小田凱人(18=東海理化)三木拓也(35=トヨタ自動車)組がスペインのペアに勝利し、決勝進出を決めて銀メダル以上を確定させた。

  ◇  ◇  ◇

2時間を超える戦いを制すと、ラケットを宙に放り投げ、抱き合った。自身初のメダルが決まった35歳の三木の目には涙も浮かんだ。18歳の小田は「(観客のファンも含めて)みんなで勝った」。17歳差のペアが互いのミスを補って頂点に迫った。

実力的に劣る三木が集中的に狙われた第1セット(S)を落とし、第2Sは小田の活躍が光って奪い返した。迎えた10点先取のマッチタイブレークは6-1から年下のエースがミスを連発。一時逆転を許しながら8-8の場面で「(力を)出し切らなかったら一生後悔する」と三木が渾身(こんしん)のバックハンドを中央に決めた。最後は小田がサーブで決着をつけた。

小田はこの日シングルスで準決勝進出も果たし、順当なら決勝でライバルのヒューエット(英国)と当たる。ダブルスはその強敵が組むペアと優勝を争う。2冠に向けて「ここからは英国に勝てるか勝てないか」と気合を入れ直した。(共同)