基本は周易派ですが、断易は特定の場面でとても役に立つ占術だと感じます。
しかし、断易の用神と応期は曲者だとも思います。
特に今回の占ではそう思いました。
とはいえ、結果をよく見れば簡単とも言えるので、
そこが断易の面白さでもあるのでしょう。
占的:荷物は何時頃届くのか (令和5年3月10日実施)
注文した漫画がこの日に届く予定だったのですが、何時頃になるのかを占いました。
占いの後にやる事があり、手が塞がっている時に宅急便が来ると面倒なので、
配達時間を知っておきたかったのです。
先ず、用神の設定で迷いました。
通常、書籍類は父母ですが、漫画は何になるのか。
本にも書いてありませんし、場面毎に変わるのが用神なので、
占者がよく考えて決めるしかないのです。
趣味に関するものなので子孫か、とも思いましたが、私が所有して管理する物
として考えて妻財にしました。
卯月丁卯日(戌亥) 用神:妻財
乾為天(乾宮本宮卦) ➡︎ 天沢履(艮宮五世卦)
/ 世 戌 父
/ 申 兄
/ 午 官
◯ 応 辰 父 → 丑 父
/ 寅 才
/ 子 孫
既に荷物が持ち出されていたので、この日に到着することは間違いない為、
「物来就我」の形になるかどうかを見ました。
妻財爻の寅が動いて世爻に作用すれば物来就我となりますが、
妻財爻は動きませんでした。
代わりに、三爻(辰父)が独発し、世爻を冲しています。
ということは、三爻が漫画を表しているのでしょうか。
卦自体も六冲卦で、まさに漫画が私に向って飛んでくるかの様ですね。
三爻が漫画を表しているとすると、これもやはり「物来就我」の様に、
動いて世爻に作用を及ぼしている為、筋が通ります。
なので、これを見た時、やはり用神を間違えたのだろうかと思いました。
もしそうなら、漫画だろうと書籍の部類に入り、ここでは父母が正しい用神である
事になります。
しかも、三爻は応爻でもあるので、益々怪しいです。
それでも、この時の私は、あくまでも用神として設定した妻財を中心に考えたいと
思ってしまいました。
実は、この時腹痛が有って少し辛かったので、判断力が鈍っていたのかも
知れませんし、妻財が付いた二爻(寅)は、静爻とはいえ月日の卯と比和で強いので、
捨てきれなかったというのもありました。
そこで、寅と冲の申の時間になれば動くと考え、配達は申の刻(15~17時)だと
踏みました。
・・・ところが、実際は11時50分頃(午刻)に配達されたのです。
占った時間は11時01分で、それから約50分しか経っていません。
外してしまい、少々がっかりした私ですが、間違い探しの為に、
ノートを見返してみました。
先ず、六冲卦で、三爻(応爻・辰父)が独発して物来就我の様な形となったので、
ここでの用神はこの父母であると見るべきでした。
三爻が退神となって弱まるのは、既に荷物が私の近くに来ているからかも知れません。
問題は時間ですが、この卦のなかで一番強い爻は、
月日の卯から生じられている四爻の午です。
静爻なので目立たず、無視してしまいましたが、同じ静爻でも、
妻財爻は卯と比和しているだけなので、午爻の方が重要だった訳です。
更に、午に付いた官鬼には「時間」という意味があるので、
配達時刻を指していると分かります。
だから、午刻に当たる時間に荷物が届いたという訳ですね。
こうして結果を見返してみると、「成る程〜」と思いました。
蓋を開ければどうという事は無いですが、ついついうっかりしてしまうと
判断が全く違ったものになるので、怖いですね。
勿論、なるべく体調を万全にしてから占うべきですが・・・😅
但し、「時間」の意味があるからといって、必ずしも官鬼の十二支が時間を表すとは
限らない筈なので、卦全体をよく見て答えを出すべきでしょうね。
大抵は、用神にとって冲や生などの十二支が時刻を表す場合が多いようなので、
今回は、偶然にも、官鬼爻の午が、そのまま午の刻であることを表していただけの事
だと思います。
次回も同じ判断で良い訳では無いので、注意が必要ですね・・・・・・。
そう考えると、用神の設定よりも応期の判断の方が難しく感じます・・・・・・😣
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