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  • 黄金色の実りに白い鷺

    青い田んぼの中の鷺をアップしたのが,たった2週間前。でも,8月末時点で,一部の田んぼは,すでに,こんなになっていた。油断している間に,季節が巡っていた。黄金色の田んぼに,ダイサギがいる風景。都会の若い人など,この風の匂い,嗅いだことのない人も,いるのだろうか。田んぼを吹く風には,濃く,米の香りがしていた。よく見ると,このダイサギ,イナゴ食っている。まさに,実りの秋の風景だった。イナゴの佃煮は,仙台でも普通に売っていて,私も,大好き。こちらには,2羽のサギが首を出していた。よく見ると,右側は,ダイサギじゃなさそう。一見,同じに見えるが,右側は,チュウサギだった。目の前の裸出部に婚姻色の黄色が残っていて,口角が目の下で切れている。頭やくちばしのプロポーションが,左側のダイサギとは異なっている。チュウサギは夏鳥...黄金色の実りに白い鷺

  • かわいいかくれんぼ ♪

    たかぶがねたんぼでちょこちょこかくれんぼどんなにじょうずにかくれてもかわいいおしりがみえてるよだんだんだあれがめっかった(2024/08/24タカブシギ)かわいいかくれんぼ♪

  • 暑くない!

    この夏は暑かった。そして,「もういい加減にしろ!」と,言いたくなるくらい,『暑い』という言葉が,世の中に溢れていた。暑さそのものより,『暑い』という言葉に,イラッとしていた。「暑さが快感に変わってきたぜい!」,などという人がいてもいいような気もするが,そんな人はいない。下手すりゃ死ぬから,無理は厳禁。暑さに戦いを挑むのは,愚か者。外に出ても,水分・塩分摂って,みんな,お大事に。それが正解。それでいい。でも,炎天下でも羽毛の服を脱げない鳥たちは,どうなん?このホオジロ,何て言っている?◯・つ・い?それとも,◯・に・そ・う?口を開けて,放熱するだけでは,追いつかないと思う。この暑さで,結構な数,落鳥してしまったかもしれない。一昨日は,私も,右足の脛とふくらはぎの両方がつって,痛みで歩けなくなり,途中で帰宅。熱...暑くない!

  • え? もう来たの?

    伊豆沼。獅子ヶ鼻に,マガンが2羽いた。例年,ここにマガンが渡ってくるのは,9月20日前後。早い年でも,9月15日過ぎなので,2~3週間先。早すぎる。黄金色の稲が背景のマガンは,毎年見ているが,ハスの花とマガンを一緒に見るなんて。渡っていかなかった居残りマガンが,ここに移動してきた可能性が高い,とは思う。ただ,オオハクチョウとヒシクイは,居残り組と遭遇していたが,マガンは見ていなかった。ホントのところ,どうなんだろう?今,本体が来ても,周辺田んぼの稲刈りは,まだ先で,田んぼには,降りるところがないぞ。それに,嫌われるぞ~,刈り取り前の米を食べると。(2024/09/01マガン)え?もう来たの?

  • パンダ=うん○ の証明

    葛の葉に付く,オジロアシナガゾウムシ。白と黒のデザインなので,『パンダムシ』との愛称があるようだ。ちっちゃくって,可愛らしい甲虫なので,パンダムシという愛称がよく似合う。一方で,この虫,身を守るため,鳥の糞に擬態している,という。なるほど,なるほど。そのようにも見えるな。そうすると,次の証明式が成り立つ。オジロアシナガゾウムシ=パンダオジロアシナガゾウムシ=うん○∴パンダ=うん○知る人ぞ知る秘密。実は,パンダって,うん○だった。なんてことを書くと,根強いパンダファンに怒られるか。今のうちに謝っておいた方が良いかな?(2024/08/24オジロアシナガゾウムシ)パンダ=うん○の証明

  • 毛糸玉のような顔

    顔が,毛糸を丸めたように,まん丸で,超めんこ。黒くって,大きな丸い目と,ピンと突き出した触角。このように拡大して見ると,触角と黒い目が,ガーディアン・オブ・ギャラクシーに登場していたマンティスのイメージとかぶる。丸めたストローを伸ばした。横から見ると,もっとまん丸な顔。翅に,白っぽい斑が,一列に並んでいる。スルーしてしまうことも多いイチモンジセセリだけれど,こんなにかわいく写るんだね。(2024/08/18イチモンジセセリ)毛糸玉のような顔

  • 白いムラサキツメクサ

    何かの記事に混ぜようと思っていて,そのまま忘れていた。探して見つけたわけではなく,車から降りたら,すぐそこにあった。よくわからないが,白いムラサキツメクサって,シロツメクサの四葉並に珍しいものなのだろうか。ネットで調べたら,シロバナアカツメクサ(又は,セッカツメクサ)という,白い花の品種があるようだ。品種化されているものなら,それほど珍しくないかもしれないが,私は,初めて見た。この周辺で,白い花を咲かせていたのは,この株だけだった。(2024/08/10ムラサキツメクサ)白いムラサキツメクサ

  • ヤンマの夏

    この夏に出会ってきたヤンマたち。ギンヤンマは,伊豆沼で撮影したものを記事にしたが,その後も,水辺に行くたびに,出会ってきた。子どもの頃は,憧れのトンボで,自分とは関わりのない,遠い存在だった。おとなになって,フィールドに出るようになると,各地で出会うようになったが,捕まえようなんて思わなくなったし,ヤンマは『飛ぶ』生き物なので,撮ろうなんてことも思わなかった。それが,今,私のようなドン臭い人間でも,こんなふうに,飛んでいる姿を撮影して,楽しむことができるようになった。詳しく書くと長くなってしまうので,自重するが,これは,カメラとレンズの長足(ちょうそく)の進化のおかげに,他ならない。本当にありがたいことだ。感謝しかない。今回,ここに貼ってきたのは,青葉山公園の池にいたギンヤンマ。このとき,飛んでいるコシア...ヤンマの夏

  • 美しい花風景?

    山形市を一望できる高地に,こんなに見事な花風景があった。前月,各地で開催されたひまわり祭りの花風景にも匹敵する,と,素直に感動。きれいだなぁ,と思いながら,写真を撮った。しかし,大馬鹿だった。この花々は,ヒマワリと同じキク科ではあるが,特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウ(大反魂草)だった。寒冷な気候を好み,また,地下茎による繁殖力が半端なくすごいため,高地にある国立公園などでは,大群落を作っており,在来種への影響が出ているようだ。他の植物の成長を邪魔する物質を出すので,大群落が形成された場所からは,高原植物などの在来種が消えてしまう。根絶するには,地下茎ごと排除する必要があり,各地で,その作業が行われているようだが,かなり手強いようだ。同じ風景でも,そういう知識を得る前と後では,全く違って見える...美しい花風景?

  • めんこガエルめっけ

    今回の記事は,なので,苦手な人は,速やかに,ここから逃げて...山形県の県民の森。薄暗い森の中,沼の岸辺を歩いていたら,こんなめんこなカエルと出会った。一旦,葉っぱの上に乗ったゴミと思って,通り過ぎてしまったが,戻って,よ〜く見たら,ちっぽけなカエルだった。お尻に,まだ,おたまじゃくしの尻尾が付いていた。どうよ。このめんこさ。(2024/08/18シュレーゲルアオガエル)めんこガエルめっけ

  • ラーメンのおかげ

    途中で,ゆっくりとラーメンを食べてから行った。にんにくスライスがたっぷり入った野菜炒めに,さらに,おろしにんにくをスプーン一杯追加。スプーン一杯の幸せ。ときに,食欲は,鳥見欲に勝つ。こんなことしているから,到着したとき,鳥の海は,すでに満水になっており,干潟がなくなっていた。仕方なく,浜の方に行くと,台風の影響なのか,珍しくも,ウミネコの群れが羽を休めていた。そこに,1羽のチュウシャクシギが,ひらりと飛来。超ラッキー。ラーメンを食べてきたおかげで,タイミングばっちりだ。チュウシャクシギが,ウミネコの群れに混ざっている,珍しい光景。このチュウシャクシギ,何度か,低空を旋回するように飛んでくれた。腰の白い三角。ピピピピピピピと,鳴きながら,飛ぶ。異名は,セブンホイッスラー(SevenWhistler)。世間的...ラーメンのおかげ

  • アオアシシギをしゃぶる

    前回は,ず〜っと,元気に走り回っていたが,今回は,おとなしく,佇んでいたので,姿をじっくりと鑑賞できた。全体に白が勝っている清楚な姿。走り回っていると,長屋の元気なおばちゃん,て感じだが,本来のアオアシシギは,躾の行き届いた,武家の子女。顔のアップ。丸くて大きな目が,『鬼滅の刃』に出てくる産屋敷家(お館様)の子どもたちの目にそっくり。まさに,武家の子女。羽繕いのとき,こんな表情も見せてくれた。つむった目と曲げた首,そして,白い喉。上品な色気がある。正直,庶民派のキアシシギは,結構早い時期に見飽きてしまうが,アオアシシギは,見飽きることがない。下を向いたときの,背中の模様が,また美しい。こんな模様の手ぬぐいやバンダナを売っていないものか?この日,ここの干潟には,キアシシギたちも入っていて,相変わらず,コマツ...アオアシシギをしゃぶる

  • 台風の置き土産?

    台風7号が沖合を通過中の蒲生海岸。最初は,「なんだ,こいつ?ゴキブリ?」と思った。しかし,よく見ると,甲虫だった。尋常じゃない光沢があり,異様なくらい,キラキラ光っている。カミキリムシじゃないし,クワガタムシやコガネムシの仲間でもなさそう。とりあえず,現場では,写真を撮っておいて,夕方,家に戻ってから,図鑑で調べてみると,タマムシの仲間っぽい。光沢が強くて,見にくいが,背中に2対の白っぽい斑がある。私の図鑑で,これに該当するのは,アオマダラタマムシだけ。ネットで検索すると,南方系の虫で,福島県が北限との記載があったが,別の記事によると,2020年に,宮城県でも発見され,今は宮城県が北限になっている,という。とはいえ,この個体は,宮城県産,というより,台風が,南方から運んできた可能性が高いように思われる。通...台風の置き土産?

  • 知らなかった~

    はまっていた,というほどではないが,チョウやトンボを撮るために,マクロレンズは,常に2~3本は手元に置いて,楽しんでいたことがあった。しばらく前に,レンズはすべて売り払ってしまったが,最近,また,虫が面白くなってきてしまった。で,ご近所に出かけ,手持ちの100-500mmのズームレンズで,キチョウを撮影して楽しんでいたのだが,久しぶりに図鑑を見ると,何と,知らない間に『キチョウ』は,『キタキチョウ』と『ミナミキチョウ』に分けられ,『キチョウ』というチョウは,いなくなっていた。宮城県にいるのは,『キタキチョウ』らしい。分類については,以前から,トンボ分野では,カワトンボが,『ニホンカワトンボ』に統一されたり,鳥分野では,ハヤブサが,タカの仲間でなくなったり,メボソムシクイに,『コムシクイ』と『オオムシクイ』...知らなかった~

  • その虫,凶暴につき

    ムシヒキアブの仲間は,ほかの虫を捕まえ,その体液を吸う。獰猛な虫で,虫に感情があれば,まさに恐怖の対象。その仲間の中で,フィールドで目立つのが,アオメアブとシオヤアブ。アオメアブは,美しい目が,目を引く。青い目はとっても美しいが,口元のひげの下に,恐ろしい口吻が見える。この黒い口吻を,捕らえた虫に突き刺して,体液を吸う。横から見ると,こんな感じ。獲物をがっちりと捕まえられるよう,足先が二股に分かれている。こちらは,シオヤアブ。アオメアブと同じく,太くて,黒い,口吻が見える。見るだに,恐ろしい。でも,強い虫が好き,という人は,こういうのが,堪らないかもしれない。足の構造も,アオメアブと一緒だった。動きが,なんだか変だったので,よく見ると,もう1個体と繋がっていた。なお,アブの仲間では,人から吸血する種類もあ...その虫,凶暴につき

  • ウェストがくびれた女はヤバい

    ハチの仲間で,人を刺すのは,腰がくびれている細腰亜目に属するハチに限られる。また,ハチの針は,産卵管なので,人を刺すのは,メスだけ。タイトルの『ウェストがくびれている女』って,人間の女性ではなく,ハチのメスのこと。今回,記事に上げるのは,そんなハチの中のコアシナガバチ。ご覧のとおり,しっかりと,腰がくびれて,スタイルも,色彩も,美しいハチだ。このハチは,自分用には,主に花蜜や樹液を食べているが,巣で待つ幼虫のため,イモムシなどを狩る。今回捕らえたのは,イモムシと違って,翅も足もあるツマグロオオヨコバイの成虫。ツマグロオオヨコバイの生前の姿。その姿がバナナに似ていることから,『バナナムシ』とも呼ばれる,めんこな虫だ。あ,捕まえられた。バナナムシの独特の模様が,ハチのアゴの下にあるのが見える。あぁ,がっちり,...ウェストがくびれた女はヤバい

  • しりあげ虫

    昆虫の仲間には,人間の空想を,そのまま現実にしたような,不思議な生き物が,多くいる。この虫もそんな感じ。英名では,スコーピオン・フライ,と,なかなかカッコいいが,和名では,しりあげ虫,と,味わい深い名になる。たぶん,種名は,ヤマトシリアゲ。オスは,英名のとおり,サソリのように,上に反った尻尾が特徴。丸まった尻尾の先端には,交接器とハサミが隠されており,メスと交尾するときに使うほか,オス同士が争うときにも使うらしい。常には,丸めた尻尾に,大事な武器を隠しているのがいい。この尻尾の存在が,この虫を,ジブリのアニメに出てくるような,不思議な生き物に見せている。なんか,原始の昆虫のような雰囲気もあるが,事実,この仲間は,2億5千年前から,存在しているらしい。メスと交尾する方法もユニークで,メスに食べ物をプレゼント...しりあげ虫

  • 見間違えた

    見間違えたのは,コオニヤンマではない。コオニヤンマは,一見,オニヤンマとよく似ているが,フィールドでも,見間違えることはない。オニヤンマは,飛び回ってなかなか止まらず,止まるときは,ぶら下がって止まるが,コオニヤンマは,しばしば止まり,何かの上に乗っかって止まることが多い。コオニヤンマは,そもそも,ヤンマの仲間ではなく,サナエトンボの仲間なので,胸の模様も,オニヤンマとは全然違う。間違ったのは,こっち。沼の上を,ず〜っと飛び回っていた,黒・黄の大型トンボ。撮っているときは,オニヤンマだと思い込んでいたが,家に帰ってから,写真を見ると,違っていた。胸に,オニヤンマにはない緑色があった。カメラの設定を間違えて,ブレが目立つ写真ばかりになってしまったが,写真をよく見ると,オオヤマトンボだった。そうとわかった上で...見間違えた

  • 雲の中を飛ぶ

    蔵王お釜周辺,高度1,700m付近。アマツバメの声がにぎやかに聞こえるが,姿を探しても,なかなか見つからない。と,思っていたら,雲の中を飛ぶ姿が,薄く見えた。雲が,この日,このときは,私がいた場所のわずか上を流れていたので,こういうことになった。雲の中を飛ぶってことは,ミストの中を飛ぶってこと。暑い夏は,気持ちいいだろうなぁ。数は数えなかったが,撮影した写真を見ると,50~60羽は,いたかもしれない。にぎやかなアマツバメの声の下では,ビンズイが,さえずっていた。以前は,この周辺がビンズイだらけになっていたこともあったが,ずいぶん少なくなってしまった。こちらは,カヤクグリ。姿は地味だが,鈴を振るようなさえずりが,とってもきれいな鳥。コマクサも,まだ大丈夫だった。蔵王のコマクサは,駒草平や熊野岳まで行かなくっ...雲の中を飛ぶ

  • 赤とんぼの季節

    もう出ているかな,と,家の近くのポイントに行ったら,いた。真っ赤なの。マユタテアカネ。名前の由来が顔にある。私は,眉ではなく,ぶたの鼻のように見えるので,『ぶたアカネ』と思っている。だから,ホントの名前を,よく忘れる。今回も,図鑑を見て,名前を調べてしまった。このトンボは,真っ赤になるので,出現初期には,出会えるとすごく嬉しい。緑色の中に,染み入るような真っ赤。メスは,翅先端に,ノシメトンボのような黒っぽい斑が現れる個体も多い。ここは,同じく真っ赤になるマイコアカネも出るはずだが,今回は見つけられず。これからなのか。この一週間前の蔵王には,まだ赤くなっていないアキアカネとナツアカネがいっぱいいた。アキアカネとナツアカネは,互いに似通っていて,紛らわしいが,胸の模様を見ると,上がアキアカネ,下がナツアカネか...赤とんぼの季節

  • 蝉しぐれの中の『?』

    青葉山公園の三の丸周辺。蝉しぐれの中,蝉の抜け殻がたくさんあった。足下の地面には,蝉が出てきたと思われる穴がいっぱい。とても不思議だったのは,木の高い所にも,足下にも,抜け殻があった,ってこと。セミは,地面から出て,木の幹などにすがって羽化するが,羽化する場所をどのようにして決めるのだろう。一見すると,木の高いところで羽化した蝉は,ずいぶん苦労して登っていったんだろうな,と思うし,足下の草などで羽化した蝉は,ラクしたんだなぁ,と思いがちだが,もしかすると,ず~っと地面を這ってきて,ここにたどり着いたのかもしれない。ちなみに,我が家の庭でも蝉が羽化しているが,抜け殻が地面がコンクリートの場所にある踏み台にあり,出てきたと思われる穴から,5~6mは,離れていた。ホント,不思議だ。次からは,羽化した後の蝉たち。...蝉しぐれの中の『?』

  • 丸い鳰

    丸。左にぶるぶる。右にぶるぶる。ふわっふわ。三の丸にある長池では鳥が近い。(2024/08/11カイツブリ)丸い鳰

  • 田んぼと鷺

    稲の背丈が高くなってきた田んぼ。風が通り抜け,サワサワと,若い稲穂で,さざなみを作る。そんな青い田んぼに見える白いサギの頭。風が頬を撫でる感覚,米の匂いが微かに含まれた田んぼの匂い...。田んぼが黄金色に変わった季節も楽しみ。(2024/08/03ダイサギ)田んぼと鷺

  • 宿題の解答は?

    以前,ハンミョウの記事を書いたときの宿題を解くため,蔵王に行ってきた。蔵王に行くと,ハンミョウと良く出会うが,その種類は,何なのか?解答。ミヤマハンミョウ。予想どおりの『やっぱり』な結果だったが,自分で確認しないと気が済まなかった。ミヤマハンミョウは,一見地味な昆虫で,よ〜く見ても地味だが,翅の端っこに,青緑系の構造色が見えるような気がした。そして,そのときは,目の錯覚かもしれないと思ったが,飛んだとき,青緑に光ったように見えた。気になったので,家に帰ってから,ネットなどでいろいろ調べてみたら,どうやら,地味な翅の下に青緑に輝く美しい腹部が隠れていたようだ。目の前にいたのに全然気づかなかった。捕まえて裏っ返せば良かっただけなのに。自分の予習不足が原因で,また,そこまで解説している図鑑がなかったせいだが,正...宿題の解答は?

  • 夏,海と空と鳥と

    海も,空も,青かった。実際は,無茶苦茶暑いのだが,海や空の青がある景色は,清涼感を感じさせてくれる。夏の海を背景に佇むコアジサシ。空の青に,白い体が映える。こちらは,今年生まれの幼鳥。あどけなさが漂う。やっぱり,青い空に似合うのは,成鳥の白だ。このとき,この砂浜に,コアジサシは,この親子2羽だけだった。シロチドリは,10羽くらいいただろうか。シロチドリも,熱くなった砂浜が,似合う鳥。お立ち台にも,上がってくれた。砂浜が熱いときは,何かの上に乗っていることが多いように思う。砂浜にいる鳥たちは,ビーサン履けないから,砂の熱さが,直接,足に伝わってしまう。何かに驚いて,一旦飛んで,戻ってきたとき,青い空に,白い体が映えた。このとき,飛んだ個体は,7羽。夏の青い背景に,白い鳥を楽しむことができ,満足。この帰り道,...夏,海と空と鳥と

  • 捕りたい鳥 vs. 捕られたくない魚

    ササゴイは,狩りの名手とされている。この日は,運良く,そのササゴイの狩りを観察することができた。しかし,成功確率は,今季の東北楽天ゴールデンイーグルスの勝率までも届かない感じ。平たく言うと,5割以下,ということ。最初は,なかなか型の良い獲物をゲット。ほう,さすがだな。なかなかやるな。と,思って,次も...,と,狩りの名手ぶりを期待し,固唾を飲んで,見ていたが,失敗。すごすごと岸辺に引き返す後ろ姿。気を取り直して,再度,狩りのポジションに付くが、また,同じように,失敗。失敗すると,盛大に飛び散らかした水飛沫が,なんとも悲しい。水飛沫と共に,魚まで飛んでいるし。これって,このササゴイが,不器用,というより,魚の方の生き残り戦略に,素直にはまっていたのかもしれない。数匹だったら,狙いも付けやすいが,群れが大きく...捕りたい鳥vs.捕られたくない魚

  • 究極にめんこ?

    ソリハシシギって,こんなに,めんこかったっけ?ソリハシシギは,キアシシギよりちょっぴり背が低くって,くちばしが上に反っているのが特徴の小さなシギ。ウミネコと比べると,こんなに小さい。オレンジ色っぽい黄色い足で,元気に干潟を駆け回る。これまでも,めんこだなぁ,と思っていたが,この子は,別格に,めんこに見えた。人間と同様,鳥も,1羽1羽,容姿が異なるが,この子は,人間だったら,愛姫(めごひめ)を演じていた頃の後藤久美子さんの可愛さに匹敵するかも。日本産野鳥の中では,コサメビタキが最も写真映りが良い鳥だと思っているが,このソリハシシギ,目の付近が,コサメビタキと似ている。真っ黒でまん丸の目と,目の周りが白いとこが,コサメビタキの特徴と共通。それと,この子,他のソリハシシギより,目が大きくって,モモンガ的な可愛さ...究極にめんこ?

  • となりのカニはよくカニ食うカニだ

    この記事には,カニがカニを食べている場面が出てきます。苦手な方は注意願います。久しぶりの蒲生干潟。シギチの秋の渡りを楽しみに来たのだが,カニたちが,とてもにぎやかだったので,つい足元ばかり見てしまった。ちっちゃくて,体色が砂に同化し,砂のかたまりが動いているように見えるのは,コメツキガニ。写真ではよくわからないが,1㎝に満たないくらいの小さなカニだ。私が動くと,一斉に,サーっと穴に隠れるが,隠れそびれて,残っている子も有り。数限りなくいる感じ。夢中になってコメツキガニを観察していたら,いつの間にか,すぐそこに,ソリハシシギがいた。飛ばす前に気がついて良かった。この子,コメツキガニを食べていた。このソリハシシギ,無茶苦茶かわいかったので,明日の記事に,再登場してもらおう。コメツキガニよりずっと大きくて,がっ...となりのカニはよくカニ食うカニだ

  • 花とみつばち

    このタイトル,どこかで聞いたことあるな。郷ひろみだったかな?どうでもいいけど今日の記事は,この頃,観察できた,花とミツバチの組み合わせ。7月下旬まで,山元町で開催されていたひまわり祭り。やや小さめのヒマワリが畑にびっしり。7.6haに280万本というから,すごい。もっかい言うけど,280万本!『咲』という字は,笑う,という意味もあるが,まさに,280万の花が笑っていた。つぼみもかわいい。横顔も。このヒマワリに,何か来ていないか,と見たら,探すまでもなく,ミツバチが,たくさん集まっていた。ミツバチがいない花がないほど。ヒマワリの花の黄色い花びらは舌状花。中の円盤状のところにある,つぶつぶ,ひとつひとつが,管状花(筒状花ともいう)。ミツバチは,このためにこういう色と模様になったのではないか,と思うくらい,ヒマ...花とみつばち

  • 世の中,いつまでも甘くない

    以前,カンムリカイツブリの親が,何度も繰り返し潜水して小魚を捕り,子どもたちに与えている光景を紹介したが,世の中,いつまでも、そんなに甘くない。今回も,親は何度も潜水していたが,前回のような給餌光景は,観察できなかった。親が浮上すると,以前と同様,子どもが素早く寄っていって,餌をねだるが,親が子に餌を与えることなし。一見,冷たく見えるが,わざと餌を与えず,子どもが自分で魚が捕るよう,仕向けていたようにも見えた。親が潜水した後を追って,自ら潜水を始めた子もいた。右側に潜水したのが,親。追いかけて,子も潜水。半歩の成長。一方で,甘ったれて,ず〜っと,親の後に付いていた子もあった。末っ子なのかな。甘やかすのは,人間も,カンムリカイツブリも,母親の役割?(2024/07/27カンムリカイツブリ)世の中,いつまでも甘くない

  • バンの4きょうだい

    バンの子どもが1羽いた。まもなく,別の子ども1羽を連れた,親がやってきた。ん?奥に,まだいる。結局,子どもバンは,4羽いた。孵化したばかりのように,ちっちゃくて頼りない。でも,いっちょ前に,親と同じいろのくちばしがあり,足指もしっかりと長い。体の横に,ピンクのちっちゃな手が,見えている。何とも言えず,めんこ。お母ちゃんっ子ひとり除いて,3きょうだいが,きれいに,整列。めんこ。葉っぱの上に,親子水入らずの光景。ハスの葉に,基本,隠れている。が,見えていた。近くには,大きくなった子どももいた。人間で言うと,少年って感じかな。スケボーでオリンピックに出る世代。バンは,年に2〜3回繁殖するので,この子は,さっきの雛たちの,お兄ちゃんか,お姉ちゃんかもしれない。スケボーではなく,葉っぱに乗って,スケボー気分。オリン...バンの4きょうだい

  • 体重制限あり?

    子どもの頃から,生き物好きで,本好きだったので,図鑑を始め,生き物が載っている色んな本を,手当たり次第に読んでいた。その中に,スイレンのような葉の上に乗ったレンカクのイラストがあって,レンカクは,足指が長いから,葉が沈まない,というような説明が付いていた。目の前の,この光景を見て,そんなことを思い出した。バンだって,足指は長い。だから,捨てたもんじゃない。そ〜れ。ほい,ほい。レンカクに負けるもんか。でも,あれれ?ずぶぶ?沈んではいなくって,葉っぱの上には,乗っているんだけどねぇ。体重制限があったか?(2024/07/27バン)体重制限あり?

  • 田んぼと沼を行ったり来たり

    ギョギョシ,ギョギョシという,オオヨシキリのにぎやかな声が,聞こえなくなったが,いなくなったのではなかった。さえずりはしなくなったが,姿を見せて,田んぼと沼を,行ったり,来たりしていた。これは,ケージではなく,沼の周囲に張り巡らされたフェンス。フェンスに止まって,右左の安全を確認してから,道路を渡って,田んぼに行く。餌をくわえているってことは,巣に,お腹をすかせた子どもたちがいるのだろう。田んぼと沼を行き来していたのは,オオヨシキリだけではなく,ヨシゴイやバンなども。バンは,田んぼの方に,餌を運んでいた。それにしても,田んぼに鳥がいる風景って,良いなぁ。沼で繁殖する鳥たちにとって,沼を取り囲む田んぼの存在は,非常に大きいようだ。なお,沼を周回する道路は,バンが飛び出すこともあるので,要注意。(2024/0...田んぼと沼を行ったり来たり

  • 頭に毛がツンツン

    ここに来たのは久しぶり。沼にいたメンバーは,前回と変わりなかったが,ヨシゴイは,大きく育った巣立ち雛がいた。ハスが茂る中で,キョ,キョ,キョ,キョ,と4〜5回,続けて鳴いたり,ガサゴソと,不器用に音を立てて動いていた。写真では大きく見えるかもしれないが,ハスの森の中では,こんなにちっぽけ。少なくとも4〜5羽はいたようだ。首を伸ばす練習?伸ばした首の上に付いた,左右の目が,なんとも可愛い。本来,警戒ポーズなのだが,そんな雰囲気ではなく,ちょっと首を伸ばしてみた,という感じ。正面顔はどう?頭の毛が,ぽよぽよ。葉っぱの間から,こっち見ている?自分は,見られていない,と思っているのかな。背中の色が濃い。松ぼっくりみたい。みんな,頭の毛がツンツン。こんな頭の中年親父がいそう。どの子も,客観的に見て,決して可愛いビジ...頭に毛がツンツン

  • 夜咲く花の名残

    先日,娘がいる東京に行ったときのこと。きれいな花だなぁ,と思って撮影したのだが,夜に咲く花のようだ。この花は,夜に咲いていた花の名残なのかな。このときに,くしゃっとまとまった糸状の花びらの先端が,夜は,ぴんと伸びて広がっていたようだ。幻想的な花なんだろうなぁ。夜に開ききった花も,いつかは見てみたい。(2021/07/19カラスウリsp.)夜咲く花の名残

  • チョウの飛翔を撮る

    アオスジアゲハの青って,青く透けて,光っているよう。止まったところを撮影して,後でじっくりと観賞したかったのだが,全然止まってくれない。花にも止まるようだし,集団吸水も行うようだが,この日は,その気配なし。仕方ないので,飛んでいるところを撮ることにした。チョウは,鳥やトンボと違い,飛び方が直線的ではないので,撮影の難易度が高い。しかし,よ~く観察していると,個体によっては,高いところを,巡回するように飛んでいる。フレームに入るのは一瞬なので,カメラのAFが効くよう,背景になにもない空間に入ってくるのを待ち構えて,シャッターを切る。逆光になるのは,やむなし。無茶苦茶むずかしいけれど,無茶苦茶楽しいシューティングゲーム。逆光だから,青が透けて,すごくきれい。翅の青いところには,鱗粉がないので,青く,鮮やかに透...チョウの飛翔を撮る

  • ぺちゃんこになったわけ

    浜辺でシロチドリを見ていたら,急に,姿勢を低くした。その姿勢のまま,素早く,近くの窪みに移動し,平べったくなった。そして,砂に埋まるんじゃないかと思うくらいの勢いで,体をぐりぐり動かして,ぺちゃんこになった。え,ナニ?どした?と,思った直後,サーッ,と黒い影が,低空を,高速で横切っていった。ハヤブサの幼鳥だった。あぁ,命拾い。シロチドリと違って,私は,全然気づいていなかった。私がシギ・チドリだったら,とっくに食われ,この記事も,書けなかったところ。ちなみに,シギ・チドリには,ハヤブサが付きもの。渡りの時期,シギ・チドリの群れを観察していると,ハヤブサが突っ込んでくることが,とても多い。ハヤブサの出現は,猛禽好きには喜ばれるかもしれないが,この時期は,嫌われることが多いと思う。しかし,このハヤブサ幼の立場に...ぺちゃんこになったわけ

  • 今は もう秋~ ♪

    シギ・チドリの秋は,早い。7月28日,午前中,山元町のひまわり祭りを見た後,昼食に,亘理町内にあるラーメン屋に行くことにしていたが,思ったより時間がかからなかったので,お昼まで,時間が空いてしまった。そこで,夢の世界で遊び始めた妻を,クーラーが効いた車内に残して,ちょこっとだけ,鳥の海を覗いてみた。そうしたら,もう,数種類のシギたちが来ていた。北の繁殖地で子育てを終えたシギチ成鳥たちが,南下を始めたようだ。世の中,まだ,『秋』というには早いのだが,シギチの世界では,今の時期の渡りでも,『春の渡り』に対して,『秋の渡り』と言っている。キアシシギは,前日も,7羽の群れを見ていたが,この日は,6羽を視認。私ひとりの目で,限られた時間に,ごく一部を探した結果だから,もっと,いたかもしれない。声は,にぎやかに,聞こ...今はもう秋~♪

  • 残念 宮城にもいた

    昨日の記事のアカボシゴマダラ。まさか宮城県まで来ているなんて,思いもよらなかったから,調べもしないで記事を書いていたが,宮城県にもいた。たまたま,記事を上げた日に,地元県内で目撃。昨日,7月28日が山元町の「やまもとひまわり祭り」の最終日だったので,妻と一緒に,ひまわり畑を楽しみに行ったのだが,会場に隣接した神社にいた。改めて調べてみると,数年前から宮城県内でも観察されており,すでに定着しているようだ。スマホで検索してみたら,よく知っている方が,自ら現地調査で確認した上で,昨年の同じ時期,記事にして,ネットに上げていた。この方は,長い年月,継続して,日々,生き物観察を続けており,凄い方。尊敬に値する方。私が見たのは,県南沿岸部だが,すでに,仙台市内にも定着していたらしい。一方,私は,安穏として生活している...残念宮城にもいた

  • 重点対策外来種で特定外来生物

    葛西臨海公園に,アカボシゴマダラが,たくさん飛んでいた。きれいなチョウだなぁ,と無邪気に眺めていたのだが,宿に帰ってから調べてみると,日本にいてはいけないチョウだった。環境省が作成している「生態系被害防止外来種リスト」に本種が掲載されており,「総合的に対策が必要な外来種(総合対策外来種)」の中の『重点対策外来種』に指定されていた。また,外来生物法に基づく『特定外来生物』にも指定されており,今は,飼育することや,放つこと,譲渡することなどが,禁止されている。成虫はもちろん,幼虫を見つけても,家に持ち帰ったりしてはいけない,ってこと。自分だけで楽しむ場合であっても,許可なく飼養等をすれば,1年以下の懲役,又は,100万円以下の罰金。野外に放したら,3年以下の懲役,又は,300万円以下に罰金。元々は,中国,朝鮮...重点対策外来種で特定外来生物

  • 海獣たちのいるところ

    以前にも同じタイトルを使ったような気がするが,ま,いっか。センダックの絵,大好きだし。敬意を込めて。今回の航路では,海獣,2種類。コビレゴンドウは,1家族3頭を観察。子どもが,親ふたりの間にはさまって,守られているように泳いでいた。「鯨とイルカのフィールドガイド」(東京大学出版会)によると,コビレゴンドウには,2つの地方型がある,という。ひとつは,マゴンドウと呼ばれ,房総以南に分布し,体が小さく背びれ後方の白斑が不明瞭な型。もうひとつは,タッパナガと呼ばれ,銚子から北海道沖に分布し,大型で背びれ後方の白斑の明瞭な型。大きさの比較はできないので,背びれ後方に着目すると,親2頭は,白斑が明瞭に出ていた。手前が,お母さんで,向こう側が,お父さんかな。この海域では,もう少し後の時期と思っていたので,嬉しい出会いだ...海獣たちのいるところ

  • 絶滅危惧種II類で天然記念物

    希少,とされている鳥。どちらかというと南方系の鳥のようだが,過去に撮影した写真を見ると,この航路でも,4月~6月の時期,何度か出会っている。全然頭になかったので,思い出すまで,少し時間がかかったが,海上に浮かんでいるときの斜め上を見ているような姿勢は,独特だ。この日,海には霧がかかっており,広い海の中ではちっぽけな鳥なので,「見る」ことを優先してしまい,まともに写真撮影ができなかった。いたのは,全部で20~30羽程度だったか。(2024/07/15カンムリウミスズメ)絶滅危惧種II類で天然記念物

  • 謎の海洋生物

    なんだろう,これは?往路では気づかなかったが,復路は凪だったので,10くらいは,目撃した。最初は,横たわって海面に浮いているマンボウかな,と思ったが,ひれが1枚ではなく,縦に2枚並んでいるので,違う。キタオットセイでもないし,イシイルカでも,カマイルカでもない。哺乳類ではなさそう。くねくねと,ゆっくりと泳いでいるようにも,見えたので,ひれのひとつが背びれ,もうひとつが尾びれかもしれない。こちらが背びれ。こちらが尾びれ。上の2枚の写真では,巨大な魚影がわずかに透けて見える。巨大な魚か?バラツキがあったが,大きなもので,2~3mくらいはあった。海面付近にいる大きな魚,ということは,「突きん棒漁」の対象の可能性がある。ということは,...,なんだ?マグロではないし,...,もしかすると,マカジキかメカジキ?この...謎の海洋生物

  • マグロが飛ぶ

    記憶が定かではないが,以前は,こんなに頻繁にマグロを見たことがないと思う。何マグロかはわからないが,今回は,往路でも,復路でも,多数のマグロが観察できた。最初は,水しぶきしか見えなかったので,イシイルカかな,とも思った。が,勢い余って空中に現わした姿は,マグロだった。水面下の魚の動きで,海面が細かく波だっていることを,「なぶら」というが,復路の凪の海面では,なぶらも多数観察できた。イカが激減している,という話しをよく聞くが,マグロの餌となるような魚は,たくさんいたようだ。マグロが多数観察できたのは,津軽海峡から下北半島にかけての沖合。このマグロが,大間漁港に水揚げされれば,大間のマグロになる。太平洋クロマグロの漁獲枠を拡大することが提案されているようだが,これだけ目にするところを見ると,本当に資源量が増え...マグロが飛ぶ

  • 水飲みの目的は?

    札幌市内の都市公園。午前中だけのつもりだったが,繰り返し飛来するときのパフォーマンスが,あまりにも素晴らしかったため,結局,昼食抜きで,丸1日,ハリオアマツバメを見ることになった。地元,札幌に住む息子が,途中から合流したが,いい奴すぎて,息子も昼食抜き。息子によると,ここで,2人で鳥見をするのは,6年ぶりだったらしい。さて,この池は,水を飲むため,また,水浴びをするために,ハリオアマツバメの群れが,日に何度も訪れるところ。この日は,10時半を過ぎた頃から,30分程度の間隔で,群れが飛来し,多いときは,50〜60羽の群れになっていた。また,午後,暑くなってからは,20分間隔程度に,飛来間隔が縮まってきた。前触れがある。最初は,1〜3羽程度が,上空に姿を見せて,様子見。数が揃わないうちは,下に降りてくることは...水飲みの目的は?

  • 眠るマガモの子

    札幌市内の都市公園。マガモは,仙台市内でも,少数が春以降も居残って,繁殖しているようだが,北海道では,以前から,普通に繁殖している。ヨシの陰の足下から声がするので,覗いてみたら,母親と8羽の子どもたちがいた。私たちがいるのをわかっているにも関わらず,遠ざかることなく,逆に,寄ってきた。母親は,意に介さず,羽繕いに専念。母親に放っておかれた子どもたちは,寝てしまう。無防備だなぁ。どうすんの?私が,今,襲ったら!ホント,食べちゃいたいくらいめんこいな。この池には,この親子のほか,かなり大きくなった子どもたちの親子もいた。この親子は,子どもが3羽しか見えないが,減ったのではなく,ほかの子たちは,別の所にいたのだと思う。(2024/07/13マガモ)眠るマガモの子

  • 青い粉を吹くトンボ

    コフキトンボやシオカラトンボは白い粉を吹くが,青い粉を吹くトンボがいる。ご存じ,オオシオカラトンボ。シオカラトンボに,オオが付いただけなのだが,シオカラトンボとは,全然,格が違う。ミリタリートンボ,というイメージ。色合いも,腹部のフォルムも,軍用機をイメージさせる。黒い複眼も超クール。メスは,イメージが全然違って,青ではなく,黒に黄色。この色の組み合わせ,慶應のラグビー部か?ところで,このトンボは,「えさし藤原の郷」に,たくさんいて,オスはここで撮影したもの。「えさし藤原の郷」は,多くの映画やドラマのロケ地になっている所で,今放映しているNHK大河ドラマ「光る君へ」のロケ地でもある。撮影は,昨年の6月だったようだから,もしかすると,吉高由里子さんも,この子の親たちに,出会っていたかもしれない。さらに,ここ...青い粉を吹くトンボ

  • 西日本では希少なトンボがこちらでは普通

    オビトンボが,ハスのつぼみに止まっていた。正確に言うと,コフキトンボのメスの帯型。オビトンボ,という名前は,シオカラトンボのメスを,ムギワラトンボ,と,別名で呼ぶような名前。コフキトンボのメスは,オスと同じように,白い粉をふくタイプと,この写真のように,粉をふかず,翅に帯が出るタイプ(帯型)の2つのタイプがある。手持ちの図鑑によると,不思議なことに,帯型は北日本で多く,北海道では90%以上となっている一方,南西諸島ではすべて帯型,という。日本列島の北と南の端っこに多いタイプ,ということ。逆に,西日本などでは,稀で,滅多に見れないタイプらしい。宮城では,ここに掲載しているように,それほど珍しいタイプではなく,コフキトンボがいる所では,普通に見ることができる。地域によって,その種が,いる・いないは,普通の話し...西日本では希少なトンボがこちらでは普通

  • そうだった。アナベルだった。

    みちのくあじさい園。ここ絡みの記事は,すでに掲載しているが,そういえば,肝心のアナベルのことを記録していなかった。(アナベルは,手まりのような丸い白い花をつけるアメリカ生まれのあじさいで,昨年から,妻がはまってしまい,家にも植えているあじさい。)昨年は,来るのが7月後半になってしまい,アナベルの盛期に間に合わなかったため,今回は,そのリベンジのために来たんだった。今後のために,簡単に記録しておこう。ここは遅くなると,駐車場までかなり渋滞する,ということなので,前年同様,営業時間前に到着。入口に近い駐車場に,スムーズに駐車できた。まずは,この日(7/6)が初日,という,あじさい池を見学。森の中の小さな池に,あじさいの花を浮かべ,水面を埋めている。大根島(島根県)の由志園では,5月の連休頃に,庭園の池を牡丹の...そうだった。アナベルだった。

  • 飛ぶギンヤンマに挑戦

    チョウトンボ,コシアキトンボと飛翔写真を撮ってきて,調子に乗ってきた。今回は,無謀にも,ギンヤンマに挑戦。おだづなよって,ペシって,はたかれそう。ギンヤンマも,飛ぶコースは一定しているが,チョウトンボより速いし,コシアキトンボのようにホバリングする瞬間が少ないので,難易度は少し上がる。次のステージにアップ,という感じ。ただし,目線の高さで,近いところを飛ばれると,一瞬で通過されてしまい,全く歯が立たないので,水面を広く見渡せる場所で挑戦。お,意外にいけるかも。そういえば,ネット上では,ギンヤンマの飛翔写真をよく見かけていたかも。私のは,4年前のカメラだけれど,昔に比べれば,格段に性能が上がってきているので,やってみれば,できるものだな。これは,体は縦だが,顔はしっかりこちらを向いているショット。無茶苦茶カ...飛ぶギンヤンマに挑戦

  • コシアキトンボは飛び続ける

    コシアキトンボは,池の上を,ずっと飛び続ける。止まったところを撮影しようと,待っても,待っても,止まることがない。いつもなら,さっさと撮影を諦めるのだが,この後,ラーメン屋に行く予定で,その店の開店まで,時間があったので,時間調整もかねて,飛翔撮影に挑戦してみた。よく,よく,観察すると,個体ごとに,飛ぶコースが,大体決まっているようだった。コースが乱れるのは,メスが来たときと,他のオスが来たときだけ。空中で停止して,ホバリングする場所も,一定している。これなら,いける。上からも。横からも。反転したときのお腹側だって。そして,正面顔。スターウォーズのXウィングポーズもバッチリ。正直,私が撮った,というより,カメラに撮ってもらった,と言った方が正確だが,良い感じ。このように,水上を飛んで巡回するにのは,すべて...コシアキトンボは飛び続ける

  • 渡らないヒシクイ

    以前,居残りオオハクチョウの記事を書いたが,いつの間にか,見えなくなっていた。どこに行ったのか,不明。今回は,居残りヒシクイに遭遇。元気に飛んでいたので,怪我をしているのではなさそう。渡りって,命がけだから,ずっと同じ場所で過ごせるのなら,それが一番良い。ただ,居残り組は,ほとんどいないので,必然的に,独身のままになる。渡らない血筋はできにくいだろうな。(2024/07/07ヒシクイ)渡らないヒシクイ

  • 紫陽花と昆虫

    みちのくあじさい園。ここは,あじさいを楽しむところではあるのだが,欲張って,あじさいに集まる昆虫も探してみた。見つけた昆虫の全部は,掲載できないが,その一部を,掲載する。まずは,花との組み合わせで,ベタなところで,チョウ。ウラギンスジヒョウモンのメス。メスは,前翅の端っこに,白い三角斑があるのが特徴。メスでも,くすんだ感じはなく,鮮やかな色のきれいな個体だった。ヒョウモンの仲間は,翅の裏を見ると識別しやすいのだが,すぐに飛んでしまい,裏は撮影できず。アナベルとの組み合わせが,きれい。ベニシジミも,とっても可憐で,かわいいチョウだ。いれば,ついレンズを向けてしまうほど,好き。翅もきれいだが,顔から脚にかけての白い体と黒い複眼が,なんとも言えない。触角と脚のボーダー柄コーデも,体の色や複眼にマッチしている。ホ...紫陽花と昆虫

  • 芯の花

    品種によって違うようだが,あじさいのガクの中心にあるポッチは,花になる。ご承知のように,ガクアジサイタイプのあじさいは,花のように周囲を飾るのはガク(装飾花)であって,花ではない。中心部にある粒々が,真の花(しんのはな)になる。小さくて,可憐な,真の花。手毬のようなタイプのあじさいも,手毬を構成する花のようなものは,ガクで,真の花は,手毬の中にある。ちなみに,各地地方気象台が開花を判断するのは,ガクでなく,真の花の方。それは良いのだが,当初に書いたガクの中心に咲く花はなんなのだろう。下の写真では,真の花が上に見えているが,それとは別に,ガク(装飾花)の中心に,同じような花がある。ネットで調べた範囲内では,めしべやおしべがないものもある,ということ。とすると,これは,真の花でないこともあるから,真の花とは,...芯の花

  • カラスっ子

    今は,鳥たちの巣立ちの季節。このカラスの子どもは,近くに親もきょうだいも見当たらず,ひとりでいた。巣にいたときは,親が頻繁に餌を持ってきてくれ,巣立ってからも,しばらくは,親に面倒を見られていたと思う。周りには,きょうだいもいたはず。それが,今,ひとりになった。口の中には,赤ちゃんの頃に大きな口を開けて,親に餌をねだっていた頃の,赤い色が,まだ,残っている。羽の色も,まだ,光沢が出ていない。見るからに未成熟。しばらくすると,同じ年生まれの子たちが集まって,大きな群れになると思うが,仲良し同士になるとは限らない。カラスの世界は,人間の世界より,厳しい。この子,来年まで生き伸びる確率は,どの位なのだろうか。ちなみに,スズメは,生まれてから,年を越して春を迎えられる確率は,およそ50%と言われている。このスズメ...カラスっ子

  • この暑さで赤くなった?

    この暑さで,普段は白いトンボが,真っ赤になってしまった。て,真っ赤なウソ。元々真っ赤なショウジョウトンボ。鼻先から尻尾まで,真っ赤っか。カズレーザーも,酢だこも,真っ青。て,真っ赤だけど。ジリジリ暑い日が続いているが,このトンボは,こういう暑さに,似合う。けど,ますます暑くなるか?(2024/06/29ショウジョウトンボ)この暑さで赤くなった?

  • ようやく揃ったぁ

    青と赤はすぐに揃ったが,黄がなかなか揃えられなかった。三色揃ってからアップしようと思っていたら,かなり季節が進んでしまった。まず,青。次,赤。そして,ようやく揃った黄。ほっ。あ,書き忘れた。青,赤,黄って,目先の色のこと。季節が巡って,ダイサギとコサギは,もう,青でも赤でもなくなったかもしれない。3色揃えて,一体,何を書こうとしていたんだろ。(2024/04-07ダイサギ,コサギ,チュウサギ)ようやく揃ったぁ

  • カエルの思い出

    ⚠️今回はアマガエルが出てきます。苦手な人は見ないことをお勧めします。今頃に出てくるちっぽけなアマガエルを見つけると,必ず思い出す,娘のエピソードがある。2歳の頃だったか。岩手の小岩井農場に遊びに行ったとき,広い草原に,オタマジャクシから変態したばかりのちっぽけなアマガエルが,たくさんいた。娘は,それを捕まえるのが楽しくなって,一所懸命に探し,見つけては,捕まえていた。捕まえたカエルは,左手にグーを作って,握り込む。握り込むのは,幼児のちっぽけな手。捕まえた数が増えてくると,グーに入れるのが大変になり,人差し指と親指で作った「の」の中心に,ぎゅうぎゅう押し込んでいた。「死んじゃうから,放しな。」と言っても,聞く耳持たず。大切なカエルだから,とられてなるものか,という気持ちだったかもしれない。それでも,なん...カエルの思い出

  • 魚鷹

    獲物を睨む目と握りしめる足指体の周りに飛び散る水しぶきそして,白くて長い足と足指の爪(2024/07/07ミサゴ)魚鷹

  • チョウトンボのオス・メス識別に挑戦

    チョウトンボのオス,メスは,見分けることができるらしい。後翅に着目。真っ黒に見えることも多いが,光の加減で,きららかに,青紫色に輝くのが,オス。鈍く,金緑色に輝くのが,メス。構造色の「構造」が,オス・メスで違っているようだ。下の写真では,上がメス,下がオスかな。もうひとつ。オスは,後翅先端に,透明部分がない。または,あっても小さく,分断されている。後翅先端に,大きな透明部分があるのが,メス。色は見えないときがあるので,こちらの方がわかりやすい。以上,結構わかりやすい識別点。ただし,オスタイプのメスもいる,というから,正確には腹部の膨らみも見て,判断しなければいけないらしい。ちなみに,水面の上を飛んでいるチョウトンボの中に,メスを見つけられなかった。他のトンボも,水上を飛んでいるのはオスばかりのようだが,メ...チョウトンボのオス・メス識別に挑戦

  • 帽子の採寸中

    遊歩道を歩いていると,視野の中で,何かうごめいている。帽子を脱いだら,そこにいた。ちっぽけな尺取り虫。どこかでくっついたものだろう。尺どころか,寸だって測るのは大変な大きさ。何回伸び縮みしたら測れるの?シャクガ科の蛾の幼虫と思われるが,種類が多すぎて,私には同定不可。上半身を持ち上げて,よいしょ。ちっぽけながらも,測っている。よいしょ。よいしょ。動いているだけでめんこな生き物って,なかなかいないと思う。食べちゃいたいくらい,めんこ。見る人によるかもしれないけど。付いてもらって,なんか,嬉しかった。良いことが起きる前触れかな。(2024/06/29シャクガsp)帽子の採寸中

  • カオスなダイサギ

    ダイサギたち。チュウサギもコサギもいない。同じ種類のはずなのに,くちばしが黒いのやら,黄色いのやら,いろいろ。手前のちっこいのは,昨日の記事に出てきたセイタカシギのオス。この子はいい。ダイサギは,くちばしだけでなく,足も,黄色いのやら,黒いのやら。大きさも違うくない?成だの,幼だの,生殖羽だの,亜種だの,わかろうとするから,カオスになる。あぁ,もう,どうでも,良い。暑さで,脳が,茹だっている。私がわけわからなくなっても,世の中変わらず。あぁぁぁぁぁ,,,,(2024/06/29ダイサギ)カオスなダイサギ

  • 合歓と桑とセイタカシギと夏の虫

    蕪栗沼の北側駐車場に車を入れると,合歓(ネム)の花が出迎えてくれた。ネムノキについては,全く頭になかったので,この見事な咲きっぷりにびっくり。素直に感動。ある方のブログに,ネムノキが掲載されているのを見て,見たいなぁ,と思っていたのだが,こんな馴染み深いフィールドで出会えるなんて,思ってもいなかった。しかも,こんな立派な木。木があるのは当然知っていたが,ネムノキだったとは,全然気付かなかった。この時期に来たことがなかったのかな。合歓の淡いピンクと空の青との対比が,また,美しい。歩き始めると,沼に続く歩道脇には,熟れて黒くなった桑の実があった。油断している間に,こんなに季節が進んでしまった。沼には,セイタカシギが3羽。鏡のような水面に木々の緑が映り込み,そこに,赤い足,白い体のセイタカシギ。下の写真で,中央...合歓と桑とセイタカシギと夏の虫

  • 夏の冬ガモ

    夏でも,オナガガモやヒドリガモ,マガモなど,冬ガモを目にすることがある。この日は,オス・メス両方が揃っていたマガモが目に付いた。オスは,婚姻色がなくなり,こんなに地味になっていた。しかし,この姿から,冬の鮮やかな色合いを想像すると,なかなか楽しい。くちばしの黄色,「青首」の色がかすかに残った顔,足の色,胸の色,...。なんだ,自分の姿を見ているか?高いところにある草を食べようと,背伸びしていた。足にその表情が現れていて,なんとも可愛い。オスのすぐ近くでは,メスも,同じように,背伸びをして,草を食べていた。こちらも足の表情に注目。この2人,ペアにはなっていたようだったが,この日はこどもたちを見つけることはできず。偶然出会った知人に聞くと,ヒナはいるけれど,なかなか人目につくところに出てこない,ということ。そ...夏の冬ガモ

  • ジコチュー妖怪ヨシゴイジジイ

    むかし,むかし,あるところに,鳥が大好きなジジとそのジジを大好きなバァバが,ふたり,仲良く暮らしていました。ある日,ジジが,ある沼に行ったところ,水鳥たち親子の仲睦まじい光景に出会いました。その光景は,見る人の心を,ほっこりと温め,幸せにしてくれるものでした。そこで,ジジは,この光景を,バァバにも,ぜひ見てもらって,幸せな気持ちになってもらおうと考えました。さっそく,翌朝,バァバを連れて,沼へ。ジジとバァバ,ふたり並んで,しばらく歩いて行くと,いた,いた。鏡のような水面に,朝日を浴び,3羽の子を連れた水鳥母さんが,いました。3羽のうち1羽は,母さんにおんぶされています。甘ったれている感じが,良きかな,でした。こどもたちは,すっごく,めんこです。父さんも,近くにいて,潜っては,小さな魚を捕って,こどもたちに...ジコチュー妖怪ヨシゴイジジイ

  • やかんポーズ再び

    6月9日に掲載した記事で,キタオットセイのやかんポーズ,或いは,アイロンポーズを紹介したが,6/15-16の航路でも同じポーズを取っているオットセイを観察した。これが,今回観察したやかんポーズ。以前の記事の繰り返しになるが,右側に出ている首が注ぎ口。後ろ足の両ヒレで片方の前足のヒレを挟んで,取っ手の形を作っている。首を水面下に沈めると,アイロンになる。ポーズをほどくと,こう。後ろ足の2枚のヒレと,挟んでいた前足のヒレがよく見える。この子,このときは,海藻を体にかけて遊んでいたようだ。この子だけがこうしているわけではなかった。集団やかん。皆,やっていた。笑わずにはいられない。こっちに向かって,手を振っている奴もいるし。このヒトたちは,こういう格好をするのが,気持ち良いのかな。もちろん,こんな姿ばかりではなく...やかんポーズ再び

  • ハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリ

    八戸-苫小牧航路。初夏,夥しい数のハシボソミズナギドリが,この海上を北上する。個々の個体も,近くから観察できる機会が多くなる。細くって短めのくちばし。そして,でこっぱち。管鼻(かんび)も見えるくらいの近さ。陸からは,こんなふうに見ることができない鳥。航路に乗ったところで,出る・出ないは,運任せ。たから,近くまで寄ってくれるだけで,すごく嬉しくなる。美しい。足はきれいに格納されていて,紡錘形をこわすものなし。反対の,背中側。波とのコラボ。レタッチして,無理くり顔をアップすると,楽しそうに,笑っているようにも見える。ハシボソミズナギドリって,そんな顔つきなのだろうな。なお,この時期は,ハシボソミズナギドリにそっくりなハイイロミズナギドリも,同じ海域にいる。ハイイロミズナギドリは,ハシボソミズナギドリに比べると...ハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリ

  • 青いゼフィルス

    ミドリシジミの仲間(ゼフィルス)は,夢のようにきれいなチョウだ。オスは,翅表に,カワセミやオオルリのような構造色を持っている。何度か,夕方の薄暗い林の中を飛ぶ光景を見たことがあるが,小さなチョウがキラキラ瞬いて見え,感動ものだった。今回出会ったのは,そんなゼフィルスたちの中でも,最も小さくて,最もブルーが強い種類。ブナ林に住む日本固有種だ。日が昇り切ったとは言え,まだ,朝の時間帯ではあった。複数の個体が,キラキラ光りながら,低いところを飛んでいたので,探してみたら,葉っぱに止まっている個体を発見。近くに座り込んで,翅を広げてくれるのを,じっと待つ。待つ。あ,少し開いた。もっと開いた。手が震える。さっきまで,夢にも思っていなかったゼフィルス翅表の撮影。さっきまで,ゼフィルスという言葉さえ知らなかった妻は,私...青いゼフィルス

  • 幸運の前触れ?

    今回はヘビが出てきます。苦手な方はご注意を。妻の御朱印集めに付き合って,山形県置賜地方の神社に伺ったときのこと。境内でアオダイショウに出会った。久々の立派なアオダイショウ。子どもたちが小さな頃,1mを優に超えるアオダイショウを持たせ(良い子はマネしないでネ),記念写真を撮ったことがあるが,そのときに捕まえた個体と同じくらい大きかった。顔をアップするとこんな感じ。舌を出したところ。精悍な顔つき。なかなかのカッコ良い個体だった。舌をペロペロ出し入れするのは,空気中に漂っている匂いの粒子を舌にまとわりつかせ,口の中の嗅覚器官(ヤコブセン器官)で,匂いを感じ取るため。前から観察すると,口の先に,舌を出し入れする隙間が開いている。(舌の先っぽが見える。)舌から採取した匂いで,近くに人間のジジババがいるな,て,わかる...幸運の前触れ?

  • クロアシアホウドリの翼は,このように折りたたんでいた。

    3日前の記事に,コアホウドリとクロアシアホウドリは,今回,掲載しない,と書いたが,やっぱり掲載することとする。ごめんなさい。嘘つきました。以前,クロアシアホウドリを載せたとき,どのようにこの長い翼を折りたたんでいるのか不思議,というような嬉しいコメントをいただいたので,今回撮影にした写真から選んで,それがよくわかるものを残しておくこととする。以下,連続写真。海に浮かんでいるクロアシアホウドリ。船が近づいていくと,翼をふわっと持ち上げた。ほどける翼。もっとほどけてきた。そうかぁ,長い翼は,こんなふうに仕舞われていたんだ。ここから,ほどけた翼を伸ばしていく。もっと。重いし,翼が長すぎるので,飛び立つのが大変。翼を伸ばすと同時に,助走を始める。がんばって,水上を走る。少し浮いてきた。空中に浮かんだ。最後の一蹴り...クロアシアホウドリの翼は,このように折りたたんでいた。

  • ヒメシジミが乱舞

    環境省のレッドリストでは,準絶滅危惧(NT),秋田県版レッドリストでは,絶滅危惧Ⅰ類に指定されているが,今回観察できた山形県では,レッドデータの指定がない。たぶん,それなりに個体群が安定しているのだろう。翅裏がよくわかるオスの写真。ヒメシジミとミヤマシジミ,アサマシジミの3種は,互いによく似ているが,前翅(写真では上の翅)中央に5つ縦に並んだ黒斑の,一番下の黒斑が丸いのは,ヒメシジミだけ。ほかの2種は,楕円になっている。また,後翅(下の翅)の外縁側に並んでいる丸っこい黒斑に青い鱗粉が見えるのは,ミヤマシジミだけ,という。上のオスの個体では,見られない。しかし,今回撮影したメスの中には,青色鱗らしきものがある個体もあった。画像が粗くなるが,拡大してみる。ヒメシジミでも,このような個体がある,ということ。オス...ヒメシジミが乱舞

  • 百合と白い蝶

    いつもお世話になっている妻に喜んでもらおうと,山形県飯豊町のゆり園に行ってきた。このことは,記事にするつもりがなかったが,昨日,NHKの全国版のニュースで紹介されていたので,情報提供の意味で,ここに掲載することとした。と言っても,私は,主にチョウ探しをしていたので,記事は,チョウがメインになってしまう。見つけることができたチョウは普通種のみ。久々に撮影するモンシロチョウ。清楚で,これまで思っていたより,すごく良かった。ひとつの花に複数が集まったり,繋がったままでいる仲良しカップルもいた。モンシロチョウに混ざって,スジグロシロチョウもいた。似ているチョウ同士を見分けるのも,楽しかった。これは,一緒に写っている写真。名前のとおり,翅に黒いスジがあるのが,スジグロシロチョウ。ないのが,モンシロチョウ。くるんと丸...百合と白い蝶

  • 広い海で同じ個体に出会う

    先月に続き,今月も船に乗った。先月分の記事の中で,6〜7月は,毎日,海上濃霧警報が出るので,賭けみたいなものだ,と書いたが,そのとおり。往路は,出航後1時間もせずに,濃い霧が薄くなり,何とか鳥見できたが,復路は,逆に,出航後1時間超から濃い霧が出て,以降,夕方まで何も見えず。今の時期の航路鳥見では,よくあることなので,少しでも鳥見できたことを,幸運と思わなければいけない。クロアシアホウドリとコアホウドリは,条件が悪く,先月のような写真が撮れなかったので,掲載を省略。希少なアホウドリのみ,記録として,ここに掲載しておくこととする。5月25日に出会った個体と比較してみたが,全体の色合いや,斑の出方が,同じに見える。この広い海でこんなことあるのかな,とは思うが,先月出会った個体と同一個体であるように見える。前回...広い海で同じ個体に出会う

  • オオ < コ

    仏沼は,コヨシキリが,とても多い。しかも,警戒距離が短い鳥なので,至近距離から観察できる。同じくたくさんいたオオセッカやコジュリンの警戒距離の10分の1以下だと思う。だから,コヨシキリの撮影をし始めると,キリがなくなってしまうので,できるだけ撮影しないように努力した。しかし,すぐ目の前でさえずり始めたりすると,ついレンズを向けてしまう。コヨシキリのチャームポイントは,オオヨシキリの大柄でボサボサした風体に比べて,小柄で引き締まったシルエット。ちっぽけな鳥。そして,白い眉斑の上にある,この黒くて,太い,眉線。白い眉斑を目立たせるための縁取りをしているかのよう。正面から見ると,こんな感じになる。これが,コヨシキリの特徴であり,チャームポイントであるところ。さえずりは,オオヨシキリのギョギョシ,ギョギョシ,.....オオ<コ

  • 聞きなしづくりに挑戦

    聞きなしとは,鳥のさえずりを人の言葉に置き換えて覚えやすくしたもの。たとえば,ウグイスは,「法,法華経」など。今回は,コジュリンが多数さえずっていたため,次回の出会いに備え,聞きなしづくりに挑戦してみた。見ている方には,聞きなしの言葉から,実際のさえずりを想像してみてほしい。(無理か?)♪秘密のアッコちゃん何の脈絡もなく,そんな聞きなしが,降りてきた。覚えやすいし,忘れないと思われるが,ちょっと苦しいか。♪いっちょやったろか♪ちゃんとする~よ~♪いっちゃん,ずるいよう~これが良さそうだが,いっちゃん,て誰?ELTのモチダでない方は,いっくんか。ずるい人にしてしまったら気の毒かな。ま,いっか。いずれ,さえずりは,ホオジロのさえずりの前半だけのような,短いワンフレーズずつ。高く,きれいな,通る声。表題の聞きな...聞きなしづくりに挑戦

  • 幻の鳥

    秋田の八郎潟干拓地において,生息・繁殖が確認されたのが,1973年のこと。私がまだ秋田にいた子どもの頃で,当時は,地元の魁(さきがけ)新聞にも,「幻の鳥オオセッカ見つかる」という感じで,大きく掲載されたように記憶している。この頃から,この鳥は,私にとっての「幻の鳥」,つまり,憧れの対象になった。当時は,どんな鳥か,よく知らなかったし,自分が見るようになるなんて,夢にも想像できなかったけど。その後,八郎潟干拓地の個体群は激減し,観察できなくなったが,1980年に生息・繁殖が確認された青森県の仏沼では,地域の方々の保護活動もあり,現在に至るまで,オオセッカの貴重な繁殖地,...,どころか,日本最大の繁殖地になっている。ということで,仏沼には,ラムサール条約の指定湿地になる前から,何回か,お邪魔している。立ち入...幻の鳥

  • セッカにはセッカの生き方がある

    セッカのオスは,裁縫をする。葉っぱに穴を開けて,クモの糸を通し,葉っぱを縫い上げて,巣の外側を作る,という。上の写真で口にくわえているのは,クモの糸の塊(かたまり)。糸は,クモの巣から取るのではなく,中に卵が入っているクモの糸の塊(卵嚢)から取る。ここにクモの卵嚢があったようだ。テリトリー内に立ち寄って,その巣が気に入ったメスは,巣を作ったオスとペアになる。ペアになったメスは,内側を作って巣を仕上げ,そこに卵を産み,抱卵して孵化させ,その後も,基本,ひとりで子育てをする。この日も,餌をくわえていたのは,すべてメスと思われる個体だった。一見すると,オスもメスも同じ姿だが,くちばしの付け根から目にかけて黒い部分があるのが,オス,ないのが,メス。オスは,嘴と目が,黒い帯で繋がっているように見える。このオスたちは...セッカにはセッカの生き方がある

  • いてくれてありがとう

    10代後半から20代にかけての若い頃は,この鳥が一番好きだった。当時は,実家に近い雄物川河口にも,たくさん来ていた。仕事のことやら,結婚のことやら,これから向かっていかなければならない,逃げようもないことを抱え,挫折も経験していた頃のこと。砂地に座り込んで,ボーっと,何も考えず,キリキリ鳴きながら飛び交うコアジサシたちを,見ていた。そんな青い日々に繋がっている鳥。そんなコアジサシが,久方ぶりに,蒲生海岸で繁殖するようになるか,と期待していたが,2年連続で失敗。今季は姿も見えなくなった。同じく砂浜で繁殖するシロチドリは,普通に繁殖を成功させているのに,...。今回,ここに貼っている写真は,別の場所で撮影したものだが,ここも,数羽しか飛んでいなかった。牛橋河口などに,たくさん来ていたときは,何とも思わなかった...いてくれてありがとう

  • もしかして越夏する?

    念のため,いなくなったことを確認に行ったら,いた。しかも,2羽。こちらは,夏羽になっている方の個体。もう1羽は,まだ,エリが赤くなっていなかった。夏羽に換わっている方の個体は,よく見ると,下くちばしの先っぽが欠けていた。5月3日も,下くちばしの先っぽが欠けている個体をここで撮影していた。下の2枚の写真のうち,上が,5月3日の個体で,下が,今回の個体。雰囲気が全然違って見えるが,下くちばしの先端が欠けている特徴は一緒。同じ個体である可能性が高い。一度この場を離れて戻ってきたら,冬羽のままの個体はどこかに行って見えなくなっていたが,下くちばしが欠けている夏羽の個体は,水上で羽繕いをしていた。羽が一枚,ピン,と出てしまった。んっ?この1枚の羽が愛おしい。夏羽は,頭の後ろに,ささやかな冠羽がある。前から見ると,ミ...もしかして越夏する?

  • ヨシゴイが飛んだ(その2)

    ここには,バンに会いに来たのだが,ヨシゴイが,ばんばん,飛んでいた。せっかくなので,飛んでいるところを中心に,撮らせてもらった。ヨシゴイは,サギの仲間では一番小さく,コサギやゴイサギより,ずっと小さい。全長は35〜6㎝で,同じ沼にいたバンとほぼ同じだが,体重は110〜120gと,バンの340gの半分以下。ちっちゃくて,スマートな鳥だ。軽いので,餌の小魚を捕るときは,水上に突き出た植物の茎などに止まる。止まっていると,お腹側の淡いベージュが良く見えるが,飛ぶと,背中から翼上面にかけての濃いベージュ色と風切羽の黒のツートンカラーが,きれい。足の付け根が緑色。これまでは,ヨシゴイを楽しむために,ハスの花が咲く頃,新潟県の瓢湖に行くことが多かったが,ここも,2〜3年前から,ハスが咲くようになり,良い感じになってき...ヨシゴイが飛んだ(その2)

  • ヨシゴイが飛んだ(その1)

    今は亡き母が,小さいとき,父親,つまり,私の爺さんが語る昔話を,毎晩,寝る前に,布団のなかで,楽しみにして,聞いていたという。ある日,ず~と,長~い話を聞きたくって,「もっと長い話してけれ」,と,ねだったところ。「神様が,空の上から,長~い,長~い,長~い,うん◯,したどや。」「とっぴんぱらりのぷぅ。」って,話を聞かされたって。(2024/06/01ヨシゴイ)ヨシゴイが飛んだ(その1)

  • 夏はバンの番?

    バンは,東北より南では留鳥のようだが,ここ宮城では夏鳥。5月には来ているはずなので,赤〜黄色の鮮やかなくちばしに会いたくって,大沼に向かったが,午前に行ったときは,見つけられず。あきらめきれず,午後に再訪したら,普通にいた。ここのバンは,臆病なところもあるので,午前中は,何人かカメラを構えていた人たちが粘っていたので,隠れていたのかもしれない。昔,バンは夏の当番,オオバンは冬の当番。季節で当番を交代するから,「バン」なんだ,と,思い込んでいた。しかし,オオバンは,冬に多かったものの,夏も,いるところにはいたらしい。こちらは,この日,バンの近くにいたオオバン。最近は夏も普通に見るようになったが,昔っから,留鳥だったのか。あぁ,勘違い。また,バンの方も,一応は,夏鳥なのだが,越冬することもあるようだ。こちらは...夏はバンの番?

  • 雨と田んぼと燕と

    初夏らしい風景。鳥の写真って,鳥単独でも良いが,チョウに花を組み合わせるように,何かと組み合わせることができたら,とても良くなる。このときは,雨上がりで,田んぼを低く,ツバメが飛び交っていた。幸運なことに,再び雨が降ってきたので,雨と田んぼとツバメの組み合わせになった。白い点々は雨粒。田んぼが主人公になっても良いし,雨が主人公になっても良い。雨が,すごく気持ち良かった。ツバメたちは,田んぼを,にぎやかにした後,すぐに,この田んぼからいなくなった。ひとときの幸せ。(2024/06/01ツバメ)雨と田んぼと燕と

  • 白い首がにゅっ

    どきっとした。七北田川の水上に,見たことない鳥の白い首が突き出ていた。え,なに?落ち着いてよく見たら,なんと,ウミウちゃんだった。それにしても,随分と比重が重くないかな。何食った?あ,羽さ,水しもったが?しゃっけべなぁ。(2024/06/01ウミウ)白い首がにゅっ

  • イワツバメの捕食

    偶然に撮れた1枚。口を開けたイワツバメのすぐ先に小さな虫がいる。この時点で見つけているようだが,写真に虫は写っていなかった。普段は,ツバメ類を撮ろうなんて,無謀なことはしないのだが,ここでイワツバメを見たのが初めてだったので,身の程をわきまえず,手を出してしまった。やっぱり,ほぼ全滅だったが,写っているのも,少ないながら,あった。イワツバメは,橋梁やビルに営巣するので,この仙台港の工場群のどこかに営巣しているのかもしれない。こちらは,ツバメ。イワツバメと一緒に飛んでいたが,イワツバメより低空を飛んでいた。尾にある白斑がきれい。この日は,すぐ近くに,こんな花たちもいた。ハマナス。ハマヒルガオ。みんな紫色一色だったが,この花だけ一部白かった。(2024/06/01イワツバメ,ツバメ)イワツバメの捕食

  • 地元ミズナギドリ

    今回の八戸-苫小牧航路の記事で随分引っ張ってしまった。これで最後にする。さて,東北の太平洋沿岸では,無数とも言えるようなオオミズナギドリと出会うことができる。ただ,撮影ができるかどうかは別。写真ではよくわからないと思うが,これは,復路の青森県沖で出会った群れ。ハシボソミズナギドリやハイイロミズナギドリの群れかと期待したが,ジモティのミズナギドリだった。運良く,近くを大型船が通ったので,群れが飛び立つ光景も見ることができた。ひとつひとつの小さな「へ」とか,「V」とかが,ひとつの命。この直後,乗っていた船が飛ばした群れの一部が,こちらに飛んできた。ようやく,こちらを向いてくれた。背景の海面のマーブル模様が何とも言えず,良いな。往復の航路で,オオミズナギドリを撮影できたのは,このときだけだった。(2024/05...地元ミズナギドリ

  • こんなもんじゃない

    八戸-苫小牧航路。今回は,ハシボソミズナギドリの大群,そして,ヒレアシシギの大群との出会いも期待していたが,残念だった。6〜7月は,濃霧になることが多いので,あえて5月にしたのだが,時期的に,どうだったのか?ハシボソミズナギドリは,ポツリ,ポツリ。復路で小さな群れと出会ったが,盛期はこんなもんじゃない。さみしいったらない。ハイイロミズナギドリも,いたにはいたが,盛期の光景には程遠かった。アカアシミズナギドリは,元々,大きな群れを見たことがない鳥。数自体は,これまでと同様か,それ以上いたが,どの個体も遠いか,角度が悪く,満足に撮影できず。ミズナギドリに関しては,欲求不満が溜まる一方。フルマカモメの姿もなかったし。アカエリヒレアシシギも,ハイイロヒレアシシギも,大きな群れは,観察できず。ちっぽけな鳥なので,数...こんなもんじゃない

  • トウゾクたち

    八戸-苫小牧航路。オオトウゾクカモメは,個体数こそ多くないが,この航路でも,仙台-苫小牧航路でも,常連。好奇心で近寄ってくる感じで,至近距離を並走することもあるが,今回は,3回出ても,近くまで寄ってくる個体はなかった。オオが付かないトウゾクカモメは,1回しか見つけられなかった。こちらも,船に並走することがあるが,今回は,なし。ミツユビカモメの群れが見られる時期には,ミツユビカモメを襲って,魚を奪い取る光景がしばしば見られる。だから,盗賊カモメ。なのだが,今回は,何のパフォーマンスも,見せてくれなかった。(2024/05/25-26オオトウゾクカモメ,トウゾクカモメ)トウゾクたち

  • 海獣たちのいるところ

    仙台港発でも,八戸港発でも,苫小牧行きの船に乗れば,海鳥だけではなく,海獣にも会える。キタオットセイとイシイルカはお馴染みさんで,今回も,複数回,出てくれた。キタオットセイは,海上に足ヒレを出して,日なたぼっこ風にくつろいでいることが多いが,今回は,群れでジャンプしながら移動している場面も,多く見られた。ここは,水族館のプールではなく,北太平洋。カッコ良いなぁ。北の繁殖地への移動中なのだろうか。次の写真は,遊んでいるところだったかな。うねる海面を,群れで波乗り。外洋に出ないと,見ることができない光景だ。体を流線型にして進む。オットセイは好奇心が強いのだろうか。こちらが観察しているだけではなく,向こうからも観察されている。人間ウォッチングされている。こちらは,人魚姫ポーズを取っている子。こちらは,やかんポー...海獣たちのいるところ

  • 太くって立派な

    八戸-苫小牧航路。クロアシアホウドリやコアホウドリに夢中になっていて,見逃すところだったが,ほど近い海面に,アホウドリが浮いていて,飛び立つところだった。ずっと,クロアシアホウドリとコアホウドリを見ていた目で見ると,くちばしがすごく太くて立派に見えた。3種のアホウドリの顔を比べると,こんな感じ。かなりトリミングしたので,見づらい画像になったが,顔つきの違いはわかるだろう。やっぱり,アホウドリのくちばしは太くて,立派。そのせいで,顔つきが全然違う。アホウドリは,1949年に絶滅宣言が出された鳥だが,山科鳥類研究所のホームページ情報によると,2021年2〜3月の時点で,鳥島(とりしま)での個体数が,概ね6,500羽を超えるまでに回復した,という。とはいっても,主な繁殖地が,火山島である鳥島だけであり,絶滅が危...太くって立派な

  • 翼裏コレクション

    八戸-苫小牧航路。コアホウドリは,クロアシアホウドリが多かった海域より北,苫小牧寄りの海域に多かった。クロアシアホウドリほどではないが,やはり,長い翼が魅力。クロアシアホウドリ同様,風を切るほか,翼端で水も切る。そして,なんと言っても,コアホウドリのお楽しみは,翼の裏コレクション。コアホウドリは,1羽1羽,翼の裏の模様が異なるので,写真に撮って,見比べるのが,何とも楽しい。以下,コアホウドリの翼裏コレクション。見ている方には退屈かもしれないが,私にとっての保存版。改めて見ると,ホント,楽しい。何度も反芻したいな。たぶん,すべて違う個体だと思うが,同じ個体がいたら,教えてほしい。退屈だった方々のために,追加で,次の写真を張っておく。コアホウドリの群れの中にマグロが飛んだ。(2024/05/25-26コアホウ...翼裏コレクション

  • 長い翼のアホウドリ

    久しぶりに八戸-苫小牧航路に乗った。この航路で,アホウドリの仲間は,クロアシアホウドリ,コアホウドリ,アホウドリの3種が見られるが,うち,クロアシアホウドリとコアホウドリは普通に見ることができる。今回,クロアシアホウドリは,青森県沖から苫小牧沖まで,航路全体にいたが,特に,この航路の南側,青森県沖に,非常に多かった。帰路では,海上のいたるところに,1〜5羽で浮いており,カウントはしていないが,200〜300羽はいた印象。往路では,船を伴走するように飛び,至近距離で,その姿を堪能させてくれた個体も何羽か。クロアシアホウドリは,なんと言っても,この長い翼が魅力。この翼で,大きな体を風に乗せる。風を切る美しい翼。ときには,波も切る。体をひるがえしながら飛ぶので,翼の先端が海面を切る場面がしばしば見受けられる。無...長い翼のアホウドリ

  • 霧多布岬のラッコは子育て中

    霧多布岬に来た目的は,近年,居着いたという,ラッコと会うことだった。ラッコ自体は,根室の落石漁港から出る船に乗って,モユルリ島の群れを見たことがあるが,最近,NHKで霧多布岬のラッコのことを放映しているのを見て,ぜひ,自分の目で観察したかった。結果。いた。次の1枚には,7頭入っている。左端のラッコは赤ちゃんを抱っこしていたので,赤ちゃんも含めると,8頭。赤ちゃんを離したバージョン。上の写真の左端を拡大してみる。丸くなっている母親の右上に,赤ちゃんが浮かんでいる。一度に見たのが8頭なので,8頭以上はいた,ということ。集まってきて,こんな感じに密集するときもあった。6頭がくっつくようにして浮かんでいた。ずっと見ていたが,仲間同士の距離が近く,スキンシップめいた行動が多く見られた。事前知識なく来たので,遥か彼方...霧多布岬のラッコは子育て中

  • エゾなんちゃらって,なによ?

    オオアカゲラも,北海道にいるのは,亜種エゾオオアカゲラなんだと。地元宮城にいる(はず)のは,本州中部以北にいるという,亜種オオアカゲラ。それより南にいるのは,亜種ナミエオオアカゲラ。ただし,亜種オオアカゲラと亜種ナミエオオアカゲラについては,日本鳥類目録改訂第7版では,「本亜種の分布域は明確ではないため,検討が必要である」とされている。奄美大島に分布する亜種オーストンオオアカゲラと合わせると,4亜種が日本に存在していることになる。亜種エゾオオアカゲラは,亜種エゾアカゲラ同様,本州にいる亜種より白っぽいらしい。写真で比較してみよう。こちらが,2023年4月に,宮城県で撮影した個体。こちらが,今回,北海道で撮影した個体。今度は背中側の比較。宮城の個体。今回の個体。どうだろう。腹側の方の違いはよくわからないが,...エゾなんちゃらって,なによ?

  • 葉っぱの陰で何してたの?

    北海道に住む亜種エゾアカゲラは,本州以南の亜種アカゲラより,お腹が白く,背中の白斑が大きい,という。こちらは,今回出会った北海道の女子。昨冬,宮城県で撮影した個体と比べてみよう。今回,オスは,ほとんど撮影していなかったが,宮城で撮影したもののなかにメスが見つからなかったので,数少ないオス同士で比較。こちらが,今回,北海道で撮影したオスの個体。こちらが,宮城県で撮影したオスの個体。さぁ,どうだろう?なんか微妙だな。もしかして,宮城にいた方が,エゾアカゲラ?もう一度。これは,北海道の林の中でドラミングしていたオス。宮城の個体。ん~,やっぱり微妙だな。ただ,鳥も人間と同じく,1羽ごとに体色も違うので,特定の1羽のアカゲラだけを見て,どちらの亜種か断言はできない。なお,冬は,亜種エゾアカゲラより,さらに,お腹が白...葉っぱの陰で何してたの?

  • 初めての出会い

    最初は,ベニシジミと思った。そのくらい,小さかった。しかし,翅を広げたら,全然違ってたので,びっくり。調べたら,北海道にしかいない,というアカマダラだった。初見のチョウだったので,それなりに嬉しかったが,このチョウを見るのが目的だったら,ドキドキして嬉しさが爆発したんだろうな,と思うと,ちょっと悔しさも混じる。スジグロシロチョウは普通にたくさんいた。北海道だから,エゾスジグロシロチョウなのかな。見分け方はわからない。撮影したときの記憶が定かでないが,エゾシロチョウもちゃんとおさえていた。今回は,チョウのことまで頭が回らなかったが,次回は,チョウもターゲットにすると,より楽しめるかもしれない。きれいだなぁ,とは思って,レンズを向けるけれど,花の方は全然覚えられない。(2024/05/20アカマダラ,エゾ...初めての出会い

  • なぜ頭が黒くなるの?

    この子たちを見て,ふと思った。冬は黒くないのに,夏,男子だけ,頭が黒くなる鳥がいる。今回出会ったのは,オオジュリンとノビタキだけれど,コジュリンやアトリもそう。どうして?暑さ対策は違う。黒は逆に暑くなる。目の周りの反射を抑えて,見やすくするため?じゃあ,夏限定でない方が良いし,オスだけって,どういうこと?もしかして,黒頭巾スタイルの方がカッコ良くて,女子にモテるから?他にも理由が考えられるけれど,これがホントの理由かな。昔でいうと,怪傑黒頭巾とか,鞍馬天狗とか?遡りすぎ?ところで,覆面と言えば,あのデストロイヤーだが,一度だけ,黒い覆面を被ってジャイアント馬場と戦ったことがあるらしい。女子にモテたかった,という理由かどうかは定かではない。最後,鳥類界の黒覆面デストロイヤーに締めてもらおう。(↑2024/0...なぜ頭が黒くなるの?

  • 会いたかった鳥

    ここ数ヶ月,ず〜っと「会いたい」と,こぼしていた鳥。地元で,普通に会いに行けば良かった話だが,限られた時間のなか,どうしても優先順位が低くなってしまい,会えていなかった。だから,ここで運良く出会うことができ,ホント,嬉しかった。喉が黒いのがオス。最初出会ったときは,口いっぱいに虫をくわえていた。ちょうど子育てをしている時期だった。これは,巣の近くの木のてっぺんに止まっているところ。鳥が鳥なら,複雑にさえずって,縄張り宣言をし続けるところなのだろうが,ピイッ,ピイッと,鳴くのみ。それがまた良い。背景に見えるピンクは,まだ残っていた山の桜。桜の新鮮な葉の上にも,止まってくれた。葉柄に掴まっているが,その足が,めんこ。食べ物を見つけた。喉が黒くないのがメス。さっきのオスとはペアのようだ。こちらも,同じく,たくさ...会いたかった鳥

  • 顔が赤いヒメウ

    ヒメウは,繁殖期になると,顔が赤くなる。久しぶりに,赤い顔のヒメウを見たいと思い,先日,秋田の象潟に行ったとき,ちょっとだけ期待したが,ヒメウそのものがいなくなっていた。今回は,そのことをすっかり忘れていたが,霧多布岬の崖の下を覗いてみたら,婚姻色に換わったヒメウがいた。崖の上からの観察になったが,顔の赤より,体側面にある大きな白い斑が目立っていた。遠くって,撮影は厳しかったが,出会えただけでも嬉しい。以前は八戸港でも見たことがあるが,いずれ,北に来ないと,このような姿になったヒメウとは,なかなか会えない。見ている間,魚を捕らえて,ごっくん。ここの崖では,ウミウやオオセグロカモメ,アマツバメなどが繁殖しており,ヒメウを見ている間,ウミウなどが,せっせと巣材を運ぶ姿も観察できた。(2024/05/19ヒメウ...顔が赤いヒメウ

  • デカっ!

    近い上に,デカすぎ。もっと短いレンズを付けてくれば良かった,と,反省。近くて体が入りきれないときは,ズームレンズの鏡胴を縮めて撮影した。て,書けるのって,チョー嬉しい。ホント,幸運だった。以前は,見たくて,見たくって,たまらなくっても,なかなか出会えなかった鳥。しかし,こんなふうに,頭の中に全然なくっても,あっさりと出会えたりする。このときは,半径50mくらいの範囲で餌探ししており,見えなくなっても,またすぐに出てくれる,というサービスぶり。木に止まり,遠くまで響く大きな声で,キョーン,と,ひと声ずつ,何度も鳴いてくれた。口を開けているのは,鳴いているところ。至近距離で聞くこの声,また,その姿は,何物にも変え難い素晴らしさだった。ハリのある美しい声だったぁ。基本,いつも単独鳥見なので,こういう状況を独り占...デカっ!

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