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あなたがつい失敗してしまう4つの心理学的な理由 〜本『なぜ、間違えたのか? 』  はてなブックマーク - あなたがつい失敗してしまう4つの心理学的な理由 〜本『なぜ、間違えたのか? 』

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あなたは失敗したとき・間違えたとき、何をしますか?


野村克也さんは著書『負けかたの極意 』の中で、「不思議の負けなし」と言っています。

「勝ち」には運もあるが、「負け」には必ず原因がある、と。

それを分析し、次に活かすのがプロというわけです。


今日紹介する本『なぜ、間違えたのか? 』は、私たちがが陥りがちな判断の間違いについて、その傾向や理由などを詳しく説明したベストセラー。

その中から「あなたがつい失敗してしまう4つの心理学的な理由」について紹介します。





1. めずらしいものを欲しがる

数えきれないほどあるビー玉の中に、たった1つ、青いビー玉がまざっていた。子どもたちはそれを奪い合っていたのだ。ビー玉はどれも同じ大きさで、キラキラと美しく輝いている。しかし青いビー玉には、ほかの玉にはない決定的な強みがあった。そう、珍しいということだ。

P.154
珍しいもの、希少性の高いものをつい欲しくなってしまうことは、私たちもありますね。

私も、スターバックスの限定カードが出たという情報を聞き、あちこちの店に電話をかけまくったことがあります。

別の絵柄のカードなら既に持っているのに。

電話をかけるたびに「もう売り切れてしまいました」と言われると、ますます欲しくなって他の店にも電話してみるのです(笑)。

希少なものに反応しているときには、論理的には考えられない。だから、あるものの価値を評価するときには、価格だけでなく、それがどれくらい役に立つかを基準に判断しよう。わずかしかない、”ロンドンの医者”も欲しがっている、そういったことは重要ではないのだ。

P.157


2. 自分とは反対の意見を見なかったことにしてしまう

ネットに流れてくる情報をすぐ鵜呑みにしてしまう人がいます。

そこにはいかにもそれが正しいように証拠が並べられており、つい信じてしまうのも分からないではありません。

しかし、その情報を書いた人は、自分の意見を補強する情報ばかりを集めていることが多く、反対意見には触れていないことが多いのです。

「確証のワナ」とは、新しい情報を、自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向のことを言う。別の言い方をすれば、自分の考えと一致しない情報(以下、「反対の証拠」と呼ぶ)を、フィルターにかけて見ないようにすることだ。

P.047

人を説得するときなど、反対意見を無視してしまう傾向は誰にでもあります。

反対意見を必ず受け入れる必要はありませんが、1つの意見として知っておくほうが、選択の幅が広がって良いこともあります。


ではどうしたら良いでしょうか。

ぜひ考えてみてください。

あのチャールズ・ダーウィンは、少年時代から「確証のワナ」を克服しようと努力していたそうです。

その方法が気になる方は、本書をチェックしましょう。


3. 選択肢が多すぎて不幸になる

人は選択肢たい生き物です。

自由に選択できることは幸福につながります。

よりよい「選択」で最高の人生をつくる!『選択日記』がおもしろい


ところが、選択肢が多すぎると不幸になるといいます。

選択肢が多すぎると考えることをやめてしまうからである。
あ るスーパーマーケットで、ジャムを24種類陳列し、客に割引クーポンを配って自由に試 食してもらった。翌日、同じスーパーマーケットで、試食のジャムを6種類に減らして同じ実験を行った。どちらの場合も購入できるジャムは24種類だった。 結果はどうなったか?なんと、売上げが前日の10倍になった。どうしてだろう?客は、品数が多くなると決断できなくなり、その結果、何も買わなくなる。実験は別の商品でも行われたが、いつも同じ結果になった。

P.120
飲食店で、「当店の人気No.1!」と書かれたものを注文することがありませんか?

たくさんのメニューから選ぶのは面倒ですから、その手助けをしてくれていると、ついそれにつられて頼みやすいですね。


他にも選択肢が多いと不幸になる理由がありますが、詳しくは本書を確認してください。


4. グループ作業で手抜きしてしまう

ある調査で、何人かの男性に1本の綱を引いてもらい、それぞれが綱を引くために使った力を計測したそうです。

2人で1本を引いたときの1人あたりの力は、1人で引いたときの力の93%、3人になると85%、8人になるとわずか49%しか力を出していなかったといいます。

「社会的手抜き」とは、ひとりひとりの働きぶりが直接わかるような場面ではなく、グループ作業のように力を合わせる場面で他人に気づかれることなく手を抜く現象を指す

P.184
たいていの場合、これは無意識に行われるそうです。


会議のメンバーが多ければそれだけ、一人ひとりが手抜きしてしまう可能性がありますね。

「自分一人が手を抜いても分からない、全力を出す必要はない」と思ってしまうのです。

会議のメンバーを減らすとか、一人ひとりに明確な役割を持たせるとか、工夫が必要でしょう。


まとめ

本書は、著者がこれまで失敗してきたことについて、その理由と対策を書きためたものをまとめた本。

この著者にかぎらず誰もが陥ってしまう「思考の落とし穴」を52項目、解説しています。

実験結果や心理学的な根拠などが示されており、役立つだけでなく読み物としても面白い内容です。


2013年に読んだ本230冊の中で最も影響を受けた10冊に紹介するか、迷った本です。

ぜひチェックしてみてください。




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