一時帰国した先週末の大阪にて。動くカニの看板でお馴染みの「かに道楽」道頓堀本店を訪れました。
心斎橋から道頓堀へ
久々に「ミナミ」の雰囲気を味わいたくて、心斎橋で地下鉄を降りて南へ歩きます。
コロナ禍も終わり人出が戻ってきた心斎橋筋。
”夜の蝶”が舞う世界には久しく行ってないな。
相変わらずの猥雑さがステキな宗右衛門町。
拙者、大阪出身ながら住んでいたのは大学卒業までだったこともあり、近年は通天閣やグリコの看板を見ると観光客的に盛り上がるようになってきました。
かに道楽・道頓堀本店
コロナ禍前までは「づぼらや」のフグと、このカニが道頓堀の二大実物看板でした。
6月22日は「かにの日」なのだそう。
由来をググってみたところ以下の説明が出てきました。なるほど。
6月22日は「かにの日」です。かに料理の専門店を展開する株式会社かに道楽により、かにの美味しさを広めることを目的に1990年に制定されました。日付の理由は、占星術におけるかに座の最初の日が6月22日であることが多いから。また、50音で「か」が6番目、「に」が22番目であることも日付に関係しているとされています。
1階では生簀が迎えてくれます。
良心的な価格設定のお土産系。
10日ほど前に娘が電話予約したところ道頓堀に面した席が取れました。案内されてエレベーターで4階に上がります。
通された席は戎橋側の角というベストポジション。
居酒屋的に単品を注文することも可能なようですが、会席コースを注文するのが無難、且つ、色々楽しめそうなので税込み9,900円の「蒼雲」を注文。
箸と「ホジホジ🄬」と印の入った棒がセットされます。箸置きも蟹でした。
蟹みそのドレッシングで食べる湯葉巻きと蟹酢。
続いては5種盛り造り。久々に日本で飲むアサヒ生は安定の旨さ。
これは旨いに決まっています。
絶妙に蟹っぽい器で供される茶碗蒸しには蟹の餡が掛けられています。
窓からの眺めは「ひっかけ橋」と、バース、もといカーネル・サンダースが長年沈められていた道頓堀。近年は浄化されて鰻も住むようになったそうで、ドブ臭さ全開だった阪神優勝ジャンプの頃とは隔世の感があります。
続いては、出汁だけで一杯やれるスープの蟹すき小鍋。人参の形が蟹になっているのも楽しい。
味を含ませた牛蒡も旨かった天婦羅。
〆は蟹寿司と赤出汁。寿司はちょっとシャリの量が多過ぎかな。
ここまで全て蟹尽くしでしたが、流石にデザートは蟹ではなく抹茶を掛けたアイスクリーム。遠慮無く渋い抹茶でサッパリして美味でした。
17時から食べ始めて19時半頃までゆっくりやっておりました。そろそろ帰りましょう。
紙鍋を固形燃料で炊く一人鍋など、良い意味で”ニッポンの温泉旅館”的な安定の構成や味が楽しい「かに道楽」でありました。因みに大阪人の私ですが、かに道楽は今回が初めて。意外とそんなものじゃないでしょうか。
夜のミナミ
まだ20時前。以前ならここでエンジンが掛かって2軒目3軒目と行くところですが、素直に難波から御堂筋線で帰ります。
実家に帰って風呂に入り、そら豆をアテに呑むプレモルも格別でした。