修理と言うより・・・
設計不良なので改造か。
以前大陸から仕入れて全く動かなかったこのインタフェースケーブル。
もうゴミ箱行きかと思ったが・・・
やはり捨てることができず・・・
中を開けると・・・
見つけてしまった設計不良。
オリジナルのこの部分
赤丸のU5はオペアンプのマイナス電源を作っているICである。
7660と記載がある。
7660といえば各メーカから出ているが何れも12V以上では使えなかったはず。
刻印がはっきりしないが、実装されているものは10Vまでの物のようだ。
車のバッテリ電圧は12V以上なのでこれでは壊れてあたりまえである。
このICが壊れて-12Vが出ないのでオペアンプのマイナス電源が0Vとなり
OBDの7ピンがGNDに引っ張られたままなのである。
まあ、このインターフェイスに正負2電源のオペアンプを使用するところからして
随分な設計だが。
おまけにUSBーTTLシリアルコントローラからRS232Cに変換して
オペアンプという何だか不思議な接続だ。
いや、動作上は問題はないのだが、普通はこんなことしないだろう。
話戻って・・・
で問題のIC、調べるとリニアテクノロジーから16Vまで使えるものが出ている。
LT1054
しかもピンコンパチ。
早速仕入れて交換。
予想通り正常に動作した。
ついでに保護素子(赤丸)を追加し、
加えて、OBDの7番ピンと8番ピンを短絡していないと
BMWの場合はIKE、EWSなどと通信できないのでついでに短絡しておいた。
また、LEDの電流制限抵抗が不適切で
赤色が強く、緑の点灯が見えなくなっていたものも修正した。
これで、車に挿入して赤点灯、信号が流れると緑(橙?)にブリンクという本来の
形になった。
E39の修理完了時の達成感も何とも言えないが、
こういうものでも正常に動き出すと何だか嬉しいではないか。
なんか、この達成感のため
あえて茨の道を歩いているような気がする^^;
PS:このインターフェイスを使用してDMEを書き換えようとしている人、(な人いないか)
動作途中で死に絶える可能性が・・・
恐ろしや