2023
Jul
23
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二十四節気【大暑】
本日、二十四節気【大暑(たいしょ)】
太陽が【獅子座】入りします。
大いに暑い!と書く大暑ですが、今年は空梅雨っぽく、もうだいぶ暑い日が続いていますね。
私の暮らす地域では、なんと町内会が花火を上げます!
盆踊りのラストを飾る大輪の花。
ほんの5分程度なのですが、間近であげてくれるその5分間が、なんとも嬉しく素敵なのです。
大暑
梅雨が明け、夏の暑さがもっとも極まる、つまり夏の暑さが本格的になる真夏の頃。
1年で一番暑い時期に突入です。
夜は寝苦しく、昼は肌が日差しに焼かれ、湿度も高く、時折激しい雷が鳴ります。
学校が夏休みに入ってわくわくするのは、今も昔も変わらないかな?
農家にとっては、田の草取りや害虫駆除など暑い中での農作業が続く大変な時期です。
厳しい暑さが続くなか、人々は豊かな感性で自然の中に涼を求めました。
音で涼しさを感じる風鈴、川の上に作る座敷の納涼床。
そして道や庭先への打ち水も、涼をとるための効果的な方法です。
近年こういう昔ながらのものが見直されてきていますよね。
盆踊り
自粛されていた盆踊りもようやく各地域で開催されるようになりましたね。
本来、盆踊りはお盆に帰ってきた先祖の霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。
原型は、死者を供養する念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)にあるのだとか。
次第に念仏を唱える人と踊る人に役割が分化し、発展した踊り念仏が盂蘭盆(お盆のこと)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。
今はお盆以外の時期に盆踊りを行う地域も多いですが、本来は旧暦7月15日の晩に盆踊りを行い、16日に精霊送りをするのだそうです。
私は子どもの頃、盆踊りの夜に感じる切なさが苦手でした。
夏が終わる切なさと共に、何だかよくわからない切なさも感じていて。
それはもしかしたら、「盆踊り」というものが、祖霊になった人々との別れを惜しむ踊りであり、人の出会いや別れとともに過ぎ行く夏を惜しむ踊りだからかもしれません。
花火
花火のもと・黒色火薬は中国で発明され、相手を威嚇したり火事をおこしたりする武器として使われていました。
やがて通信手段のノロシが夜にも用いられるようになり、火薬を煌かせる技術が花火へと発展していったということです。
鑑賞用の花火が作られたのは、14世紀のイタリア。
その後、大航海時代に各地との交易が広まるのと共に世界中に伝わっていきました。
日本では、江戸時代、凶作や疫病など災いの邪気払いのために隅田川で打ち上げられたのが始まりなのだとか。
太陽が獅子座入りする日
二十四節気の春分の本日は、西洋占星術的にいうと、太陽が獅子座入りする日です。
つまり今年は、今日生まれた子からしし座ってことね。
二十四節気と西洋占星術
自然のリズムや天体の動きで季節を細かくわけたり、それに特徴をもたせて自然と共に暮らす考え方は、洋の東西問わず存在しています。
日本にあるのは、春夏秋冬を細かく分けた二十四節気や、農作業に生かすために二十四節気を更に細かくわけた七十二候の考え方。
西洋には、星の運行から1年を12分割した西洋占星術の考え方があります。
目的や取り入れ方は国や地域で異なりますが、昔の人は自然からのメッセージを上手に受け取って、自分たちの生活に取り入れようと試行錯誤と創意工夫を重ねてきました。
そういう自然とともにある在り方は、自然への畏怖と感謝からきているものだと思うので、忘れたくないなと思うのです。