「フラッシュポイント・バットマン」について書きます。
フラッシュポイント:バットマン (DC COMICS)
著者:ブライアン・アザレロ
販売元:ヴィレッジブックス
(2012-09-13)
販売元:Amazon.co.jp
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こちら、以前発売されましたDCコミッククロスオーバー「フラッシュポイント」のサイドストーリーです。
フラッシュポイント (DC COMICS)
著者:ジェフ・ジョーンズ
販売元:ヴィレッジブックス
(2012-05-19)
販売元:Amazon.co.jp
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ここから先はすべてネタバレなんで自己責任です。
DC最速の男、フラッシュことバリー・アレンが目覚めると、かつて殺害された母親が生きている世界だった。意図的に改変された世界の中で元の世界に戻るための彼の戦いが始まる。
この「フラッシュポイント」はDCコミック(スーパーマンやバットマン、グリーンランタン)の全作品にまたがるクロスオーバーとして展開しまして、結果全DC世界がリセットされることとなりました。言ってしまうと
マーベルにおけるオンスロートみたいなものですね。
さて、このフラッシュポイントの世界、どこがオリジナルと違うか、といいますと
・クリプトンからの宇宙船はカンザスではなくメトロポリスに墜落。大量の死傷者を出したうえに中にいた赤ん坊は米軍の研究施設に幽閉
・ウェイン一家が一家で外出していたところを強盗に襲われ、ひとり息子のウェインが死亡。父トーマスは闇の使者バットマンとして犯罪者に戦いを挑んでいる。
・アクアマンは海底の独裁者として君臨、アマゾンの女王ダイアナと戦争をしており、その巻き添えでヨーロッパは海底に沈む。
などなど、ペンギンがバットマンのカジノを経営していたり、セリーナ・カイルがオラクルだったりと微妙な違いが楽しめる世界となっています。
で、今回発売された「フラッシュポイント バットマン」はこの3エピソードが収録されています。
なんだかんだで一番人気のバットマンがメインのような体裁になっていますが、
これはもうしょうがないですね。面白いんですから。
フラッシュの登場で歴史改変の可能性を知ったトーマスウェイン・バットマン、ハービー・デント判事のこどもを誘拐したジョーカーを追い続ける彼の先に待ち受けるのは・・・
このエピソード、バットマンの番外編としては最高の出来ではないでしょうか。ジョーカーの正体は度肝を抜かれます。
と、いうわけで、6,200円とかなり高価ですが、アメコミファンなら買っても損ではないかと思われます。