海とジャグラーはなぜ薄利で営業するのか?
海物語やジャグラーに関してはほとんどの店が薄利で営業しています。
業界ナンバー2のダイナムにも「海とジャグラーは殺すな」という言葉があるそうです。
私の店でもそれは同様ですが、それではなぜ海とジャグラーは薄利で営業するのでしょうか?
理由は以下の3つに集約されると思います。
【理由1】機械寿命が長い
パチンコやスロットは購入するだけで35万前後掛かります。
そして35万の機械代を回収するとなると1日1万円の利益を取ったとしても一ヶ月以上掛かります。
ちなみに1万円の利益を取るのは非常に大変です。
なぜなら押忍!サラリーマン番長を例にすると設定1で機械割が97.5%となります。
もし1日の稼働が7000回転だとするとメダルのイン枚数は21,000枚。
そして機械割が97.5とすると理論上20,475枚はアウト枚数として客側に払い出されます。
そうなると…
21000-20475=525枚
525枚×20円=10500円
ということで7000回転も稼働してようやく10500円の利益が取れることになります。
しかも7000回転も回る台というのは非常に人気のある台かと思います。
新台を導入して初めの一週間であれば平均7000回転回っていても2週目や一ヶ月後となると回転数は落ちていきます。
そうなると機械代を回収するだけでも数ヵ月以上掛かるケースも発生するわけですね。
つまり機械代を回収してからようやく薄利できる余裕が出てくるわけです。
しかし、人気のない台だとイン枚数が少ない為に回収に時間が掛かるし回収した後に撤去なんてことになりかねません。ですから不人気で寿命の少ない台ほど機械代を回収するだけで一杯一杯となってしまうのです。
一方、海やジャグラーはどうでしょうか?
ホールでは沖海3やニューアイムジャグラーがどこの店でも長期稼働しており、機械代の回収は終わっています。
その為、客に負担を掛けて無理して利益を取る必要はなく、ある程度利益を落とした営業が可能となるわけです。
繰り返しますが回収も終わってないし、いつまで稼働が続くかわからない新台を薄利で営業することは基本ありえません。ゆえに新装開店から新台に高設定を入れることも基本ありえません。新装開店時に新台から万枚が出て赤字になってしまったというケースでは大体の店長が頭を抱えるパターンと言えます。
【理由2】設置台数が多い
設置台数が多い機種にこそ稼働をつけたいので甘めに営業するということはよくある話です。
例えるなら最近話題の楽園大宮店には400台の4円パチンコを設置しておりそのうち99台が沖海3です。
つまり沖海だけで99台もあるのです。
となると、4円パチンコの稼働を上げる時にどこに客を集める必要があるかってことなんです。
ちなみに楽園にはCR稲川淳二が5台ありますけど、稲川淳二を強化したって全体の稼働が上がるには弱いですよね?
日々、稲川淳二の利益を落として客に「稲川淳二に力入れてるな~」って思わせても5台しかないので全体の稼働率は上がりません。
ですので全体の稼働を上げるのに最も効果的なのは設置台数の多い機種を強化して客を付けることなんです。
ただし、単に設置台数の多い機種を還元するかというとそんな単純なものではなくそこには機械代の回収や月間ノルマが関わってきますので、設置台数が多いからといって常に薄利にするはずもありません。しかし機械代という条件からすると長期稼働している海は薄利にする条件が整っていると言えます。
【理由3】最も欲しい客層
海やジャグラーを遊技する客層は年配層が多く最も流動が少ないです。
つまり、一度客を付けてしまえばそのまま毎日打ってくれる可能性が高いわけです。
反対に流動が多い(尻が軽い)のがいわゆる「新台打ち」ですね。
「新台打ち」は新台が入ればどこの店でも行く傾向があるので、新台を入れないと来てくれないし新台が目的なので店に対するこだわりがあまりありません。
そして、それよりもさらに尻が軽いのが「若年スロット層」です。
これらの層はイベントによってすぐに浮気してしまうので、取り込んだら次も来てくれるという保証はありません。
ですからハーデスや蒼天2やサラリーマン番長でイベントをやって取り込んだとしても、他の店で何かやればそちらに動いてしまうし還元しても見返りが得難いというデメリットがあります。
※ちなみにここでの「イベント」に関しては今は規制でできないので「仮想イベント」を指します。
ですので玉出しをするのであれば、尻が軽くなく毎日来てくれる客が多い海やジャグラーでやったほうが見返りが大きいというのが基本的な考え方です。
しかしながら「若年スロット層」の尻が軽いというところはデメリットであると同時にメリットであり、尻が軽いからこそ奪えるチャンスがあると言えます。
以上が海とジャグラーを薄利で営業する理由となります。
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イン枚数の計算ですが、単純に総回転数×3ではないでしょうか?
一応、他のサイトを見てみましたが上記の計算方法でイン枚数を出してました。
パチスロの設定1って一日打つと大負けするイメージがありますが理論的にはそこまで大きく負けないんですよね。
とはいえ、設定1はハイエナ以外では触りたくないですが。
>カゴノトリさん
総回転数×3にしてしまうと21000枚のイン枚数となりますが実際に21000枚投入したのかというとリプレイやベルの関係上もっと少なくなると思います。
その為、千円スタートで投入枚数を算出したのですが、もしかすると子役も投入枚数と見なされる考え方もあるかもです。
仰るとおり設定1でも理論的にはそこまで大きく負けないんです。ただし、払い戻し97~98%なので打てば打つほどマイナスは膨らみますよね。
ちょっと引っかかったので聞いてもいいですか(^_^;
機械割とゆう考え方ではaノーマル機ならそうかもですがATART機は実際は閉店時間やリセットもありそれ以下になるので回収は簡単に思えるのですが…どうでしょうか(~。~;)?
それと自分の地域では回収すんだジャグなどで人気ないART機の回収をしているように感じるんですがお店によりけりですよね?(ダイナム40台中あって56が3台位など)
あるだけマシなのかもしれませんが
地域密着型の小規模店ですがいくらダイナムであっても残念ながら甘くはないと思います
>引きよわさん
仰るとおりですね。
例えば、ンゴロポポスなどは相当機械割が低い台ですが天井機能が割と強力です。
しかし、それをリセットすることによって設定1を下回りますよね。
むしろいかに1以下の出率にするのかが設定師の腕の見せどころともいえます。
クロロさん
こんにちは^^
初コメントです♪
機械割りの期待値で考えるとホールも中々機械代回収できないですよね・・・・。
機械代だけじゃなく、人件費、光熱費、運送費、etc。
このご時世で設定が入れられないのも充分わかります。
私の地域では、
薄利でといわれる海、ジャグも釘、設定
ともども悲惨ですね~・・。
>ぽのくんさん
こんにちは^^
初コメありがとうございます。
>薄利でといわれる海、ジャグも釘、設定
ともども悲惨ですね~・・。
それが現実ですよね。
海ジャグで薄利できるのも他で回収できるだけの稼働がないと無理ですからね。
クロロさんの計算方法は適切ではありません。
うまく説明できませんが、
1Kあたりの回転数は小役のみしか考慮しません。
これに対して機械割りは小役以外の払い出し(ボーナス)も含まれたもので、
そもそもの基準が違いますから同時に用いる計算方法は間違いです。
実際に3枚がけ・10,937枚で回る回転数は純粋に約3,645回転ですから、
7000回転といいながら、実際はその半分弱の稼動時のデータになってしまいますよ。
小役もボーナスも店からすれば「出した」ものには変わりは無いのですから、
両方を平等に含めて、純粋に inは「回転数×3枚」、outは小役及びボーナスを
ベースに考えるべきです。
ホルコンのin枚数も、普通にベット枚数の累積でカウントされていませんか?
>クロロさん
確かに小役のベット枚数もアウトに換算されますね…。
他の方の意見も参照して今一度算出してみます。
ご指摘ありがとうございます。
確かにダイナムの海はそれなりに出てはいますね
打っているのはいわゆる固定客なので一定の稼働が見込めるので
適度に還元しつつ回収もできるのでしょう
それを理解せずどこのホールも海とジャグは必ず1島以上ありますが
まともに出ているホールは大して多くありません
そういう店に限って雑誌の取材イベントとか
どうでもいい地域の銘菓配布とかやっているイメージがあります
>名無しさん
本当に還元したいのであれば雑誌イベントや過剰な新台を導入せずに玉を出すのであって、そういったところに経費を掛けている店ほど出さないですよね。
データカウンタの仕組みについて一部の人が誤解しているようですが
今のデータカウンタは3枚=1回転で計算されています
イン枚数アウト枚数での計算はしているところは少なくなり
一部の機種ではベット信号やウィン信号を点滅して表示している機種ありますよね?
ゴト対策でホール全体の貸出枚数からチェックを行うホルコンもあります
実際の貸出枚数よりも少しでも多くなると即警報がなり
白服の人がホール内を細かくチェックします
>名無しさん
即警報のシステムは初耳ですが、実際にメダルサンドゴトは多いですからね。
サンドホッパーゴトとか鍵をこじ開けるゴトとか…。
ちなみにうちの店ではイン枚数アウト枚数で計算してますね。
機械割とコイン持ちは何も関係無いですよ。
97.5%を7000回転だと、
7000×60×-0.025で、△10500円のはずです。
あとは、小役こぼしと閉店リスクでもう少し上乗せできるのではないでしょうか。
>第9地区さん
失礼しました。
ちょっと勘違いしていたので修正します。
単純に総回転7000×イン枚数3枚=総イン枚数21000枚
総イン枚数21000×0.025(機械割97.5時の吸い込み率)=525枚
525枚=等価で10500円ですね。
仰るとおり小役こぼしと閉店リスク、さらに天井リセットにより機械割はもっと下がりますね。