2017年7月8日、J1第18節が開催されました。
鹿島はACLの関係で延期された第13節の関係とは言え、7月2日からの8日間で3試合を行うという理解不能な日程を強いられることになりました。
この地獄のアウェイ3連戦の3試合目は、開幕戦にてオウンゴールで敗れたFC東京であった。同じ相手に2度も負ける訳にはいかないと臨んだ一戦。
試合内容を振り返ります。
試合結果と鹿島のスターティングメンバー
鹿島 2 - 2 FC東京
前16分 ペドロ 前44分橋本
後31分 ペドロ 後2分橋本
スターティングメンバー
GK 21 曽ヶ端 準
DF 3 昌子 源
16 山本 脩斗
20 三竿 健斗
22 西 大伍
MF 4 レオ シルバ
6 永木 亮太→後半17分 伊東 幸敏
11 レアンドロ
25 遠藤 康→後半32分 土居 聖真
FW 7 ペドロ ジュニオール
33 金崎 夢生→後半41分 鈴木 優磨
殆どメンバーを入れ替えないで臨むとは予想外でした。
このあとリーグ戦は休みに入るけど、大怪我明けのレオには少々過酷ではないかと心配になりました。
結果的に、レオも昌子も疲れからか精彩を欠く結果になったのではないかと思います。
J1第18節終了後の順位(暫定)
7月9日浦和と新潟の試合があるので勝ち点などは暫定ですが・・・。
昨日の引き分けによって首位陥落となりました。
悔しい!
時間が経つほどに悔しさがこみ上げてくる!
しかし、セレッソの強さは本物のようです。
ホームで負けたのがかなり痛いですね。
鹿島VS FC東京戦の試合内容
試合内容についてまとめます。
鹿島よりでまとめています。
鹿島が最高の形で先制!
試合開始直後、何度かFC東京に攻め込まれましたが、その後はすぐに主導権を取り返しました。
何度か効果的な攻めの形を見せた後、前半16分に最高の形で先制点を上げます。
レアンドロがドリブルで持ち上がり、右サイドの遠藤へパス。遠藤が溜めている間に西が緩急を付けた走りでペナルティエリアへ侵入。遠藤が見事なスルーパスを出し、追いついた西が中へセンタリング!
金崎のヘディングはGKに弾かれるが、こぼれ球をペドロが頭で押し込む!
実に見事な先制点でした。
スローペースな試合が鹿島のテンションを下げたのか?
先制点を奪った後も、鹿島が主導権を握っていました。
それほどFC東京の選手のプレスは厳しくなく、スローペースで試合が進みました。
何度かゴール前に迫りますが、追加点を奪うことが出来ませんでした。
結果論ですが、このFC東京のテンションの低さが鹿島の選手にも伝播し、選手から緊張感を奪ってしまったのでは無いかと思います。
そして緊張感を失うと同時に、この連戦の疲れが選手を襲ったのではないでしょうか?
レオにしても昌子にしても、もちろんそれ以外の選手も、このFC東京戦では身体が重そうでした。
反応も鈍いし、判断も遅いし、その結果が2失点に繋がったように思います。
ソガ!それは弾けるよ!!
フィールドプレーヤーがしんどい時だからこそ、1失点目は防いで欲しかった。
実際、それほど難しいシュートでは無かったはずです。
スローテンポでのんびり試合が進んでいただけに、曽ヶ端自身の緊張感も失われていたように思います。
終了間際の失点は、本当に勿体無かったです。
またしても悪い癖!後半開始直後の失点!!
シーズン序盤に良く見られた悪い癖が、この日も出てしまいました。
後半開始直後、エンジンが掛かりきる前での失点。
本当に軽率だったと思います。
レオと永木のミスからボールを奪われ、昌子もいつものような気迫が見られず、あっさりとパスを出されて失点。
ペドロが鹿島を救う一撃
逆転されてから、なかなか攻めの形を作ることが出来ませんでしたが、後半17分に伊東が投入されてから潮目が変わりました。
少しずつ鹿島が押し込むようになった後半31分!
ペドロの見事なシュートがゴールに吸い込まれました。
柏戦での3点目同様、ペドロの個人技で決めたゴールです。
負け試合を最低でも引き分けにする!
価値ある一撃でした。
金崎、どちらか1本は決めて欲しかった
同点に追いついてから、金崎に2つのビックチャンスがありました。
1つ目は相手GKとDFのミスによるこぼれ球がペナルティエリア中央に居た金崎の元に転がってきたシーン。
2つ目は伊東のクロスをヘディングで合わせたシーン。
どちらか1つは決めて欲しかったです。
曽ヶ端さん、頭は大丈夫だろうか?
前のガンバ戦に続き、ロスタイムに曽ヶ端は混乱に巻き込まれました。
ガンバ戦では小競り合いで済みましたが、FC東京戦では思いっきり頭突きを食らっていました。
数分間の中断後、立ち上がりはしましたが、画面に映る曽ヶ端の目が虚ろで正直これはプレーできる身体では無いのではないかと心配しました。
再開後、ロスタイムを殆ど取らずに審判が試合を終了させたので、不満を感じました。ですが、冷静に考えるとあの状態の曽ヶ端にプレーはさせられないと判断して終了にしたのであれば、ある意味審判のファインプレーだったのかも知れません。
その他のジャッジでは「???」な点はありましたが!
私が考える引き分けになった要因
1つ目は前半のFC東京のプレースタイルにあると思います。
意図してか、それとも偶々なのか判りませんが、彼らのスローペースと前から激しく戦わない姿勢が、鹿島のテンションを下げ、疲れを表に出してしまったのだと思います。
もしも仮に、FC東京の選手が前からハイプレスを掛けて来たら、鹿島の選手のアドレナリンは出続け、緊張感を保って試合に望めたのかも知れません。
もちろん、後半にガス欠に陥った可能性はありますが。
2つ目はエンジンが不調なFC東京の前半に、トドメを刺せなかったことだと思います。
前半のうちに2-0や3-0にしてしまえば、FC東京が息を吹き返すことは無かったように思います。
試合前に考察したデータの検証
試合前に鹿島とFC東京の得点と失点パターンのデータを比較しながら、鹿島が勝つためのポイントを上げましたのでその確認をしておきます。
勝つための守備として上げたポイント
試合前に導いたポイント
クロスの供給先を押さえる
スルーパスを出させない
どちらも見事にやられましたね。
1点目は供給先の太田に誰も当たっていない。
2点目はウタカへの寄せが甘かった。
こんな形で当たって欲しくないですね。
でも、データって結構バカに出来ないものですね。
勝つための攻撃として上げたポイント
試合前に導いたポイント
セットプレーとクロスのチャンスを逃さない
ペドロとレアンドロ、または土居によるスルーパスを狙え
これも半分は当たりましたね。
金崎が伊東のクロスを決めていれば勝ってましたからね。
ただ、スルーパスに関しては、ちょっと微妙ですかね。
1点目は多少崩した得点と言えるような気もしますが。
データで検証するのは自分的にも面白いので、この先も続けてみます。
試合前に期待した鹿島の4選手について
FC東京戦に勝利するためには、活躍が必要だと思う鹿島の4選手を試合前に取り上げてみました。
彼らの動向を確認します。
ペドロ!2点目は本当に凄いよ!!
ガンバ戦で途中交代した悔しさを晴らしましたね!
↓下記ハイライトの1:15位からゴールシーンあり。
【7/8 FC東京戦】本日のハイライトです!悔しいですが、これからです。皆さん、アウェイ4連戦の最終戦となる水曜日の天皇杯もともに戦ってください。よろしくお願いします!#antlers
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年7月8日
マッチレビュー・コメントは:https://t.co/jgg8pv60Ja pic.twitter.com/WSNdJTG0tt
ペドロですが、広州恒大の2戦目で決めたゴールから、何かが吹っ切れたように良いプレーが続いてます。
- ペドロが鹿島のスタイルを理解したこと
- 周囲のメンバーがペドロのスタイルを理解したこと
- 単純にペドロのコンディションが上がって来たこと
が理由ではないかと思います。
春先に良く見られた、持ちすぎて、コネコネして、ボールロストするシーンが殆ど見られなくなったのが活躍の原因ですね。
どうかこの好調さをキープして、中断明けも変わらず暴れて下さい。
レアンドロ!もう少し点に絡む動きがみたいよ!!
攻守に渡って献身的にプレーはしていたと思うのですが・・・。
柏戦もこのFC東京戦も、怖さがイマイチだったように思います。
ゴール前に飛び出すタイミングが、まだまだ他の選手の上手く連携が取れていないのでしょうか?
持っている技術やセンスは、チーム内でもトップクラスだと思うので、3週間の中断中にしっかりと絆を深めてください。
三竿!試合を重ねる度にCBとして成長してる!!
柏戦からガンバ戦にかけて数段飛ばしで成長したような凄さはありませんでしたが、このFC東京戦でもCBとしてきちんとプレーしていたと思います。
何度か持ち過ぎてボールを奪われるシーンもありましたが、中央でそのようなプレーはせず、サイドでのプレーだからまあ良しとしましょう。
中断明けには植田が戻ってくるのでしょうが、鹿島にとっては貴重なCB候補として居場所を掴んだと思います。
伊東!あのクロスは金崎が決めるべきだよね!!
伊東のスピードとクロスの早さは本当に素晴らしいです。
ガンバ戦に続き、このFC東京戦でも見事なクロスを供給したのに・・・。
エースが決めきれませんでしたね。
あとで飯でも奢ってもらってください。
水曜の天皇杯ではたぶんスタメンだと思います。全体的に若返ると思われるチームをサイドから引っ張ってください!
鹿島の今後について
地獄のアウェイ4連戦、締めくくりは天皇杯3回戦である。
相手は山形。J2とは言え油断大敵である。
しかも相手には元鹿島の黄金世代の一人・石川竜也がいます。
鹿島の魂を知る男は舐めてはいけません。心して掛かるとしましょう。
それともう一人、本田拓也も危険な相手ですね。
- 7月12日天皇杯3回戦アウェイでモンテディオ山形戦
そのあとサマーブレイクと練習試合・・・ - 7月22日ホームでエキシビジョンマッチ・セビージャFC戦
金崎と昌子は休ませて欲しいです。
全てはリーグ戦再開後の試合に備えて・・・。 - 7月29日ホームで甲府戦
再び連勝街を歩みましょう!
まずは天皇杯。
若鹿たちよ、意地を見せろ!
行け、アントラーズ!!
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