1敗で単独トップの関脇大の里(24=二所ノ関)が、結びの一番で大関琴桜(26=佐渡ケ嶽)を寄り切って12勝目をマーク。最初の一番は琴桜に軍配が上がったが、物言いが付き協議の結果は取り直し。その取り直しの一番は、右四つ、左おっつけの体勢で寄り切った。14日目の大関豊昇龍戦に勝てば2度目の優勝が決まる。また、大関昇進の目安となる三役で直近3場所通算33勝にも到達した。

大の里を、星の差1つで追っていたのは2人。関脇霧島(28=音羽山)は大関豊昇龍(25=立浪)の切り返しに屈し3敗目。平幕の高安(34=田子ノ浦)も小結大栄翔(30=追手風)に押し出されて3敗目(10勝)。5日目からの連勝は「8」で止まった。勝った大栄翔は3場所連続の勝ち越しを決めた。

残る三役陣の関脇阿炎(30=錣山)は、琴勝峰(25=佐渡ケ嶽)を押し出して4勝目(9敗)を挙げた。

大の里を星の差2つで追っていたのは2人。前日、その大の里を破った若隆景(29=荒汐)は欧勝馬(27=鳴戸)に引き落としで勝って、返り入幕から2場所連続の2ケタ10勝目をマーク。錦木(34=伊勢ノ海)も小結平戸海(24=境川)をタイミングよくはたき込んで、昨年名古屋場所以来の2ケタ10勝目をマーク。平戸海は7敗目(6勝)を喫し、勝ち越しに後がなくなった。

勝ち越しに王手をかけてから3連敗中の遠藤(33=追手風)は錦富士(28=伊勢ケ浜)を万全の寄りで破り、連敗を3でストップ。返り入幕から2場所連続(十両を含めれば3場所連続)の勝ち越しを決めた。また先場所、最終盤まで優勝争いに加わった美ノ海(31=木瀬)は北の若(23=八角)を、はたき込みで破り3場所連続の勝ち越し決定。今場所は自己最高位の西前頭7枚目に番付を上げての土俵だったが、来場所はさらに更新しそうだ。

明生(29=立浪)と対戦した玉鷲(39=片男波)は、押し出しで敗れはしたものの、過去5人しか到達していない幕内連続出場1000回の大台に乗せた。

苦しい土俵が続いている新入幕コンビは、東前頭16枚目の白熊(25=二所ノ関)がこの日から休場し9敗目(4勝)。一方、やはり既に負け越しが決まっている西前頭14枚目の阿武剋(24=阿武松)は、十両の玉正鳳(片男波)を押し出して5勝目(8敗)。来場所の幕内残留の可能性を残した。

13日目を終え、優勝争いは1敗の大の里が単独トップ。再び後続の2番手に星の差2つをつけ、霧島、若隆景、錦木、高安の4人が追う。