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コロナで入院経験 飛び込み・寺内健 五輪開催は「人命最優先で」

東京オリンピックの「内定第1号」となり、抱負を語る寺内健=東京都千代田区で2019年11月27日、佐々木順一撮影
東京オリンピックの「内定第1号」となり、抱負を語る寺内健=東京都千代田区で2019年11月27日、佐々木順一撮影

 今夏の東京オリンピック開幕が迫る中、アスリートの内面は激しく揺れ動いている。国内では開催に懐疑的な意見が多数を占めるためだ。飛び込み男子代表の寺内健(40)=ミキハウス=は昨年8月に新型コロナウイルスに感染し、入院を経験した。6回目の祭典を前に何を思うのか、心境を聞いた。【聞き手・村上正】

 本当に開催されるのか分かりませんが、選手は開催を前提に準備するしかありません。SNS(ネット交流サービス)などでは「選手は声を上げないのか」との意見もありますが、「中止しましょう」とはなかなか言えません。多くの選手が開催を待ち望んでおり、ネガティブなメッセージで調子を狂わせてしまうかもしれないという不安があります。

 私の思いは人命が最優先です。感染状況が落ち着いた状態で五輪ができることを望んでいます。このまま開催してもいいのかどうか、葛藤があります。緊急事態宣言が発令中の5月に東京で五輪のテスト大会を兼ねて実施された飛び込みワールドカップ(W杯)も同じように悩みました。しかし、目の前に大会がある以上、感染対策を怠らずに向き合うしかありません。

 昨年8月に新型コロナに感染して入院し、大変な状況にある医療現場を目の当たりにしました。私は軽症者のフロアでしたが、下の階にも同じ数だけの重症者が入院していたようで、特にそちらの対応に追われていると看護師から聞きました。

 それでも、ある看護師は…

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