image credit:小説家になろう/HinaProject Inc.
日本には『小説家になろう』をはじめとしたWeb小説サイトがたくさん運営されています。
気軽に小説を投稿できるプラットフォームがあって羨ましいと海外の掲示板で語り合っていました。
引用元:reddit.com
スポンサードリンク
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3 (MF文庫J)
|
|
●投稿主
日本のライトノベルが羨ましい。
『小説家になろう』というサイトをご存じだろうか?
自分はライトノベルが好きだから小説を書き始めたばかりの人間だ。
日本ではますますライトノベルが求められていて素晴らしいと思う。
日本のライトノベルはこういうサイトで誰でも小説を投稿できるようになってるのが羨ましい。
大抵チャプター毎に投稿できるようになっていて、読者は面白いと思った作品に星を付けることができる。
このサイトは凄く人気があるから出版社がここから作家をスカウトして、人気が出た作品はアニメ化することもある。
英語圏にもこういうサイトはあるのかな?
●comment
まずライトノベルとは何なのかをはっきりさせてくれないか?
●投稿主
↑章と巻で続きになっていて小説ではあるけどストーリーを追いやすい内容だから”ライトノベル”と呼ばれているのだとか。
●comment
↑自分がそれに付け加えるなら普通の日本の小説が難しい感じを多用していて漢字辞典が必要になるのに対してライトノベルは一般的な漢字を使うことが多いから読むのが楽(light)という感じかな。
●comment
↑そういう要素があるのは知らなかった。
かなりクールだな。
●comment
↑興味があるなら起承転結について調べてみるといいよ。
小説の構成は西洋と東洋でかなり違ってる。
●comment
↑今年起承転結について勉強した。
Henry Lien(※台湾出身の小説家)がストーリー構造についての本を何冊か書いてるけど凄く興味深いよ。
●comment
>章と巻で続きになっていて小説ではあるけどストーリーを追いやすい内容だから”ライトノベル”と呼ばれているのだとか。
雑誌に載ってるビクトリアンノベル(※ビクトリア時代を題材にした小説)が1ページ単位でシリーズ化してるのと似た感じなのかな?
クールだね。
●comment
>まずライトノベルとは何なのかをはっきりさせてくれないか?
自分も同じ疑問を持っていた。
短編のことだと思ってたよ。
●comment
↑あと重要なシーンには挿絵がつく。
あるいは漠然とではなくはっきりとその世界を描くことも。
普通の小説よりも軽く読めるということでライトノベル。
●comment
クリーピーパスタ(※海外のネットに流されている都市伝説:wikipedia)のコミュニティでも結構そういう感じの小説が投稿されてるぞ。
ホラー作家が書いてたりもする。
●comment
↑書籍化したそういう作品は漫画化、アニメ化、映画化、ゲーム化した作品とは全然違うぞ。
●投稿主
↑アニメ化について言いたいわけじゃないんだ。
羨ましいのは日本のラノベ作家の仕組みについて。
そのことについてちょっと考えてみると凄くクールだと思う。
自分の作品をサイトに投稿して、面白い作品だと評価が上がって人気が出たら書籍化して注目されるようになるというのが凄くわかりやすい。
●comment
↑自分はアニメ化されたいぞ。
●comment
↑自分に正直になるならそれは誰もが思う目標だ。
●comment
こっちには同じようなシステムのWattpadがあって出版社からスカウトもある。
というか人気のある小説投稿サイトはどこも似てるよ。
ビュー数の多い作品は有料化されてたりもする。
でも確かに日本だとラノベ文化がかなり強いし、こっちでもラノベの恩恵はかなり受けてると思う。
●comment
↑文化が違えばフィクションの執筆/読書に対する欲求も違ってくるのかな。
ライトノベルとWattpadには質的な違いもあるように見えるけど主な違いは作者と読者の量のように感じる。
昔英語教師をしてたから文化の違いがフィクションへの欲求についてどう影響するのか簡単な例をあげようと思う。
自分が務めていた学校のネットワークではWattpadはゲーミングサイトとしてブラックリストに載ってた。
上司はITに関する要求は全て自分を通して行われ、学校のチケットシステムを通すことを望んでた。
4回目の要求が闇の中に消えた時に地区のITスーパーバイザーと自分の校区の技術担当にメールを送ったよ。
生徒たちが授業のためにWattpadにアクセスしようとしてもできなかったのは全て彼らの責任だと。
●comment
記憶が確かならNetflixで映画化された『アフター』や『キスから始まるものがたり』はWattpad発だったと思う。
●comment
↑それなら納得だわ。
●comment
Royal Road(※主にファンタジーを扱った海外の小説投稿サイト)の方がWattpadよりも若干マシだと思う。
●投稿主
↑覚えておく。
●comment
自分が羨ましく思うのは小説を追いやすいこと。
重い地の文はそんなに読みたくない。
英語圏の市場はスムーズでわかりやすいストーリーよりも説明や細かな描写を好むみたいだ。
●comment
↑自分もこのアプローチが好き。
でも自分が小説を投稿したサイトでは受けなかった。
●投稿主
>自分が羨ましく思うのは小説を追いやすいこと。
>重い地の文はそんなに読みたくない。
自分も小説をそういう風に書いてみたいんだけど、こっちには作家が無視してはいけない書き方のルールというのがある(少なくとも英語圏の作家にとっては)。
最近読んだライトノベルだと主人公が城に到着した時に作家はその城のことを”典型的な中世ヨーロッパの城だ”と紹介していた。
いや、言いたいことはわかる、でも自分にはこれで良かったんだ。
この単純さがかえって良い。
●comment
↑全国小説執筆月間(※wikipedia)のフォーラムで”Hi-Lo”と呼ばれている英語圏小説のコンセプトについての似たような議論を見たことがある。
元々の言葉の意味は”High”が大人向けのストーリーで複雑なプロットのことを指し、”Low”は中学生向け小説で見かけるような書き方のこと。
英語が第二言語だったりで文を読むのに苦労する大人のためにもっと読みやすい書き方をすることを目的としてる。
●comment
>最近読んだライトノベルだと主人公が城に到着した時に作家は城を”典型的な中世ヨーロッパの城だ”と紹介していた。
>いや、言いたいことはわかる、でも自分にはこれで良かったんだ。
自分も文を書くようになったのはストーリーを書きたいからであって文章の書き方を習いたいからじゃない。
この書き方だと上手くいかないことはわかってるけどこういう方法があっても良いと思う。
自分たちみたいに考える人がどの程度いるかはわからないけど、一定規模あればニッチなジャンルを作れるかも。
説明主義者に弾圧される必要はないんだ。
部屋の中にあるもの1つ1つをいちいち説明しなくてもいい。
色んな物が散らばってる部屋、なだけだ。
●comment
>最近読んだライトノベルだと主人公が城に到着した時に作家は城を”典型的な中世ヨーロッパの城だ”と紹介していた。
自分も説明ばかりの文字の壁よりもこういう説明の方が好きだな。
自分が最近書いた小説でも1から10まで説明しないで”ふむ、まるでMMORPGみたいな世界だな。面白い”という感じで済ませた。
●comment
自分が英語圏の小説で困るのは会話の書き方を分かってなくて、二つの会話の間に大量の文章を放り込むこと。
例えばこんな感じ。
キャラAの台詞
キャラBの台詞
キャラAの台詞
キャラBの台詞
三段落くらいのさほど重要じゃない描写。
キャラAの台詞…
●comment
↑確かに(笑)。
まあこれも良い点と悪い点があるんだけどね。
●comment
英語圏での『小説家になろう』はRoyal Roadかな。
舞台は日本やアメリカ、中国だったりだけどキャラの国籍に関わらず色んな異世界転移/転生ものが読めるよ。
なんでWattpadじゃないかというとWattpadはアメリカの芸能人をモデルにしたファンフィクションとか十代向けの小説が多いから。
●comment
まだ誰も言ってないかもしれないけどTapasというサービスもあるぞ。
アプリベースでエピソード単位のコミックと小説を扱ってる。
誰でも投稿出来て無料で公開するかアプリ内通貨で買えるようにするか設定できる。
そして読者は作家にチップを投げることもできる。
ここでコミック化を果たした小説を見たことがあるし、オーディオブックになったのもある。
TVドラマになった作品も幾つかあるよ。
●comment
読者からの反応が欲しいならWattpadかな。
『小説家になろう』と同じじゃないし最高でもないけど、そういう感じだ。
海外にも『小説家になろう』と同じような小説投稿サイトがあり、メディア展開している人気作もあるようです。
小説の書き方自体も日本と西洋ではかなり違うようです。ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3 (MF文庫J)