を持ってると描かれた事はない。
アメコミのヴィランが数に入れないとして。
でも人間的な頭脳を持って自身の能力をコントロールできるならクールかもね。

つちのこは太った蛇か。上手く説明できる画像が見つからなかった。

キシはハイエナ人間にした方が売りやすいだろうな。
動物人間は狼の専売特許じゃない訳だし。
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credit:kshatriya design

セルキーもクールだろうな。
幾つかのアニメで出てるけど、魚人間というよりも普通の人間のような感じだ。
エスカフローネが思い浮かんだ。
ともかく、ストーリーに組み込んだら面白くなると思う。

スフィンクスはむしろエジプト神話的な獣でどっちかというと不格好だけど、現存する生き物に似ていてそんなに幻想的じゃない現代的な解釈をするならより分かりやすいイメージになるだろうな。
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credit:io9.gizmodo.com

コカトリス…超強力なモンスターだ。
最恐最悪なデーモンチキン…
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credit:io9.gizmodo.com

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↑スフィンクスはエジプト神話じゃなくてギリシャ神話な。
エジプトの”スフィンクス”は女性の頭部に獅子の体、鷲の羽根を持った姿が自分達の神話に出てくるクリーチャーに似てると思ったギリシャ人に名付けられたんだ。

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もっと悪夢的なものが良いなら自分ならナックラヴィー(wikipedia)に投票する。
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credit:io9.gizmodo.com

それからネイティブアメリカンの神話に出てくるピアサもクールだ。
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credit:io9.gizmodo.com

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つちのこは日本発なんだろうけど、アメリカにもよく似た毒蛇の言い伝えがあるな。
フープ・スネークというトールテール(アメリカの民間伝承)に出てくる生き物で尾を口に食わえて転がりながら追いかけてくるんだ。
その毒は強力で、杖を大木のように膨らませることができる。
唯一逃げる方法は柵の上に登る(その蛇はジャンプできないから輪を解いて這いずり回る)か、すばやくその輪を飛び越えるしかない。
トールテールには奇妙な動物がたくさん出てくるけど好かれそうなのはジャッカロープ位かな。
※鹿の角が生えたウサギ

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↑ジャッカロープは自分を売り込むために予算をつぎ込んでるから。
※ジャッカロープは今でもアメリカ各州で人気がある

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沖縄にはシーサーと呼ばれる伝承上のライオンドッグがあるね。
ヨーロッパにおけるガーゴイルのように家を護る像として描かれる事が多い。
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credit:io9.gizmodo.com

東宝がキングシーサーという怪獣バージョンを作ってゴジラと一緒に邪悪な怪獣と戦ってた。

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どれもドラゴン程にクールではないけど幾つか魅力的なのもあるね。
特に民間伝承からあまり離れていないデザインが見られたのが良かった。
ほんと、神話で描かれた凶悪な生き物を映画で見てみたいね。
今は本で読んだ時よりも断然お洒落なのが多すぎるんだ。
それは時にドラゴンにも当てはまる位で。
一度映画で見てみたいのは元の記述通りの天使。
下級天使はもっと人間っぽいけど上級天使は凄いぞ!
セラフィムは凄い数の炎の翼を持っていて、ケルビムは4つの顔を持っている(人間、雄牛、鷲、ライオン)。
スローンズ(スロネ)はリムカバーに数百の目を持った車輪を中に持った車輪だ。
で、こういう天使は今まで一度も正しく描かれた事が無い。
映画『死霊館 エンフィールド事件』でウァラクの最終形態がちゃんとした姿(頭を二つもったドラゴンにまたがった、天使の翼をもつ少年)になる事を願ってたんだけど、駄目だった。
それはそうと明日はドラゴン映画をマラソンしてみるかな。
『フライト・オブ・ドラゴン』、『ドラゴンスレイヤー』、『サラマンダー』、『ウィロー』も良いかもしれない。

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狐はどうだ。
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credit:io9.gizmodo.com

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Adar Llwch Gwin!
埃ワイン鳥は見た目がグリフィンに似ている。
※llwchはウェールズ語で埃、Gwinはワインを指す
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何故ヒドラが出てない?
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credit:io9.gizmodo.com






何故日本からツチノコを選んだのかは謎ですが、ツチノコの集団に襲われる話ならホラー映画として通用するかも。
幻獣としてドラゴンが人気なのは強力なのもさることながら人間とコミュニケーションが取れるという設定なのも大きいのかも。



幻獣辞典 (河出文庫)
幻獣辞典 (河出文庫)