意外と知られていない!コミュニケーションに最も大切な「聞く」ときの心得 〜『会話は「聞く」からはじめなさい 』
話を聞くだけで、相手に「気が合う」と思ってもらえます。聞く行為にはコミュニケーションの才能はいらない、と私は思ってします。聞かれる側も、そういうことは意識しません。何より必要になるのは、「聞く心得」です
本『会話は「聞く」からはじめなさい 』 P.8
それほど、「聞く」ことはコミュニケーションにおいて大切なことです。
本『会話は「聞く」からはじめなさい 』は、ライターとして3000人を超えるインタビュー経験がある上阪徹氏による、「聞く心得」集。
今日は本書から、コミュニケーションに最も大切な「聞く」ときの心得を紹介。
スキルや才能ではありませんから、「意識」すればコミュニケーションが変わります。
1. しゃべるより聞くほうが面白い
これに気づくと、聞く姿勢が大きく変わります。改めて思うのは、聞くということが、どのくらい素晴らしいことだったか、ということです。聞くことは学びを得ることであり、相手の信頼を得ることであり、大いなる楽しみでした。それを仕事にできたことは、本当に幸運だったと思っています。
P.37
「学ぶ」とは、自分とは違う他人の考えを受け入れることではないでしょうか。
自分とは違う意見を聞くと拒否反応を示してしまいがちですが、見方の違いを学ぶと思えば良いのです。
人の話を聞くことで自分では気づかなかったことを知ることができるのは、貴重な経験です。
2. 相手が話しやすい雰囲気をつくる
職場で、「上司に言いたいことを言えない」という人は多いのではないでしょうか。意識していることと言えば、信頼してくださっていいですよ、何をしゃべってもいいですよ、大丈夫ですよ、という気持ちで相手に向き合っていくことです。そう相手に受け止めて欲しいと思って意識しています。
P.51
しかし、部下の話を積極的に吸い上げて活かす上司のほうが、良いチームをつくり、良い結果を出しています。上司の能力・考えの枠を超えられるからです。
あなたは、相手が話しやすい雰囲気をつくることができているでしょうか?
3. 共通の話題がないのはチャンス
私も30代になってからようやくこのことが分かってきました。共通の話題がなかなか見つけられない人との出会いは、自分のまったく知らない世界の話が聞ける絶好のチャンスなのです。共通の話題など探すより、自分にわからないことを知る機会が得られた、とどんどん知りたいことを聞いてみてほしいと思うのです。
P.106
若い頃は、同じ趣味、同じ考えの人と群れていた気がします。
しかし今は、異業種・年代の異なる方のお話しを聞けるととても嬉しく思います。
知らないことだらけですから、次々と質問が出てくるし、自分の世界が広がるのを感じます。
4. 誰でも聞きそうな質問を避ける
天気や時事ネタもそうですが、誰でも聞きそうなことをついつい聞いてしまう、というケースは他にも意外にあるようです。たとえば、ちょっと調べればわかることを、わざわざ聞く。
(中略)
オ フィスが立派ですね、エントランスがきれいですね、といったありきたりの感想もそう。質問を受ける側の立場に立ってみてください。どうリアクションすれば いいのか、困ってしまうと思うのです。何も話すことがないので、とりあえず話した、とでも取られてしまう言葉です。それこそ、時間の無駄遣いでしょう。P.137
そういえば、本『憂鬱でなければ、仕事じゃない』の中で幻冬舎の見城社長も
と言っています。天気の話でコミュンケーションを図るホテルマンは最低である
P.104
ありきたりのことを言われても相手も困るし、話の先が続かない。何より、印象に残らない。間をつなぐだけのまったく無意味な会話になってしまうということですね。
相手にもっと興味を持ち、観察したり、事前によく調べていれば、違う質問ができるはずです。
5. 「やっかいな人」の話ほど聞いてあげる
人は基本的に「話したい」生き物です。
たとえば、自慢話が長々と続く場合。
できるだけ大仰に聞いてあげる。なぜなら、自慢話の目的は自分を大きく見せたい、ということだから。それに思い切り答えてあげるのです。そうすれば、相手は満足します。中途半端な対応しかできないと、相手は満足感を得られずに、自慢話は延々と続く
P.101
反論屋さん、皮肉屋さんも同様。聞いてあげれば解決します。
こういう人は、自分の意見を言いたいのです。
それを聞いてあげれば、気持ちよくなり、満足できるわけです。
他人とは違って当たり前。見方の違いを楽しみましょう。
6. 自分を捨てる
結局これは「目的」を意識しているということですね。自分を捨てた、ということです。自分をよく見せようとか、大きく見せようとか、物知りに見せようとか、そういう姿勢を私は完全に捨ててしまった。そんなことはどうでもいいので、インタビューを成功させよう、いい話を聞き出そう。そう思うようになっていったのです。
P.227
この著者の場合、自分をよく見せることが目的ではなく、インタビューを成功させることが目的なわけです。
しかし聞くのに集中することは、相手をよく知ろう・理解しようという姿勢。
結果的には相手に好かれるのです。
まとめ
本『会話は「聞く」からはじめなさい 』には、才能やスキルではなく、「心得」が書かれています。
ここではわりと基本的な話を中心に紹介しましたが、本書にはライターとして多くのインタビューをしてきた著者ならではの心得がたくさん。
- ついついしゃべりすぎてしまうという方
- 話すのが苦手という方
- 会話で質問を思いつかないという方
ぜひ本書をチェックしてみてください。
著者の他の本も以前紹介しました。こちらも面白いのでぜひ読んでみてください。
あなたのブログが読んでもらえない5つの理由 ~本『文章は「書く前」に8割決まる』
次はどれを読みますか?
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今日のひとこと
お化け屋敷って、「怖い」というより「驚く」という感じですね。
お化けが怖いのではなく、突然出てくるお化けにビックリ!という感じ。
- [2012/08/29 12:30]
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