所在地:福島県東白川郡棚倉町棚倉城跡
縄 張:輪郭・梯郭併用式平城
城 主:丹羽氏、内藤氏、小笠原氏、井上氏、松平氏、阿部氏等
遺 構:櫓台、石垣、土塁、堀
文化財:国指定史跡
探訪日:令和3年(2021年)4月24日
概要
江戸初期に丹羽長重が築いた城。元々棚倉藩の城は山城であったが、地の利の良い現在地に幕府の許可を得て築城した。以後、親藩、譜代大名の居城となり、阿部氏の代に幕末を迎えた。
戊辰戦争の際は奥羽越列藩同盟に加わったため、板垣退助率いる新政府軍に攻められ1日で落城した。以後、二の丸や三の丸は住宅地化されたが本丸は良好に残り国の史跡に登録さている。
福島県中南部の棚倉町にある平城でして、上記のとおり本丸がかなり良好に残っています。
縄張り図
本丸の周囲を二の丸で囲み、北西側を三の丸で覆った輪郭式と梯郭式を併用した縄張り。
二の丸の東側に追手(大手)門があり、本丸は南門が大手門となっていました。
本丸
近世城郭らしく非常に広い郭。
当時はここに御殿があり城の中心でした。
なお、この本丸内に駐車可能です。
本丸土塁
本丸の四方を取り囲んでいる非常に高い土塁。
本丸南門跡
本丸の大手側の門跡。
外枡形となっており、巨大な枡形を形成しています。
本丸北門跡
本丸の搦手側の門で、内枡形虎口となっています。
本丸櫓台
本丸の四ヵ所にあり、当時は二層櫓が建てられていました。
本丸堀
本丸を囲む水堀で、非常に幅のある堀です。
この辺をみても流石、近世城郭といったところ。
二の丸跡
二の丸は大部分が住宅地や公園となっており、一部を残して遺構はほぼ壊滅しています。
二の丸追手門跡
本丸の南門から東に行った場所にあり、土段が残っています。
二の丸堀跡
追手門の北側にわずかに残っています。
二の丸石垣
二の丸の東側住宅街下に残っている棚倉城唯一の石垣。
かなり長大に残っています。
これは真下の中学校グラウンドから撮影したものですが、こうやって見ると平城ではあるものの河岸段丘上にあることが分かりますね。
阿部正備茶室・蔵(移築現存・町指定文化財)
棚倉藩最後の藩主だった阿部家13代の阿部正備が使用していた茶室と蔵。
正備さん自身は元々白河藩主でしたが、15代正静さんが白河藩から棚倉藩へ転封となったことに伴い、棚倉に移ったとのこと。
城の遺構と言っていいかわかりませんが藩主家ゆかりの貴重な文化財。
大ケヤキ
二の丸の本丸南門前にある巨大なケヤキ。
樹齢600年の古木であり、築城前からこの地にあった神社の御神木で県の天然記念物に指定されています。
手前の道路が蛇行していますが、これはこのケヤキを保存するためにわざと蛇行させたもの。
本丸の規模が大きく、二の丸も全部ではないものの所々遺構が残っていて散策が楽しい城です。
マップ
より大きな地図で 城 を表示
縄 張:輪郭・梯郭併用式平城
城 主:丹羽氏、内藤氏、小笠原氏、井上氏、松平氏、阿部氏等
遺 構:櫓台、石垣、土塁、堀
文化財:国指定史跡
探訪日:令和3年(2021年)4月24日
概要
江戸初期に丹羽長重が築いた城。元々棚倉藩の城は山城であったが、地の利の良い現在地に幕府の許可を得て築城した。以後、親藩、譜代大名の居城となり、阿部氏の代に幕末を迎えた。
戊辰戦争の際は奥羽越列藩同盟に加わったため、板垣退助率いる新政府軍に攻められ1日で落城した。以後、二の丸や三の丸は住宅地化されたが本丸は良好に残り国の史跡に登録さている。
福島県中南部の棚倉町にある平城でして、上記のとおり本丸がかなり良好に残っています。
縄張り図
本丸の周囲を二の丸で囲み、北西側を三の丸で覆った輪郭式と梯郭式を併用した縄張り。
二の丸の東側に追手(大手)門があり、本丸は南門が大手門となっていました。
本丸
近世城郭らしく非常に広い郭。
当時はここに御殿があり城の中心でした。
なお、この本丸内に駐車可能です。
本丸土塁
本丸の四方を取り囲んでいる非常に高い土塁。
本丸南門跡
本丸の大手側の門跡。
外枡形となっており、巨大な枡形を形成しています。
本丸北門跡
本丸の搦手側の門で、内枡形虎口となっています。
本丸櫓台
本丸の四ヵ所にあり、当時は二層櫓が建てられていました。
本丸堀
本丸を囲む水堀で、非常に幅のある堀です。
この辺をみても流石、近世城郭といったところ。
二の丸跡
二の丸は大部分が住宅地や公園となっており、一部を残して遺構はほぼ壊滅しています。
二の丸追手門跡
本丸の南門から東に行った場所にあり、土段が残っています。
二の丸堀跡
追手門の北側にわずかに残っています。
二の丸石垣
二の丸の東側住宅街下に残っている棚倉城唯一の石垣。
かなり長大に残っています。
これは真下の中学校グラウンドから撮影したものですが、こうやって見ると平城ではあるものの河岸段丘上にあることが分かりますね。
阿部正備茶室・蔵(移築現存・町指定文化財)
棚倉藩最後の藩主だった阿部家13代の阿部正備が使用していた茶室と蔵。
正備さん自身は元々白河藩主でしたが、15代正静さんが白河藩から棚倉藩へ転封となったことに伴い、棚倉に移ったとのこと。
城の遺構と言っていいかわかりませんが藩主家ゆかりの貴重な文化財。
大ケヤキ
二の丸の本丸南門前にある巨大なケヤキ。
樹齢600年の古木であり、築城前からこの地にあった神社の御神木で県の天然記念物に指定されています。
手前の道路が蛇行していますが、これはこのケヤキを保存するためにわざと蛇行させたもの。
本丸の規模が大きく、二の丸も全部ではないものの所々遺構が残っていて散策が楽しい城です。
マップ
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