fc2ブログ



奇門遁甲の本をちまちまと読んで勉強中。


つくづく、九星気学と比べて機械的な方位学という印象。


その代わり、勝負事に特化しているそうだから、勉強は続けていきたい。





それにしても、気学は方位学でありながら、運勢や相性を調べられ、
九星盤を使って卜占も出来る(これは「九星術」と言うべき?)のだから、
汎用性が高いと思う。


単に、九星盤を見たり弄ったりするのもとても面白い。




気学を学んで特に役に立ったのは、
九星の象意を、そのまま周易の八卦の象意として使えるということ。


(厳密には五黄土星以外の八星が八卦に対応)



それはそもそも、易を基に日本で発展したものが気学だからなのだが、
易者の端くれとしては、気学は大いに参考になる。


易経の説卦伝に有る八卦の説明は簡潔過ぎる為、易占で八卦を解釈する際、
九星の象意を参考にする事も多い。





九星の象意は様々だが、その一つ一つは場面や背景によって捉え方が変わり
一定ではない

つまり、一つの象意が複数の九星に当て嵌ることはよく有る。



例えば、鞄類は基本的に二黒土星の象意(八卦は坤で「物を入れる器」などの意)
だが、「高級ブランド品」であることが強調されれば、六白金星として扱う
(八卦は乾で「尊貴」等の意)。



眼鏡にしても、視力を矯正する為のものなら、八卦の離(=見る、明らか)で
九紫火星だが、伊達メガネなら「趣味」や「楽しみ」(=兌)に
重点が置かれるから七赤金星が該当する。


もし、顔を隠す事が目的なら、六白金星(乾=覆う)になるだろうし、
外界に対して壁を作る為なら、八白土星(艮=止める、隔てる)とも言える。




但し、こうした考え方は、周易の八卦や断易の用神とも同じだから、
九星に限った話ではない。



少し前、用神に関する記事で、用神は状況に応じて変わるから、
設定する時に迷って厄介だと書いたが、九星や八卦の象意もそれと同様で、
柔軟に考えないといけない。



気学では、吉方位や年運、月運を大雑把に見ることが多く、ついつい象意については
深く考えない場合が多かったが、実は九星そのものについて考えることが大事だと
今更ながら気付いた。


九星の象意の考え方に慣れれば、断易の用神設定もし易くなるかも知れない。






兎に角、最も重要なのは、一つの事物には様々な捉え方が有るという事。




視点を変えてものを見ると、色々な発見が有る。



事実は一つでも、受け止め方で大きく違ってきてしまうもの。




私も今迄の人生を振り返ってみて、
一面的な視点でしか現実を認識していなかった
気付き、愕然とした。


視野が狭窄すると、身近な幸運にも気付けず、周囲に翻弄されて
一喜一憂する羽目になる。



とはいえ、
現実を常に正しく認識して泰然自若とする事程、難しいものは無い。



それが出来る人は、悟りを得た人くらいなものだ。






・・・九星の象意から少し飛躍したが、

象意を考える訓練をすることは、頭の体操であり、
多面的な視点を養うのに役に立つ筈だ。




時にはどの象意を取るべきか悩む場面も出て来るが、現実生活でも、
目の前の出来事をどの様に解釈すれば良いのか、
本当に見つめるべき事が何か分からず迷う場面は多々有る。



そういう場面に備える為にも、日頃から象意を絞る練習はしておいて損は無い


(勿論、「占的」を考えること自体も良い練習方法の一つ。)



要するに、場面に応じて、何が一番の問題点なのかを見極める為の訓練である。


一種の脳トレの様なものだろうか。



私はよく些細なことに気を取られて思考がまとまらないことが多いので、
よりこういう訓練をして、明瞭な思考回路を作っていきたい。



 にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ

にほんブログ村 その他趣味ブログ 記録・レコードへ

にほんブログ村


テーマ : 運命学    ジャンル : 学問・文化・芸術
 2023_09_25



私は断易(五行易)の独学を始めて2年程になります。

基礎的な項目はとうに覚えたので、日常の様々な事柄について卦を立て、
練習を積んでいます。


基本は周易派ですが、断易は特定の場面でとても役に立つ占術だと感じます。



しかし、断易の用神と応期は曲者だとも思います。

特に今回の占ではそう思いました。

とはいえ、結果をよく見れば簡単とも言えるので、

そこが断易の面白さでもあるのでしょう。



占的:荷物は何時頃届くのか (令和5年3月10日実施)



注文した漫画がこの日に届く予定だったのですが、何時頃になるのかを占いました。

占いの後にやる事があり、手が塞がっている時に宅急便が来ると面倒なので、

配達時間を知っておきたかったのです。



先ず、用神の設定で迷いました。

通常、書籍類は父母ですが、漫画は何になるのか。

本にも書いてありませんし、場面毎に変わるのが用神なので、

占者がよく考えて決めるしかないのです。


趣味に関するものなので子孫か、とも思いましたが、私が所有して管理する物

として考えて妻財にしました。






卯月丁卯日(戌亥)  用神:妻財


乾為天(乾宮本宮卦) ➡︎ 天沢履(艮宮五世卦) 


/    世 戌 父

/      申 兄

/      午 官

◯    応 辰 父  →    丑 父

/      寅 才

/      子 孫



既に荷物が持ち出されていたので、この日に到着することは間違いない為、

「物来就我」の形になるかどうかを見ました。


妻財爻の寅が動いて世爻に作用すれば物来就我となりますが、

妻財爻は動きませんでした。


代わりに、三爻(辰父)が独発し、世爻を冲しています。


ということは、三爻が漫画を表しているのでしょうか。

卦自体も六冲卦で、まさに漫画が私に向って飛んでくるかの様ですね。



三爻が漫画を表しているとすると、これもやはり「物来就我」の様に、

動いて世爻に作用を及ぼしている為、筋が通ります。

なので、これを見た時、やはり用神を間違えたのだろうかと思いました。


もしそうなら、漫画だろうと書籍の部類に入り、ここでは父母が正しい用神である

事になります。


しかも、三爻は応爻でもあるので、益々怪しいです。



それでも、この時の私は、あくまでも用神として設定した妻財を中心に考えたいと

思ってしまいました。


実は、この時腹痛が有って少し辛かったので、判断力が鈍っていたのかも

知れませんし、妻財が付いた二爻(寅)は、静爻とはいえ月日の卯と比和で強いので、

捨てきれなかったというのもありました。


そこで、寅と冲の申の時間になれば動くと考え、配達は申の刻(15~17時)だと

踏みました。




・・・ところが、実際は11時50分頃(午刻)に配達されたのです。



占った時間は11時01分で、それから約50分しか経っていません。


外してしまい、少々がっかりした私ですが、間違い探しの為に、

ノートを見返してみました。



先ず、六冲卦で、三爻(応爻・辰父)が独発して物来就我の様な形となったので、

ここでの用神はこの父母であると見るべきでした。

三爻が退神となって弱まるのは、既に荷物が私の近くに来ているからかも知れません。


問題は時間ですが、この卦のなかで一番強い爻は、

月日の卯から生じられている四爻の午です。


静爻なので目立たず、無視してしまいましたが、同じ静爻でも、

妻財爻は卯と比和しているだけなので、午爻の方が重要だった訳です。


更に、午に付いた官鬼には時間という意味があるので、

配達時刻を指していると分かります。


だから、午刻に当たる時間に荷物が届いたという訳ですね。


こうして結果を見返してみると、「成る程〜」と思いました。


蓋を開ければどうという事は無いですが、ついついうっかりしてしまうと

判断が全く違ったものになるので、怖いですね。


勿論、なるべく体調を万全にしてから占うべきですが・・・😅



但し、「時間」の意味があるからといって、必ずしも官鬼の十二支が時間を表すとは

限らない筈なので、卦全体をよく見て答えを出すべきでしょうね。


大抵は、用神にとって冲や生などの十二支が時刻を表す場合が多いようなので、

今回は、偶然にも、官鬼爻の午が、そのまま午の刻であることを表していただけの事

だと思います。


次回も同じ判断で良い訳では無いので、注意が必要ですね・・・・・・。



そう考えると、用神の設定よりも応期の判断の方が難しく感じます・・・・・・😣




にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ

にほんブログ村 その他趣味ブログ 記録・レコードへ

にほんブログ村


関連記事
テーマ : 運命学    ジャンル : 学問・文化・芸術
 2023_05_11




08  « 2024_09 »  10

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

プロフィール

士季🌋尭嶺(しき たかみね)

Author:士季🌋尭嶺(しき たかみね)
小6でタロットに出会って以来、占いを独学し始めました。

一時は興味が薄れましたが、その後、自分自身や対人関係の問題で深く悩んだ事で、占いに真剣に取り組むことになりました。


その結果、現実を客観視出来るようになり、心が救われました。


これからも占いの実践、研究、検証を続け、それぞれの占術の法則を会得出来る様に頑張りたいと思います。


又、私は多趣味な人間なので、合間に少しずつ、占い以外の趣味についても投稿するつもりです。


趣味:

・音楽を聴いたり演奏する事

(好きなジャンルはスムース・ジャズ、フュージョン、ワールド・ミュージック(中でもジプシー系(バルカン半島の融合音楽など)、アラビック・ポップ、ミズラヒ音楽、ロック、一部のハウス系)

・絵を描く事

・読書(主に時代小説、推理小説、警察小説)

・語学学習

・小物作り

・・・・・・他

検索フォーム

更新通知登録ボタン

更新通知で新しい記事をいち早くお届けします

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR




.

  翻译: