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image credit:sankei.com

言葉、特に感情を表現する言葉はその言語圏毎に特有で他の言語には翻訳しにくいものがたくさんあります。
日本語の”悔しい”、”悔しさ”という言葉は英語には翻訳するのが難しいと海外の掲示板で語っていました。

引用元:reddit.com

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※サッカーの香川選手のツイートのコメントを説明しての内容となっています。



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”この悔しさが人を強くする”
”This [Kuyashi]ness makes people strong.”

もう何年も(英/日の)翻訳家をしているけど[悔し]は最も英語に翻訳するのが難しい言葉だと未だに思ってる。
この感情を本当に表現できる英語の言葉がないんだ。
実際の場面だと翻訳者は内容によってbitterやpainful、hurt、frustrationなんかの言葉に置き換えている。
でも本当に翻訳できる言葉はない。
悔しいは失敗した後に感じる気持ちだ。
いや、敗北して打ちひしがれた気持ちの事じゃない。
最後の最後にチームから外された時の気持ちだ。
ゴールを外した時に、拳を芝生に打ち付けさせるものだ。
チャンピオンズリーグやワールドカップの決勝で敗れた時に男達をピッチで号泣させるものだ。
もう少しだった、もっと上手くやれたのに、と。
自分の歌をカバーした他の人の方がもっと売れた時に感じる気持ちだ。
撃たれ、わずかに及ばなかった事を知っているだけに認め難い、敗北の味だ。
時にそれは自分の失敗ではない事もある。
兄弟喧嘩で地に塗れた時に口に広がる鉄の味だ。
教授が君の研究を自分の名前で発表した時に喉元まで登ってくるものだ。
好きな人が自分の友人と結婚した時に目の奥で熱くなるものだ。
最高のゲームを作っているのに、資金調達が足りなかったので開発を停止するようにという銀行からの通知書を握りしめている拳だ。
まだ攻撃を求める気持ち。
もっと良くなり、力強く戻りたいという気持ち。
次の勝利を望む気持ちだ。

”この後仲直り”
”We made up after this”

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ワオ、これは素晴らしい投稿だな。
例えばポルトガル語の”サウダーデ”とか、その文化に深く根差しているだけに他言語に翻訳するのが難しい言葉について聞くのが好きなんだ。
※日本語だと郷愁、憧憬、思慕、切なさ等と訳される。wikipedia

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>好きな人が自分の友人と結婚した時に目の奥で熱くなるものだ。
ハグしてほしい?

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↑彼には俺がガレージで完成させつつある”アンチ悔しいジュース”が必要だな。
ちょっと資金が足りないんだ。

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↑ビールも効果あるぞ。

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リヴァプールのファンだけにこの悔しいという気持ちはよく分かる。

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↑スウォンジー・シティAFCのファンだから自分はその永遠に続く憂鬱を受け入れてる。
昨日君らが俺らを5-0で負かしたようにね。
悲しくはないよ、いつも悲しんでるからね。

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おそらく最も近い英語は今では使われなくなった”dejection”という単語だけだろうな。
コリンズディクショナリー:”dejection”は例えば何かに失望した時に感じる気持ち”

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↑”dejection”は悔しさの持つ苛立ちは表現してないと思う。

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俺のミドルネームはKuyashiにするべきだな。

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読んでる時に前回のスーパーボウル(NFL決勝戦)のアトランタ・ファルコンズの気持ちになった。
※ファルコンズは決勝でニューイングランド・ペイトリオッツに敗れた

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正確な動画


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アンフェア(unfair)って意味かな?
この翻訳はかなり強いアンフェアネスを感じる。

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↑アンフェアから来る悔しさを感じる事もあるけど、そうじゃない事も多い。
完全にフェアで、自分自身の失敗から来る結果にも悔しさを感じるんだ。

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どうやってこれを越えた?
自分は今その段階を踏んでるかも。

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↑失敗の原因を特定して、次の対戦の時には勝てるように上達する方法を見出すんだ。
悔しいと単純な苦痛と向上のラインはその失敗を消化できるかどうかだ。
悔しいという事はその失敗に直面する勇気を示唆する事になる。
行動だったのか、気付きと読みが足りなかったのか、単純に能力の差による結果だったのか?
どうすれば自分を変えられる?
どうすれば次はもっと良くできる?
もし重要なゴールの機会を逃したのであればシュートの練習をする事になるだろう。
時にそれは誰の失敗でもない事もある。
単なる不運の時もあるし、不正の時もある。
もしそれが子供時代の事だったら大きくなった時に解決して良い大人になれるかもしれない。
状況を飲み込んで原因を特定するのは否定的な失敗感を消し、改善して予防し、勝利を呼ぶんだ。

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これは簡単に言うと”shameful hindsight(後から来る恥ずかしさ)”って事かな?
結構正確?

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↑恥ずかしさである必要はないかな。
”Regretful hindsight(後悔)”の方が近いかも。

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日本語の先生が”悔し”を凄く頑張ったのに上手くいかなかった時の気持ちだと説明してくれたのを今でも覚えてるよ。

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父親がチャンピオンシップや決勝とかとにかくスポーツで勝たなくちゃいけない局面でよく言っていた”The thrill of success and the agony of defeat.(成功のスリルと敗北の苦しみ)”という言葉を思い出すな。
この説明は父親の言っていた敗北の苦しみによく似てると思う。
子供の頃にスポーツをするのは安全な環境下でこの苦しみ、内臓を掴まれるような気持を学び、それに対処する方法を健全な方法で開発する助けになると思う。

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俺の友達はそういう時に使う単語を作ってたよ。
”TZA”と言って、Tは無声音だ。

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『eye of the tiger』はここで説明された意味の90%位をカバーしてるように感じるな。




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テキサスレンジャーズのファンだけど自分の悔しいは2011年10月27日に起こった。
※NBLワールドシリーズでカージナルスに対して先に3勝していたレンジャースはこの日に行われた第6選を10-9で落とし、翌日の第7戦も負けて優勝を逃した

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自分の人生をたった一言でまとめてるな。

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↑全く同じことを書こうとしてたのに先を越された。
ダブル悔しいだ。

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自分達がこういう単語を持っていない事に苛立ちを覚えている。

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フランス語の”ランコア”を思い出した。
※失望、不公平の後で続く苦しい憤りの事
これに悲しみが混ざってる感じかな。

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↑憤慨とか失望よりも敗北から来る次はもっと上手くやって失敗しないようにしたいという強さがあると思うぞ。
だから憤慨と違ってポジティブなんだと思う。

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今日学んだこと:
日本語はアラニス・モリセットの歌をたった一言に翻訳できる
※アラニス・モリセットはカナダのシンガーソングライター

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↑これ読んでて思ったんだけど、もしアラニスがこの単語を知ってたら歌のタイトルがあそこまで不正確になる事もなかったんじゃないかな。

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ビットコインが1ドルの時に買えたのに買わなくて、2万ドルの値を付けたのを見た時に感じる気持ちだな。

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↑これが最も現実的なコメントかもしれない。

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↑数年前に3.1BTCが当たって、1BTCを人にあげて残りの2BTCはキーをなくした。
思い出したんだけど昔の携帯は死んでしまってるしノートパソコンはばらしてしまった。
これがその気持ちだ。

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北欧圏で一般的に使われる”プリーズ”に相当する言葉は直訳するのが難しい。
例えばこんな感じ:
”Hand me the salt, please(その塩を取ってください)”はかなり礼儀正しいお願いで、デンマーク語でプリーズに最も近い言葉は”venligst”になるんだけど”Ræk mig salten, venligst”や”Ræk mig venligst salte”はきつく強制する意味になって、この時の”プリーズ”はかなり恩着せがましい響きになるんだ。
礼儀正しい言葉を簡単に翻訳する方法は”プリーズ”を取り去って”Could you hand me the salt(塩を取ってもらえますか)”と疑問形にする事だね。

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『ドラゴンボールZ』でベジータがいつも感じてる気持ちかな?






世界的に共通なのにその国によって表現する方法が違い、正確に翻訳するのが難しいというのは言語の持つ面白さの1つでもあると思います。
悔しいを英語にする時はカイジの動画のようにHateを使う事も多いようです。
言葉を返せば英語のHateも正確に日本語に翻訳するのが難しい単語でもあります。




MYSELF 香川真司 (カドカワムック)
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