2010年06月
2010年06月30日
「ザ・ウォーカー」みました。
ジェットです。
「ザ・ウォーカー」を観て来ました。
原題は「The Book of Eli」。
去年見た「サブウェイ123」では普通の中年のオッサンだったデンゼル・ワシントンが、超カッコ良くなって登場します。
以後、ネタバレします。注意ね。
大きな戦争で壊滅的ダメージを受けた世界は荒廃し、まるで北斗の拳のような世界になってしまっています。
無法者がそこいらにはびこる世界を、ウォーカーことイーライは、ただひたすら西を目指して歩き続けます。
まあ観れば誰でも分かると思うけど、結果からいうとイーライが啓示を受けて西の「アルカトラズ研究所」に持っていこうとしていた本は聖書なんですよね。
その本は戦争後にすべて焚かれて、これが最後の一冊という状況から見ると、宗教がらみの大戦があって、聖書に属する人たちが負けたということなんでしょうかね。
その辺は説明がないので何ともいえませんが。
イーライが信仰心からか神の啓示を受けて、かつその加護を受けて困難を突破していくのはまあいいとして、イーライが実は盲人っていうのはいかがなものでしょうか。
剣を使った戦闘はもちろん、銃撃戦、室内での挙動、遠目で見た一般人を惨殺したゴロツキを酒場で同一人物と見抜いた、など盲人では絶対に不可能な行動をしていると思うんですけどね。
盲目を匂わせた複線は、冒頭で潜んでいたゴロツキを臭いで見つける、というところだけ?
あ、いつもサングラスしてる・・・って、あの砂埃が舞う世界の人たちには必需品みたいだったので複線になってないか。
もっと、ウサギを獲るシーンも臭いを頼りにするとか、さりげなく杖をつかせるとか、健常者だったらまぶしくて見えないところで戦闘するとか、出された食事をこぼすとか、後から考えたら「あー!」っていう複線を張らないと・・・
あまりの健常者ぶりに、目の大写しのシーンを見て、なお「え?これって盲目ってことをいいたいの?その解釈でOKなの?」って不安に思っちゃいました。
別に「点字の聖書」と「盲人の運び屋」にしなくても、「白紙の聖書」と「信仰のためなら悪党を瞬殺する凄腕の牧師」という設定でも良かったのでは?
うーん、それにしても神のご加護がすご過ぎでしょう。銃弾の雨あられがかすりもしないし。
それならカーネギーが撃った銃は暴発して、カーネギーの手が吹っ飛ぶとかなってもよさそうですけど。
というか、その前にカーネギーは撃たれるのが脚じゃなくてドタマをぶち抜かれそうだ。
それにカーネギーは悪役として描かれていましたが、指導者としての必要悪でしょう。
暴力と恐怖で押さえつけるのは限界があることを認識していたし、その代替案として聖書つまり信仰心を植えつけて統治することを検討していたので、彼に聖書を渡しても結果として聖書は大量に複製されて人々の手に行き渡ったような気がします。
ただ立ち振る舞いが、あまりのアナクロ悪役なので神がお気に召さなかったのかも。
一言評価
「信じる者は利用される」
5段階評価
★★★☆☆[3点]
※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?
【ザ・ウォーカー】118分(現在の東宝シネマズマイレージ:4,084マイル)
おお、ついに4千マイル越え!6千まであと2千!
「ザ・ウォーカー」を観て来ました。
原題は「The Book of Eli」。
去年見た「サブウェイ123」では普通の中年のオッサンだったデンゼル・ワシントンが、超カッコ良くなって登場します。
以後、ネタバレします。注意ね。
大きな戦争で壊滅的ダメージを受けた世界は荒廃し、まるで北斗の拳のような世界になってしまっています。
無法者がそこいらにはびこる世界を、ウォーカーことイーライは、ただひたすら西を目指して歩き続けます。
まあ観れば誰でも分かると思うけど、結果からいうとイーライが啓示を受けて西の「アルカトラズ研究所」に持っていこうとしていた本は聖書なんですよね。
その本は戦争後にすべて焚かれて、これが最後の一冊という状況から見ると、宗教がらみの大戦があって、聖書に属する人たちが負けたということなんでしょうかね。
その辺は説明がないので何ともいえませんが。
イーライが信仰心からか神の啓示を受けて、かつその加護を受けて困難を突破していくのはまあいいとして、イーライが実は盲人っていうのはいかがなものでしょうか。
剣を使った戦闘はもちろん、銃撃戦、室内での挙動、遠目で見た一般人を惨殺したゴロツキを酒場で同一人物と見抜いた、など盲人では絶対に不可能な行動をしていると思うんですけどね。
盲目を匂わせた複線は、冒頭で潜んでいたゴロツキを臭いで見つける、というところだけ?
あ、いつもサングラスしてる・・・って、あの砂埃が舞う世界の人たちには必需品みたいだったので複線になってないか。
もっと、ウサギを獲るシーンも臭いを頼りにするとか、さりげなく杖をつかせるとか、健常者だったらまぶしくて見えないところで戦闘するとか、出された食事をこぼすとか、後から考えたら「あー!」っていう複線を張らないと・・・
あまりの健常者ぶりに、目の大写しのシーンを見て、なお「え?これって盲目ってことをいいたいの?その解釈でOKなの?」って不安に思っちゃいました。
別に「点字の聖書」と「盲人の運び屋」にしなくても、「白紙の聖書」と「信仰のためなら悪党を瞬殺する凄腕の牧師」という設定でも良かったのでは?
うーん、それにしても神のご加護がすご過ぎでしょう。銃弾の雨あられがかすりもしないし。
それならカーネギーが撃った銃は暴発して、カーネギーの手が吹っ飛ぶとかなってもよさそうですけど。
というか、その前にカーネギーは撃たれるのが脚じゃなくてドタマをぶち抜かれそうだ。
それにカーネギーは悪役として描かれていましたが、指導者としての必要悪でしょう。
暴力と恐怖で押さえつけるのは限界があることを認識していたし、その代替案として聖書つまり信仰心を植えつけて統治することを検討していたので、彼に聖書を渡しても結果として聖書は大量に複製されて人々の手に行き渡ったような気がします。
ただ立ち振る舞いが、あまりのアナクロ悪役なので神がお気に召さなかったのかも。
一言評価
「信じる者は利用される」
5段階評価
★★★☆☆[3点]
※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?
【ザ・ウォーカー】118分(現在の東宝シネマズマイレージ:4,084マイル)
おお、ついに4千マイル越え!6千まであと2千!
2010年06月22日
アイアンマン2
ジェットです。
「アイアンマン2」を観て来ました。
原題は「Iron Man 2」。
今作では、アイアンマンとその正体が大衆の知るところとなっていて、トニー・スタークは世界の平和のバランスを保つヒーローと化しています。
合衆国はアイアンマンスーツを兵器とみなし、国へのスーツの引渡しを要請しますが、トニーはアイアンマンは自分で、スーツは自分の一部として引渡しを拒否します。
実はトニーは、アイアンマンスーツのコアであり前作で自らの体に埋め込んだアークリアクターの副作用により、徐々に毒素に犯されていずれは死が待っているという状況で、毒素を出さずにアークリアクターを動作させることができる元素を探し続けています。
しかしトニーが出した結論は「そんな元素はない」という厳しい現実でした。
基本的にはアイアンマンが敵のロボや、アイアンマンもどきをドッカンドッカンやっつける話で、その合間に、命を削られ続けるトニーの苦悩、自分が死ぬことを前提としスターク社社長を秘書のペッパーに任せること、余命いくばくもなくなり自暴自棄になるトニー、なぞの組織S.H.I.E.L.D(シールド)の登場、といった展開が織り込まれます。
まあ、死が間近に迫ったときには行動に人間性がでると思います。
トニーの場合は、アイアンマンスーツを着込んだままパーティーで酒びたりになって、発砲しまくりといったダメ人間のような基本人格を垣間見せてくれました。
それにしても、あのパーティー会場で発砲して芸を見せる展開で盛り上がれる観客の神経は理解不能ですね。国民性ですかね?
スイカを空中で粉々に撃ち砕かれて飛沫を浴びたらドン引きしそうですが。。。
あと最後の戦いもヴァンコがあっさりやられすぎのような気がしました。
ドローン軍団との戦闘に時間を割きすぎたのかな?
見事ヴァンコの襲撃を撃退したトニーとローズは勲章を授与されますが、あの戦闘で何人の一般人が死んだのでしょうか。
その辺にはふれちゃダメなのかな。もしかして死傷者ゼロ?
映像的にみたら間違いなく1つの街全体がダメージを受けるくらいの戦闘が繰り広げられていましたが。。。
ちなみに、この映画はエンディングのスタッフロールが終わった後に、次回作へ続く展開が少しだけあります。
それにしてはエンディングのスタッフロールが通常通りの長さだったので、鑑賞した7割くらいの人が、そのシーンは見ないで退場しちゃいました。
一言評価
「アイアンマンって誰でもなれるんだ・・・」
5段階評価
★★★☆☆[3点]
※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?
【アイアンマン2】124分(現在の東宝シネマズマイレージ:3,966マイル)
2010年06月14日
「告白」みました。
ジェットです。
「告白」を観て来ました。
原作は湊かなえの同名のベストセラー小説。
まだ原作は読んでないですが、いずれ読んでみようと思います。
ジェットは、映画というと洋画派でして、邦画はめったに見ないのですが、この映画は予告にもインパクトがあったので、気になって観にいきました。
感想は、やはりインパクト「大」!
そう、ハリウッド映画のように何百億の金をつぎ込まなくても、邦画で面白い映画は作れるのだ、ということを証明するような映画です。
ただ、内容があまりにもダークなので、本当にこんなんばっかり作られたら困っちゃいますが。
松たか子が演じる中学校の女性教師、森口悠子。
物語は、1年B組の終業式の日の1年生最後のホームルームで、森口が生徒に、この3月で退職することをおもむろに話し始めるところから始まる。
森口の幼い娘は、数ヶ月前に森口が勤める学校のプールに浮かんで死んでいた。
警察は事故死と判断したが、森口はある事実から自分が担任している1年B組の生徒2人が娘を殺したことを探り当てる。
映画は、少年法で守られている犯人Aと犯人Bに対して、森口が司法の裁きではなく、自らの計画で行う復讐を軸に、登場人物たちの告白という形式で進んでいきます。
それにしても、やりきれない内容の映画です。
登場人物の誰に対しても救いがありません。
森口の気持ちもよく分かります。
最愛の娘が、おもちゃを壊すかのような意識で殺されたのです。
犯人を、死ぬよりももっと酷い目に合わせてやりたい。
例えそれをやったところで、娘が帰ってくるわけではないが、そうせずにはいられない。
その気持ちは、愛する子を持つ親なら誰でも理解可能なものでしょう。
結局悪いのは、親になるべきでない人たちが子供を産んで育てることにあるように思いました。
犯人Aの産みの母親は、Aを身ごもって研究の道から退き、家庭に入るのですが、結局研究への未練が断ち切れてなく、幼いAに虐待を繰り返した上に、離婚してAを捨てて出て行きます。
犯人Bの母親はBを溺愛して過保護にするあまり、結果的にBの自立心や考える力を奪っています。
歪んだ環境で育った子供たちは、心の中にも大きな歪みを育て、愛に包まれて健やかに育った子供なら本来持っていて当たり前なはずの道徳とか慈愛とかを知らないまま、知識だけは大人になっていきます。
現実の世界でも「幸せそうなので懲らしめてやろうと思った」とか「誰でもいいので殺したかった」とか、自分本位のとんでもない犯罪が起こっていますが、それも同じ問題なのかな、と感じてしまいました。
最終的には犯人Aも犯人Bも森口の復讐計画によって徹底的にやられてしまうのですが、一昔前なら13、4歳の子供に対するここまで苛烈な復讐というのは、まず映画にならなかったんじゃないでしょうか。
途中でAの彼女になる女の子も「森口先生」のことを信じて、本気で生徒に復讐なんてする人じゃない、きっと大事なことに気が付いて欲しいだけ、という読みをしますが、子供を無惨に殺された森口に一般常識は通用しないのでした。
子供と一緒に、心の何か大事なものも一緒に死んだからです。
それにしても、ウェルテルはかわいそうだったなぁ。見ていてイライラさせられるウザさはありましたが、ただ人のいいバカですからねぇ。
教師になってはいけない人だったんでしょうね。人間不信になったんじゃないでしょうか。
あと、クラスの生徒たちのダンスのシーンはいらないんじゃない?って思ったのは僕だけでしょうか。
一言評価
「ドッカーーーン!!」
5段階評価
★★★★☆[4点]
※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?
【告白】106分(現在の東宝シネマズマイレージ:3,842マイル)
2010年06月07日
「プリンス・オブ・ペルシャ」みました。
ジェットです。
「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」を観て来ました。
原題は「Prince of Persia : The Sands of Time」
この映画は、同名のゲームが原作だそうです。ゲームはやったことないですが。
個人的にゲームが原作と言って思い出すのは「トゥームレイダー」ですね。
テレビの映画紹介でプリンス・オブ・ペルシャのゲーム画面を見ましたが、トゥームレーダー同様、キャラクターのアクションに特徴がある感じで、その辺の動きは映画の中の主人公にも影響を与えています。
主演のジェイク・ギレンホールはみっちりゲームをやってから撮影に臨んだとか。
ダスタン少年は、ペルシャ軍の行進の前に飛び出して馬を驚かせて兵を落馬させてしまった友達をかばって兵に立ち向かい、市中を逃げ回りますが、ついに捕らえられて手打ちにされそうになります。
その様子を黙ってみていた王は、ダスタンの勇気と逃げ回る際の機転などを買い、ダスタンを自分の養子として迎え入れることにします。
王には2人の実子がいるので、ダスタンは義兄を2人持つことになるのですが、成長した3人はともに王子として協力して父を支える、非常に仲の良い兄弟になっています。
この辺は跡目争いでドロドロになる日本の歴史ではありえない展開ですね。
また、王には弟が1人いて、つまりダスタンたち兄弟にとっては叔父に当たるわけですが、この叔父さんも兄である王をサポートして、ペルシャ王国は万全のように見えます。
しかし、その影では陰謀がうごめいていました。
王は暗殺されるわ、その暗殺の疑いがダスタンに向けられるわ、ダスタン自身はその暗殺は兄によるものだと思い込むわと、今までの一枚岩だった王国が嘘のようにバラバラになってしまします。
その陰謀の鍵は、聖都アラムートの王族が代々守ってきた「時間の砂」と一振りの「短剣」にありました。
なんと、その短剣の柄の部分に時間の砂をを入れて柄のボタンを押すと、時間を遡れるのです。
柄はそれほど大きくないので、遡れる時間は1分程度。
1度使うと中の砂は無くなってしまいます。
王殺しの犯人として追われるダスタン王子は、アラムートのタミーナ王女と短剣を守りながら無実の罪を晴らそうと旅立ちます。
時間を遡るシーンはCGで演出されていますが、この手の演出は昔の技術では表現ができなかっただろうなーと思います。
体が炎で包まれたようになり、その炎がまるで幽体離脱のように体を抜け出し、炎である自分を残して周囲は時間の逆転再生をはじめます。
ある程度時間を遡ると、それを見ていた炎の自分が自分の実体に吸い込まれ、その瞬間時間は元通りに進行を始めるのです。
叔父役のベン・キングズレーさん。「シャッターアイランド」といい、怪しさぶりは健在です。
タミーナ王女役のジェマ・アダートンは「タイタンの戦い」のイオですね。
暗殺者集団のハッサンシンはなかなか味があってよかったです。
ファンタジー漫画の「ベルセルク」に出てくるバーキラカ一族を思い出しました。
でも自分の武器である蛇にかまれて死んではダメだよ。耐性とかつけてないのかいな。
まあ、結果的には思ったとおりのヤツが陰謀の主犯で、時間の砂を狙っているわけですが、まあこれも思ったとおり最終的に時間の砂によって逆に陰謀を暴かれてしまうわけです。
ストーリー的にはベタな展開でした。
まあ、陰謀の謎解きが映画の趣旨ではないので、いいのかな。
もうちょっと時間の砂を使った時間旅行的な要素があるのかな、と思って観ていたのですが、あっさりと終わってしまった感があります。
一言評価
「なんて場当たり的な陰謀なんだ~!」
5段階評価
★★★☆☆[3点]
※ジェット評価備考
5点:最高にイカス!面白すぎるよ!
4点:いいじゃん、いいじゃん!
3点:まあいいんじゃないでしょうか
2点:う~ん、どうなんでしょうか
1点:これ、観る価値ある?
【プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂】117分(現在の東宝シネマズマイレージ:3,736マイル)
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