谷戸城 (33)
所在地:山梨県北杜市大泉町谷戸
城  主:逸見氏、武田氏
遺  構:郭、土塁、堀
文化財:国史跡
探訪日:平成24年(2012年)11月10日

平安末期に逸見(源)清光が築いた城が始まりとされる。清光は源義光(新羅三郎)の孫であり甲斐源氏の祖となった人物である。
清光には多くの子がいたが中でも武田信義の活躍は目覚ましく後の戦国大名武田氏へとつながっていった。戦国期になると武田晴信(信玄)の信濃侵攻の際の中継拠点として機能し晴信が陣を張った。
しかし、武田氏が長篠の戦で滅亡すると徳川氏と北条氏による武田領を巡る争い(天正壬午の乱)で北条氏の城として使用された。
後に廃城となるが、昭和になると大規模な発掘調査が行われ、平成には国史跡に登録された。


深草館の北方にある平山城です。中世城郭ですが、国史跡ということで整備されており非常に見やすい城となっています。
中世城郭の欠点は草木雑草なんで、こうやって整備されているのは非常にありがたい。

縄張り図
谷戸城 (2)

一の郭
谷戸城 (24)
四方を土塁で囲まれていますが、カメラに収まるくらいなんでさほど大きな郭ではありません。

帯郭土塁
谷戸城 (35)
本丸の北側にある郭で低い土塁で本丸を取り囲んでいます。

二の郭土塁
谷戸城 (15)
結構な高さがあり、城域をかこっているため結構な迫力があります。

三の郭土塁・堀
谷戸城 (11)

四の郭
谷戸城 (36)
目の前に見えているのは帯郭土塁と一の郭虎口

六の郭
谷戸城 (41)
ここは丘陵部分の直下にあり、畑となっています。
一応奥に土塁もあります。

搦手虎口
谷戸城 (4)


やっぱ雑草の無い中世城郭は良いですねぇ。



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