乃木坂46の最年少メンバー小川彩(17)が、開催中の全国ツアー明治神宮野球場公演への意気込みを語った。最新シングル「チートデイ」で初選抜入りし、ポジション最前列のフロントに抜てきされた。アイドル活動を「天職」と言い切る期待の新星だ。【横山慧】

新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)
新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)

■コンタクトレンズ新調

毎年恒例の「真夏の全国ツアー」で、今年は京セラドーム大阪、バンテリンドームナゴヤと巡ってきた。「今回のツアーは全体的にすごく楽しくて笑いが絶えないセットリストというか、ユーモアがある演出もあったりするので、ファンの皆さんとメンバーと一緒に笑顔で楽しめたらいいなと思います」と願った。

ファイナルの神宮球場も含めて、ドーム&スタジアムクラスのツアーは5年ぶりだ。「全部の会場が広いので、端から端までなるべくたくさんの人と目を合わせたいです」と力を込めた。「最近、コンタクトレンズを新しくしたので、さらに皆さんの顔が見えるようになりました。サイリウム(ペンライト)の光の色を見つけて、遠くまで見ています」とアピール。「とにかく走り回りたいです。やっぱりそこは、一番若いので。フフフ」と宣言した。

新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)
新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)

■梅澤キャプテンも絶賛

22年2月に14歳で乃木坂46に加入した。整ったルックスと高レベルなパフォーマンス、愛される末っ子キャラクターで「あーや」の愛称で親しまれている。グループ最年少ながら、活動に対する真摯(しんし)な姿勢がキャプテン梅澤美波(25)ら先輩からも絶賛されている。

「毎回毎回、ライブをするごとにやっぱり反省するところはあります。例えば、自分の歌割りじゃない時とかにファンの方ともっと目を合わせたいとか、緊張して表情が硬くなることがあるのでもっと気を楽にしたいとか、まんべんなく会場の隅々まで行きたいとか…。それを1つずつクリアにして、理解した上で少しずつ体に染み付いてきたのかな、と思っています」

選抜外の「アンダーライブ」を経験したメンバーが初選抜でいきなりフロントに抜てきされるのは異例だ。「複雑な感情はあります。プレッシャーとか、見てる人たちはどう思うんだろうな、とか。でも今は考えていてもどうにもならないので、とにかく楽しんで、頑張ってやるしかないなって思っています」と率直な心境を明かした。

選抜として初めて歌番組で「チートデイ」を披露した先月19日放送のTBS系「CDTV ライブ!ライブ!」では、パフォーマンス前に緊張で表情をこわばらせるなど、ういういしい一面もあった。「いや~、緊張しました。恥ずかしいです…」とはにかんだ。一方で、ひとたび曲が始まれば堂々とした歌とダンスで魅了する。

新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)
新曲「チートデイ」で初のフロントを務める乃木坂46の小川彩(撮影・野上伸悟)

■アイドル活動は天職

「やっぱり、このお仕事が好きです。自分で言うのもアレですけど、本当に天職だなと思うんですよ。メンバーそれぞれ、大変なこととかあったりするじゃないですか。でも、私自身は本当につらいとかは思わないし、乃木坂46に入って、皆さんのおかげで何でも楽しくやらせていただいているので。本当に運命だな、って思います」

まさに運命の「あや」で乃木坂46と人生が交差した、心強い最年少だ。

◆小川彩(おがわ・あや)2007年(平19)6月27日、千葉県生まれ。22年2月加入の5期生。愛称「あーや」など。154センチ。血液型B。