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 さすがに、金子翔太の移籍は精神的にこたえたというサポさんは多いだろう。かく言う所長も、心情的にはそうである。

 昨日、「引退後に備えろ!宅建受験、低酸素ジムの経営、投資、プロサッカー選手・鄭大世の副業術」という記事を目にした。記事自体ももちろん興味深かったが、この中で、テセと大前の最近の2ショット写真が出ており、思わず遠い目になってしまった。連続無失点記録を名古屋に奪われた清水にとって、今や残っているJリーグ記録は、「5試合連続アベック得点記録」くらいではないか。そのアベックの2ショット近影を、久し振りに見たからである。

 あのJ2を戦った2016年、テセと大前の2トップで点をとりまくり、しかし大前が町田戦で大怪我をして、その間に台頭したのが金子だった。結局、最終節でも大前に代わって金子が投入され、その金子がテセのクロスから決勝ゴールを奪って、我々はJ1に戻って来たのである。シーズン終了後、金子に地位を追われたかのように、大前はチームを去って行った。そんな人間模様があったのはつい5年前だが、今やその時のイレブンもほとんどが清水を去った。今や、テセが町田のユニを着て、群馬の大前と2ショット写真を撮る。そして、金子までもが清水の地を後にする。つくづく、サッカーのチームというのは儚いもので、時代は移ろうのだと、しみじみと思う。

 しかし、そんな甘えたことは言っていられない。重要なのは、清水エスパルスが強靭になり、躍進することである。はっきり言って所長は、2020年までの在籍選手は、2年くらいでほとんど全部入れ替わると思っている。清水は上位争いに名乗りを上げることを目標にしているはずであり、2020年までの在籍選手がそれに値するかと言えば、怪しいからだ。2020年オフの大型補強はその第一歩であり、今噂されている新外国人を含め、さらに補強が進んでいくだろう。

 既存の在籍選手は、自分の力を証明しなければ、このチームに残れない。清水は、そういう非情な方向に舵を切ろうとしているように思える。心情的に古株選手への思い入れは大きいが、我々はそんなものをかなぐり捨てて、前に進まなければならないのである。

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