56(月) 1400~ Pikaraスタジアム

                  

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J3リーグ 第13節 讃岐x沼津(10

 

・讃岐の最近の5試合

 

YS横浜 ●02H) ※負けるべくして負けた

 

北九州 △11A) ※この試合から残留争いモード

 

松本 ●12A) ※惜敗

 

八戸 ▲11H) ※よく追いついた

 

琉球 △00A) ※固い試合

 

ここまでの成績 第20位 勝ち点 8 得失点 ‐5

 

・対戦相手(沼津)の最近の5試合

 

岩手 〇41H

 

相模原 〇21H

 

大宮 △11A

 

F大阪 △22A

 

福島 ●0-1H

 

ここまでの成績 第2位 勝ち点 21 得失点 +9

 

雑感

 

 今日の試合は勝利であった。つまりこれが今季讃岐の初勝利である。ここまで長かったがようやく呪縛のような物から抜け出せる。内容は褒められた物ではなかったが、これまで運悪く勝てなかった事の裏返しとして、今日は運良く勝てたと思う。これからしばらくは今日のような守備重視の戦い方で良いと思う。連戦連勝できるような戦い方ではないが、負けづらいとは思う。負けない中で今日のように運が良ければ勝ちを拾える。それで良いだろう。ただもっと良い守備は実現可能であるので、昨季の様な積極的な守備を復元したい。

 スタメンについては2枚の変更に留まった。中2日の戦いであるのでもっとターンオーバーするものと踏んでいたので、これは少々意外であった。琉球戦のメンバーに合格点を与えたという事なのかも知れない。まず長谷川に代えて川西が起用された。長谷川は琉球戦良いパフォーマンスであったと思う。連続スタメンでもおかしくないが、疲労を考慮したのかも知れない。ベンチには入っているので怪我ではないようだ。川西については守備重視の戦術では役割が見当たらない。おそらくボランチではなくシャドーでの起用となるのであろう。そして赤星に代えて前川が起用された。赤星は前線の基準点として、攻撃の時間を確保する役割が与えられている。今日はスタメンではなかったが、今後欠かせない戦力となるだろう。ただあまりにも技術が低いので、監督も中心に据える事にためらいを覚えるのだろう。前川は賢い選手であるので、これからも中心として機能するだろう。ただボランチでの起用はフィジカル的なリスクを負う。対戦相手の強度に応じてポジションを考えて欲しい。システムは3バックであった。前節琉球戦も3バックであったようで、割り切った守備としては分かり易い。ただ昨季の守備とは違ってしまうので、いずれは4バックの守備を整えて欲しい。

 試合内容としては分かり易かった。攻める沼津、守る讃岐、という構図である。讃岐はブロックを低く構えて、プレスの方は遠慮がちであった。これだと中を崩される事は少なくなるが、外からのクロスは許容するしかない。あとは中で弾き返せるか否かであるが、沼津の前線には高さが無かったので、讃岐の3バックが優位にハイボールに対処できていた。沼津のサッカーはラインの裏に精度の高いパスを供給して決定機を作るという物であるようだ。今日の讃岐も度々裏を取られていたので、そこはさすがに上位のサッカーである。あれだけ裏を取られながら失点しなかった理由としては、単純に讃岐の人数が多い事と、沼津の決定力が低い事が挙げられる。運が良かったからこそ失点しなかっただけであり、運が悪いと失点するようなサッカーでもある。やはりこのようなベタ引きが過ぎると危険である。もっと前からプレスに行き、後ろで耐える時間を短くする必要があるだろう。

 讃岐が先制する訳であるが、これはCKからの物である。ベタ引きの場合、重要ポイントとしてカウンターが撃てているかどうかという事がある。今日の讃岐は1トップの川西に目がけて蹴るようなカウンター手法であったが、まずまずカウンターを成功させていた。この辺りは川西の個の力や他の選手達の球際の強さが良かった。そうしたカウンターからシュートシーンやセットプレーを獲得できていた。そうした一連からのCKであった訳だ。この先制点は前川のデザインされたグラウンダのキックを、川西が決めた物であった。良く練られたCKであり、練習が成果を結んで良かったと思う。これからもセットプレーには拘って練習してほしい。この戦い方からすると、セットプレーぐらいしかチャンスが無いだろうから。

 後半になっても先制した讃岐はより集中した守備ができていた。今季の讃岐は後半になって内容が良くなる事が多い。今日も後半はバランス良く攻撃時間を稼げており、ここで追加点が取れていれば最高であった。だが終盤になるに連れ、カウンターが機能しなくなり、最後は全員がボックスの中で守るような体勢になっていた。この辺りは守り方としては最悪であり、ここまで勝てていない事がそうさせてしまったのだろう。クリアをする事が悪い訳ではないが、そもそも前線に味方がいないとクリア以外の選択肢が無くなってしまう。これでは敵の対処は簡単になり、自らの首を絞めてしまう。沼津の攻撃がパワープレーのようになっていたので、讃岐は何とか守り切れたが、前半のような沼津の攻撃をされてしまうと危なかったように思う。とにかくこれで初勝利であり選手達の安堵感からして、これからのゲームが楽しみになる。

 今日の讃岐の良かった点として、空中戦の勝率が挙げられる。最終ラインを中心に数多くのクロスを難なく弾き返せていた。ここは監督の沼津対策が良かった。沼津はどうやら地上戦に特化したサッカーをしているようだ。そして今日のゲームの最重要ポイントとして、レフェリングの基準がある。今日のレフェリーはファウルを殆ど取らない審判であった。これが讃岐に大いに有利に働き、ファウル気味にディフェンスをしてマイボールにする事が度々あった。押し込まれてもデュエルでの勝利が今日の讃岐ディフェンスの生命線であった。ただ毎回このような讃岐に都合の良い審判が用意される訳では無いので、やはりベタ引き過ぎには注意が必要である。またセットプレーが毎回大チャンスになっていた訳だが、この点は心強い。今日のような成功体験から、今後より集中したセットプレーが期待できるだろう。一方で悪かった点としてはラインが低過ぎる点が挙げられる。スペースを消して裏を取られない事を重視したのだろうが、今日も裏は取られている。また攻撃方法がロングカウンターだけになっており、讃岐の長所であるショートカウンターが無くなっている。4バックで前からプレスに行き、ショートカウンターからチャンスを作るという事を主眼に置いてほしい。

 対戦相手の沼津については遅攻が洗練されていた。緩急が秀逸で度々裏を取っていた。今日はセットプレーから先制され、讃岐に守り切られてしまったが、この攻撃が上手くいく事が多いのだろう。課題は明白で空中戦が弱い。これから今日の讃岐の様な対策を打たれた時に苦しむ事になるだろうが、讃岐ような割り切ったサッカーをするチームはそう多くは無いだろう。昇格候補である事には違いない。

 

選手個人について

 

・吉田源 個人で独走カウンターを複数回成功させていた。球離れの悪さも攻撃人数が少ないと悪い事ではないだろう。これからは吉田の個を活かしたサッカーになっていくだろう。

 

・赤星 後半からの出場となった。後方からのハイボールに全て競り勝っていた。これは驚異的な事であり、もっとチームに還元すべきである。セカンドボールがもっと拾えると良いのだが。

 

監督について

 

 初勝利おめでとうございます。これでいくぶん練習の雰囲気が良くなればよいのだが。これまでのサッカーが間違いだった訳ではないと思うので、勝ち点に余裕が出れば試していけば良いだろう。

 

次節について

 

 次節は再来週である。相手は大宮という事でこれは歯が立たないだろう。今日のようなサッカーになるのだろうが、もう少しプレスに行かないと難しいだろう。うまくバランスを取ってほしい。またその前に今週末には天皇杯の香川県予選がある。相手は高松大学らしい。サブ中心での戦いになるのだろうが、油断禁物である。控えの選手達の奮闘に期待したい。

 

コメント歓迎です。

 

以上

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