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所在地:岐阜県美濃市殿町
縄  張:梯郭式平山城
城  主:金森氏、尾張徳川氏
遺  構:櫓台、石垣
文化財:市指定史跡
探訪日:令和5年(2023年)2月25日

概要
江戸初期に金森長近によって築かれた城。長近は飛騨高山藩主であったが、養子の可重に藩主を譲り、関ヶ原の戦の功によって加増されたこの地に隠居城を築いた。
長近が逝去すると可重の弟である長光が相続し2代城主となったが間もなく夭折したため廃城、領地は尾張藩領に組み込まれ、江戸中期には上有地代官所が置かれた。
昭和になると公園として整備され、模擬櫓が建てられている。


濃尾平野の北端の美濃市にある城でして、立派な石垣が残っています。
また、縄張り図はありませんが、小高い山の麓に本丸、二の丸、三の丸と階段状に郭を配した梯郭式の縄張り。

本丸御三階櫓台
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本丸西隅にある櫓台で、天守相当の三階櫓があったとされています。
確かに長近さんの築いた大野城や高山城に天守ありましたからね。

本丸大手門跡
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隠居城のためかそれほど守りの堅い門ではありません。

本丸石垣
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結構高く、長さもある立派な石垣。

中程には折れも見られます。
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本丸櫓(模擬・鉄筋コンクリート製)
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大手門跡脇に建てられている模擬櫓。
いかにも昭和に建てられた模擬って感じのチープさがある意味良い味出してます。

本丸内部は公園に。
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二の丸石垣
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本丸の南下段にある郭で、ここも立派な石垣名が残っていますね。
現在はこの二の丸が駐車場となっています。

三の丸石垣
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二の丸のさらに下段にあった郭でして現在は石垣が部分的に残存。

主たる城域は以上だと思われますが、本丸から背後の小高い山へ登れたためとりあえず軽く登山。
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徒歩5~6分で頂上に到着。
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頂上には櫓風の展望台があります。
また、平場となっていますが、当時からの郭なのかそれとも公園整備の際に出来たものなのかは不明。
郭だったとしても広さはないため、見張り台が置かれた程度だったと思われます。

展望台からの眺望は良く、城下町も見渡せます。
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こちらはその城下町。
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大部分が当時のまま残っており、「うだつの上がる町並み」として国の伝統的建造物群保存地区に指定されています。


規模は大きくない城ですが、立派な石垣や城下町が残っているため結構見応えのある城でした。


マップ

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