2012年に読んだ本300冊の中で最も影響を受けた10冊+α #10book2012
未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
ティナ先生には本当に多くのことを学びました(お会いしたわけではありませんが)。
そもそものキッカケは、NHKで放送された「スタンフォード白熱教室」。これがとにかく素晴らしいのです。
特に、
- 本物のブレストのやりかた
- イエスアンドの考え方
- すぐ形にしてみる大切さ
正直、本よりこのDVDを見ていただきたい(笑)。あなたのクリエイティビティに確実に変化があるでしょう。
あまりに素晴らしい講義に感動したため、そこで行われたワークを実際に体験する勉強会を三回開催しました。参加者の皆さんと素晴らしい体験ができましたよ。
そのスタンフォード白熱教室の内容の一部や、クリエイティビティ、イノベーションについて語られているのが、本書『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II 』。
前作『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 』も素晴らしい内容ですよ。
あなたの中の天才を引き出す!「クリエイティビティ」を爆発させる6つの方法 - ライフハックブログKo's Style
アイデア・ハンター―ひらめきや才能に頼らない発想力の鍛え方
常に獲物を狙う、ハンターの姿勢を今まで以上に意識するようになりました。
たとえば「自分の講師としてのスキルをもっと磨くには?」といつも考えていると、こんなところからもアイデアや学びが得られます。好奇心とは目にしたものに付加価値を与えるスパイスだ
P.49
運転免許証の更新時講習の講師が「プレゼン」の天才だった件 - ライフハックブログKo's Style
この記事は、ガジェット通信、アメーバニュースなど大手ニュースサイトでも取り上げられました。
この本を紹介した記事はこちら。
アイデアに才能は要らない!『アイデアハンター』になるための5つの考え方 - ライフハックブログKo's Style
スタンフォードの自分を変える教室
↑ Amazonにある動画を見るだけでも面白いですよ。書店でもかなり売れてるようですね。
たとえば「瞑想」のメリットについて「科学的に」書かれていて納得できたのが良かった。
精神論やスピリチュアルのような「信じる者は救われる」系(?)ではなく、科学的に自分を「コントロール」する方法がわかり、瞑想・呼吸・意志力強化など取り組んでいるところです。
何度も読み返し、実践したい一冊。
【超オススメ】本当に自分をコントロールできるようになる7つの科学的な方法 〜本『スタンフォードの自分を変える教室』 - ライフハックブログKo's Style
脳には妙なクセがある
これまた、自分を「コントロール」する方法がわかった一冊。
私たちは様々な判断を自由に自分で行なっているつもりです。「よく生きる」ことは「よい経験をする」ことだと考えています。すると「よい癖」がでます。
(中略)
私は、頭のよさを「反射が的確であること」と解釈していますP.260
ところが、実は過去の経験によって、ほとんどの判断が決められてしまっている、というのは驚きです。
他にも幸福に過ごすための「作り笑い」など、普段の行動に大きく影響を受けました。
自分の「脳」を知り、使いこなすための一冊。
知らないと損する!脳のクセを活かしてより良く生きる3つのコツ 〜本『脳には妙なクセがある』 - ライフハックブログKo's Style
サーバント・リーダーシップ実践講座
「グイグイと引っ張る」「人の上に立つ」というタイプだけがリーダーではない、と分かった一冊。
リーダーシップは学校で教えてもらえません。だからこそ、自ら学び、経験から得るしかない、他人と差がつくスキルです。
たとえば、なでしこジャパンの佐々木監督は、サーバント・リーダーシップで結果を出した一人。
リーダーシップは誰にでも必要なスキル。仕事はもちろん、たとえば結婚して子供ができれば家族内でもリーダーシップが必要になってきます。佐々木監督はスポーツの指導者にありがちな強面なタイプではなく、気さくで穏やかな人柄のようです。君臨型リーダーとは程遠いリーダーです。(中略)
「マネジャーである私自身の考えが間違っていることもある。その際、『監督が間違っている』と選手が言ってくれる。そこで、自分の問題に気付かされます。まっとうな指摘であれば当然受け入れる。(中略)
トップの過ちを部下が言える風通しの良い環境が、お互いにとっての信頼関係を構築する条件になるからです」P.14
「ゆとり世代」がどうだとか、若い部下の教育に悩む上司が多いとよく聞きますが、サーバント・リーダーシップを学べば変わるかもしれません。
部活動の指導に体罰が必要などと思っている人には特に読んで欲しい…。
あなたはどっち?「本当に信頼されるリーダー」と「傲慢なリーダー」の11の違い 〜本『サーバント・リーダーシップ実践講座』 - ライフハックブログKo's Style
採用基準
「決める」リーダーシップ、そしてバリューを出すことを、強烈に意識するようになった一冊。
リーダーとは「決める人」です。検討する人でも考える人でも分析する人でもありません。
P.125
職場で自分の存在を認められたい方は、必ず読んだほうが良いでしょう。意識が変わります。漠然と作業をすることがなくなり、価値を生まない無駄な作業はさっさと切り上げ、できるかぎりバリューの高い仕事に優先して取り組もうと考えるようになります。これにより、リーダーが最もこだわるべき成果の重要性や、それにこだわる姿勢を叩きこまれるのです。
P.142
あなたに欠けている?マッキンゼー流「リーダーシップ」の7つの条件 〜本『採用基準』 - ライフハックブログKo's Style
武器としての交渉思考
「BATNA」「アンカリング」をこれまで以上に強く意識するようになった一冊。いまのところ、どんな高性能のコンピュータでも代替できない仕事があります。それこそが交渉です。
P.66
知らないと間違いなく損します。
交渉事って意外と身近にあるものです。
【交渉本その2】『武器としての交渉思考』を身につけよう!そのポイントとは? - ライフハックブログKo's Style
執着しないこと
あなたの考えていることは、すべて妄想である
P.019
みなさんが思い出す「記憶」は、実際のところ、ほとんど事実と合っていません。主観によってかなり脚色されています。つまり「妄想」だということです。
P.139
仏教では、「未来」を、頭で合成した「妄想」としています。その際、合成の材料となるのが、過去のデータです。
しかし、先述した通り、過去のデータそのものも「妄想」です。(中略)
なので、未来を予測してもほとんど当たりません。P.151
余計なことを考えるよりも、今ベストを尽くすことに集中するのが良いとわかりました。いま瞬間やっていることは何であろうともベストを尽くす
P.170
これはいつも意識したい!あなたのエネルギーを漏電しない5つの考え方 - ライフハックブログKo's Style
ローマ法王に米を食べさせた男
読めばとにかく「やる気」「勇気」「元気」がわいてくる一冊。
「そんなの無理に決まってる」と考えず、「やってみる?」「どうやったらできる?」と考えられるようになりました。
もう一つ、自分の地域になにか貢献できないかな、と考えるようになりました。
可能性の無視は、最大の悪策 〜本『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』 - ライフハックブログKo's Style
僕は、だれの真似もしない
「自分の価値」について見直すキッカケとなった一冊。
なんだか丸くなってしまった(体型ではありません)自分に気づきました。
最初に読んだときは、まるで胸ぐらをつかまれて「おい、このままでいいのか?」と言われた気分。妙にドキドキしました。
とにかく熱く、そしていつもと違うアクションを起こしたくなる内容です。
Apple製品やジョブズ好きなら、そういう視点でも他には書かれていない貴重な内容がありますよ。
「今の人生のままでいいの?」セルフ・イノベーションするために考えるべき6つのこと 〜本『僕は、だれの真似もしない 』 - ライフハックブログKo's Style
あなたの価値とは?それを高めるとはどういうことか? 〜本『僕は、だれの真似もしない 』 - ライフハックブログKo's Style
2012年「以外」の本も良かったので…
上記10冊はあえて、2012年出版の本のみを選びました。そこで、以下には2012年に読んで影響を受けた本の中でも2011年以前に出版されたものを数冊紹介しておきます。
会議が変わる6つの帽子
6色の帽子にそれぞれ、白「事実」、赤「感情」、黄「肯定」、緑「創造的」、青「冷静」、黒「批判」など意味があり、全員同じ色の帽子を順にかぶって会議をする手法。
様々な視点でモノを見る大切さ、そして批判は悪ではなく必要なことだということをあらためて実感。
実際に勉強会のスタッフミーティングで何度も使い、さらには6色ハット発想法を実践する勉強会を開催。好評でしたよ。
これを知ったキッカケは、先に紹介した「NHKスタンフォード白熱教室」。DVDを見ると実際に6色ハットのワークをしていて面白いですよ。
本気で多くの会社が取り入れたら良いのに、と思っており、本書を多くの方にぜひ読んでいただきたいのですが、なんとこれが定価では入手困難。
図書館で借りることをオススメします。
エッセイ脳
エッセイのようなブログ記事も増やして行きたいと考えたときに出会った本。
私の中での「起承転結」の意味が、本書を読んで全く変わってしまいました。
「結」に一番言いたいことをもってくるのが当たり前だと思う方は、読んでみると良いかもしれません。
ブログを書く人なら参考になるかと。
アート・スピリット
本書には、カラーバス選書法を実践して出会いました。
80年以上に渡ってアメリカの若き芸術家たちによって 読み継がれ、あのキース・ヘリングら も魅了した芸術指南書の古典的名著。
とはいえ、私のように芸術家でも何でもない人間でも「人生指南書」としてかなり興味深く読むことができました。
むずかしいのは、表現することよりも、見ることである。
P.95
ものの見方にはさまざまな方法がある。あるものを見て、それが美しいと思えたら、その見方が美しかったということになる。見えたとおりに描きなさい。
P.130
同じものを見て、何も感じない人もいれば、価値を見つける人もいます。学校の型にはめられた人間になるか、学校を利用するかは、学生の心構えによる。
P.130
会社の型にはまるのは大切なことかもしれませんが、会社をうまく利用している人もいますね。
まとめ
「本」として良かったもの、面白かったものは、他にもたくさんありました。先に紹介したのは、あくまで私が具体的な「影響を受けた」本のベスト10です。
そしてそれらの本を読んで私の中でつながったこと。
それは、「より積極的に、自分とは異なる考え方を取り入れる」ということです。
言いなりになるということではありません。異なる考えに対しても「そういう考えもあるのか」と素直に受け止めてみることができるようになってきたと感じています。
そしてそれらを自分の料理の材料に、あるいはスパイスにすることを考えられるようになりました。
興味のある本があれば、ぜひ今手に入れて、すぐに読み始めてください。
みんなの10冊
あなたの「2012年の10冊」もぜひ教えてください。#10book2012というタグをつけてツイッターに流してくだされば、このブログで紹介させていただきます。
- 2012年を10冊の本で振り返る[オススメ書評記事] #10book2012 | みんなの扉を開くカギ
- せのび道: 【2012年】今年読んで良かった本ベスト10!
- 2012年僕の「ビジネス書トップ10」|文房具ビズ@本と文房具とスグレモノ
- 今年読んでも損しなかった本ベスト6(2012)|花熊武士のブログ
- 今年読んでよかった本 ベスト10冊 (2012年版) #10book2012 - localpocky's reports
- 2012年に読んだ本のベスト3: Book's Inlay ビジネス書を中心とした書評とかのブログ
関連リンク
- 2012年上半期(1〜6月)に読んだ130冊の中で最も印象的な本ベスト10+α
- 読んだ本の内容を確実に自分のものにする『マイブロ読書法』
- ノマ読書にはiPadアプリ『7notes』が新常識!
- 本を開いたまま固定する3つのガジェットを試してみた
- マインドマップは『記憶できる読書術』 #mindmapjp
今日のひとこと
国語の先生って、読書感想文を書くの得意なのかな?国語の先生の書評ブログを読みたいなw
— コウスケ@Ko's Styleさん (@kosstyle) 1月 17, 2013
- [2013/01/29 07:00]
- オススメの本 |
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コメント
影響されすぎでしょ。
また、最近は「影響を受けた~冊」的なブログ記事が目に付くけど、基本的に自己啓発系が多いのが疑問かな。
がんばって(読書で)中身を詰めていってください。
コメントありがとうございます
ブログの趣旨でもあるので、行動や意識の変化につながる本を選びました。そのためそう感じられたのかもしれません。
娯楽の本はあえて紹介していません。
ただ、文芸と政経分野の本をもっと読みたいと思います。
ぜひ、通りすがりさんのオススメ本を教えていただけると助かります。
「瀧本・池谷両教授の著作」とそれ以外の違いをどう感じられているのかわかりませんが、もし読まれていないのなら立ち読みでもされてみると、印象が変わるかもしれません。
通りすがりです。
紹介されている方面の著作について、どうしても自己啓発的な傾向を感じてしまい、固定観念的な嫌悪感を感じてしまったのだと思います。
私は、文芸では、夏目漱石、ドストエフスキー、ヘッセが好きです。また、その領域を拡大していく目的でゲーテや寺田寅彦他の作品も読みますが、基本的に19世紀から20世紀中頃までの作家の作品が多いだろうと思います。
創作に最適な時代はすでに過ぎたと感じておりますので、最近の作家はあまり読みません。しかし、以前は恩田陸の作品をよく読んでおりましたし、今でも村上春樹の『ノルウェイの森』は好きです。
個人的には、文芸は心の糧になる分野だと感じています。読後、政経分野や他の分野の本を読んだ後とは異なり、心的な充足感が得られたり、空疎感の解消の様な現象が生じていることを感じます。なお、私が読書を行う最も重要な目的はここにあります。いいかえると、他の分野の本と文芸本では読書の目的が異なるということです。
また、政経分野の本は様々読みますが、最近は、スーザン・シャークの『中国危うい超大国』や宋鴻兵『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ』に印象を受けました。
政経分野の本は、実生活に活かすために読みます。それは、世の中を知るためということで、これを勉強しなければ、暗闇の中を懐中電灯も持たずに歩いているようなものなのです。
大体以上です。どうか良い読書ライフを送られてください。
う~ん
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2012年に読んだ本300冊の中で最も影響を受けた10冊+α #10book2012 – ライフハックブログKo’s Style
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