今日は、昨日からの続き。R元年事例兇
ネイルサロンのストーリーからサービス業について考えたい。

昨日の最後に書いたように、そのヒントが設問にあった。

どこかと協業して新規顧客獲得のためのトライアルを
社長が考えていることだ。

サービスというものは体験しなければわからない。
だから、SNSで画像をアップして評判になっても
実際に体験してもらう方法のほうが有効だ。

またサービス業は人事生産性が重要だ。
だから与件にも「稼働率」の話がある。

「稼働率」とは、わかりやすく言うと、
営業時間中に、従業員が無駄なく働き、
顧客対応して売上を上げている効率のことだ。

B社が完全予約制をとっているのは、この理由だ。

サービス業の特徴である需要の変動を平準化するため、
空いている時間と担当を明確にして埋めるためだ。

だが今回、顧客の半数が離脱する恐れが出てきたため、
益々積極的に「稼働率」を上げる、つまり
予約で満杯にするプロモーションを考えねばならなくなった。

そこで、次の条件から貸衣装店を協業先に選ぼうというわけだ。
・Yさんの強みが活きる
・顧客層が近い
・協業先の顧客には単価の高いものを利用する機会がある
・協業先の顧客はライフタイムイベントごとに利用するため
 販促の機会も明確だ。
・ターゲットが見えていて、予約会を活用すれば
 B社の空いた予約を、協業先との販売シナジーを活かし、
 客単価の高い顧客で埋められる可能性がある。
 (予約会の注意書きのヒントより)

ということでサービス業は在庫できない、同時消費という
サービスの特性から、需要の変動が生じやすく、
これを吸収(平準化)する策が求められる。
ちなみに、その時の切り口は「時間」と「空間」だ。

空いた時間と空いた空間を上手に活用した
プロモーションや販売策を考えてほしい。
今年、サービス業が出題されたらお忘れなく。
mm2