西十両11枚目の尊富士(25=伊勢ケ浜)が優勝に王手をかけた。

ウクライナ出身、西2枚目の獅司と対戦。鋭く厳しい立ち合いから圧力をかけて、右から突き落とした。「集中していけました。自分の相撲をとるだけです」。3敗で追う千代翔馬が勝って優勝決定とはならなかったが、14日目に尊富士が勝てば優勝が決まる。

この日は大リーグでドジャースの大谷翔平が偉業を成し遂げた。尊富士も場所入り前にニュースで見届けてきた。「すごいですよね。相撲をやっていたら大記録を成し遂げていたんじゃないですか。誰が見てもすごい選手だと思う」。

戦う土俵は違えど、その世界で頂点に立ちたい思いに変わりはない。同じ東北人。大谷に会いたいかの問いには「会いたいよりプレーを間近で見たい」。復活の十両優勝、そして幕内復帰へ自身も大谷に負けない存在感を見せつける。

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