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  • 三郷つながりの安曇野

    家の近くの三郷市立図書館(早稲田分館)の2階書架ゾーンの入口に信州「安曇野市」から寄贈された数十冊の本が並ぶ棚がある。2005年の合併で豊科、穂高、明科町などと一緒に安曇野市となった三郷(ミサト)村と三郷市は1985年以来の姉妹(友好)都市で、読みが違う奈良県の三郷(サンゴウ)町も含めた三つの「三郷」友好(姉妹)都市協定が安曇野市になっても継続されている。その安曇野市からの寄贈図書に見つけたのが「観音札所百番めぐり」。昨秋、日本百観音巡りを成就したこともあり思わず手に取った。著者の窪田雅之氏は1956年松本市生まれで國學院大文学部史学科卒。松本市立博物館長などを歴任している。1991年「週刊まつもと」(当時)に連載した「松本三十三番札所」をきっかけに、安曇野、仁科を加えた百番巡りを6年がかりで完結という...三郷つながりの安曇野

  • おわら風の盆、奥深し

    昨日まで越中八尾(ヤツオ)の「おわら風の盆」が3日連続で行われた(はずである)。それを前にした八月下旬、昨年の生中継番組が再放送された。過去二度観に行っているが、番組で初めて知ることも多い。江戸時代、全国屈指の養蚕で潤った八尾の旦那衆がスポンサーとなり、秋の豊作を願う素朴な盆踊りを芸術の域まで育てた。男の踊り手が着る羽二重は高価だが、その裏地も実に粋な柄であることを知った。おわら風の盆踊りは八尾の十三の町ごとに踊られる。旦那衆が通った割烹や料理屋の多い鏡町の「男女混合踊り」をテレビ画面から紹介する。町の中心街から長い階段を下ったところが鏡町の広場。男踊り、女踊りが終わってペアの男女混合踊りとなる。いよいよクライマックス、女の指は徳利、男の手は盃。「さ、旦那、おひとつ」、何とも艶っぽい。おわら風の盆、奥深し

  • 「暦のしずく」連載を終えて、沢木が語る

    昨日、沢木耕太郎の「暦のしずく」が連載を終えたことを書いた。その沢木耕太郎が今日の朝日朝刊に一文を寄せている。七、八年前のこと、沢木は郡上八幡を訪れ八幡町の古い城下町を散策した後、白鳥町の白山文化博物館に入る。そして「郡上一揆」のコーナーに一直線に向かった。目的は「傘(カラカサ)連判状」を見ること。首謀者が判らないように、横ではなく円形に名前を書く連判状だ。それを見た沢木はこう書く。あたかもダンゴムシのように丸くなることで身を守ろうとしているかのようであり、同時にそれぞれが中心に向かうことで固い団結の意志を示しているようでもあり、また、押されている印もまるで黒い血による血判のようにまがまがしさを放っていた。八幡町に戻り夕食を取った後、街外れのホテルに向かうタクシーの運転手が、映画「郡上一揆」にエキストラに...「暦のしずく」連載を終えて、沢木が語る

  • 沢木耕太郎「暦のしずく」了

    一昨年の10月に始まった朝日土曜版beの連載小説「暦のしずく」(沢木耕太郎)がこの度完結した。その第一回の結びは「長い日本の芸能史において、ただ一人だけによって死刑を処せられた芸人は、その名を馬場文耕という。講釈師だった」。市井の人情ものの講釈で人気の出た馬場文耕は次第にお家騒動、旗本や幕閣などの不逞を題材にするようになる。そして美濃郡上で続く百姓一揆の顛末を「故あって」事実通りに講釈し、他家の内実を流布した罪で捉えられ、市中引き廻しの上獄門となる。最終回の「了」の次に「※参考文献は単行本に明記」と書かれるので、すぐに発刊されるだろう。よって「故あって」の故はネタバラシとなるので差し控えよう。挿絵は茂本ヒデキチ。 夜中にも雷と豪雨があったが、台風一過の晴れの今朝、江戸川河川敷の冠水はやや減った。日の出の上...沢木耕太郎「暦のしずく」了

  • 江戸川河川敷が冠水

    予報は雨だが明け方には上がり、3日ぶりに江戸川の土手に散歩。台風10号の鈍足と進路は予想外だが、3日前に予想したように江戸川の河川敷が冠水。3日前土手一杯に冠水した今朝冠水で通れず南へ戻る人上流方向 先月のウォーキング(散歩)は、下旬の台風など天候不良もあって一日平均で八千歩台に留まった。九千歩に届かなかったのは4ヵ月ぶり。バーチャル日本一周(最終第Ⅴステージ)は山口県から島根県に入り、仁摩町(ニマチョウ)へ。仁摩町は伊能ウォーク隊が通った5年後、温泉津町(ユノツマチ)とともに大が田市に吸収合併された。これにより石見国時代からの邇摩(ニマ)郡は消滅。邇摩は備中国迩摩からの移住者による開拓地、あるいは大きな沼があったなどの由来あり。ここから東方の山中に石見銀山がある。 江戸川河川敷が冠水

  • 全国タワマン1,515棟

    今朝の朝日「数字は語る」によれば、タワマン(20階以上の高層マンション)の数は全国で1,515棟という。首都圏52%、近畿圏26%、中部圏6.5%併せて約85%。中でも東京都は、全国の約1/3を占める479棟とダントツである。昨年完工した58階建て1,665戸の「パークタワー勝どきサウス」など晴海、月島、勝どきのエリアは「タワマン銀座」と呼ばれる。一方でタワマンが一棟もない県は、青森、石川、奈良、三重、鳥取、島根、徳島、大分、宮崎の九県。ただ、青森、石川は共に新幹線のターミナル駅があり、近々建設される可能性が高いという。さて、我が三郷市(首都圏)には公団さつき平、新三郷駅前、三郷中央駅前など、少なくとも数棟のタワマン(最高25階)がある。他に、葛飾区(水元公園)に隣接する市の南部にも1~2棟あるかも知れな...全国タワマン1,515棟

  • ほろ甘い、ほろ老い

    「ほろ苦い」思い出ならいっぱいある。だが「ほろ甘い」とはあまり言わないし聞かない。だが、朝日土曜版「街のB級言葉図鑑」(飯間浩明)によれば小説や詩には時折出て来るという。「ほろずっぱい」はおよそ半世紀前に梅味の清涼剤の広告に使われた。「ほろ甘い」も最近コンタクトレンズの広告に使われているのを見つけたという(「ほろ甘ナチュラル」)。もちろん「ほろ」は「ちょっと」の意で、江戸時代にはいくつも使われた。ほろうまい、ほろぬくい・・・。となると「ほろ○○」は現代でもまだまだ出て来るかも知れない。例えば「ほろ老い」。 昨夕、1,000キロも離れた台風の影響で短時間だが突然の豪雨となった。校庭で遊ぶ子供たちが逃げ惑った。そして夜半からの雨で今朝の散歩はなし。今月の散歩から日の出アラカルトほろ甘い、ほろ老い

  • 台風10号、薩摩川内に上陸

    朝ドラ「虎に翼」が終わる頃、台風10号が薩摩川内市に上陸との速報が出た。埼玉最東部のここ三郷市からちょうど1,000キロ離れたところである。合併前の川内市出身の会社の後輩が昨年、古希を前に鬼籍に入った。高校時代は野球部でスポーツ万能の好青年。結婚後に奥さんに啓発され書道を始め、毎年見事な毛筆の年賀状が届いた。 台風上陸のちょうど3時間前、江戸川の日の出台風の進路によってはこの河川敷も冠水するかもしれない台風10号、薩摩川内に上陸

  • 春日部のサトーココノカドー

    春日部を舞台にした漫画「クレヨンしんちゃん」。市役所前の広場に主人公の野原しんのすけと妹ひまわりのモニュメントが出来たという。しんのすけ家族がよく行ったスーパーの名が「サトーココノカドー」。もちろん「イトーヨーカドー」のもじり。その春日部のイトーヨーカドーが閉店する。全国的に進めている不採算店整理の一貫であろう。三郷市の我家の真東、江戸川を挟んで1キロ半ほどのところに流山のイトーヨーカドーがある。もしこの間に橋があれば歩いても20分ほどで行ける距離だが、万年渋滞の流山橋経由では「車で」20分ほどかかる。今のところ、この流山のイトーヨーカに閉店の噂はない。間違いなく雨と思っていた今朝だが、「記録的大型」の台風10号が超鈍足で、意外にも晴れていての土手に江戸川へ日の出散歩。途中、天頂まで広がった茜雲の中にニ十...春日部のサトーココノカドー

  • 汚れたいけすの中の争い

    「しょせんは汚れが目立ついけすの中の争い」と自民党総裁選びを揶揄し、主権者に「大海原に船をこぎ出し、もっと活きのいい美しい魚を探し出す努力を」と発破をかける。朝日朝刊「多事奏論」(8/24)、久々の高橋純子編集委員である。前段で、菅前首相(不出馬)、安倍元首相(辞任)にはあった国民への謝罪、感謝の言葉が、岸田首相の不出馬表明会見で一切なかったことを指摘する。「・・・、最後の一日まで政策実行に一意専心、当たってまいります。私からは以上。」に対し高橋純子は、「(以上は)異常です。国民に向けた直接的な語りかけが皆無とは。3年も首相をやっておいて、自己弁護と自己宣伝以外に何か言うことはなかったのか?あるだろう、ふつう。」と怒る。ごもっとも。安倍、菅など歴代首相を辛らつに「斬って」きた高橋純子。次は誰を斬ることにな...汚れたいけすの中の争い

  • 夏バテ?歳のせい?

    猛暑の夏、日中はほとんど家に引き籠っていられるのがリタイアした時悠人の特権。それでも夏バテ気味である。来月で喜寿になる歳のせいかも知れない。今朝はいつものように4時前には目が覚めたが、日の出散歩に出る気がせず朝風呂を浴びてさっぱり。5時になって外に出ると朝焼けがきれい。天頂には半月。こんなのんびりした朝も好い。一昨日、昨日と越谷阿波踊りが行われた。一昨日はうっかりして忘れていた。翌朝地方版で見て2日目の昨日は行くつもりだったが、夕方になると、蒸し暑さと豪雨予報を理由に結局パス。前回は4年前。本場徳島の少人数グループ「虹」の舞台踊りから。やはり本場の踊りは「序破急」の切れが良い。独創的な男踊りソロ  夏バテ?歳のせい?

  • 暉峻淑子の「新・人権宣言」

    バブル絶頂期に、豊かさを踏み間違えた日本は砂上の楼閣のように崩れていくと予感して「豊かさとは何か?」を表した暉峻淑子(イツコ)。体験したドイツとの豊かさの違いを分析した。予感通りにバブルがはじける過程で明らかになった政治・経済・社会の病理は、バブルを招いたのと同じ原理・方法で解決を図ったため国民の生活は押しつぶされ不況の出口を塞ぐと「豊かさの条件」で書いた。そして約20年後、96歳になった暉峻淑子が、混迷する日本を救う道を「承認」をキーワードにして示したのが「承認をひらく」である。三郷市の図書館が朝霞市から取り寄せてくれたので借り出しの延長ができず、かなり読み込み不足であるが恥ずかし気もなく概要を示す。この間、時の権力者は森友問題の公文書の改ざんを「承認」して担当者に押し付け自死に至らしめる。憲法に抵触し...暉峻淑子の「新・人権宣言」

  • ハングル校歌、自然の流れ

    25年前、野球部の1年生だった小林憲継の京都成章高校は第86回全国選手権の京都大会の初戦、34-0の大差で京都韓国学園(現・京都国際高校)に勝った。小林は関西大学野球部で活躍した後、知人の紹介でその韓国学園の野球部を休日に指導するようになった。ほとんどの部員は素人同然だが、狭いグランドで全力で白球を追う姿にひかれた。24歳で銀行を辞めて監督になった。13年後の2021年、京都国際は春の選抜で初の甲子園出場、夏にはベスト4。そして甲子園100年目のこの夏、関東一高をタイブレークで破って見事初優勝を遂げた。監督インタビューで小林憲継は「歯を食いしばってがんばってくれた子たちがいたからこそ今がある。こんなおっさんにすばらしい夏休みをくれて、本当にありがとうの一言です」と生徒たちを讃えた。(参考:朝日朝刊「ひと」...ハングル校歌、自然の流れ

  • 政治家の資質、昔も今も

    平気で収賄をする政治的無能力者と、金銭にはいちおう潔癖なファシストと、はたしてどちらが無害な政治家か。安倍公房(朝日朝刊「折々のことば」鷲田清一より)こういう身も蓋もない形でしか政治家の資質が問われない時代は「不幸」だと安倍公房が嘆いた約40年前と今と、この国は一歩も進歩していない。いや、もっと酷いのかも知れない。そして、この国の与党政治家集団の新たなリーダーの選出過程に入っている。まさか「平気で収賄するファシスト」が選ばれるなんてことにならねばいいが。 今朝も全天曇り、日の出は諦めていたが・・・ひょっとして来たー!わずか5分だった政治家の資質、昔も今も

  • 8.21は「奇跡のバックホーム」の日

    外出の時間を遅らし、早いテンポで進んだ準決勝の第一試合を最後まで見ていた。6回まで無安打に抑えられていた関東一が7回に逆転。しかし9回2死一塁二塁、1点を追う神村学園は代打玉城がセンターの前にヒット。同点は必至、そしてその勢いで逆転か。だが、関東一のセンター飛田が見事なワンバウンド・ストライク投球。ホームベースを回り込むようにヘッドスライディングした神村学園の岩下は「完璧なスタートと走塁(本人)」だったはずだが、一瞬おいて主審の手が挙がった。ゲームセットだと気が付いたのは少し経ってから。28年前の同じ8月21日、夏の甲子園は熊本工と松山商の決勝戦だった。3ー3と追いついた熊本工は延長10回裏一死満塁。大きなライトフライが上がった。松山商の監督がライトを矢野に変えた直後だった。犠牲フライでサヨナラと思った。...8.21は「奇跡のバックホーム」の日

  • 米不足?

    一ヶ月ほど前、行きつけのスーパーの米の棚がスカスカでビックリした。特に5・10Kg入りは完全にゼロで、2・3Kg入りがわずかにあるだけだった。2,3日後、「最近の猛暑とインバウンド増加」が原因との報道があった。確かに海外からの観光客に「おにぎり」や「TKG(卵かけご飯」が人気というが、その消費量は知れているだろう。今朝のNHKニュースや「天声人語」でも「店頭に米がない」ことが報道される。やはり何か「投機的買占め」があるのだろう。この国では長年に渡り「米を作らない」ことが推奨され「お手当」も多い。そして、何と十一人もの顔が並ぶこの国の政権党の次期リーダー候補に「賢い農政」を期待できる者はいるのだろうか。 昨日の満月は雲の中、丸一日経った十六夜の月が西の空、東の空には雲の上からの日の出。その日の出を受ける小さ...米不足?

  • 甲子園ベスト4、どこが勝っても初の決勝

    100年目の甲子園の準々決勝戦、日がな一日、テレビの前でベストエイトの闘いを堪能した。第2試合、滋賀学園に勝った青森山田は吹奏楽部が全国大会に出場のため来れず、奈良と大阪の高校の吹奏楽部が友情演奏してくれた。試合後の勝利監督インタビューで真っ先にその御礼の言葉を述べた。第4試合、今大会の目玉の島根県立大社高校、93年ぶりのベスト4はならなかった。勝った神村学園の校歌の後、大社の大応援団が相手を讃える拍手と歓声をプレゼントした。関西対決となった第3試合、負けた智弁のチアリーダーの一人は小坂智弁監督の娘。(智弁には)来るなと言われていたが、父を応援しようと入学。小学生だった頃は父の智弁が優勝してもその凄さは解らなかった。第1試合、好投していた東海大相模のエース藤田は関東一の4番打者、高橋に先制ホームランを浴び...甲子園ベスト4、どこが勝っても初の決勝

  • 夏の花たち

    甲子園の準々決勝第一試合は関東勢同士の関東一高ー東海大相模。前半は淡々と進み0-0の投手戦だったが、クーリング・タイム後の6回、関東一がホームランで先制したところ。今日も早朝の空は全天曇り、早々に江戸川の土手を降り街中を散歩。昨日に続き「夏の花たち」である。 夏の花たち

  • 大社、93年ぶりのベストエイト

    8校目のベストエイトを決める3回戦最後の試合は、共に第一回大会から参加する伝統校同士、大社(島根)ー早稲田実業。中盤、先行した大社に追いつき追い越した早実ががぜん有利と思われた。しかし、延長タイブレークを制したのは9回にスクイズで追いついた32年ぶり出場の県立高の大社。ベストエイトは93年ぶりという。9回裏、同点後のピンチに左翼手を内野に配置するという奇策の守備でサヨナラを防いだ早実だが11回に力尽きた。結局、ベストエイトは東北1、関東2、近畿3、中国1、九州1という地域バランスが取れたものとなった。大会前の下馬評(記者座談会)で優勝候補と言われた5校のうちで残ったのは青森山田1校だけである。 早朝の江戸川の土手、可憐な朝顔たち大社、93年ぶりのベストエイト

  • 台風一過、富士を望む

    昨日の夜半から今夜半まで丸一日降り続いた雨も上がり、江戸川の土手に上がる。台風7号が当初の予想より東寄りの針路を取ったせいか、埼玉東部ではそれほど強い風雨ではなかった。黒い雲の下に青空が広がるの台風一過の西の空、秩父山地の南、丹沢山系の奥に富士山がくっきりと浮かぶ。北の筑波山頂の雲も取れ、南には青空が広がる。今日は各地で40℃近い猛暑とな。台風一過、富士を望む

  • 後はよろしく、首相辞意

    バイデン米大統領をして「日米同盟を新たな高みへ進めた」と言わしめた岸田首相の日米安保転換、防衛力強化。麻生副首相も「もし安倍晋三がやったらデモで大騒ぎになった」とリベラル派のはずの岸田首相の「粛々とした」強気を分析をする。数を頼みの鉄面皮だったということであろう。しかしそのツケを払うのは国民で、音頭を取るのは次期自民党総裁となる。防衛費倍増の財源としての増税時期もあやふやで、実行段階では再び問題となろう。強引に決めて「後はよろしく」である。その「次期総裁候補」についてあるテレビ番組のコメンテイターがいみじくも言った。「他にいないんですかね」、実に同感である。 台風7号が接近し夜半から雨、昨日の早朝散歩から後はよろしく、首相辞意

  • 戦後79年、終戦か敗戦か

    廃止となったYahooブログからこのgooブログに移って丸5年。その5年前の記述は、「戦後74年、終戦なのか敗戦なのか。間違いなく敗戦なのに敗戦と呼びたくない人々もいる。それも、戦後長く政権の座にいる人々がそうである。」そして今日は戦後79年目、「戦後長く政権の座にいる人々」の一人である岸田首相が退陣を表明した。裏金問題などの政治不信の責任を取るという形であろうが遅きに失した。国会で野党議員から「四面楚歌」と揶揄され、自民党内でも浮いた存在が身に染みたのかも知れない。「下を見たまま原稿棒読み」の姿だけが思い出となろう。 二日ぶりの日の出散歩戦後79年、終戦か敗戦か

  • 霞ケ浦、智弁和歌山に勝つ

    昨日の霞ケ浦ー智弁和歌山戦を見始めたのは3回。優勝候補の一角、智弁和歌山が0-1とリードされていた。智弁が逆転するのも時間の問題と思ったが、霞ケ浦が先に追加点を挙げる予想外の展開。霞ケ浦の左腕市村の「超スローカーブ」が智弁の強力打線を抑え込み、8回も既に2死。だがさすがに3番、4番の連続ホームランで一気に追いつく。こうなったら智弁和歌山の逆転サヨナラが見えて来る。しかしここでも霞ケ浦のリリーフ真仲が好投、霞ケ浦がタイブレークを制し甲子園初勝利。高校野球の面白さ、難しさ、醍醐味である。結局、見始めた3回以降一瞬たりとも目が離せなかった。6年前、霞ケ浦を歩いて一周した初日、土浦駅から南下して阿見町に入ってすぐ中高一貫の霞ケ浦高校の脇を通った。その先の自衛隊霞ケ浦駐屯地の一角に特攻隊の記念館「雄翔館」があった。...霞ケ浦、智弁和歌山に勝つ

  • 39年、御巣鷹の尾根

    39年前、日航123便が墜落した御巣鷹の尾根は群馬県多野郡上野村にある。烏川を少しだけ経由して利根川に注ぐ神流(カンナ)川の源流、上野ダム沿いを上る山道の終点に登山口がある。墜落したのは日没直後の午後6時58分、場所が確定されたのは翌朝。車で長野へ帰省する途中、大渋滞の国道17号から眺める烏川の河原にヘリコプターが頻繁に発着していた。事故の詳細を知ったのは長野の実家に着いて見たテレビニュースだった。事故から22年後に訪れた御巣鷹の尾根、ちょうど還暦を迎える足にはキツイ登りだった。礼服姿の若い日航職員が給水サービスや登山道の整備に当たっていた。最近の猛暑の中を登るのは実に大変だろう。 39年、御巣鷹の尾根

  • 終盤メダルラッシュ、パリ五輪閉幕

    宮城県と岩手県の県境に台風5号が上陸間近と言う今朝、パリ五輪が閉幕した。女子やり投げ、女子レスリング76キロ級の金など日本は終盤もメダルラッシュ。日本以外で開催された五輪で最高のメダル獲得という。馬術を始め、男子高飛び込み、近代五種、ヨットセーリング、フェンシング・・・などメダル獲得の種目が広がったのがパリ五輪の特徴だろう。メダルには届かなくても陸上最後の男女マラソンなど陸上競技での入賞種目が増えたこと、街中(アーバン)スポーツと呼ばれる種目での活躍も目立った。一方、今日は日航123便が御巣鷹の峰に墜落して39年目。去年同様、明日ここに書こう。 昨夜の半月と今朝の日の出終盤メダルラッシュ、パリ五輪閉幕

  • 花咲徳栄、緒戦1-2で散る

    結果論にはなるが花咲徳栄は継投すべきだった。5回まで無失点のエース上原だったが、新潟産大付の打線が次第に芯に当たるようになっていた。強気の直球が狙われた。出来れば6回、遅くとも同点に追いつかれた7回に継投していたらと思う。逆に新潟産大付は6回に継投、2番手の田中が1安打無失点の好投、強力打線花咲徳栄の追撃を封じ、味方の逆転を呼んだ。昨年の秋以降、埼玉では無敗を誇る花咲徳栄のエースとしてチームを支えて来た上原に岩井監督の信頼が篤いのはよくわかる。が、試合の流れは継投だった。完投敗戦の上原「やり切った、悔いはない」と清々しい。 連続20日目となった早朝散歩だが日の出は不発花咲徳栄、緒戦1-2で散る

  • すわ、南海トラフ地震か

    今後30年で起こる確率が70%と言われて来た南海トラフ地震が一気に現実味を帯びた日向灘のM7.0の地震。今後一週間「巨大地震注意」が続くと言う。備えあれば憂いなし、実践の時であろう。今朝は久々に地平からの日の出すわ、南海トラフ地震か

  • イスラエルへのスタンスの違い

    一昨日の広島平和記念式典にイスラエルを招待したことに批判の声が上がったが、長崎市は招待しないとした。早速、米英6ヶ国と欧州連合が大使の式典欠席を表明した。ウクライナへの侵略を続けるロシアやベラルーシと違いラザ地区への攻撃はイスラエルの「自衛権」の行使であるとの見解に基づく。広島市と長崎市のスタンスの違い、難しい判断である。 雨が降らない限り、連日江戸川へ日の出散歩を続けているが、たまには帰り道の花たちを。 イスラエルへのスタンスの違い

  • 株価の里帰り

    ブラックマンデーを超す大暴落の翌日は、その7割ほどを戻す上げ幅。出身会社の株をわずかに持つだけで「そんなの関係ねえ」の身であるが、アメリカの景気不透明が原因とも言われる乱高下にはビックリさせらる。今朝の「天声人語」は、「長い目で見れば株価は上がったり下がったりしながら結局は元の水準に戻ることが多い。『株価の里帰り』という」と締めくくる。今日は立秋、甲子園では選手入場が終わっところ。 今朝の日の出株価の里帰り

  • 広島被爆79年、首相「核禁」に触れず

    広島被爆から79年目の広島平和記念式典、被爆者の平均年齢は85歳を超え、新たにこの一年で亡くなられた五千余名の名簿が収められた。被爆体験の語り継ぎが懸念される中、小学6年の男女生徒2人による「平和の願い」では、用意した原稿を見ずに「被爆の実相」を語った後、平和に向けて自分たちが出来ることを朗々と披露した。核兵器禁止条約への参加を頑なに拒否する歴代保守政権に対して、今年もオブザーバー参加、そして批准をと求める広島市長の平和宣言。岸田首相はこのことには一言も触れず、未だ曖昧模糊とした「FMCT」(兵器用核分裂物資生産禁止条約)に触れるだけでお茶を濁した。一方、ウクライナを侵略するロシアとベラルーシには出さなかったこの式典への招待状をイスラエルには出したことへの批判が出ている。 今朝は寝坊して江戸川の土手に上が...広島被爆79年、首相「核禁」に触れず

  • 甲子園組み合わせに思う

    夏の甲子園、3回戦までの組み合わせが決まった。3回戦に勝てばベストエイトだが、2回戦、3回戦だけを戦う4校のグループの代表、1回戦、2回戦、3回戦を戦う8校のグループの代表、5校の代表1。格差2倍である。出場校が32の倍数でない限りベストエイトまでの道のりは「完全平等」にはならない。出場校が49の場合、6校のグループ7、7校のグループ1という分け方もあるが、それぞれのグループ内では2回勝って代表になるもの、3回勝たないとなれないものという「格差」は出る。ベストエイトを争うグループ内では闘う回数の格差をなくす、という考え方の組み合わせのようである。とにかく抽選の結果、故郷信州の長野日大は、第二の故郷宮城の聖和学園と同じグループ(4校)となった。地元埼玉の花咲徳栄(ハナサキトクハル)は8校のグループとなった。...甲子園組み合わせに思う

  • 高校野球7回制へ?

    高校野球連盟が7回(イニングス)制の検討を開始するという。現場(監督や選手)からは7回ではものたりない、8回、9回の逆転も多いなどの反対もある。しかし、18歳以下の海外の大会では7回が主流で、少子化による選手数減、猛暑を含む選手の健康対策も考えると、時代の趨勢は簡素化、短時間化の方向であろう。メジャーリーグでは試合時間の短縮化を狙って投手の投球間隔が15秒以下ほどに制限され、テレビの実況画面ではカウントダウンが表示されている。その高校野球、夏の甲子園が7日から始まり、組み合わせ抽選が今日行われる。各地での取材記者の下馬評では健大高崎、報徳学園、大阪桐蔭、青森山田、智辯和歌山の5校が優勝有力校とされる。甲子園100年目の今年、深紅の大優勝期はどの高校が手にするか。去年は初めて白河の関を超えて仙台育英が手にし...高校野球7回制へ?

  • 空気機関車

    今日の朝日新聞土曜版「フロントランナー」より。家の2階から若桜(ワカサ)駅が見えた。子供の頃から運転士になるのが夢だった。工業高専4年の時にその若桜鉄道が社員を募集した。後はないかもしれないと中退して入社した。運転士として十数年経った30代半ば、会社が廃車になって30年のSL(C12)を買った。上司から「図説蒸気機関車」を渡され動くようにしてくれと言われる。赤字会社に整備士を雇う余裕はなかった。動くところが一つもない錆び付いた蒸気機関車との格闘が始まった。そんな中で蒸気機関車を圧縮空気で動かす技術を確立した元国鉄機関士、恒松孝仁氏を招請した。上司が鉄道展で会って交渉してくれていた。数日恒松氏から直接教えてもらい、帰り際に「大丈夫、これ動くよ」と太鼓判を押された。そして2007年の会社の開業記念日に間に合っ...空気機関車

  • 魚を獲る鳥、鷠

    朝日朝刊コラム「珍名さんを追って」、今日は「鷠森(うのもり」さん。埼玉の松山市に4軒あるという。魚片に鳥という漢字はワープロ(IME)では出て来ないのでネットからのコピーである。名字は地名由来多いが、地名の鷠森はない。同じ松山市には「鵜久森(うぐもり、うくもり)」という名字があり、瀬戸内海の鵜島(今治市)という島に「鵜久森」という地名があるので地名由来であろう。鵜は長良川の「鵜飼い」で知られる通り魚を獲る鳥でまさに「鷠」である。よって「鷠」はもともと「鵜」だったかも知れない、というお話。 今朝の日の出は8分間のショーだった魚を獲る鳥、鷠

  • ご苦労さまかお疲れさまか

    久々朝日土曜版「街のB級言葉図鑑」(飯間浩明、辞典編纂者)から。企業のマナー講習会では、「ご苦労さま」は目下に使う言葉なので、「お疲れさま」と言いましょうと教えるらしい。しかし、歴史的には「ご苦労さま」は目上にも目下にも使う言葉だった。江戸時代には「ご苦労」はむしろ目上に対して使われたという。目下への言葉という教えが増えたのはごく最近、二十一世紀に入ってからだという。確かに古い映画やドラマでも、自分の若い時も「お疲れさま」はあまり聞かなかったような気がする。さて、あなたはどちら派? 先月のウォーキングは一日平均で九千歩の半ばを超えて今年一番。先々月のような街道歩きもなく梅雨や猛暑の月だったが、意外にも早朝の天気には恵まれた。伊能ウォーク隊の足跡を辿るバーチャル日本一周第Ⅴステージは、関門海峡を越え福岡県か...ご苦労さまかお疲れさまか

  • さぁさぁ北前、京・若狭御前

    5日ほど前にここに書いた「オリンピックは嫌いだ」(岸本佐知子)ではないが、連日朝から晩までのオリンピック番組に飽きて録画しておいた「植野食堂」を観た。「呑み鉄本線日本旅」(NHK)の六角精児と、「日本一ふつうで美味しい植野食堂」(BSフジ)の植野広生がコラボした駅弁第2弾、「さぁさぁ北前、京・若狭御前」が出来るまでの番組である。二人は同じ1962年生まれの62歳同士。この春延伸した北陸新幹線の敦賀から東舞鶴までの小浜線をグルメ旅しながら駅弁の献立探し。二人が選んだ献立はもちろん垂涎ものだが、詳細を書くとすぐ「呑み」たくなるので我慢。だが、私も現地で味わったことがある「焼き鯖寿司」だけは挙げておこう。二人が最初に候補に挙げた敦賀の「のどぐろ」をこれに置きたのはコスト面もあるが、やはりその素朴かつ豪快な味のせ...さぁさぁ北前、京・若狭御前

  • リーダーになってはいけない人

    「離島は日本の象徴」と言われる。青ヶ島は八丈島から更に南へ70キロ。火山の頂上部が海面に突き出た島で、島の周囲が外輪山。その中にもう一つの火口がある島である。江戸の末期に噴火して島民全員が八丈島に逃れた。何とか青ヶ島に戻りたいが、海は荒く再びの噴火も怖い。船を造り幾たびか青ヶ島を目指したが悉く難破。帰島を諦め五十年近く経った頃、一人の男が立ち上がった。その名は「次郎太夫」、今の東京都青ヶ島村長の祖先である。屈強な若者二十七名を選び、七名には操船を学ばせ他の二十名には帰島後の作業の役目を細かく指示して学ばせた。頑丈な船を造り天候を詳しく調べいよいよニ十七名が出航、無事到着した。その後、残りの島民も続々と帰島に成功、一度も難破しなかった。避難から苦節五十年、野鼠に荒らされた青ヶ島の復興は大変だったが次郎太夫の...リーダーになってはいけない人

  • 兄が晴らす詩(ウタ)の無念

    兄妹での五輪連覇はならなかった。技ありでリードしていた詩が背中から落とされた。一瞬のスキを突かれた。兄、一二三は詩の無念を晴らすべく燃えた。決勝戦の決め技は強引とも言える力技だった。詩は今後を語れなかったが一二三は4年後の兄妹金メダルを誓った。五輪の初盤、ドラマが続く。 今朝は久々の日の出と久々の富士 兄が晴らす詩(ウタ)の無念

  • 翔んだ聖火、パリ五輪開幕

    100年ぶり3回目のパリ五輪は雨となった。4時にテレビを点けるとちょうど日本の入場行進。早朝散歩から帰ると開会式も終盤となっていた。セーヌ河を船で下る各国の入場行進はカラフルだったが、エッフェル塔の五輪マークは白一色、ライトアップもモノトーン。さすがフランス、いやパリ、シックな演出である。点火された聖火が空へ上がって行くのも面白いが、いつ地上へ戻るのだろうか。最後はセリーヌ・ディオンの歌が圧巻。進行性の神経症で病んでいたが、深夜のパリに朗々とした「愛の賛歌」が響き渡った。衰えぬ歌唱力はさすが。彼女のメイクもまたベージュ系のモノトーン。脇の伴奏のグランドピアノがびしょ濡れなのが気になった。後の手入れが大変だろう。パリ五輪記念でフォントを上げてみた。 今朝の散歩、日の出はなし翔んだ聖火、パリ五輪開幕

  • 「オリンピックは嫌いだ」

    今朝の「天声人語」は翻訳家、岸本佐知子氏の随筆から。・朝から晩までオリンピックオリンピックとそのことばかりになるから嫌いだ。・メダルの数に固執するから嫌いだ。・メダルを取らなかった種目は最初から存在しなかったことになるから嫌いだ。国別なのも嫌いだ。・閉会式と開会式はちょっと好きだ。あとはぜんぶ嫌いだ。うーん、ちょっとわかる気がする。開会式前のサッカー男子、南米王者のパラグアイに快勝、女子は界一位のスペインに惜敗。とにもかくにもパリ五輪が始まった。 今日の明け方はド曇り、暗い風景ほゞ日の出時刻日の出時刻から20分過ぎ日の出時刻から1時間後、家の近くに戻って「オリンピックは嫌いだ」

  • 甲子園、長野の代表は「北信」

    夏の甲子園、既に10校の出場が決まっているが、今後数日中に続々と決勝戦が行われる。故郷信州では昨日準決勝があり、赤穂、小諸商の県立2校が惜しくも敗れた。赤穂高校は昭和35年(1960)に代表になって、1回戦で強豪の早稲田実業に1-2で惜敗した。十年ぶりの「南信」からの出場はならなかった。準決勝で勝って27日の決勝に進んだのはいずれも長野市の私立校、長野日大(旧・長野中央)と長野俊英(旧・篠ノ井旭)。どちらが勝っても多分初の出場で、2019年の県立飯山高校以来、5年ぶりの「北信」からの県代表となる。上田西、佐久長聖、松商学園など「東信・中信」の甲子園常連校はいずれも準々決勝あるいはそれ以前に姿を消している。母校は2回戦で松商学園に負けた。60年前の私の在校時代にも「天敵」だった。 今朝の日の出散歩から久々の甲子園、長野の代表は「北信」

  • 男女別学にこだわる理由

    埼玉県では県立男子校への女子入学を拒んだ問題を巡り、県の第三者機関である男女共同参画苦情処理委員会による「県立高校は速やかに共学化を」という勧告が出て、賛否両論が渦巻く。県による中高生へのアンケートではやや別学賛成が多かったが、別学(一部共学)の高校生有志から「別学維持を」の要望書が出た。3万4千人の紙とオンラインによる署名が添付される。提出した男子高校生は別学のメリットとして「女子がいないため本気でものが言えて、自分を包み隠さず表現できる」とする。女子がいたら隠さないといけない自分とは何のだろう、単なるエロ話のことでなければいいのだが・・・。別学の高校には県内有数の進学校が多く、将来のエリートを狙う生徒も多いので気になる。私は男子校出身だが5%ほどの女子もいた。気になって勉学に身が入らなかったなんてこと...男女別学にこだわる理由

  • プランBのハリス推薦

    バイデンが「やっと」諦めてハリス副大統領を次期大統領に推薦。遅すぎた、プランBの候補でトランプと闘かうというのかと民主党内でも不満が渦巻くという。決定までの透明性が問われるだろう。一方、日本の自民党内でも岸田首相に対し「もう詰んでいる、何をやってもイメージが悪すぎる」。特に地方では「次は誰か」の雰囲気と言う。この秋、日米のトップが変わりそうである。 今朝は江戸川を北へ散歩、日の出前の十七夜の月常磐道近く、ゴルフ場で日の出を迎えるプランBのハリス推薦

  • ゲコの下剋上

    昨日に続いて今時の「ノンアル」事情。奈良のある酒蔵が開いたイベントの名は「飲む人も飲まない人も一緒に乾杯!」。130年の歴史で初めてのこと。日本酒やビールと共にアルコール入りとノンアルコールの同じようなグラスが並ぶ。都内で開かれたドイツビールのイベントでもノンアル飲料が用意され、「飲めないけど皆でワイワイ出来る場は好き」という人たちも参加して乾杯の輪が広がった。「ゲコノミスト」と言う名のファイエスブックグループを立ち上げた、自らも下戸の投資家は「今まで(客単価の)安い客と冷遇されて来たゲコたりが立ち上がった」と言い、店舗側の意識改革を促している。5年前の厚労省の調査で週3日以上、1日に1合以上飲む「飲酒習慣」があるのは、40~60才代までは25%、つまり4人に一人だが、30代では7人に一人、20代では12...ゲコの下剋上

  • 酒入舌出

    酒が入ると口数が多くなる。良く言えば饒舌になることだが失言も多くなる。中国ではこれを「酒入舌出(ジュルシェチュ)」と戒める。一方、古代ギリシャでは「酒は真実を語る」という諺がある。本音が出るということだろう。同類にイタリアの「ワインの中に真実あり」。日本では「酒は百薬の長」が一番ポピュラーだろうか。今朝の朝日新聞「GLOBE」はノンアル特集。呑兵衛としては注目の特集である。世界のノンアル事情をいくつか紹介しよう。・「ぶどう畑と美人は手がかかる」の諺があるフランスではワインの消費量がこの60年で3分の1になった。需給ギャップを埋めるため、産地ボルドーではぶどうの木を引き抜くと補助金が出ると言う。家族で食卓を囲むことが減ったこと、食事での酒が多様化したこと、肉を食べる機会が減ったことで特に赤ワインの需要が減...酒入舌出

  • 怒りと対話、暉峻淑子インタビュー

    6/21の朝日新聞「オピニオン&フォーラム」は96歳の経済学者、暉峻淑子(テルオカイツコ)のインタビュー記事。暉峻淑子が「豊かさとは何か」を書いたバブル絶頂期が自信過剰の時代だとすれば今は自信喪失の時代。しかし、「生き生きとした人間の活力が戻って来るような社会にはなっていない」ことには変わりはない。この間、安倍一強政権下では生活保護費の基準額の切り下げや安保法案など正規な手続きを経ずに強行決定し、森友問題では組織の中の公務員の人権を無視して不正行為を押し付けるなど「民主主義を毀損」し続けた。自分の人権を考えることは、相手の人権を考えることである。本当に豊かな社会、本物の民主主義の社会とは、誰もが自己肯定感を持って生きられる社会と言ってもいい。権力者は一人ひとりの人権を保障し(憲法25条)、自己責任だと言っ...怒りと対話、暉峻淑子インタビュー

  • 真の豊かさ、暉峻淑子

    3日前「今改めて『豊かさとは何か』」と題して96歳の経済学者、暉峻淑子(テルオカイツコ)のインタビュー記事について書いた。そして、バブルの絶頂期、1989年出版の「豊かさとは何か」(70刷の後絶版)を図書館から借り、サワリを紹介した。福祉、教育、環境、労働などについて、客員教授として一年間滞在した西ドイツの状況と日本を比べ「真の豊かさ」の違いにを詳述して、最終の第6章で「豊かさとは何か」を模索する。ある日、森を通って仕事に出かけた時、休暇を取った中年の男性が、籐椅子に寝転んでじっとしているのを見かける。夕方通りかかっても同じようにしている。何となくおかしくて「何をしているのか」と声をかけると彼は言う。仕事など一生懸命何に向かっている時は周りのものは目に入らない。こうして何もしていないと、小鳥の声、風のそよ...真の豊かさ、暉峻淑子

  • ゴリ押しの北陸新幹線最終延伸案

    昨日のブログは、大谷翔平のオールスター第一打席がフォアボールだったと書いてアップした。その10分後の3回、早くも第2打席が回り、オールスター初ホームランを放った。今永も好投したとは関係なく、北陸新幹線の最終延伸計画の話。自民党のゴリ押しで敦賀ー新大阪間を全て新規に造る「湖西案」で進んでいるが、建設費の高騰で費用対効果がトントンの1から半減の0.5に悪化。敦賀ー米原だけを新規に造り、米原ー新大阪は既存の東海道新幹線を利用する「湖東案」が当然工費、工期とも優れるが、自民党は採算計算のやり方を変えてでも「湖西案」に固執して着工すると言う。採算計算の変更は「地域の賑わい」を経済効果に含めるという曖昧なもの。もともと小浜ー京都間はほとんどがトンネルのはずなので、地域の賑わいは小浜だけのことになる。建設費が増えれば地...ゴリ押しの北陸新幹線最終延伸案

  • MLBオールスター始まる

    アメリカMLBのオールスターが始まった。大谷翔平の第一打席はフォアボール。次々打者のヒットで3塁まで進んだが得点はならず。今永もブルペンで待機、出番がありそう。ここ数日は24℃前後の「涼しい夜」が続きエアコンなしで眠れた。今朝は夜半の雨が上がって曇り空の下を早朝散歩、薄暗い公園の外灯を集中的に撮って来た。MLBオールスター始まる

  • 今改めて「豊かさとは何か」

    一か月近く前の朝刊(朝日)に経済学者、暉峻淑子(テルオカイツコ)のインタビュー記事が載った。1989年、まさにバブル絶頂期、日本のGNPが世界一の頃に刊行された「豊かさとは何か」の著者という。「日本は豊かさへの道を踏み間違えた」と警鐘を鳴らした。今96歳、近著(今年4月)に「承認をひらくー新・人権宣言」があるバリバリの現役である。「豊かさとは何か」は刊行以来、長く読み継がれて70刷を数えたが、今は絶版。図書館に予約してやっと手元に届いた。発刊3年後の22刷。最初に1986ー1987年のデータが書かれる。・一人当たり名目GNP、302万6千円(世界一)・地価総額、1,637兆円、日本の25倍のアメリカ全土の4倍以上・個人貯蓄、580兆円・法人企業が使う年間交際費、4兆2千億円対して、戦後すぐ1946ー194...今改めて「豊かさとは何か」

  • トランプ悪運強し

    銃撃後トランプの胸に抱き付いて前方を守る金髪の女性SPの姿。最近たまたま見直した古い映画、「動く壁」を思い出す。ある大臣が至近距離から銃撃され身を挺したSPの一人が倒れる。飛び出して犯人を取り押さえた「勇敢」なSPを、キャップ(緒形拳)は不適格としてチームから外す。SPの任務はあくまでも「壁」に徹することで犯人を捕まえることではない。壁としての持ち場を離れることは言語道断ということだ。銃撃後、SPに囲まれ青空を背景に拳を突き上げるトランプの映像は多分、強いトランプ、挫けないトランプの象徴として繰り返し使われることだろう。悪運の強いトランプとしても。 小糠(コヌカ)雨の中、すぐ戻れるように早稲田公園など近所を散歩トランプ悪運強し

  • T.K.K.の思い出

    昨日ここで「東武東上線110年」について書いたが、今日の朝日土曜版の「歴史のダイヤグラム」で原武史は東急(東京急行電鉄)について「T.K.K.とは何か」と題して書いている。戦時統合で、現在の京急と小田急を合併した東京横浜電鉄が「東京急行電鉄」になった。戦後、連合軍との連絡用に英文社名を定めその略称が「T.K.K.]。清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の弟溥傑と妻の嵯峨浩(ヒロ)の長女、慧生(エイセイ)が戦前から母の実家があった東横線の日吉に住んでいたが、次女と共に帰国した母に、東横線の車両に書かれた「T.K.K.」を尋ねた。「東京急行株式会社の頭文字」と答えた母に慧生は「とっても混んで困る」の頭文字と言って笑わせたという。 私が入社後すぐ赴任した工場で「TKK」と言う言葉が飛び交っていた。訊けば製品名の頭文字T...T.K.K.の思い出

  • 東武東上線110年

    入社して朝霞市の工場に通っていたので東武東上線には縁が深い。開通して110年になるという。国鉄の高崎線、川越鉄道(現・西武新宿線)は開通していたが上越線は通っていなかった明治の終わり。川越の豪商や投資家などが東京と川越、ゆくゆくは上州、越後長岡までを予定して、大正3年(1914)の5月に開業した東上鉄道が元である。その後、東武鉄道と合併して東武東上線となった。池袋から北西に向かうのに何故「東上線」?諸説あるが、東京と上州を結ぶつもりだったからという説が有力である。これは群馬の上信電鉄(高崎ー下仁田)がやはり将来的に信州まで延伸予定だったのと同じである。ネットから開業当時の写真を借りる(いずれも1914年)。水谷村(現・富士見市)付近の敷設工事柳瀬川を渡る東上線(富士見市と志木市の境界)東武東上線110年

  • 夏の甲子園、埼玉大会はじまる

    既に全国20以上の道と県で始まっている甲子園代表決定大会が、いよいよ埼玉でも今日の午後に始まる。あいにく雨の予報だがその開幕試合は「羽生実・羽生一・児玉・深谷」ー「所沢商」。埼玉大会出場の合同チームは142チーム中の6チーム(4.2%)。最多は「越谷総合・松伏・三郷・八潮・吉川美南」の5校合同。全国でも3441チーム中の133チームが合同。概ね4%前後のようだ。先日のテレビニュースでは中学女子のバレーボール部でも3,4校の合同チームが練習している中継場面があった。過疎化・少子化が進み、いろいろな団体競技でますます合同チームが増えることだろう。長野大会の2回戦で母校が松商学園に負けてしまった。約60年前の在校時代も、3年続けて準決勝乃至決勝戦で松商学園に負け甲子園を逃した。宿敵というか天敵である。 昨日の早...夏の甲子園、埼玉大会はじまる

  • 美幸流山橋~流山橋、周回ウォーク(2)

    江戸川の左岸、2キロちょっと強離れた2つの橋を回る昨日の早朝ウォーキングのスナップの続き。三郷側の土手に上がる前に通るマンション流山側の土手道から眺める同じマンション昔の流山橋の橋脚、土手は今より低かったのだろう過去の最大水位、昭和10年9月の台風は、西日本で豪雨が続いた後に来た台風で、関東でもあちこちで洪水となった。計画水位の「10.4m」は今の土手の高さギリギリ。昇り切った太陽を背景にした「赤城山」。大昔、本当の赤城山から洪水に乗って流れて来たと言われ、流山の地名の元という説もある。流山橋を渡って三郷に戻る  美幸流山橋~流山橋、周回ウォーク(2)

  • 三郷流山橋~流山橋、周回コース

    極めてローカル、地元・三郷市の話題。昨年11月26日に開通した「三郷流山橋」の流山側の袂、橋の歩道から江戸川の土手道へのゲートが閉鎖されていたが金網が外されて、やっと既存の流山橋を回る周回ウォークが可能になった。三郷側に比べて半年も遅れたのは何故だったのか。わずか20円というミミッチイ自転車通行料の徴収を諦めたか。二つの橋の間の土手道は、右岸(三郷側)が2.2キロ、一方の左岸(流山側)は蛇行が多いので2.4キロ。これに2つの橋の長さ、それぞれ約0.4キロを加えると、一周5.4キロの周回ウォーキング・コースとなる。早速今朝、日の出前に出発し一周して来た。家から江戸川までのアクセス距離、往復1.6キロをいれてちょうど7キロとなる。日の出前、新しい橋を渡りながら見る朝焼け土手道へ出てすぐ、新しい橋を振り返る最初...三郷流山橋~流山橋、周回コース

  • 3期目百合子強し、蓮舫惨敗

    下馬評通り小池百合子が3期目の当選を果たした。参院立憲民主から無所属に転じて出た蓮舫は3位と惨敗。無党派層の多くは2位となった石丸元安芸高田市長に流れたようだ。一方、9選挙区の都議補選では自民党が2勝6敗と惨敗。5議席から3議席減らした。特に萩生田・前政調会長の地元八王子市でも負け、裏金問題の逆風と言えよう。立憲民主も1勝2敗。都民ファーストが4勝0敗、諸派、無所属で当選した2人も経歴的には都民ファースト系であるから6勝0敗と圧勝。小池百合子の足元は盤石と言える。 今朝の散歩から3期目百合子強し、蓮舫惨敗

  • 新潟大学vs信州大学

    スポーツ欄の小さな記事。11月の全国大学駅伝(名古屋ー伊勢)の北信越予選会が昨日行われ、新潟、金沢、信州、富山の国立大4校と私大2校が参加し、新潟大学が3大会連続で代表に決定した。各大学の上位8人のタイム(1万メートル)の合計で争われるが、2位の信州大学とはわずか1秒半の差だった。一人当たり「0.2秒」。2組目までは20秒差で信州大学がリード、最終3組目で新潟大学がエースの北信越記録更新などで逆転。ところで、先月行われた関東予選会では20校中の上位7校が代表となったが、その上位チームと新潟大、信州大のタイム差(8人計)は約20分もある。一人当たりでは2分半の差となる。ここにも東京(首都圏)一極集中の弊害が見て取れる、とは大袈裟だろうか。因みに、昨年の大会の上位8校がシードされているが、いずれも東京の私大で...新潟大学vs信州大学

  • 高橋純子の沖縄慰霊の日

    朝日朝刊「多事奏論」で安倍、菅、岸田と歴代首相をバッサリと斬って来た辛口の高橋純子編集委員が久々の登場。以前よりも登板間隔が大きくなっているのは政権への忖度なのか、それとも少し偉くなったのか。今回は先日の「沖縄慰霊の日」の現地取材版。まずは2004年から18年間、那覇の陸上自衛隊第15旅団が集団参拝して来た黎明の塔を取り上げる。一昨年、昨年、そして今年も何故か参拝は中止された。「黎明の塔」は、沖縄を本土防衛の盾として使い、多くの住民の犠牲を強いて、昭和20年6月22日に自決した牛島司令官と長参謀長を祀る塔だが、元々は木柱の墓標が立つだけだった。その牛島司令官の辞世の句が第15旅団のホームページに掲載されていたことが今年地元紙で報じられ問題となった。秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦らむ沖縄平和委員会は...高橋純子の沖縄慰霊の日

  • 「闇をあばいてください」

    鹿児島県警の不祥事隠ぺい問題で、情報漏洩の罪で逮捕された元生活安部長が「頼みの綱」として隠ぺいの資料を送付したのは福岡市のウェブメディアに寄稿していた札幌のライターであった。送られた不祥事の資料の表紙には「闇をあばいてください」と書かれていた。しかし、鹿児島県警がウエブメディアを急襲して証拠のデジタルデータを奪い去ったのはその後の報道の通り。札幌のライター、小笠原氏はテレビや新聞社の取材を受ける度に「何故あなたに送ったのでしょうか」と問われたが、逆に「何故、皆さん(大手メディア)に送らなかったのか考えてみてください」と返した。(今朝の朝日「耕論報道の自由を守るには」より)6月22日に「鹿児島県警『隠ぺい』幕引きの構図」と題ししてここに書いたが、本当に「幕引き」となってしまうか否か、大手のメディアさん、どう...「闇をあばいてください」

  • 優生保護法、立法時点で違憲

    昨日のNHK朝ドラ「寅に翼」、創設された家庭裁判所の判事となった寅子(トモコ)が、家の子供たちに「尊属殺人罪は合憲」との新聞記事を解説する。時は昭和25年。日頃から家族に暴力を振るっていた父親が、ある日息子に投げた鉄瓶を息子が投げ返し父親が死亡。高裁は情状酌量の余地があるとして懲役刑とした。尊属殺人罪(死刑か無期懲役)は違憲、一般殺人の懲役刑を適用した高裁判決だったが、最高裁はこれを覆し合憲として無期懲役とした記事だった。この23年後、尊属殺人罪は「違憲」となる。戦後最初の違憲判決であった。そして、昨日の優生保護法の違憲判決は戦後13番目。しかも昭和23年の立法時点で違憲だったという判決は初めである。 今朝も日の出は不発だったが、十数分後ちょっとだけの顔見せ江戸川の土手を降りた住宅街、タチアオイの背に日が優生保護法、立法時点で違憲

  • 都知事選政見放送に思う

    夏場は雨が降っていなければ概ね4時過ぎから1時間乃至1時間半早朝散歩をする。先月下旬からは帰宅後の6時から始まる都知事選の政見放送をチラ観、チラ聴きしている。毎日、6人の半分を占める略称「N国党」のアホさにはヘドが出る思いだが、N国党以外の泡沫候補の主張もヒドイものである。しかし、彼らには個性がある、ユニークである。選挙戦もあと4日となった。 今朝も日の出の無い梅雨空の散歩。江戸川に出るとポツポツと降り出して早々に戻る。家の近くの文化会館を一回り 南隣の早稲田公園も40年、「森」という感じになって来た   都知事選政見放送に思う

  • 安部銃撃から2年

    今月は「安倍元首相銃撃暗殺から2年」。安部側近だった高市早苗も総裁選に意欲を示す。今朝の朝日新聞「耕論」は「銃撃2年宗教はいま」として立場が異なる3人が論ずる。犯人、旧統一教会信者2世の思いは通じたのか。例によって、3人の意見の「超要約」である。1.キリスト教新聞編集長旧統一教会に救いを求めざるを得なかった人たちに対して、宗教界が受け皿になれなかった。カルト的な団体の台頭を許し、自浄作用を発揮できなかった宗教界の責任は重い。2.ノンフィクション作家日本人は無宗教と言われるが、信仰の有無や、異端か正当かを問わず、様々な社会の問題はつながっている。信仰を持たない人とも地続きだ。解散命令で一件落着ではない。3.宗教経営アドバイザー(教授)宗教活動はその公益性から原則非課税。事件後は法律に従っている宗教法人にも当...安部銃撃から2年

  • 能登地震半年、復旧は遠し

    能登地震の発生が元旦の午後だったからまさに今日でちょうど半年。朝刊の特集には被災地の発生直後と現在の比較写真が大きく載る。それによると、いまだ手付かずの倒壊建物も多い。「工費解体」が遅れているのは建造物の「未登記」が原因という。相続登記がなく所有権のある親族全員の同意が必要なためだ。申請の2万余棟に対して解体が終わったのはわずか4%という。朝刊の一面には穴水町の陸上競技場に建てられた仮設住宅の写真。無機質に整然と並ぶ白いユニット式の仮設住宅は、東日本大震災の気仙沼を訪れた時を思い出す。震災後4年半も経っていたが気仙沼中学校の校庭内外にプレハブの仮設住宅がぎっしりと並び、幼子を連れた若いママさんたちが談笑中だった。午前10時少し前、朝の家事を終えたひと時だったのだろう。 先月6月のウォーキングは上旬の壬生街...能登地震半年、復旧は遠し

  • 令和六年、上半期を映す

    能登半島地震が幕開けとなった令和六年も今日で半分が終わる。光陰矢の如しである。そんな今年の前半を朝日朝刊の「令和落首考朝日川柳2024年前半」から厳選4首。・半島は龍頭が喘ぐように見え・ザル法がよく湯切りして成立し・日本人見つけて嬉し浅草寺・万札も「福」から「渋」の物価高 梅雨空が続く中、今朝も日の出無しの江戸川散歩令和六年、上半期を映す

  • 石破自民はあるのか

    昔「三角大福」、今「小石河」。自民党総裁選の候補者の短縮形。1972年、佐藤栄作の後の自民党総裁候補が三木、角栄、大平、福田。実力者としては中曽根もいたが田中支持に回った。令和の今、小泉、石破、河野を「小石河」と呼ぶらしい。現首相の岸田が「道半ば」と言って続投を匂わし、河野の太郎ちゃんもドン、麻生にお伺いを立て、万年候補の石破も立つという。小泉進次郎は環境相として出席した国際会議でアホさぶりを露呈し眼がないだろう。よって「小石河」は「石河岸」となる。未派閥、非主流、裏金問題で揺れる主流派とは常に距離を置く石破は地方で強いと言う。2012年の総裁選では地方でトップに立ったが、全体では安部に負けた。今回もその地方で稼げそうである。しかし、実力のない世襲議員が多い今の自民党は、群雄割拠とは程遠く、寄らば大樹の保...石破自民はあるのか

  • 埼玉「九条俳句事件」10年

    昨日の「松本サリン30年」に比べるとかなりローカルな話題だが、さいたま市で起きた「九条俳句事件」から今月で10年である。時は、まさに安倍政権が憲法九条の根幹をも犯す「集団的自衛権」を閣議決定しようとしていた梅雨時であった。さいたま市から都内に出かけた婦人が、小雨の中、ベビーカーを押す若い母さんを含む女性たちがこの安部政権の暴挙に反対する小規模なデモに遭遇して「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ。彼女が属する俳句会の秀作に選ばれ、いつもの通り俳句会の活動の場である「公民館だより」に掲載されるはずだった。しかし公民館がこの句の掲載を拒否した。詠み手の婦人は掲載を求めて裁判となった。4年後、最高裁が夫人の訴えを認めた高裁の判決を支持して決着。市側が敗訴し、公民館だよりへの掲載とほんのわずかな慰謝料の支払と...埼玉「九条俳句事件」10年

  • 松本サリンから30年

    第一通報者を犯人と間違え自宅を捜査、前代未聞の猛毒ガスにによる無差別テロ事件に警察もマスコミも翻弄された。30年前の今日、松本市で起きたオウム真理教によるサリン事件である。一昨日の朝日朝刊によれば、6日後に長野県警科捜研で「サリン成分」と特定され、22日後にはオウムの関連会社が浮上した。長野県警が異臭騒ぎのあった山梨県上九一色村の土壌採取を採取。一ヶ月後警察庁の科捜研がその土壌からサリンを検出、更にその一ヶ月後、警察庁はオウムを捜査していた神奈川、長野、山梨、宮崎4県の合同捜査会議を開催・・・、朝日新聞が情報開示請求で入手した警察庁の内部文書からである。その後、上九一色村のオウム施設への強制捜査が検討されるうち、地下鉄サリン事件が起きた。強制捜査の動きを察したオウムの先制攻撃であった。警察庁、各県警の縄張...松本サリンから30年

  • 米兵少女暴行、沖縄県議選へ隠ぺい?

    昨年12月に沖縄で起きた米兵による日本人少女への性的暴行事件は今年3月に起訴されているが、政府は公表せず沖縄県にも伝えていなかったという。沖縄県警が捜査しているはずだからおかしな話だが、政府、県警の双方が沖縄県をはじめとする日本国民、マスコミに対して「隠ぺい」したとしたら、先般の沖縄県議選対策であった可能性が強い。逆にその公表が県議選前であったら選挙結果はどうだっただろう。沖縄の更なる基地化を進める政府、自民党、自民沖縄県連に対する批判が出たことは間違いない。 壬生(日光例幣使)街道の花たち(その3)これはホテルの部屋の絵米兵少女暴行、沖縄県議選へ隠ぺい?

  • 「護国神山」と呼ばれる会社

    ・世界で500社を超える優良企業の顧客を持つ。・この会社から調達できるか否かはビジネスの成否を決める。・軍事力を左右する場合がある。・それにも拘わらずこの会社の製品に刻印が押されることはない。・従業員の平均給与が1,500万円(国の平均は330万円)。・多くの社員は40代で辞めるが既に蓄えは充分である。さて何という会社か。通称TSMC、正式には台湾積体電路製造。最近熊本に日本第一工場を作ったといえば「あーそんな台湾企業があったな」であろう。世界最先端の半導体を作るが決して半導体の設計などの分野には手を出さない。顧客のライバルになることは「裏切り」だという。創業者の張忠謀(モリス・チャン)は「これからの20年は問題ないが、30年後に今の地位にいられるかは疑問だ」という。来年から出荷する2ナノクラス以降の半導...「護国神山」と呼ばれる会社

  • 遅れた日の出も亦好(マタヨシ)

    会社時代の同期入社の友人の訃報がきっかけで、同じ同期入社の懐かしい奴とメールを交換した。入社後同じ工場に赴任して独身寮でも一年近く同室だった仲だが、長いサラリーマン人生では互いの赴任地がいつも関西と関東にすれ違って没交渉となっていた。彼は定年退職後も専門技術を生かす仕事で長く働き続けたが最近自由人になったという。何と趣味が私と同じウォーキングというので話(メール)が弾んだ。一足早く天国へ行った奴のお陰である。 半月ほどずっと4時25分だった日の出時刻が夏至を過ぎてやっと1分遅くなった。しかし、今日は日の出時刻から20分近く経った雲の上。それもまた好し。遅れた日の出も亦好(マタヨシ)

  • 沖縄、79年目の慰霊の日

    沖縄戦での組織的な戦闘が終わった日とされる今日6月23日が「沖縄慰霊の日」。沖縄ではこの沖縄戦の学習を通じて反戦平和を学ぶ「平和学習」の時間がある。宜野湾市出身の猪俣日姫さんはこの「平和学習」が苦手だった。オーストラリアに留学した時に基地や戦争について問われ地元の歴史を学ぶ重要性を感じた。沖縄の県立高校生を対象にした4年前の調査では、半数を超える生徒が「家族や親族に戦争の話をしてくれる人がいない」という。猪俣さんは平和に関する学習を広まる会社「さびら」を起こして、各地の学校を回って議論のきっかけをるくる講義をしている。2022年にはフォーブスジャパン誌の「世界を変える30歳未満」の30人の一人に選ばれた。(以上、今朝の朝日新聞社説より)今朝のテレビニュースでもこの「平和学習」の様子を報じている。沖縄戦の経...沖縄、79年目の慰霊の日

  • 鹿児島県警「隠ぺい」幕引きの構図

    枕崎署員による盗撮事件、鹿児島県警本部長による「隠ぺい指示」があったとする内部告発は、「隠ぺいがなかった」として葬り去られようとしている。以下、その手順を推理してみよう。まずは、内部告発先のメディア関係者を急襲して本部長が隠ぺいを指示した「決定的な証拠」を消滅。後はストーリーをつくるだけ。そのキーワードは「誤解」。枕崎署長が本部長の言葉を「誤解」したことによって捜査が中断、誤解が解けて捜査再開、被疑者逮捕。誤解を生んだことは本部長の責任でそのことは陳謝、訓告の処分。警察庁の監査は、本部長会見により「隠ぺいがなかった」ことを前提にした顛末調査として、多少の問題点を挙げてチョン。警察諸階層における隠ぺいは公然の秘密でも、それなりに疑惑は払拭しなければならない。きっと「隠ぺい疑惑対応マニュアル」があるに違いない...鹿児島県警「隠ぺい」幕引きの構図

  • 国の干渉、大きなお世話(長洲一二)

    昨日「もう一つの改正と言う名の改悪法」と題して地方自治法の改悪を書いたが、今朝の天声人語も、半世紀前から神奈川県知事を5期務めた長洲一二(カズジ)氏の有名な言葉を引いている。国の干渉は「小さな親切、大きなお世話」、という名言である。直接選挙で選ばれる都道府県知事は「大統領と同じ」として辣腕を奮った。もし今も存命なら、彼が進めた地方分権型、住民参加型の地方自治の後退に大声で異を唱えることだろう。現在の知事さんたちからの声は挙がっていない。尤も、都知事選真っ唯中の小池さんはそれどころではないのだろう。ましてや自民、公明党推薦となれば口を噤むであろう。今朝の日の出は曇りで不発、一昨日の日の出も「何となく日の出」国の干渉、大きなお世話(長洲一二)

  • もう一つの「改正と言う名の改悪」法

    政治資金規正法の「改正」が成立した。日本維新の会が参院では反対に回ったのは、次の総選挙に向けたゼスチャー、アリバイ作りに過ぎない。政治資金改正法の「ザル法」についてはご存知の通りだがもう一つ、地方自治法も「改悪」された。具体的には何も定義されない非常事態における「国の地方に対する権限強化」である。新型コロナ対策を念頭においての「国民の安全に影響を及ぼす重大な事態」としてしているが、時の政権の「恣意的な定義」が十分予想される。戦前、自治体に対する国の権限が復活し「国家総動員体制」に突き進んだことを思い起こそう。戦後、新憲法の下で積み重ねて来た地方分権改革が後戻りする可能性があると識者は危惧する。 久々に地平からの日の出が拝めそうな今朝草むらから出て来た雉に気を取られ、日の出の瞬間を見逃す   もう一つの「改正と言う名の改悪」法

  • 東京都知事選のある「盲点」

    明日告示される東京都知事選、ある「盲点」があった。それを突くのが略称「N国党」。都内の選挙ポスター掲示板の数は1万4千ヶ所あまり、それに眼を付けた。今回50人以上と予想される知事選立候補者の半数以上がN国党。当然300万円の供託金は没収され、数千万円の損失となる。そこで、N国党の立候補者は選挙ポスターを貼らず、そのスペースを販売しその売上金で供託金分を賄うという。ポスターの内容は虚偽、誹謗中傷でなければ原則自由、貼る枠の売買も公職選挙法の「想定外」で禁止できない。枠の売価は1ヶ所1万円、掲示板一ヵ所のN国党分のポスター枠全てを使える。仮に都内1万4千ヵ所の半分が売れればペイし、それ以上は儲けとなる。東京15区の補欠選で他候補者の演説妨害などで逮捕された「つばさ」の党首もN国党の元幹事長だった。 さて、壬生...東京都知事選のある「盲点」

  • 何と親孝行なプロゴルファー姉妹

    一昨日の日曜日は父の日。女子プロゴルフ(ニチレイレディス)のテレビ中継を観た。双子姉妹の姉、岩井明愛(アキエ)が終盤にバンカーからのチップイン・バーディーなどで逆転優勝。妹の千怜(チサト)が先月の母に日に優勝しているので、姉妹で母の日、父の日に優勝をプレゼントという親孝行。姉妹とも父親似のガッシリとした体格で今後も活躍が続くことだろう。 壬生街道4日目(最終日)の後半、3日目に続き「命懸け」の車道ウォークの後で、壬生街道最後の板橋宿に着いたところである。この直前の左手に、日本橋から三十里目の板橋一里塚があった(はず)が、命懸けの車道ウォークで気が付かなかった。「日光市街7Km」はゴールの今市(追分)のこと。文挾(フバサミ)の二荒山神社の先からは実に2キロ半ぶりの信号がある板橋交差点の手前、この空き地のあ...何と親孝行なプロゴルファー姉妹

  • 壬生街道最終日も命懸けウォーク

    昨日の沖縄県議選の結果は、玉城知事を支持する革新系の与党派が16年ぶりの過半数割れとなった。自公政権は嬉々として工期も工費も全く先が見えない辺野古建設など、沖縄の更なる「本土防衛基地化」を愚鈍に推し進めるだろう。 壬生街道(例幣使街道)ウォーク最終の4日目は、文挾(フバサミ)宿からゴールの今市追分までの約11キロ。JR日光線の文挟駅からのスタートは街道沿いの杉並木の裏側の草道を歩く。一緒に降りて先行する男性は地元の方で大きなカメラで杉の木を撮りながら歩く。文挾交差点で街道に出る角の道標は「右鹿沼出流岩船左大谷田下宇津宮」らしい。今市(日光)方向から来ての向きである。出流は坂東十七番札所の満願寺、岩船は岩船山高勝寺、大谷は坂東十九番の大谷(オオヤ)観音、田下は大谷観音の手前の多気山不動のこと。宇津宮はもち...壬生街道最終日も命懸けウォーク

  • 第二奥州街道踏切と旧篠原家住宅

    壬生街道(例幣使街道)を文挾(フバサミ)まで歩いた3日目は、JR日光線で宇都宮に出て駅前のホテルに泊まる。観光地の日光よりも宇都宮のビジネスホテルが安いこともあるが、理由はもう二つ。一つ目は「旧篠原家住宅」。奥州街道宇都宮宿の北の入口にある。江戸時代から醤油醸造業や肥料卸商を営んでいた旧家。現在の建物は明治28年建造で国の重要文化財。後ろが泊まったホテルである。昼間なら中も見物できるが早朝散歩のついででは止むを得まい。二つ目は「第二奥州街道踏切」。壬生街道ウォークの初日に小山駅から喜沢追分に向かう途中にあったのが「第一奥州街道踏切」。第一があれば第二もあると調べると宇都宮駅の近くだった。西から来た奥州街道が篠原住宅前の交差点で左折、電線を地中化した電柱レスのすっきりとした広い通りを北上。四つ目の信号で東...第二奥州街道踏切と旧篠原家住宅

  • 命懸けの杉並木ウォーク

    教育とは学校で習ったすべてのこと忘れた後に残るものである。(アインシュタイン)今朝の天声人語は、ヒップホップ(ダンス)を禁止した中学校の部活動の話題の後で、上のアインシュタインの名言を引いている。信州の姪の子(姉妹)は習い事を古典バレエからヒップホップに変更したという。さすが教育県信州(もはや死語)? 壬生街道(例幣使街道)の3日目の最後は鹿沼の街を出て一路北上である。塩なめ地蔵尊がある松源寺を過ぎると間もなく右折して黒川を渡る。2日目に壬生町に入ってすぐ渡って以来の黒川を目にするのは実に20キロぶりである。渡る橋は御成橋、壬生町で渡った橋も確か同じ名前だった。橋の上の石板絵は例幣使の姿であろう。余談だが「ゆすり」の由来は例幣使の「駕籠ゆすり」にあるという。通る街々(宿々)で「入魂(ジッコン)料」という...命懸けの杉並木ウォーク

  • 日曜日、注目の沖縄県議選

    今度の日曜日は沖縄の県議選。現状の議席数は玉城知事の与党と自公などの野党がほゞ半数ずつ。自民沖縄県連は必至に「自民色」を消して、自民党本部からの応援演説も断っている。一方の玉城派与党も、辺野古など基地問題のトーンを下げて「裏金問題」で自民党を攻撃。公明も自民の裏金問題を批判してとばっちりを避けるのに必死と言う。 壬生街道(例幣使街道)後半の3回目、鹿沼市街に入るところ。杉並木の名残りも伐採される木も多い。何故か子供のサンダル。赤んぼの泣き相撲で有名な生子(イキコ)神社は街道から1キロ近く、当然パスである。雨に濡れるバラが好い。Y字分岐の大門宿交差点の道標は上部が欠落。「粟野、琴平、岩船、善光(寺)」などが彫られていたという。善光寺は信州ではなく御成街道沿い、川口の荒川沿いの善光寺だろう。かつて昭和の半ば頃...日曜日、注目の沖縄県議選

  • 小池百合子vs蓮舫、女の闘い

    小池百合子都知事が3選出馬を表明した。これによって都知事選は小池百合子vs蓮舫という、共に「上司にしたくない女性」上位二人による女性同士の与野党対決となった。コロナ禍、東京五輪などを乗り切った二期目の小池都知事には国政復帰も囁かれたが、「東京大改革No.3」を進めるとして都知事選恒例の後出し立候補となった。かつて自民党都連を「黒い頭のネズミたち」と揶揄した小池都知事に摺り寄らざるを得ない自民党、そのトップは日本が男女平等最下位のG7会議へ旅立った。国内とは違い伸び伸びと好き勝手を言える時。 さて壬生街道後半(2)。楡木(ニレギ)追分以降の壬生街道は、合流した「例幣使街道」の方が通りがよいようである。楡木宿を出てすぐ奈佐原宿という。宿と宿の中間に「間(アイ)の宿」がある場合があるが、ここはあまりに近過ぎる...小池百合子vs蓮舫、女の闘い

  • 壬生街道後半を歩く(1)

    壬生街道の後半を一泊して歩いて来たので2日お休みを頂いた。初日は朝方雨でのち曇りだが、涼しくていいだろうと宿を予約して決行。入梅前に是非終わっておきたかった。今日はサワリの楡木宿を紹介、雨なので暗い画面にご容赦を。予定を1時間遅らせて8時半に東武日光線楡木(ニレギ)駅を出発。弱い降りなので傘は差さずパーカーのフードを被るだけ。街道に出てすぐの小さ目な四脚門、本陣跡だろうと目星をつける。と、門の陰で一服するご主人と目が合い「本陣跡ですか」と訊く。この菓子屋の三代目という御主人、奥から何やらレジ袋を持って来る。子供のころここの家主から貰ったという将棋盤の裏。本陣跡候補は他にもう一軒あるらしいが「ここが本陣跡」と私が太鼓判を押してあげ、しばし楡木宿談義となる。すぐ先の成就院に珍しい「シダレアカシデ」があると言...壬生街道後半を歩く(1)

  • ノルマンディー上陸から八十年

    和暦の令和で6年6月6日と6が三つ重なる日、第二次世界大戦の終結の要と言える、連合軍によるノルマンディー上陸作戦が決行された日から八十年、欧米首脳らが出席して記念式典が行われた。断崖の上から容赦なく降り注ぐドイツ軍の銃撃で、断崖の下に辿り着こうとした多くの若い兵士が死傷した。式典に参加した当時21歳の米国兵士は運よくオマハビーチの崖下に着くが、地獄を見た。孫娘の勧めでSNSに体験を投稿し、80万人を超えるフォロワーから「真のヒーローだ」などと称えられるが「本当のヒーローは、あの日命を捧げた若者たちだ」と語る。これを描いた映画には「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」、「チャーチルノルマンディーの決断」などがあるが、いずれも上から降り注ぐ弾に倒れ、足元の地雷に吹き飛ぶ、実に壮絶である。南アジアや南太平...ノルマンディー上陸から八十年

  • 今も聞こえる ロックじゃねえ!

    今年の1月、朝日新聞の投稿欄「声」に載ったという大学生の「今も聞こえるロックじゃねえ!」について、俳優、松重豊がインタビュー記事(朝日「オピニオン&フォーラム」)で語る。記事の脇にその投稿が添付されているのでまずその概要を。 投稿者の大学生、森川葉の音(ハノン)さん(21)の小学生の時の担任は大のロック好き。教室にエレキギターを持ち込むほど。その先生はよく怒った。全力で怒った。「ロックじゃねえ!」と言って。宿題を忘れても怒らないが、ウソをついて言い訳をすると怒った。窓ガラスを割っても怒らないが、黙っていると怒った。怒りが頂点に達した合図が「ロックじゃねえ!」だった。先生の叫んだ「ロック」は音楽ではなく正直さとか揺るぎなさとか、そう言う意味だったと思う。自分の信念に反したことをしまった時、逆に何も出来なかっ...今も聞こえるロックじゃねえ!

  • 埼玉の令和6年6月6日

    昨日は令和6年6月6日。秩父鉄道では駅番号に6が付く4駅の記念乗車券セットを販売。通常は西暦下2桁の年号を特別に和暦の令和「6年」にして「6-6-6」の日付印としている。永田駅に乗降したことはないが、他の3駅は何度か乗降している。駅番号CR06の行田(ギョウダ)市駅は映画「のぼうの城」の忍(オシ)城、古代蓮、足袋の街、田んぼアートで有名。古い酒蔵での利き酒会でも訪れている。CR26の親鼻駅とCR36の白久(シロク)駅は埼玉の「母なる川」荒川の源流に近く、十数年前の荒川沿いウォークの中継駅として、ごく最近の秩父三十四ヶ所巡りでもお世話になった。6月3日の朝刊でこの記念切手の記事を見て、6はマイ・ラッキーナンバーなのでネット通販で買おうと思ったがアッと言う間に売り切れていた。もう一つ、6月6日の記事。埼玉...埼玉の令和6年6月6日

  • ちゃんとした失敗とは

    NHK朝ドラ「虎に翼」、一週間ほど前にここまでのあらすじを紹介したが、モデルとなった三淵嘉子を演じる伊藤沙莉(サイリ)が自分が演じる寅子(トモコ)を「ちゃんと失敗するところが好き」と評している。(今朝の「折々のことば」鷲田清一、朝日朝刊)三淵嘉子の出身校、明治大学での「虎に翼」イベントの番組で伊藤沙莉が実際にこれを語ったところも見た。「ちゃんとした失敗」とは何だろう。NPO失敗学会で数年活動した者として声を大にして言おう。「ちゃんとした失敗とは、その失敗を教訓にできることである」。「失敗は成功の母」もここから来ている。 想定外だったので・・・、事故や失敗の言い訳に多い言葉である。失敗学会の畑村洋太郎会長(東大名誉教授、機械工学)の口癖は「想定出来ることは起こり得る」。つまり事故や失敗は想定が甘いということ...ちゃんとした失敗とは

  • 自動車の検査より先「人検査」

    「ブルータスよお前もか」「自動車メーカーにあってはならないこと」。認証不正でのトヨタの豊田会長のコメントはまるで他人事、第三者的で、自社の製造現場でさえ遠い世界のことのようである。タイトル「自動車の検査より先『人検査』」は今朝の「天声人語」に書かれた昨年の朝日川柳。「人」は現場ではなく責任者、経営者と読もう。自動車業界だけでなく、今の日本は遍(アマネ)くおかしい。さて、約四半世紀前の「日本一周伊能ウォーク」は、伊能忠敬測量開始200年記念(兼朝日新聞創刊120年記念)であった。2年間職場を離れ、あるいは退職し、あるいは退職後のボランティア活動や余暇を離れ、1万1千キロを歩き通した「本部隊員」15人。実はもう一人いたが仕事の都合で途中で離脱している。年齢は30歳代1、50歳代5、60歳代6、70歳代3、平均...自動車の検査より先「人検査」

  • 「伊能ウォーク全記録」再見

    先日の大河ドラマ「光る君へ」は、備前国司に赴任した父に同行した紫式部(まひろ)が初めて覚えた中国語が再見(サイチェン)。意味はもちろん「さようなら、またお会いしましょう」だが、今日のタイトルでは日本語の文字通り「また見る」と解釈していただこう。趣味のウォーキングの結果を月一回「バーチャル日本一周」としてまとめている。その元になっているのが、日本沿海実測全図を作った伊能忠敬の第一次測量から200年を記念して、1999年1月から2年間で行われた日本一周「伊能ウォーク」の足跡である。2001年1月のゴールの3か月後に刊行された「伊能ウォーク全記録」から正味574日、11,030Kmの日々の区間と歩行距離をデータ化して毎月の到達位置をプロットしている。先日、臼杵市の位置を間違えたのは「大分県に入る」という記事の日...「伊能ウォーク全記録」再見

  • 人は一人じゃ生きていけない

    20年前の今日、蕨市で中学2年の女生徒がイジメを苦に自死した。その前日の「人権を考える」授業で女生徒が書いた作文が、両親の願いで調査報告書と共に公文書となった。その作文の抜粋から。・誰だって自分を否定されるのは嫌だと思うし、つらく悲しい。・イジメは自分をどん底まで沈めます。・人は一人じゃ生きていけない。だから友達をつくる。一人のさみしさが複数でいることの楽しさへ変わる。・生活の仕方とか全く同じ人はいない。だからこそ自分がいろんな感情を知り成長していけるんだと思います。 イジメについて考える授業でこの作文が使われた中学の生徒から手紙が来ることもある。「イジメをとめようと思うことが出来た」などと書かれる。まさに両親が願っていたことである。中学の時、教室の隅で大人しい同級生が4人に両手両足を掴まれてブランコのよ...人は一人じゃ生きていけない

  • 昨年の今日、越谷で4千棟浸水

    昨日のバーチャル日本一周ウォークの「臼杵市」の位置を間違った。臼杵市は大分県である、訂正を下記に。ブログ仲間にご指摘を戴いた、感謝である。  昨年の今日6月2日、台風2号接近の豪雨で越谷市の4千棟が浸水した。埼玉県東部の江戸川、中川、綾瀬川が流れる一帯は、旧利根川が流れていたところで「中川低地」と呼ばる。国道16号の地下50mに首都圏外郭放水路(長さ6キロ強、直径10m)が掘られ、豪雨時の貯水機能により何度か浸水を逃れて来ている。下流域では綾瀬川、中川、江戸川間のそれぞれの放水路により、豪雨時の水位調整を図って浸水対策が行われる。しかし、昨年6月2日の豪雨時、三郷排水機場のポンプ3台が停止して、中川から江戸川への放水が出来ず、綾瀬川、中川が氾濫危険水位を超えた。原因はポンプ回転軸を冷やす水回路のメッシュフ...昨年の今日、越谷で4千棟浸水

  • 生活と哲学、長谷川宏「語る」(3)

    先月5月のウォーキング結果は、2回の壬生街道ウォークなどで一日平均九千歩半ば、4月を凌ぎ今年最高となった。伊能ウォーク隊の足跡を辿るバーチャル日本一周は大分県直前、宮崎の臼杵市へ。いやー、宮崎県は長い。都城市から臼杵市まで330キロ。先月上旬から2か月近くかかった。2000年9月26日、伊能ウォーク隊が臼杵市に入った日、鉱山会社2社が県道を走るダンプトラック延べ460台の運行を止めてくれたという。 哲学者、長谷川宏の新聞連載「語る」の最終、13・14回目から。東大哲学科博士課程を卒業後の研究生として全共闘活動を体験し、権威主義の大学を否定した者として、どこであれ大学に職を求めず、学習塾で生計を立てながら市井の研究者となった。その市井の中で長谷川宏が体得したのは、「哲学も一人ひとりの具体的な暮らしから生命を...生活と哲学、長谷川宏「語る」(3)

  • 薔薇は心のパン

    今日で5月も終わり。大谷翔平が10試合ぶりの14号ホームランを打った。シーズンを約6か月とすれば今年も40本は行けそうである。確か盗塁も13か14は行っている。このまゝ行けばメジャーリーグ初の40本塁打、40盗塁の記録に期待がかかる。NHKの朝ドラ「寅に翼」も丸2か月、全体6か月の1/3を過ぎた。日本で最初の女性弁護士、女性裁判官となった三淵嘉子の生涯を描くドラマだが、戦後に入ったところである。念願の弁護士となったが依頼人から「女には任せられない」と悉く断られ傷心の日々を過ごす。身を固めるのが一番と結婚するが状況に変わりはなく、戦雲濃く依頼も減った弁護士事務所を辞職する。終戦となり、招集された夫が戦地で病死していたことを知り二重の傷心で戦後の混乱に揉まれるが、新憲法の「法の下の平等」に発奮し、初の女性裁判...薔薇は心のパン

  • 過度な食糧輸入依存、施策なし

    今朝の「折々のことば」(鷲田清一、朝日朝刊1面コラム)は、「お金を払うというのは、自分で解決できない問題を他人にパスしているだけなんや。金融教育家田内学」 食料・農業・農村基本法の改正案が参院で可決、来月から施行されるという。「政局絡みで与野党の対話が機能しなかった印象」(元農水官僚、作山明大教授)。つまりほとんど審議されなかったということ。過度な輸入依存からの脱却を図る、などは付帯決議となった。お金を払って海外から食糧を買い続ける、即ち自分で解決できない問題の他国へのパスである。 先日散歩した朝霞台から朝霞への道沿いの花たち過度な食糧輸入依存、施策なし

  • 哲学者、長谷川宏の「語る」(2)

    今月8日に、東大安田講堂の攻防戦までの前半をここに書いた、哲学者、長谷川宏の「語る」の連載が終わった。今日はその続きをまとめてみよう。東大文学部哲学科研究生として参加した全共闘は「大学解体」もスローガンに含めた従来の権威主義的な大学への異議申し立てであった。その大学に職を求めることを潔しとしなかった長谷川は、ある国立大学の講師の誘いを断り「大学外」での研究に踏み出す。同じ思いで大学院を中退した女性と結婚した。その妻は保育士を目指した。長谷川は友人と二人で学習塾「赤門塾」を開いて生計を立てた。権威の象徴である「赤門」としたのは、反語的というか、パロディーである。しっかり教えるが勉強を強制はしない、テストもやらない、小説を読んで語らい盛り上がったらその日の授業は終わり。幅広い知的好奇心をもって考える主体性と、...哲学者、長谷川宏の「語る」(2)

  • 話題の東武東上線、朝霞台~朝霞を歩く

    最近NHKでは東武東上線の特集が続く。その東武東上線沿いの歩行記である。先日の日曜日、社会人になって最初に赴任した朝霞市の工場のOB総会と懇親会が行われた。その工場は数年前に60年の歴史を閉じて、約10万㎡の跡地は、大型商業施設を含む新たな住宅街へと変遷。昨年はOB会の前に様変わりした工場跡地の住宅街に足を伸ばしたが、今年は会場の朝霞市民会館に直行。武蔵野線の北朝霞駅から約2キロのウォーキングとした。武蔵野線と直交する東武東上線の朝霞台駅を抜けると、その自由通路の商店街は何とシャッター街!半端ない人々が通ると言うのに・・・。朝霞市民会館までは東武東上線の西側を黒目川まで下って上る道。朝霞台駅前からの坂道を下ると貸し農園や空き地が広がり、振り返ると抜けて来たマンション群が並ぶ。黒目川沿いに出ると桜並木のナイ...話題の東武東上線、朝霞台~朝霞を歩く

  • 壬生道ウォーク2日目、楡木(ニレギ)に到着。

    壬生道ウォーク2日目の後半。鹿沼市に入ると歩道が左(西)側になる。どちら側でもあれば有難い。鹿沼市の市長選があるようだ。ゴールの今市までは31キロ。今日このあと10キロ、新鹿沼駅まで歩けば残りは20キロほどとなって1日でも可能な距離になると「妄想」するが無理は止めておこう。鹿沼市入って1キロ地点の「判官塚古墳」が見えて来る。源九郎判官義経が兄、頼朝に追われ奥州に逃げる際に隠れたことで「判官塚」と呼ばれる。そうだ、あの古墳の上で昼飯としよう!水田の中のアクセス道を歩き麓に着く。口碑脇の巨石は石室に使われていたもの。全長70メートルの前方後円墳で、前方の幅の方が後円の直径より大きいことから6世紀後半のものとされる、など口碑から学ぶ。高さ5メートルの「登山」をして「前方」の上に出る。大木の木陰で下界を眺めながら...壬生道ウォーク2日目、楡木(ニレギ)に到着。

  • 皐月の満月はフラワームーン

    3日前の満月、月の出の7時前からずっと雲が出てなかなか丸く撮れない。7時過ぎ9時前就寝時間ギリギリの10時近くやっと丸く撮れた。5月の満月をアメリカの農事暦ではフラワームーンという。花の多い季節の月ということだろう。さて、壬生道ウォーク2日目の続きは、円仁慈覚大師生誕の地、壬生寺を出て本格的な街道ウォークに入ったところ。本丸一丁目の交差点のすぐ先で右カーブする国道352号線、右だけに歩道がある。しばらくは概ね北西への一直線、田植えが終わった田んぼや収穫直前の麦畑が広がる風景、時折の杉並木の名残りを見ながら黙々とひたすらに歩くが、ダンプや大型トラックとすれ違う時は風圧に身構える。約2キロ、北関東道を潜り上稲葉の交差点を過ぎた田んぼの中にポツンとあるのは「金売り吉次の墓」。奥に見える鳥居のところにお堂があると...皐月の満月はフラワームーン

  • 壬生町の壬生城と壬生寺を巡る

    壬生道(壬生通り)ウォークの2日目。スタートの壬生町巡りの続きは壬生城址公園。裏口とも言える北西隅にある精忠神社から入ると歴史民俗資料館と公民館ホールの間に出る。壬生城は天守や櫓のない館造り。歴史民俗資料館に展示されるという模型の写真を口碑から。その本丸あたりを眺めるのがこの位置である。壬生城は十五世紀の中頃、ここに来る前に訪れた常楽寺の西側に壬生胤業(タネヨリ)が最初の館(壬生古城)を建て、二代目の綱重がこの地に築城した。五代義雄の時、秀吉の小田原征伐で北条氏と共に壬生家は滅び、関ヶ原の後で信州高島城から日根野氏が入封。十八世紀の初めに入封した鳥居忠秀以降八代に渡って鳥居家が城主(藩主)を務め明治維新となり廃城となる。壬生城跡は一時中学校にもなったがそれも移転し、平成の初めに最後まで残っていた本丸前の堀...壬生町の壬生城と壬生寺を巡る

  • 文科省、報道の自由を侵す

    教員の定額残業代を4%から10%に増額すると言う働き方改革について「定額働かせ放題の枠組みは残る」としたNHKの報道に文科省は「一面的で遺憾」と抗議文を送ったという。教師はもちろん多くの国民も「働かせ放題の定額残業制」の本質が変わっていないことを知っている。「国民に誤解を与える表現」という文科省の「本質を誤解させよう」とする意図である。壬生道ウォークの2回目。まずは城下町かつ宿場町の壬生見物。地図を睨みながら、大師町南の交差点で西に曲がる壬生道の内側に点在する見どころをグルグルと左回りに巡ることにする。まずは壬生駅入口から少し北に歩いた本陣跡。「自転車屋さんのあたり」という先達の表現に、この増田輪業店だろうかと道を渡る。先達が歩いたころはなかった(?)口碑がしっかりと立つ。実はこれより手前にもっと「らしい...文科省、報道の自由を侵す

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