HF編
144MHzのFM機でアマチュア無線を始めましたが、興味が徐々に沸くようになり、144MHzでは飽き足らず、HFの世界へ飛び込みたいとHF機の購入をしました。
HF機もTRIO製、「TS-520」
TS-520
このTS-520は送信電力増幅段と励振段以外は半導体化された”ハイブリットシャーシー”の無線機で、当時としては革新的な無線機で、YAESUのFT-101と競い合っていました。
1.9MHzから28MHz帯まで運用出来、VHF/UHF機のTS-780を購入するまでは、オプションのトランスバーター、TV-502を接続して144MHzのSSBを運用していました。
画像でお分かりと思いますが、この機種は現在のように運用周波数が文字表示されませんので、中央の同調ツマミを廻し、文字盤を見て運用周波数を読んでいました。
この無線機で色々と無線機についての勉強をする事が出来ました。
マイクは純正のMC-50(スタンドマイク)を使用していましたが、相手局からは「ソフトな音質で聞き取り易い」と良く言われました。
次に購入しましたのが完全半導体化されたIcom社製の「IC-736」です。
IC-736
この頃のICOM社製の無線機は品質も安定し、操作性や機能などKENWOOD製と遜色ないようになり、パスバンドチューン等受信時の混信除去機能が付いていて、TS-520とは比較にならないほど操作性が向上しました。
しかし、この機種特有の故障なのでしょうか、液晶の文字欠けが発生し、メーカーに修理依頼をしましたが、修理期限を超えているとの理由で修理できず、最終的には廃棄処分。
その頃知人局が「廃局する」ので必要であれば無線機を譲るとお話があり、超破格値で譲って頂いたのがICOM製の「IC-775DXⅡ」200Wタイプ。
IC-775DXⅡ
現在のIC-7851やIC-7700を開発する元になった機種ではないかと思います。
この機種を譲って頂いたのを機に200Wの免許申請をしました。
知人からは”修理期限を超えているから”と云われていましたので、大切に使いたいと思います。 VR調整で最大250W程の出力が出ますが、ファイナル保護の為150W程に抑えて運用しています。
移動運用はそれまで144MHz帯を中心に行なっていましたが、HF帯の移動運用にも興味を持つ様になり、移動運用用に購入しましたのが、KENWOOD製の「TS-690」。
ICOM製の選択肢もありましたが、移動運用が目的でしたので、比較的堅牢なこの機種にしました。
TS-690
電源がDCになっていますので、専ら自動車のバッテリーから電源を取り出して運用していましたので、バッテリー上がりを防ぐ為運用時間はせいぜい2時間程でしたが、7MHz帯の移動運用では「JCC」や「JCG」のポイントを多く稼ぐ事ができました。
移動運用の出力がそれまでの10Wから50Wに電波法が改正されたのを機会に、50W出力でHF/50MHzの運用が可能なKENWOOD製の「TS-570MG」を購入。
TS-570MG
豊富なコマンドメニュ、使いこなせない程多くの機能、そして大型液晶画面で見やすく、日中TS-690では見辛かった表示がはっきりと見る事が出来て、移動運用に適した機種で大変重宝しました。
移動運用をしていますと、無線機がコンパクトであればと欲が出て来るようになり、ICOM製の「IC-706MKⅡG」を購入。
IC-706MKⅡG
HF+50MHz+144MHz+430MHzと多バンドを運用する事が出来るこの無線機でしたが、オプションのDSPユニットを装着しても、7MHz帯の混信除去には少々不満がありましたので、専ら50MHzの移動運用で使用することが殆どでした。
IC-706MKⅡGを購入する前に50MHzの移動運用用にと購入しましたのがKENWOOD製の「TS-60」です。
TS-60
造りはしっかりしているのですが、コンパクトにしては重く、受信感度も今一つといった感じで、使用したのは一シーズン限り。その後手放しました。