政倫審開催へ与野党協議　全面公開巡り対立続く　合意は不透明

　衆院政治倫理審査会の与野党筆頭幹事は28日午前、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政倫審開催に向けて協議する。自民は29日開催を目指しているが、野党は出席する安倍、二階両派の計5人の全面公開を要求し、対立が続いている。2024年度予算案の3月中の成立が確実となる3月2日までの衆院通過をにらんだ与野党の攻防は激化。開催に合意できるかどうかは不透明な情勢だ。

　政倫審開催に向けた筆頭幹事による協議は断続的に続いている。野党筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学氏は「具体的な提案がなされない限り、幹事会を開くことはできない」との認識を記者団に示している。与野党は筆頭間協議の結果次第で、28日の幹事会の扱いを決める。